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読者からの質問-but / although / despite/ however の違いは?

先日、コメント欄で次のような質問がありました。

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はじめまして。

昨年からこちらのサイを参考に勉強していました。
どの記事も丁寧に説明・解説がされてあるので、本当に理解しやすいです!

実はalthough, but, despite, however の使い分けが未だに上手く整理できません。いきなりのコメントで申し訳ないのですが、是非これらの正しい使い方を教えてください。
どうかよろしくお願いします。 m(_ _)m
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コメント欄で回答してもよろしいのですが、同じような疑問を抱えていらっしゃる方も多いでしょうから、この際ブログ上で解説します。



接続詞前置詞 は、当ブログではまだ扱っていなくて、詳しい解説は将来になりますが、とりあえず入門・初級向けに簡単に説明しておきます。



まず、中1学習する接続詞but から始めましょう。

次の例文を見てください

1. a. Mr. Suzuki is old, but he is still strong.
1. a. 鈴木さんは年は取ってはいるがまだ頑強[がんきょう]だ。
1. b. Mr. Suzuki is old but strong.
1. b. 鈴木さんは年を取っているが頑強だ。
1. c. Mr. Suzuki is an old but strong man.
1. c. 鈴木さんは年を取っているが頑強な人だ。

ご覧のように、 but は、でも語句でも接続することができますが、今回は説明の都合上、文を接続する場合に限定します。

次の例文をまず覚えてください。

It was raining heavily, but the game was not called off.
It was raining heavily. But the game was not called off.
call O off / call off O : Oを中止する
雨が激しく降っていたがその試合は中止されなかった。
雨が激しく降っていた。しかしその試合は中止されなかった。

コンマで区切り、小文字で続けることが多いですが、いったんピリオドで文を終わらせ、次の文頭に大文字で使うこともできます。



次に、中3の終わり高1で学習する however です。

however は、接続詞 ではなく 接続副詞 と呼ばれるものです。

副詞ですから、文頭だけでなく、文中文末にも置くことができます。

先ほど覚えた英文を however を使って書き換えてみましょう

It was raining heavily. However, the game was not called off.
It was raining heavily. The game, however, was not called off.
It was raining heavily. The game was not called off, however.
雨が激しく降っていた。しかしながら、その試合は中止されなかった。

文頭・文中・文末のどこにあっても、文頭にある場合と同じで、前文を受けてしかしながら」 という意味になります。

少し硬めの表現ですから、和訳は「しかしながら」が合っていると思いますが、「しかし」とか「けれども」でも構いません。

ピリオドではなくセミコロンで接続されていることもよくあります。
その場合は、小文字で文を始めます。

It was raining heavily; however, the game was not called off.
It was raining heavily; the game, hwever, was not called off.
It was raining heavily; the game was not called off, however.

but と違い、コンマで文をつなぐことはできません

It was raining heavily, however, the game was not called off. (×)



次は高1で学習する接続詞though [] と although [オル] です。

耳で聞くと、al [オル] はほとんど聞こえませんので、両方ともほぼ同じに聞こえます

これらは次のように覚えましょう。

though S + V = although S + V
SはVするけれどもSはVするが

これらを使って上記の文を書き換えると、

(Al)though it was raining heavily, the game was not called off.
The game was not called off (al)though it was raining heavily.
雨が激しく降っていたけれども、その試合は中止されなかった。

(al)though it was raining heavily = 雨が激しく降っていたけれども」 を前置する場合は、コンマを打ち後置する場合はコンマを打たないのが普通です。

時々、後置しているのにコンマが打たれている場合がありますが、その場合は次のように補足説明風付け足して和訳するとうまくいきます。

The game was not called off, (al)though it was raining heavily.
その試合は中止されなかった。雨が激しく降っていたけれども。



次は despite ~ [デスイト] = in spite of ~ [イト] です。

despite ~in spite of ~ は、前置詞(句) ですので、 は当然名詞になります。

despite ~ = in spite of ~
~にもかかわらず

上記の例文をこれらを使って書き換えると、

Despite [In spite of] the heavy rain, the game was not called off.
The game was not called off despite [in spite of] the heavy rain.
激しい雨[大雨]にもかかわらず、その試合は中止されなかった。

になります。

名詞ですから、the heavy rain に換えます。

動名詞(raining heavily)を使って、

Despite [In spite of] raining heavily, the game was not called off.
The game was not called off despite [in spite of] raining heavily.
雨が激しく降っているにもかかわらず、その試合は中止されなかった。

とも言えますが、the heavy rain のように名詞にするほうが普通です。

また、次のような英文も、文語では見られますが、あまりお勧めできる英語ではありません。

Despite [in spite of] the fact that it was raining heavily, the game was not called off.
The game was not called off despite [in spite of] the fact that it was raining heavily.
雨が激しく降っている(事実)にもかかわらず、その試合は中止されなかった。

despite [in spite of] the fact that を使うくらいなら、素直に (al)though を使いましょう。



最後に、接続副詞though も説明しておきましょう。

先に説明した althoughthough後に S + V を従える 接続詞 でした。

接続副詞thoughhoweverほぼ同意ですが、通例、文頭には置かれず文中か文末に置かれます。(絶対ではありません、文頭にある場合もたまにあります)

It was raining heavily. The game, though, was not called off.
It was raining heavily. The game was not called off, though.
激しく雨が降っていた。けれども、その試合は中止されなかった。

接続副詞の場合は although は使えないので注意しましょう。

実は、接続副詞though の用法は、もっと微妙で複雑です。
今回は一番わかりやすい用法だけ紹介しました。
機会があれば、「会話表現」で詳しく説明したいと思います。



お疲れ様でした。 (^-^)


2017/01/20 10:53 [edit]

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