動名詞の用法その4-動名詞の意味上の主語

動名詞 [Ving] の用法-総合目次



まず次の2文を比較してみましょう。

1. a. I don't like eating while watching TV..
1. b. I don't like you(r) eating while watching TV.
1. a. while Ving : Vしている間(に)、Vしながら
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. a. 私はテレビを見ながら食事をするのは好きではない。
1. b. 私はあなたがテレビを見ながら食事をするのは好きでない。
1. b. → あなたにテレビを見ながら食事をして欲しくない。

1. a.eating動作主は、「私本人」 か 「世間一般の人」 かどちらかですが、文脈でわかるので明示されていません

1. b.eating動作主は 「あなた」 なので you(r)明示されています

2. a. Thank you for inviting me to the party.
2. b. I appreciate you(r) inviting me to the party.
2. b. thank 人 for Ving. : Vしてくれたことに対して人に感謝する
2. b. Thank you for Ving. = I thank you for VingI の省略
2. b. invite 人 to ~ [インヴァイト] : 人を~に招待する
2. b. appreciate O [アプリーシエイト] : O(物事)をありがたく思う、O(物事)に感謝する
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2. a. 私をパーティーに招待してくださったことに対してあなたに感謝します。
2. b. あなたが私をパーティーに招待してくださったことに感謝します。
2. a. → 私をパーティーに招待してくださってありがとうございます。

2. a.inviting動作主は、 Thank youyou であることは自明なので明示されていません

2. b.inviting は、誰が招待したかはっきりさせるために、you(r)明示されています

これらの you(r) のように、動名詞の動作主をはっきり明示したものを 「動名詞の意味上の主語」 と言います。



動名詞の意味上の主語を明示する方法

(人称)代名詞の場合

動名詞の直前目的格所有格を置きます

me Ving / my Ving
→ 私がVすること
us Ving / our Ving
→ 私達がVすること
you Ving / your Ving
→ あなたがVすること
you Ving / your Ving
→ あなた達がVすること
him Ving / his Ving
→ 彼がVすること
her Ving / her Ving
→ 彼女がVすること
it Ving / its Ving
→ それがVすること
them Ving / their Ving
→ 彼ら[彼女ら][それら]がVすること

動名詞動詞の目的語前置詞の目的語になっている場合、意味上の主語所有格よりも目的格のが使われる傾向性があります

特に口語英語ではこの傾向性が強くなります

[動詞の目的語の例]

1. a. I don't like you eating while watching TV. (〇)
1. b. I don't like your eating while watching TV. (△)
私はあなた(達)がテレビを見ながら食事をするのは好きではない。

2. a. I can't help him being foolish. (〇)
2. b. I can't help his being foolish. (△)
私は彼が馬鹿なのは助けられない → 救えない → 避けられない。
→ 彼が馬鹿なのはどうしようもない。

[前置詞の目的語の例]

3. a. I wasn't able to carry the box because of it being too heavy. (〇)
3. b. I wasn't able to carry the box because of its being too heavy. (△)
3. c. I wasn't able to carry the box because it was too heavy. (◎)
3. c. be able to V [イブル] : Vすることができる
あまりにも重かったので私はその箱を運ぶことができなかった。

3. c. のように、文[= 節] にできる場合は、動名詞より文[= 節]を使うほうが自然です。

4. a. I'm proud of them having won first prize. (〇)
4. b. I'm proud of their having won first prize. (△)
4. c. I'm proud (that) they (have) won first prize. (◎)
4. b. be proud of ~ [ウド] : ~を誇りに思っている
4. b, win (the/a) first prize [イズ] : 一等賞を取る、一位になる
私は彼ら[彼女ら][それら]が一等賞を取ったことを誇りに思っている。

4. c. のように、文[= 節] にできる場合は、動名詞より文[= 節]を使うほうが自然です。

ただし、主語動名詞を使う場合は、目的格よりも所有格使うほうが普通のようです

5. a. His washing the dishes every day is very helpful. (〇)
4. b. Him washing the dishes every day is very helpful. (△?×?)
彼が毎日皿洗いをしてくれるのはとても助かります。

受信英語は何が出てくるかわかりませんから、全ての形式を知っておく必要がありますが、こちらから英語を発信する場合次のような方針で発信することをお薦めします

動詞の目的語前置詞の目的語動名詞意味上の主語を付ける場合は、目的格使うほうが無難だと思います。

また、3. c. 4. c のように文[= 節]で表現できる場合は、動名詞を使わない方がよいでしょう。

主語に使われている動名詞意味上の主語話す時目的格を使っても十分意味が通じますが、文を書く時所有格使うほうが無難です。



’s を付けて所有格にできる名詞の場合
(主に人を表す名詞)

動名詞の直前にそのままの形で置くか、’s を付けて所有格にして置きます

そのままの形ということは、上記の代名詞で言えば目的格に当たります。

主格 - 所有格 - 目的格 - 所有代名詞
I - my - me - mine
Tom - Tom's - Tom - Tom's

(ただし、主格目的格同じ形なので、通格 と呼ばれることもあります。)

A Ving / A's Ving
→ AがVすること

6. a. I don't like my children eating while watching TV. (〇)
6. b. I don't like my children's eating while watching TV. (△)
私は自分の子供たちがテレビを見ながら食事をするのは好きではない。
→ 私は自分の子供たちにテレビを見ながら食事をして欲しくない。

7. a. I can't help Tom being foolish. (〇)
2. b. I can't help Tom's being foolish. (△)
私はトムが馬鹿なのは助けられない → 救えない → 避けられない。
→ トムが馬鹿なのはどうしようもない。

8. a. I'm proud of my daughter having won first prize. (〇)
4. b. I'm proud of my daughter's having won first prize. (△)
8. c. I'm proud (that) my daughter (has) won first prize. (◎)
4. b. daughter [ドーター] : 娘
私は娘が一等賞を取ったことを誇りに思っている。

8. c. のように、文[= 節] にできる場合は、動名詞より文[= 節]を使うほうが自然です。

上記の (〇) (△) を見ればわかるように、名詞そのまま目的格[通格]のほうが圧倒的によく使われます

大学入試のお堅い英文でもこの傾向性は変わりません。

ただし、動名詞が主語の場合は、所有格もよく使われます

9. a. My husband washing the dishes every day is very helpful. (〇)
4. b. My hasband's washing the dishes every day is very helpful. (〇)
彼が毎日皿洗いをしてくれるのはとても助かります。

こちらから英語を発信する場合は、名詞をそのままの形目的格[通格]で使うことをお薦めします



《ちょっと補講》

動名詞の意味上の主語’s を付けて所有格にし難い名詞は、そのままの形=目的格[通格] を使います

1. 物事を表す名詞

My mother is always complaining about the kitchen being too small.
= My mother is always complaining (that) the kitchen is too small.
私の母は台所が狭すぎることについていつも不平を言っています。
私の母は台所が狭すぎるといつも不平を言っています。

2つ目の文のように、文[= 節] にできる場合は、動名詞より文[= 節]を使うほうが自然です。

2. myselfourselves のような再帰代名詞

I can't imagine myself marrying him.
私は自分が彼と結婚することは想像できない。
→ 私が彼と結婚するなんて想像できないわ!

3. this /that /these /those のような指示代名詞

You can't avoid this happening.
avoid O [ヴォイド] : Oを避ける
これが起こることを避けることはできない。
→ このようなことが起こるのはどうしようもない。

4. S で終わる名詞

名詞の複数形に代表されるような、S で終わる単語は、(アポストロフィ)を付けて所有格にしても、口で発音すればどうせ同じなので、通例そのままの形で意味上の主語にします

I'm proud of my students having won first prize.
I'm proud of my students' having won first prize. (?)
= I'm proud (that) my students (have) won first prize.
私は私の生徒たちが一等賞を取ったことを誇りに思っている。

3つ目の文のように、文[= 節] にできる場合は、動名詞より文[= 節]を使うほうが自然です。

5. There is [are] ~. (~がある[いる]) を動名詞にする場合

there being ~ (~がある[いる]こと) という形にします。

I'm proud of there being so many beautiful mountains in this country.
= I'm proud (that) there are so many beautiful mountains in this country.
私はこの国にこれほど多くの美しい山があることを誇りに思っています。

2つ目の文のように、文[= 節] にできる場合は、動名詞より文[= 節]を使うほうが自然です。

6. someone [somebody] / no one [nobody] などの、を表す不定代名詞

She is everybody's friend.
彼女はみんなの友達だ。
→ 彼女はみんなから好かれている。

のように、’s を付けて所有格にできますが、動名詞の意味上の主語に使う場合は、そのまま=目的格[通格]で使うのが普通です。

I don't like anyone coming into my room without knocking
私は誰でもノックなしで私の部屋に入って来るのを好まない。
→ 私は誰にもノックなしで私の部屋に入って来てもらいたくない。

見直す時間を惜しんで原稿をすぐにアップし、後で見直すと、所有格を主格と書いたりしてひどいバグがありました。 m(__)m
構成も少し変えて書き直しました。 (;´・ω・)




次回-その2 / その3 / その4 の復習 + 練習

動名詞 [Ving] の用法-総合目次

2017/09/11 11:33 [edit]

category: 高校英語・基礎

thread: 英語・英会話学習 - janre: 学校・教育

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