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前置詞 + Ving [動名詞]-(3) for Ving  
前置詞 + Ving [動名詞]-(3) for Ving
⇒ to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次
⇒ 動名詞 [Ving] の用法-総合目次
(3) for Ving
1. Vするために(の)
一般的な目的・用途を表します。
1. This knife is for cutting meat.
1. この包丁[ほうちょう]は肉を切るためのものだ[肉切り用だ]。
2. This knife is used for cutting meat.
2. この包丁は肉を切るために[肉切り用に]使われている。
3. I need to get a knife for cutting meat (with).
4. 私は肉を切るための[肉切り用の]包丁を手に入れる必要がある。
※ (with) は、道具・手段を表す前置詞です。この場合はなくても構いません。(ない方が普通です。)
(参) We cut meat with this knife.
(参) 私達はこの包丁で[を使って]肉を切っています。
《いきなり質問》
中学2年生の時に、 to 不定詞[to V] の副詞的用法-目的(Vするために)や形容詞的用法(Vするための)を習いましたが、for Ving との使い分けがよくわかりません (・・?
《答》
for Ving は、一般的な目的を表すのに使われ、
to V は、一時的な特定の目的を表すのに使われる
というのが基本です。
(あくまで基本であって、絶対ではありません。実際の言語はプロミング言語とは違ってそれほど論理的ではありません。)
次のように、一時的な特定の目的を表す場合は、to V を使うほうが自然です。
ちょっと例文が不穏ですが・・・ (;゚Д゚)
This knife was to kill her.
このナイフは彼女を殺すためのものだった。
[彼女を殺すために用意された[買われた][等]。]
This knife was used to kill her.
このナイフは彼女を殺すために使われた。
I need to get a knife to kill her.
私は彼女を殺すためにナイフを手に入れる必要がある。
I need to get a knife to kill her with.
= I need to get a knife with which to kill her. (文語)
= I need to get a knife I can kill her with.
= I need to get a knife with which I can kill her. (文語)
私は彼女を殺す(ための)ナイフを手に入れる必要があある。
※ 「彼女を殺す(ための)ナイフ」という風に、後ろからナイフを修飾する場合は、道具・手段を表す with を付けた方がいいでしょう。
(参) I killed her with a knife.
(参) 私はナイフで[を使って]彼女を殺した。
《ちょっとプラス》
基本的には、上記のルールに従っておけば大丈夫ですが、先ほど言ったように、あくまで基本であって、絶対ではありませんので、少し説明を補充しておきます。
中学2年生で学習した、不定詞[to V]の副詞的用法-目的(Vするために)は、次のように基本的には「一時的な特定の目的」に使われます。
I got up at three to go fishing.
私は釣りに行くために3時に起きた。
I went to the library to study for the exam.
私は試験勉強をするために図書館へ行った。
このような場合に、for Ving を使うことはできません。
I got up at three for going fishing. (×)
I went to the library for studying for the exam. (?)
無理に I went to the library for studying the exam. のような英文を作ると、「私は試験勉強をするための[試験勉強専用の]図書館に行った。」のような変な意味に英文になってしまいます。
次の英文は、「ジーニアス英和辞典」の use の例文です。
Many people use the Internet to do shopping.
多くの人が買い物(をするため)にインターネットを使う。
この例文の to V は、一般的な目的です。
どうも、「S V1 + to V2 = Sは、V2するために、V1する」 という文構造の場合は、一般的な目的でも、一時的な特定の目的でも、どちらも to V を使うのが基本のようです。
そうすると、次のような一般的な目的を表す英文も、to V を使うのが基本ということになります。
We use this type of knife to cut meat.
私達は、肉を切るために、この種類のナイフ[包丁]を使います。
この英文の to cut meat を for cutting meat にすると、次のような意味になってしまいます。
We use this type of knife for cutting meat.(?)
私達はこの種類の肉切り(用の)包丁を使っています。
ただし、受身[受動態]になると、一般的な目的を表す場合でも、to V と for Ving の両方が使える場合もあるようです。
This type of knife is used for cutting meat.
= This type of knife is used to cut meat.
この種類の包丁は肉を切るために使われる。
ただし、一時的な特定の目的を表す場合は、to V を使う方がよいでしょう。
This knife was used to kill her.
このナイフは彼女を殺すために使われた。
まとめます。
「Vするために~する」 という場合の 「Vするために」 は、一般的な目的を表す場合でも、一時的な特定の目的を表す場合でも、どちらも to V を使う、
「Vするために~される[されている]」 という場合の 「Vするために」 は、一般的な目的を表す場合は for Ving と to V の両方を使える場合もあるが、一時的な目的を表す場合は to V を使うほうがよい、
と覚えておきましょう。
《さらに質問》
「Vするために~する」 「Vするために~される[されている]」 という場合は、 とりあえず (・。・; 発信用英語としては to V だけを使っておけばいいのですね。(^-^)
では、「Vするための~」 という場合は、 to V と for Ving をどう使い分ければいいのでしょうか?
《答え》
I need a knife for cutting meat (with).
肉を切るための包丁[肉切り包丁]が必要だ。
は、「肉きり専用の包丁が必要だ。」という意味で、
I need a knife to cut this meat with.
= I need a knife I can cut this meat with.
この肉を切る(ための)包丁が必要だ。
は、「何でもいいからこの肉を切る(ための)包丁が必要だ。」という意味で、
結局、
for Ving は、一般的な目的を表すのに使われ、
to V は、一時的な特定の目的を表すのに使われる
ということになります。
(先ほども述べたように、あくまで基本であって、絶対ではありません。(;^ω^))
後者の例文の with を取ってしまうと、「この肉を切るために、(何か)包丁が必要だ。」という意味に解釈されるので、with は付けた方がいいでしょう。
前者は、そのような誤解の心配はないので、with は付いていない方が普通です。
もう1例追加します。
a room for sleeping (in)
= a sleeping room
寝るための部屋=寝室
a room to sleep in
= a room you[we] can sleep in
寝る(ための)部屋=寝室とは限らない=どんな部屋でもよい
暗誦例文です。
for Ving だけに限定しておきます。
1. この包丁[ほうちょう]は肉を切るためのものだ[肉切り用だ]。
2. この包丁は肉を切るために[肉切り用に]使われている。
3. 私は肉を切るための[肉切り用の]包丁を手に入れる必要がある。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. This knife is for cutting meat.
2. This knife is used for cutting meat.
2. = This knife is used to cut meat. (受身の場合は to V も可)
3. I need to get a knife for cutting meat (with).
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