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中学英語・ちょっと復習-Ving の用法 その2 
中学英語・ちょっと復習-Ving の用法 その2
前回の続きです。
Ving の用法 その1 を読んで来る
重要な文法事項です。
一つずつ解説しますので、じっくり何回も読んでください。
1. Playing tennis is fun.
1. テニスをすることは楽しい。
(名詞の働きー動名詞)
これは動名詞で主語に使われていますね。
類例を挙げると、
a. Studying English every day is very difficult.
a. 毎日英語を勉強することは非常に難しい。
b. Getting up early every morning is easy for me.
b. 毎朝早く起きることは私には簡単です。
2. One of my hobbies is playing tennis.
2. hobby [ホビ] : 趣味
2. 私の趣味の一つははテニスをすることです。
(名詞の働きー動名詞)
これも動名詞で be動詞の主格補語になっています。
⇒ 主格補語の意味がわからない人はここを見ましょう。
類例を挙げると、
a. My job is writing novels.
a. novel [ノヴァル] : 小説
a. 私の仕事は小説を書くことです。
b. One of my pleasures is watching baseball on TV.
b. pleasure プレジャー : 楽しみ
b. 私の楽しみの一つはテレビで野球を見る事です。
3. I like going to school.
3, 私は学校に行くことが好きです。
(名詞の働きー動名詞)
これも動名詞で動詞の目的語になっています。
enjoy Ving : Vすることを楽しむ → Vして楽しむ
finish Ving : Vすることを終える → Vし終える
stop Ving : Vすることをやめる → Vするのをやめる
の3つは、高校入試の必携アイテムでしたよね?
類例は、
a. We stopped playing soccer.
a. 私たちはサッカーをすること[するの]をやめた。
b. We enjoyed playing baseball.
b. 私たちは野球をすることを[をして]楽しんだ。
4. He is good at speaking English.
4. be good at ~ : ~が得意[上手]だ
4. 彼は英語を話すことが得意です。
(名詞の働きー動名詞)
at や in などの前置詞の後に来る[=前置詞の目的語になる]動詞は、必ず動名詞 Ving になります。
類例を挙げると
a. I am fond of taking pictures.
a. be fond of ~ [フォンド] : ~が好きだ
a. 私は写真を撮ることが好きです。
b. He went out of the room without saying a word.
b. without ~ [ウィザウト] : ~なしで
b. 彼は一言も言うことなしに[→ 一言も言わないで]部屋から出て行った。
5. I like cooking.
5. 私は料理が好きです。
(名詞)
cooking は動名詞を卒業して「料理」という名詞に昇格しており、辞書の見出し語になっています。
swimming(水泳)、skiing(スキー)、fishing(釣り)、なども完全な名詞です。
類例は、
a. My only hobby is skating.
a. 私の唯一の趣味はスケートです。
b. Shopping is a lot of fun..
b. a lot of fun : たくさんの楽しみ → とても楽しい
b. 買い物はとても楽しい。
(fun は名詞なので very fun は不可)
6. Mike is playing tennis now.
6. マイクは今テニスをしています。
(形容詞の働きー現在分詞)
「マイクは今テニスをしている状態にある」という意味なので、現在分詞です。
これがいわゆる「be+Ving=進行形」です。
「Mike is angry now. マイクは今怒っている(状態にある)。」の形容詞 angry と同じような働きをしているので、形容詞の働きです。
2. と 6. は共に be動詞 is の後に Ving が来ていますが、常識的に考えれば、動名詞 と 現在分詞 を間違えることはありません。
類例を挙げます。
a. I was writing a letter at that time.
a. 私はその時手紙を書いていた。
b. He has been sleeping for 20 hours.
b. 彼は20時間ずっと寝ています。(現在完了の進行形)
⇒ 現在進行形は未来の文でも使えます。ここを参考にしてください。
7. I kept wating for an hour.
7. 私は1時間待ち続けた。
(形容詞の働きー現在分詞)
「待っている状態を1時間保った」という意味で、現在分詞で主格補語になっています。
I kept quiet. (私は静かにしていた)の形容詞 quiet と同じですから、形容詞の働きをしています。
3. と同じように一般動詞の後に Ving がありますが、先ほどの 2. と 6. の判別とは違い、判断が非常に難しいです。
0・ He finished eating lunch. 彼は昼食食べることを終えた。→食べ終えた。(動名詞)
0・ He kept eating lunch. 彼は昼食を食べている状態を保った。 → 食べ続けた。(現在分詞)
こういう現在分詞か動名詞か判断に苦しむ場合は、
0・ finish Ving : Vし終える
0・ keep Ving : Vし続ける
と個別に覚えておけば、どちらか判断する必要がないので楽かつ実戦的です。
類例を挙げると、
a. The audience remained sitting after the concert.
a. remain C [リメイン] : Cの状態のままである
a. 聴衆はコンサートの後座ったままだった。
b. Now let's get going.
b. (この get は「~を得る」ではなく「~の状態になる」)
b. さあ、行こうとしている状態になりましょう。 →さあ。 行きましょう。
これらも
a. remain Ving : Vしている(状態の)ままである
b. get Ving : Vし始める
と暗記していれば、現在分詞か動名詞か悩まなくて済みます。
8. Mike kept me waiting for an hour.
8. keep O C : OをCの状態に保つ
8. マイクは私を1時間待たせた。
(形容詞の働きー現在分詞)
「マイクは1時間私を待っている状態に保った」という意味で、現在分詞です。
Mike kept me quiet. (マイクは私を静かにさせておいた)の形容詞 quiet と同じで、形容詞の働きです。
waiting も quiet も、目的語の me とイコールになる目的格補語ですね。
⇒ 目的格補語の意味がわからないので見に行く。
類例は、
a. Don't leave the water running.
a. 水を流れている状態のままに放置するな。 → 水を流しっぱなしにするな。
b. I saw him shopping in the convenience store.
b. 私は彼がコンビニで買い物をしているのを見た。
8. keep O Ving : OをVしている状態に保つ → OをVさせておく
a. leave O Ving : OをVしている状態に放置する → OをVしっぱなしにする
b. see O Ving : OがVしているの[Vしているところ]を見る
と覚えておけば実戦的でしょう。
9. Who is the boy eating breakfast?
9. 朝食を食べている少年は誰ですか。
(形容詞の働きー現在分詞)
「朝食を食べている状態にある少年は誰ですか」という意味で、eating breakfast が the boy を後ろから修飾しています。
名詞を修飾するのは形容詞ですから、形容詞の働きです。
類例は、
a. That man standing near the gate is my father.
a. 門の近くに立っている男の人は私の父です。
b. The girl running over there is my sister.
b. 向こうを走っている女の子は私の妹です。
10. I don't like barking dogs..
10. bark [バーク] : 吠える
10. 私は吠える犬は好きではない。
(形容詞の働きー現在分詞)
「いつも吠えている[よく吠える]犬」という意味で、barking が dog を修飾しています。
1語の現在分詞は前から、2語以上の現在分詞句は後ろから、名詞を修飾するのが原則です。
(あくまで原則です。一語でも後ろから修飾する場合もありますが、今回は割愛します。)
類例は、
a. Sleeping babies are so cute !
a. 寝ている赤ちゃん(というもの)はすごくかわいらしいですね。
b. Put some salt into the boiling water.
b. salt [ソールト] : 塩
b. 沸騰しているお湯の中に塩を入れなさい。
11. Where is my sleeping bag.
11. 私の寝袋はどこにありますか。
(動名詞が名詞に昇格して臨時に形容詞の働き)
これは 10. と非常に紛らわしいです。
「寝ている状態の袋」なんてあり得ないので、現在分詞ではありません。
これは 5. で解説した「睡眠」という意味の sleeping(動名詞が名詞に昇格したもの)が臨時に形容詞となって bag の前に置かれたもので、「睡眠用の袋」という意味です。
名詞は他の名詞の前に置くと臨時に形容詞として使えます。
例えば、school は「学校」という意味の名詞ですが、bag という名詞の前に置くと臨時に形容詞なって school bag (学校用のかばん→通学用かばん)という意味になります。
0・ Look at that sleeping baby. あの寝ている状態の赤ちゃんを見なさい。 → あの寝ている赤ちゃんを見なさい。(現在分詞)
0・ Look at that sleeping bag. あの睡眠用の袋を見なさい。 → あの寝袋を見なさい。(動名詞)
※ 「現在分詞+名詞」は名詞の方にアクセントがあり、「動名詞+名詞」は動名詞の方にアクセントを置きます。
sleeping bag は決して「眠っている袋」ではないので現在分詞ではありません。
もし子供用のおとぎ話か何かで本当に「眠っている袋」だとしたら、その場合は現在分詞ですけどね。(笑)
類例を挙げます。
a. Wait in the waiting room.
a. 待合用の部屋[→ 待合室]で待ちなさい。
b. I want a new pair of walking shoes.
b. 私は新しい歩行用の靴[→ ウォーキングシューズ]が欲しい。
12. That's a very interesting book.
12. それ(あれ)はとてもおもしろい本です。
(現在分詞出身の形容詞)
interesting は元は interest (人に興味を与える) という動詞の現在分詞でしたが、現在では完全に形容詞に昇格しました。
辞書でも形容詞扱いです。
でも、元の意味の「人(=君)に興味を与えるような」という意味は覚えておいて損はありません。
完全な形容詞なので、so iteresting(とても興味深い)とか more interesting (もっとおもしろい)のように前に副詞を置けます。
類例は、
a. The game was so exciting.
a. その試合ははとても人[=観客]を興奮させるようなものだった。 → おもしろかった。
b. I have a surprising piece of news.
b. 人[=君]を驚かせる(ような)知らせが一つある。 → 驚くべき[びっくりするような]知らせが一つある。
《質問コーナー》
6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. の「形容詞の働き」がよくわかりません?
《答え》
形容詞には用法が2つあります。
1. 名詞を修飾する。 → 名詞限定用法
1. an easy book (簡単な本) quiet children (静かな子供たち) an open door (開いているドア) 等
2. 主語または目的語の補語になる[説明をする]。 → 叙述用法
2. This book is easy. この本は簡単です。
2. The chldren kept quiet. その子供たちはずっと静かにしていた。
2. I kept the door open. 私はそのドアを開けておいた。
6. 7. 8. は叙述用法
9. 10. 11. は名詞限定用法
12. は、1つ目と3つ目が名詞限定用法、2つ目は叙述用法
です。
13. He always eats breakfast(,) watching TV.
13. 彼はいつもテレビを見ながら朝ご飯を食べます。
(副詞の働きー現在分詞)
「彼はいつもテレビを見ている状態で朝ご飯を食べます。」という意味で現在分詞です。
「テレビを見ている(状態)」が「朝ご飯を食べる」という動詞を修飾していますね。
動詞を修飾するのは副詞ですから、これは現在分詞が副詞の働きをしています。
類例を挙げると、
a. I usually wait for a bus(,) reading a newspaper.
000a. 私はたいてい新聞を読みながらバスを待ちます。
b. He went out of the room(,) mumbling something.
b. mumble [マンブル] : つぶやく、ぶつぶつ言う
000b. 彼は何かつぶやきながら部屋から出て行った。
14. I study English(,) using dictionaries.
14. 私は辞書を使って英語を勉強しています。
(副詞の働きー現在分詞)
「辞書を使っている状態で英語を勉強する」というのですから、13. と同じく現在分詞です。
これも「辞書を使っている(状態)」が「英語を勉強する」という動詞を修飾していますから、副詞の働きです。
13. と 14. がいわゆる「分詞構文」と呼ばれるものですが、今回は「Vしながら(~する)」「Vして(~する)」という最もよく出てくるパターンのみ紹介しておきます。
英会話だけならこの二つだけ覚えておけば大丈夫です。
類例を挙げます。
a. I drove all over (the) town(,) looking for a place to park.
000a. 私は駐車する場所を探して、町中車を走らせた。
b. Mike usually goes out(,) carrying a gun.
b. carry O : Oを携行(けいこう)する、持ち歩く
000b. マイクはたいてい銃を持って外出する。
さて、一通り例文付きで解説しましたが、理解できましたか?
ボーっと眺めているだけではダメです。
例文を頭の中にインプット(暗記)して説明できるようにしてください。
次回-Ving の用法 その3(暗記用のまとめ)に続く。
tb: -- cm: 1
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| # | 2021/04/02 19:36 | edit
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