Tue.
to 不定詞 [to + V] の表す時 (中・上級者向け) -その2  
to 不定詞 [to + V] の表す時 (中・上級者向け) -その2
⇒ to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次
前回から、全用法の to 不定詞 [to + V] の表す「時」を総点検しています。
少し時間がかかりそうですが、復習のつもりで気長にお付き合いください。 (^-^)
[副詞的用法]
[目的]
⇒ to 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-目的
4. a. I am studying very hard to pass the exam for Todai.
4. a. 私は東大の試験に合格するために一生懸命勉強しています。
4. b. I got up early to catch the first train.
4. b. 私は始発電車に間に合うように早く起きた。
4. c. Ken came to see me this morning.
4. c. 今朝、ケンが私に会いに来た。
[目的] を表す to V の 「時」 は、明らかに 「未来」 ですね。
[感情の原因]
⇒ to 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-感情の原因
5. a. I am glad to meet you.
5. a. (私は)あなたにお会いできてうれしいです。
5. b. She looked sad to hear the story.
5. b. 彼女はその話を聞いて悲しそうに見えた。
Vすることに到達して、それが原因で喜んだり悲しんだりするのですから、「Vする行為は直前に終わっている」 か 「同時」 かどちらかですから、ほぼ 「同時」 と言えます。
さらに詳しい説明は、次のページの 「補講 2」 を参考にしてください。
⇒ to 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-感情の原因-補講 2
[形容詞限定]
⇒ to 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-形容詞限定 その1
⇒ to 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-形容詞限定 その2
6. a. This book is easy to read.
6. a. この本は読むのが簡単だ[読み易い]。
6. b. This river is dangerous to swim in.
6. b. この川は泳ぐと危険です。
6. c. This flower is beautiful to look at.
6. c. この花は見るには[見て]美しい。
この用法の to V の 「時」 は微妙ですねえ・・・ (・_・;)
例えば b. は、「泳いだ時点で危険だ」 と解釈すれば 「同時」 ですが、「もし泳いだら危険だ」 と解釈した場合は to swim 自体は 「未来」 とも考えれますし・・・
結局、[形容詞限定] の to V は、「形容詞の意味の範囲を限定」 するだけで、「時の観念」 を意識する必要はないのかもしれません。
[判断の根拠]
⇒ to 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-判断の根拠 その1
⇒ to 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-判断の根拠 その2
7. a. Ken was kind to give his seat to the elderly woman.
7. a. = It was kind of Ken to give his seat to the elderly woman.
7. a. その年配の女性に席を譲るとは[譲るなんて]ケンは親切だった。
7. b. You were careless to leave your umbrella on the train.
7. b. = It was careless of you to leave your umbrella on the train.
7. b. 電車に傘を置き忘れるとは[なんて]君も不注意だったね。
「Vすることに到達るとは[するなんて」、「親切だった」「不注意だった」 と判断しているのですから、「Vする行為はすでに終わっている」 か 「ほぼ同時」 かのどちらかです。
文脈で十分判断できるので、「すでに終わっている行為」 でも、単なる to V で十分ですが、次のように 「完了不定詞 = to have Vpp」 を使って、すでに終わっている行為を明示する場合もたまにあります。
c. I was foolish to have bought such a car.
c. = It is foolish of me to have bought such a car.
c. そんな車を買ったなんて私は馬鹿だった。
c. I was foolish to buy such a car.
c. = It is foolish of me to buy such a car.
c. そんな車を買うなんて私は馬鹿だった。
[結果]
⇒ to 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-結果
8. a. He grew up to be a great scientist.
8. a. 彼は成長して立派な科学者になった。
8. b. I woke up one morning to find myself famous.
8. b. 私はある朝目を覚ますと(その結果)自分が有名になっているのがわかった。
8. b. → 私はある朝目を覚ますと有名になっていた。
8. c. I ran to the station(,) only to miss the last train.
8. c. 私は駅まで走って行ったが(その結果)最終電車に乗り遅れただけだった。
例えば、 8. a. は、「立派な科学者になること[という結果]に向かって成長した」 又は 「成長して(その結果)立派な科学者になることに到達した」 と解釈できます。
どちらに解釈しても to V の 「時」 は、述語動詞の 「時」 より 「後」 = 「未来」 です。
[条件]
⇒ to 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-条件
9. a. To hear him sing, you would take him for a girl.
9. a. 彼が歌うのを聞いたら、君は彼を女の子だと思うだろう。
9. b. My grandfather in America would be glad to hear the news.
9. b. アメリカにいる私の祖父がその知らせを聞いたら喜ぶだろうな。
文全体としては、仮定の文なので 「未来」 のように感じられます。
しかし、「彼が歌を歌うのを聞いて」 → 「彼を女の子と思う」、「その知らせを聞いて」 → 「喜ぶ」 のですから、「直前」 か 「ほぼ同時」 と解釈してもいいかと思われます。
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