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to 不定詞 [to + V] の表す時 (中・上級者向け) -その6 
to 不定詞 [to + V] の表す時 (中・上級者向け) -その6
⇒ to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次
前々々々々回から、全用法の to 不定詞 [to + V] の表す「時」を点検しています。
少し時間がかかりそうですが、復習のつもりで気長にお付き合いください。 (^-^)
[名詞的用法]
⇒ to 不定詞 [to V] の用法-名詞的用法-導入
⇒ 中学英語・ちょっと復習-to V (to不定詞) の用法-名詞的用法
⇒ 中学英語・ちょっと復習-to V [to不定詞]の名詞的用法 と Ving [動名詞]
[主語]
To drive this car is easy. (△ まれ)
= It is easy to drive this car. (〇)
この車を運転することは簡単だ。
この文は動名詞[Ving]を使って
Driving this car is easy. (〇)
と書き換えることができます。
to drive this car は 「未来志向 = 未来に運転する行為を想像して」 、「この車を運転したら簡単だよ。」 というイメージ、
driving this car は 「現実志向 = 実際に運転している行為を想像して」 で、「この車を運転するのは簡単だよ。」 とというイメージ、
でとらえることができますが、現実的にはどちらを使っても同じような気がします。
結局、 to V の表す 「時」 は、「未来」志向 とも解釈できますし、 「一般的にVすること」 という意味で、「時間的に中立」 とも解釈できます。
[be 動詞の補語]
My dream is to become a doctor. (○)
= My dream is becoming a doctor. (△)
私の夢は医者になることです。
One of my hobbies is to play tennis. (△)
= One of my hobbies is playing tennis. (○)
私の趣味の一つはテニスをすることです。
Your job is to sell cars. (○)
君の仕事は車を売ることだ。
My job is selling cars. (○)
私の仕事は車を売ることだ。
一応、to V も Ving もどちらも使えますが、
これからする 「未来」 の「Vすること」 は → 「to V」
現にやっている 「Vすること」 は→ 「Ving」
が好まれます。
でも、英語を書く時はいざ知らず、英語を話す時は、正確さよりスムーズさを優先して、どちらでもいいからさっと発信してしまうほうが得策です。
All you have to do is (to) go there.
君がしなければならない全てはそこに行くことだ。
→ 君はそこに行きさえすればよい。
All I can do is (to) give you some advice.
私ができる全ては君にアドバイスをすることだ。
→ 私は君にアドバイスをすることしかできない。
このような場合には、to V だけが使われ、動名詞[Ving] は使われません。
結局、補語に使われている to V の表す 「時」 は、基本的には 「未来志向」 寄りと言ってもよろしいかと思われます。
もちろん、「一般的にVすること」 と言っている場合は、「時間的に中立」 だと考えられますが。
[他動詞の目的語]
中学程度の例で検証してみましょう。
want to V
Vすることを望む → Vしたい、Vしたがっている
would like to V
Vすることを望む → Vしたいと思っている
(want to V の丁寧形)
hope to V
Vすることを望む → Vしたいと望む
need to V
Vすることを必要とする → Vする必要がある
try to V
Vすることを努力する → Vしようと(努力)する、Vするよう(に)努める
promise to V
Vすることを約束する → Vすると約束する
decide to V
Vすることを決意する、Vしようと決心する
これらの例の他動詞は、すべて 「未来」 を志向していますから、当然 to V も 「未来」 を志向しています。。
like to V = like Ving
Vすることが好きだ
love to V = love Ving
Vすることが大好きだ
begin to V = begin Ving
Vすることを始める → Vし始める
start to V = start Ving
Vすることを始める → Vし始める
continue to V = continue Ving
Vすることを続ける → Vし続ける
微妙な違いはあっても、to V と Ving の両方を目的語に取れるのですから、意味から考えても 「同時」志向 ですね。
like to V = like Ving や love to V = love Ving は、「一般的にVすることが好き」 と言っている場合は、「時間的に中立」 とも考えられます。
learn to V
Vすることを習得する → Vできるようになる
これは明らかに 「同時」 です。
今回は中学生程度の例で検証してみました。
次回は、「他動詞 + to V」 と 「自動詞 + to V」 の両方の垣根を取り払って、「動詞 + to V」 の文型として扱い、その to V の表す 「時」 を徹底的に総点検します。
to have Vpp [完了不定詞] も詳しく説明する予定です。
次回- to 不定詞 [to + V] の表す時 (中・上級者向け) -その7
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