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高校英語・基礎 - if を使った条件文 - 導入 
高校英語・基礎 - if を使った条件文 - 導入
「if を使った条件文」 と言えば、皆さんはきっと 「仮定法過去」 とか 「仮定法過去完了」 を 連想すると思います。
高校生の時、何冊もの参考書で 「仮定法」 の解説を真剣に何度もじっくり読んだのですが、解説の不備もあってか理解しきれませんでした。
文法問題はほぼ間違いなく解けるようになったものの、こちらから英語を発信できるレベルまでには到達できませんでした。
現在市販されている参考書類に目を通すと、私が高校時代に読んでいた参考書より格段に良くなっていて、きちんと理解すれば 「仮定法」 そのものはマスターできると思います。
問題は、学校の授業もそうですが、いきなり 「現在や過去の事実の反対の仮定」 から解説が始まることです。
ちょっと小テストをしてみましょう。
一応、学校で、又は過去に、仮定法を学習しているという前提でのテストです。
仮定法をまだ学習していない、学習したけどわからない、忘れてしまった、という人は、ここは適当に読み飛ばして、次の記事から読んでもらっても結構です。
次の日本語を英語で表現してください。
1. もし明日雨が降ったら、行かなくてもいいのになあ。
2. もし彼女の電話番号を知っていたら、彼女に電話するのだが。
3. もし彼女の電話番号を知っていたのなら、なぜ彼女に電話しなかったの?
4. もし彼女の電話番号を知っていたら、彼女に電話していたのだが。
正解は、
1. If it rained tomorrow, I wouldn't have to go.
2. If I knew her phone number, I would call her.
3. If you knew her phone number, why didn't you call her?
4. If I had known her phone number, I would have called her.
4. phone number [フォウン・ナムバ] : 電話番号
1. は 「仮定法[叙想法]過去形」 を使って 「未来」 のことを仮定しています。
「え、未来のことに過去形を使うの??」 と思う人もいるかと思われますが、別に変な例外的な英語ではなく、ごく普通の日常的な英語です。
「可能性の低い未来の仮定」 には、「仮定法[叙想法]過去形」 が使えるのです。
If I won the lottery, I could buy a Porsche.
lottery [ラタリ] : 宝くじ
Porsche [ポーシュ] : ポルシェ(ドイツ製の高級スポーツカー)
もし宝くじが当たったら、ポルシェを買えるのになあ。
なんて、ごく普通に使う英語です。
2. は、学校で真っ先に習うお馴染みの 「現在の事実の反対を仮定する仮定法[叙想法]過去形」 ですからわかりますよね。
3. は、「仮定法[叙想法]過去形」 ではなく 「直説法[叙実法]過去形] で、本当に 「過去」 のことに言及しています。
4. も 2. と同じく、学校で真っ先に習うお馴染みの 「過去の事実の反対を仮定する仮定法[叙想法]過去完了形」 です。
最初に述べた 「問題提議」 に戻ります。
学校で学習する文法 は、2. と 4. に集中しすぎです。
文法問題もほとんどが 2. と 4. を問う問題ばかりです。
1. の用法も教科書には書かれていますが、文法問題が作りにくく、英作でしか試しようがないので、軽視されがちです。
3. に至っては、一部の参考書を除いては、ほとんど無視されています。
でも、 1. 3. の英語がすっと出てこなくては、コミュニケーションに支障が出るとは思いませんか?
という訳ですから、いきなり 「仮定法」 の形から入るのではなく、いわば 「表現英文法」 という形式で、次のような順序で練習していきたいと思います。
[目次-予定]
1. if を使った未来の条件文の練習
(1) if を使った未来の条件文-その1
(1) If + S + V(s) [現在形] の説明
(2) if を使った未来の条件文-その2
(2) If + S + V(s) [現在形] の練習
(3) if を使った未来の条件文-その3
(3) 文法的補足説明 (マニア向け)
(4) if を使った未来の条件文-その4
(4) if 節中での will V / be going to V / be Ving (マニア向け)
(5) if を使った未来の条件文-その5
(5) 文法的補足説明からの発信用英語の練習
(6) if を使った未来の条件文-その6
(6) 可能性の低い条件文(もし万一~したら)
(7) if を使った未来の条件文-その7
(7) 過去形を使った未来の条件文 (1) (2)
(8) if を使った未来の条件文-その8
(8) if S were to V
● 「直説[叙実]法現在・過去形」 と 「仮定[叙想]法現在・過去形」 の説明
2. if を使った現在の条件文の練習
(1) if を使った現在の条件文-その1
(1) If + S + V(s)[現在形]
(2) if を使った現在の条件文-その2
(2) If + S + have[has] Vpp (現在完了形)
3. if を使った過去の条件文の練習
4. 仮定法[叙想法]現在形の解説とそれを使った表現の練習
5. if 以外の仮定法[叙想法]を使った表現の練習
いつも通り、手抜きなしで全力投球しますから、最後までお付き合いください。 m(__)m
次回-if を使った未来の条件文-その1 (If + S + 現在形-説明)
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