中学英語・ちょっと復習-to V (to不定詞) の用法 その5-to V [to不定詞]の名詞的用法 と Ving [動名詞]
⇒ 中学英語・ちょっと復習-to V (to不定詞) の用法 全9回
● to V (to不定詞) の名詞的用法 がわからない人は、次のページを復習して来て下さい。
⇒ 中学英語・ちょっと復習-to V (to不定詞) の名詞的用法
● Ving[動名詞] がわからない人は、次のページを復習して来て下さい。
⇒ 中学英語・ちょっと復習-Ving (動名詞)
● もし、Ving[動名詞] と Ving[現在分詞] の違いがわからない人は、次のページを復習して来て下さい。
⇒ 中学英語・ちょっと復習-Ving[現在分詞・動名詞] の用法 1 ~ 3
「to V (to不定詞の名詞的用法)」と「Ving (動名詞)」は、両方とも「Vすること」と和訳できます。
しかし、和訳は同じでも、イメージが違います。
to V
Vすることに向かって、Vすることに到達して、というイメージ
→ 未来志向が強い
Ving
実際に何かをやっているイメージ
→ 現実志向が強い
そういうわけですから、
1. to V しか使えない場合
2. Ving しか使えない場合
3. どちらも使えて(微妙な差はあるが)ほぼ意味が同じ場合
4. どちらも使えるが意味が全く違う場合
の、4パターンがあります。
主語に使う場合
どちらも使うことができます。
けれども、圧倒的に「Ving」のほうがよく使われています。
皆さんは、こちらから英語を発信する場合(英作や会話)は、「Ving」のほうを使うほうが無難です。
1. To play tennis is fun. (△)
1. = Playing tennis is fun. (○)
1. テニスをすることは楽しい。
2. To speak French is easy. (△)
2. = Speaking French is easy. (○)
2. フランス語を話すことは簡単だ。
仮[形式]主語 「It」 を使う場合
どちらも使うことができます。
It is ~ to V
Vすることは~だ
It is ~ Ving
Vすることは~だ
けれども、上記の主語に直接置く場合とは正反対で、「to V」のほうが圧倒的に多く使われています。
「Ving」を使うのは、限られた特殊な場合だけです。
皆さんは、こちらから英語を発信する場合(英作や会話)は、、「to V」を使うほうが無難です。
3. It is fun to paly tennis. (○)
4. = It is fun playing tennis. (○)
4. テニスをすることは楽しい。
4. It is easy to speak French. (○)
3. = It is easy speaking French. (?)
43 フランス語を話すことは簡単だ。
~ と Ving には相性があり、 fun は Ving と相性がいいので (○) がついていますが、easy は相性が最低で、文章ではまず使われません。
It is ~ Ving は特殊なので、別ページ(高校英語)で解説します。お待ちください。
⇒ It is ~ Ving (仮[形式]主語と動名詞) (中・上級向け)
⇒ 「It is ~ (for A) to V」 はこちらのページに詳しい解説があります。
be動詞の補語に使う場合
どちらも使うことができます。
これからする未来の「Vすること」は → 「to V」
現にやっている「Vすること」 は→ 「Ving」
が好まれます。
5. My dream is to be(come) a doctor. (○)
5. = My dream is becoming a doctor. (△)
5. 私の夢は医者になることです。
6. One of my hobbies is to play tennis. (△)
6. = One of my hobbies is playing tennis. (○)
6. 私の趣味の一つはテニスをすることです。
他動詞の目的語に使う場合
この場合が一番難しいですね。
最初に書いた4パターンが全て出て来ます。
1. to V しか使えない場合
2. Ving しか使えない場合
3. どちらも使えて(微妙な差はあるが)ほぼ意味が同じ場合
4. どちらも使えるが意味が全く違う場合
中学レベルでは、1. ~ 3. の簡単なものしか学習しません。
今回は中学+高1の1学期までの復習ですから、4. も加えて初歩的なものだけに限定します。
詳しくは「高校英語」で後に解説しますから、それまでお待ちください。.
他動詞の目的語に使われている場合は、「Vすること」 と直訳すると日本語にならないことが多いです。
文型として丸暗記するほうが実戦的でしょう。
1. to V しか使えない場合
want to V
Vするこを望む → Vしたい、Vしたがっている
would like to V
Vすることを望む → Vしたいと思っている
(want to V の丁寧形)
hope to V
Vすることを望む → Vしたいと願う
decide to V
Vすることを決意する、Vしようと決心する
promise to V
Vすることを約束する → Vすると約束する
learn to V
Vすることを習得する → Vできるようになる
2. Ving しか使えない場合
enjoy Ving
Vすることを楽しむ → Vして楽しむ
stop Ving
Vすることをやめる → Vするのをやめる
finish Ving
Vすることを終える → Vし終える
give up Ving
Vするのをあきらめる、(習慣的に)Vすることをやめる
practice Ving
Vする(ことを)練習する
3. どちらも使えて(微妙な差はあるが)ほぼ意味が同じ場合
like to V = like Ving
Vすることが好きだ
love to V = love Ving
Vすることが大好きだ
start to V = start Ving
Vすることを始める → Vし始める
begin to V = begin Ving
することを始める → Vし始める
continue to V = continue Ving
Vすることを続ける → Vし続ける
4. どちらも使えるが意味が全く違う場合
この場合、中学レベルでは少し難しすぎるのですが、高校英語につなげるため無理して覚えて頂きます。
try to V
Vしようと(努力)する、Vするよう努める
try Ving
Vすることを試す → (試しに)Vしてみる
⇒ try to V については、このページを参考にしてください。
remember to V
Vすることを覚えておく → 忘れずVする
remember Ving
Vしたことを覚えている
forget to V
Vすることを忘れる → Vし忘れる
forget Ving
Vしたことを忘れる
need to V
Vすることを必要とする → Vする必要がある
need Ving
Vされる必要がある
上のリストを丸暗記してください。
単に英語から日本語、日本語から英語ではダメです。
4つのグル―プに分類できて、さらに動詞をリストアップして、意味を言えるまで練習してください。
白紙のノートか紙に、4つのグループを書き、動詞のリストを列挙して、意味を言えるまで何度も練習してください。
高校編になると、グループ分けは同じで、リストの数が大幅に増えます。
覚えましたか?
では、次の日本語を英語にしてください。
to V と Ving が両方使える場合は、両方とも英語にしてください。
上のリストの順番ではなくて、わざと順不同に並べてあります。
07. 私はいつかカナダに行くことを望んでいます。
08. 私たちはサッカーをして楽しんだ。
09. あなたは彼と結婚することを決心しましたか。(現在完了で)
10. a) ミルクを買うことを覚えておいてください。
10. a. =忘れずミルクを買ってください。
10. b) 私は子供の時京都を訪れたことを覚えている。
11. 君とダンスをしたい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
07. I hope to go to Canada some day.
08. We enjoyed playing soccer.
09. Have you decided to marry him?
10. a) Please remember to buy milk.
10. b) I remember visiting Kyoto when I was a child.
11. I want to dance with you.
12. 君とダンスをしたいのですが。(ていねい)
13. 私はもうその車を洗い終えました。(現在完了で)
14. 私はピアノを弾くのが好きだ。
15. a) 私は納豆を食べようと(努力)したが、食べれなかった。
15. b) 私は納豆を食べてみた、するとおいしかった。
16. 私は勉強するのをやめて音楽を聴いた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
12. I'd like [=I would like] to dance with you.
13. I've [=I have] already finished washing the car.
14. I like to play the piano.
14. =I like playing the piano.
15. a) I tried to eat natto, but I couldn't.
15. b) I tried eating natto, and it was good.
16. I stopped studying and listened to music.
17. a) 私は彼と会ったことは決して忘れません。
17. b) ミルクを買うのを忘れないでね。
18. 彼は昼食を食べ始めた。
19. 私は10年前に煙草を吸うのををやめた。
20. 君は英語を話す練習をしたほうがいい。
21. a) 私は私の車を修理する必要がある。
21. a) repair O [リペア] ;: Oを修理する
21. b) 私の車は修理される必要がある[=修理が必要だ]。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
17. a) I'll never forget meeting him.
17. b) Don't forget to buy milk.
18. He began to eat lunch.
18. =He began eating lunch.
18. =He started to eat lunch.
18. =He started eating lunch.
19. I gave up smoking 10 years ago.
20. You should practice speaking English.
21. a) I need to repair my car.
21. b) My car needs repairing.
22. 彼は来ると約束した。
23. 私は一生懸命勉強し続けた。
24. あなたはすぐに英語が上手に話せるようになるでしょう。
25. 私は食べることが大好きです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
22. He promised to come.
23. I continued to study hard.
23. =I continued studying hard.
24. You'll [=You will] learn to speak English well soon.
25. I love to eat. =I love eating.
前置詞の目的語に使う場合
Ving だけが使われます。
to V は使われません。
この場合も「Vすること」と直訳しない場合が多いので、個々に暗記しておく方がよいでしょう。
中学レベルのものを列挙しておきますから暗記して下さい。
後に、「高校英語」で、もっとたくさんのリストを挙げます。
by Ving
Vすることによって → Vして
for Ving
Vするために
before Ving
Vする前に
after Ving
Vした後に
without Ving
Vすることなしに → Vしないで
be good at Ving
Vすること[するの]が上手だ、得意だ
be fond of Ving
Vすること[するの]が好きだ
Thank you for Ving
Vしてくれてありがとう
be interested in Ving
Vすることに興味がある[を持っている]
How about Ving ?
Vするのはどうでしょう、Vしてはどうでしょう
think of Ving
Vしよう(か)と思う
look forward to Ving
Vするのを楽しみに待つ、楽しみにしている
高校レベルになると数が大幅に増えるので、これくらいは是非とも覚えておいてください。
では、例文です。
26. I made this bird by using paper.
26. 私は紙を使うことによって[→ 紙を使って]この鳥を作った。
27. This room is used for reading books.
27. この部屋は本を読むために[読書用に]使われています。
28. I finished my homework before watching TV.
28. 私はテレビを見る前に宿題を終わらせた。
29 . I watched TV after fnishing my homeaork.
29. 私は宿題を終わらせた後テレビを見た。
30. He went out of the room without sayng goodbye.
30. 彼はさよならを[も]言わないで部屋から出て行った。
31. I am good at singing.
31. 私は歌うのが得意[上手]だ。
32. He is fond of eating.
32. 彼は食べることが好きだ。
33. Thank you for coming.
33. 来てくれてありがとう。
34. I am interested in studying history.
34. 私は歴史を勉強する[研究する]ことに興味がある。
35. How about going fishing tomorrow?
35. go fishing : 釣りに行く
35. 明日釣りに行くのはどうでしょう。 → 釣りに行きませんか。
36. I'm thinking of traveling to Canada.
36. 私はカナダを旅行しようかと考えている。
37. I am looking forward to seeing you.
37. 私はあなたに会えるのを楽しみにしています。
一番最後の例文は to に惑わされて to see にしないように気をつけましょう。
いつもならここで暗記用の例文をまとめるのですが、今回は例文の数が多すぎるので別ページにします。
お疲れ様でした。m(__)m
⇒ 暗記用まとめのページに行く
⇒ to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次 (中・上級者向け-高校英語)
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