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中学英語・ちょっと復習-不定詞 [to + V] の表す時(入門・初級者向け)  
中学英語・ちょっと復習-不定詞 [to + V] の表す時(入門・初級者向け)
⇒ 中学英語・ちょっと復習-to V (to不定詞) の用法 全9回
皆さん、to 不定詞 = to V[動詞の原形] が、「いつの時を表しているか?」を意識したことはありますか。
「Vするために」(副詞的用法) とか 「Vするための」(形容詞的用法) とか 「Vすること」(名詞的用法) という、訳語や用法は覚えたけれど、「to V がいつの時を表しているか?」という疑問はついぞ浮かばなかった、という人が大半ではないかと思います。
今回は、「to V がどんな時を表しているか?」 という疑問を、中学程度の例文を使って追求してみようと思います。
[名詞的用法-動詞の目的語]
1. I want to study in Japan in the future.
1. 私は将来日本で勉強することを望んでいる。
1. → 私は将来日本に留学したい(と思っている)。
want (望んでいる) の時は 「現在」 ですが、その望んでいる内容 = to study in Japan in the future (将来日本で勉強すること) は、明らかに「未来」 です。
2. I wanted to study in Japan in the future.
1. 私は将来日本で勉強することを望んでいた。
1. → 私は将来日本に留学したかった。
wanted (望んでいた) の時は 「過去」 ですが、その望んでいる内容 = to study in Japan in the future (将来日本で勉強すること) は、過去から見た「未来」 です。
[名詞的用法-動詞の目的語]
3. My son has learned to be patient.
2. patient [ペイシェント] : 我慢強い、辛抱強い
2. 私の息子は我慢することを学んだ[身に付けた]。
2. → 私の息子は我慢できるようになった。
has learned (学んだ / 身に付けた) のは 「現在完了」 で、学んだ[身に付けた]内容の to be patient (我慢すること) はそれと 「同時」 だと考えられます。
[名詞的用法-be 動詞の補語]
4. My dream is to become a professional baseball player.
3. professional [プロフェショナル] : プロの
3. 私の夢はプロ野球選手になることです。
is の時は 「現在」 ですが、夢の内容の to become a professional baseball player (プロ野球選手になること) は 「未来」 です。
5. My dream was to become a professional baseball player.
3. 私の夢はプロ野球選手になることだった。
この場合の to become a professional baseball player (プロ野球選手になること) も 「過去から見た未来」 です。
[名詞的用法-主語]
6. It is necessary to attend the meeting.
5. necessary [ネサセーリ / ネササリ] : 必要な
5. その会議に出席することが必要だ。
5. → その会議に出席する必要がある。
5. (It = 形式主語 / to attend the meeting = 真主語)
is necessary (必要である) のは 「現在」 ですが、必要な内容の to attend the meeting (会議に出席すること) は 「未来」 です。
7. It was necessary to attend the meeting.
6, その会議に出席する必要があった。
この場合の to attend the meeting も、 「過去から見た未来」 です。
1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. は全て名詞的用法でした。
別の用法も見てみましょう。
[副詞的用法-目的]
8. I went to Osaka to visit my grandmother.
5. 私は祖母を訪ねるために大阪へ行った。
went to Osaka (大阪に行った) のは 「過去」 で、その目的の to visit my grandmother (祖母を訪ねるために) は 「過去から見た未来」 です。
[副詞的用法-感情の原因]
9. I am glad to see you again.
8. あなたに又お会いできてうれしいです。
to see you (あなたに会う) のと 「同時」 かその「直後」 に am glad (うれしく思っている) のですから、これは 「ほぼ同時」 です。
[形容詞的用法]
10. Do you have anything to do today?
10. 君は何か今日することがありますか。
この文は、場合によって次のどちらかに解釈できます。
Do you have anything you have to do?
君は何か今日しなければいけないことがありますか。
Do you have anything you are going [planning] to do?
君は何か今日する予定のことがありますか。
どちらに解釈しても、to do (する) のは 「未来」 です。
[形容詞的用法]
11. Ken was the last person to come to the party.
11. ケンはパーティーにやってきた最後の人だった。
この文は、関係代名詞の who を使って次のように書き換えることができます。
Ken was the last person who came to the party.
というわけで、was (だった) は 「過去」 で、to come to the party (パーティーに来た) のも 「過去」 ですから、 「同時」 とみなすことができます。
[動詞 + O + to V 型の文型]
12. The teacher told us to be quiet.
12. 先生は私達に静かにするように言った。
先生が私達に told (言った) のは 「過去」 ですが、言った内容 to be quiet (静かにするように) は 「過去から見た未来」 です。
[疑問詞 + to V]
13. I don't know when to leave.
10. 私はいつ出発したらいいかわからない。
don't know (わからない) は 「現在」 ですが、when to start (いつ出発したらいいか) は 「未来」 です。
[まとめ]
[to + V の表す時]
場合に応じて、
述語動詞の表す時より未来のことを表す。
述語動詞の表す時と同時のことを表す。
となります。
「未来」 が圧倒的に多いですが、時々 「同時」 もありますから注意しましょう。
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