Wed.
to 不定詞 [to + V] の表す時 (中・上級者向け) -その7 
to 不定詞 [to + V] の表す時 (中・上級者向け) -その7
⇒ to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次
前々々々々々回から、全用法の to 不定詞 [to + V] の表す「時」を点検しています。
少し時間がかかりそうですが、復習のつもりで気長にお付き合いください。 (^-^)
[動詞 + to V の文型]
⇒ 動詞 + to V = 動詞 + Ving の文型
⇒ 動詞 + to V の文型
⇒ 動詞 + to V≠ 動詞 + Ving の文型 その1
⇒ 動詞 + to V≠ 動詞 + Ving の文型 その2
詳しい用法と例文は、上記のリンクを参考にしてください。
ここでは to V の表す 「時」 別に分類することにします。
まず最初に、明らかに 「未来志向」 の文型を列挙します。
たくさんありますね。復習のつもりでチェックしてください。
want to V [ウォント]
Vすることを願う → Vしたいと思う
hope to V [ホウプ]
Vすることを願う → Vしたいと思う
wish to V [ウィシュ]
Vすることを願う → Vしたいと思う
care to V [ケア]
Vすることを願う → Vしたいと思う
long to V [ロン(グ)]
Vすることを切望[せつぼう]する → Vすることを待ち望む
would like to V [ウド ライク]
Vしたいと思う
would love to V [ウド ラヴ]
Vしたいと思う
would prefer to V [ウド プリファー]
(~するよりむしろ) Vしたいと思う
would care to V [ウド ケア]
Vしたいと思う (care to V よりていねい)
would hate to V [ウド ヘイ(ト)]
Vしたくない
decide to V [ディサイド]
Vしようと決心する、Vすることに決める
determine to V [ディターミン]
Vしようと決心する、Vすることに決める
choose to V [チューズ]
Vすることを選ぶ → Vすることに決める
promise to V [プロミス]
Vすることを約束する、Vすると約束する
offer to V [オファー]
Vしようと申し出る
agree to V [アグリー]
Vすることに同意する
refuse to V [リフューズ]
Vすることを断る
aim to V [エイム]
Vすることを目指す
demand to V [ ディマンド]
Vすることを要求する
plan to V [プラン]
Vする予定[計画]だ → Vするつもりだ
intend to V = intend Ving (まれ) [インテン(ド)]
Vすることを意図する → Vするつもりだ
expect to V [イクスペクト]
Vすることを予期している → Vするつもりだ
mean to V [ミーン]
Vすることを意図する → Vするつもりだ
try to V [トライ]
Vしようと(努力)する、Vするよう(に)努める
attempt to V = attempt Ving (まれ) [アテムプ(ト)]
Vしようと企てる
seek to V [スィーク]
Vすることを求める → Vしようと努力する
endeavo(u)r to V [インデヴァー]
Vしようと(真剣に)努力する
strive to V [ストライヴ]
Vしようと奮闘[努力]する
struggle to V [ストラグル]
Vしようと奮闘[努力]する
need to V [ニー(ド)]
Vする必要がある
remember to V [リメムバー]
(未来に)Vすることを覚えておく → 忘れずVする
(can) afford to V [アフォード]
Vする余裕がある
上記に列挙した 動詞 + to V 型の文型は、明らかに 「未来志向」 とわかります。
hesitate to V [ヘジテイト]
Vすることを躊躇[ちゅうちょ]する、遠慮する
forget to V [フォゲッ(ト)]
Vすることを忘れる → Vし忘れる
fail to V [フェイル]
Vしない、Vできない、Vすることを怠[おこた]る
omit to V = omit Ving (まれ) [オミッ(ト)]
(故意に) Vするのを怠る、(うっかり)Vし忘れる
neglect to V = neglect Ving (まれ) [ニグレク(ト)]
(怠慢・不注意から) Vするのを怠る、Vし忘れる
この5例は微妙です。
Please don't hesitate to call me.
私に電話するのを遠慮しないでください。
→ どうぞ遠慮なく私に電話してきてください。
Don't forget to lock the door.
ドアに鍵をかけるのを忘れてはいけません。
→ 忘れずドアに鍵をかけなさい。
Don't fail to come to the party.
パーティーに来るのを怠ってはいけません。
→ 必ずパーティーに来なさい。
のような否定文ならば、to V の行為が未来に行われることを暗示させるので、「未来志向」 と言ってもよいでしょうが、
I hesitated to call her..
私は彼女に電話するのをちゅうちょした[ためらった]。
I forgot to lock the door.
私はドアに鍵をかけるのを忘れた[かけ忘れた]。
He failed to come to the party.
彼はパーティーに来るのを怠った。
→ 彼はパーティーに来なかった。
のような肯定文は、実際に to V の行為をしていないので、「時」 を決定し難いです。
「未来にVする予定だったがしなかった」 と解釈すれば、広い意味で 「未来志向」 になるのでしょうかね?
like to V = like Ving [ライク]
Vすることが好きだ
love to V = love Ving [ラヴ]
Vすることが大好きだ
hate to V = hate Ving [ヘイ(ト)]
Vすることが嫌い[いや]だ
prefer to V = prefer Ving [プリファー]
Vするほうが好きだ
好き嫌いを表す動詞 + to V は、たいてい Ving と入れ換え可能です。
たいていの文法書によると、
Ving は、一般的・習慣的な好き嫌いについて使う
to V は、特定の場合の好き嫌い(つまり欲求に近い)について使う
例えば、
I like watching movies.
私は映画を見るのが好きだ。(= 私の趣味は映画観賞だ)
I like to watch movies.
私は映画を見るのが好きだ(= だから映画を見たい)
ということになり、to watch は 「未来志向」 である、というのが通説です。
現実にはそこまで厳密に使い分けられているわけではなくて、to V / Ving どちらを使っても、「一般的・習慣的な好き嫌い」のほうに解釈するのが普通です。
特定の場合の好み = 欲求 を言いたければ、はっきりと
I want to watch a movie や I'd like to watch a movie を使うほうがいいと思います。
というわけで、上記の文型の to V が表す 「時」 は、通例、「一般的・習慣的にVすること」 = 「時間的に中立」 ということになります。
start to V = start Ving [スター(ト)]
begin to V = begin Ving [ビギン]
Vし始める
continue to V = continue Ving [コンティニュー]
Vし続ける
cease to V = cease Ving [スィース]
(次第に)Vしなくなる
これらの文型の to V は、明らかに 「未来志向」 ではありませんね。
一応、「同時」 を表していると解釈するのが妥当でしょう。
pretend to V [プリテンド]
Vするふりをする
tend to V [テンド]
Vする傾向(性)がある
manage to V [マニジ]
なんとか[どうにかして]Vする[できる]
come to V (状態動詞) [カム]
= get to V (状態動詞) [ゲト]
= grow to V (状態動詞) [グロウ]
Vするようになる
learn to V (状態動詞・動作動詞) [ラーン]
Vすることを習得する
→ Vする[できる]ようになる
get to V (動作動詞)
Vする機会・許可を得る
→ V(することが)できる
これらの文型の to V も 「未来志向」 ではなく 「同時」 を表していると考えられます。
prove to V (状態動詞) [プルーヴ]
= turn out to V (状態動詞) [ターナウト]
Vであることがわかる、結局Vである
happen to V (動作動詞 + 状態動詞) [ハプン]
たまたま[偶然]Vする
seem to V (状態動詞) [スィーム]
Vであるように思われる[であるようだ]
appear to V (状態動詞) [アピア]
Vであるように見える、思われる
これらの文型の to V も、V が原形の場合は 「同時」 を表しています。
to V が to have Vpp[過去分詞] になると、「完了」 や 「過去」 を表すので、それは次回に説明します。
次回- to 不定詞 [to + V] の表す時 (中・上級者向け) -その8-to have Vpp [完了不定詞]
⇒ to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次
tb: -- cm: 0
« to 不定詞 [to + V] の表す時 (中・上級者向け) -その8-to have Vpp [完了不定詞]
to 不定詞 [to + V] の表す時 (中・上級者向け) -その6 »
コメント
コメントの投稿
| h o m e |