be thought[believed][said] to V 型の文型-その2

to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次

be thought[believed][said] to V 型の文型-その1



頭が混乱してきましたか?

had Vpp が、「過去完了」「大過去 = 過去の過去」兼用していること、
to have Vpp[完了不定詞] が、「現在完了」「過去」兼用していること、

この2点が、入門・初級者を混乱させる要因です。

今度は、日本語 → 英語 の観点からまとめ直してみます。



[that 節 内の V[動詞]be 動詞 の場合]

1. SはAがBだ[である]と思う[思っている]。

この日本語英語にするには、

think (that) A is B : AはBだ[である]と思っている
think A (to be) B : AがBだ[である]と思っている

の文型を使って、

1. a. S thinks (that) A is B.
1. b. S thinks A to be B..
1. c. S thinks A B

と表すことができます。

口語では、 that 節 を使った 1. の英文が一般的です。

文語では 1. b.1. c. も、比較的よく使われていますのですべての形式を覚えておきましょう

[例文]
1. a. People think (that) Ken is smart..
1. b. People think Ken to be smart.
1. c. People think Ken smart.
人々はケンが頭がいいと思っている。



今度は think(s)thought に換えて、過去の文に書き換えてみましょう。

2. SはAをBだ[である]と思った[思っていた]。

2. a. S thought (that) A was B.
2. b. S thought A to be B.
2. c. S thought AB.

[例文]
2. a. People thought (that) Ken was smart.
2. b. People thought Ken to be smart.
2. c. People thought Ken smart.
人々はケンが頭がいいと思った[ていた]。

2. a.that 節は、主節述語動詞think(s) から thought換わると、通常は時制の一致のルールを受けてiswas換えなければいけません
ただし、この was は、形式上の過去形で、和訳は実質上は is と同じですから注意しましょう。

to 不定詞[= to V] は、日本語と同じで、時制の一致のルールを受けませんから、2. b. は当然 to be smart のままです。

2. c.to be省略されたものですから、同じく時制の一致のルールを受けません

参考ページ-中学英語・ちょっと復習-時制の一致について(入門)

上記の参考ページの解説に従うと、 People thought (that) Kne is smart.可能ですが、解説が複雑になるので、今回は機械的に時制の一致をする場合に限定します。悪しからず。m(__)m



さらに、今度は、1. の英語を受け身[受動態]にしてみましょう。

3. AはBだ[である]と思われている。

形式[仮]主語It真主語that 節 の組み合わせで、受け身[受動態]にすると、

3. a. It is thought (that) A is B.

主語A して、受け身[受動態]にすると、

3. b. A is thought to be B..
3. c. A is thought B.

となります。

[例文]
3. a. It is thought (that) Ken is smart.
3. b. Ken is thought to be smart.
3. c. Ken is thought smart.
ケンは頭がいいと思われている。



次に、受身[受動態]の文の is thoughtiswas に換えて過去の文スライドさせてみましょう。

4. AはBだ[である]と思われていた。

4. a. It was thought (that) A was B.
4. b. A was thought to be B.
4. c. A was thought B.

[例文]
4. a. It was thought (that) Ken was smart.
4. b. Ken was thought to be smart.
4. c. Ken was thought smart.
ケンは頭がいいと思われていた。

4. a.that 節 は、時制の一致のルールを受けるので、A is B[Ken is smart]iswas換わりますが、4. b.4. c. はそのままです。



《質問》

It is thought (that) Ken is smart.
Ken is thought (to be) smart.
ケンは頭がいいと思われている。

It was thought (that) Ken was smart.
Ken was thought (to be) smart.
ケンは頭がいいと思われていた。

は、全く同じ意味で交換可能でしょうか?

それとも何か違いがあるのでしょうか?

《答え》
It is thought (that) Ken is smart.

that 節主語Ken が、文全体主語繰[く]り上がって

Ken is thought (to be) smart.

になっているので、主語繰[く]り上げ構文と呼ばれることがあります。

この文法用語を使っている参考書や辞書が最近多くなっていますから、覚えておきましょう。

さて、「両者の英文にちがいはあるか?」という疑問ですが、答えは「ある」です。

次の会話を見てみましょう。

A : You know what? It is thought Ken is smart.
B : Really? I thought he was stupid.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
A : あのね(知ってる?)。 ケンは頭がいいと思われているんだよ。
B : 本当? 僕はあいつは間抜けだと思ってたんだけど。
You know what? : あのね?知ってる?(会話の切り出しによく使われる)
stupid [チューピド] : 間抜けの、愚かな、馬鹿な

思考の流れは次のようになります。

あのね、知ってる?(皆に)思われていることなんだけどケンは頭がいいんだってさ

つまり、ばくぜんとした It で文を言い始めて相手の注意を引き、その後で相手に伝えたい内容を述べるわけです。

一方、

A : Tell me about Ken. What's he like?
B : Well, he{Ken] is thought (to be) smart.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
A : ケンについて教えて。 彼ってどんな人なの?
B : そうね、彼[ケン]は頭がいいと思われているのよ。
What is A like? : Aはどんな人[もの][所]ですか?

この場合の思考の流れは次のようになります。

ケンはどのような人なの?彼[ケン]と言えば頭がいいと思われているのよ

Aさんがもうすでに「ケン」という話題をだしているので、Bさんが言いたい内容は、「ケン」を除いた「頭がいいと思われている」という部分だけになります。

まとめると、

It is thought (that) Ken is smart. は、Ken も含めた文全体を相手に伝えたいに使われ、
Ken is thought (to be) smart. は、もうすでにケンの話題が出た後に、ケンについての情報を相手に伝えたい使われる、
ということになります。



5. SはAがずっとBだ[である]と思う[思っている]。

現在までの継続 = 「ずっと~だ」は、現在完了 = have[has] Vpp で表し、
to V [不定詞]現在完了の意味を表すには、 to have Vpp [完了不定詞] を使いますから、

5. S thinks (that) A has been B.
5. S thinks A to have been B. (×)

となるはずですが、

S thinks A to have been B. (×) は文法的には可能でも、普通はこんな英語は使いませんから、覚える必要はありません

能動態の場合、S thinks A (to be) B. (SはAがBだと思っている) 以外は、非常にまれです。

[例文]
5. People think (that) Ken has been smart since he was a child.
5. 人々はケンは子供の頃からずっと頭がいいと思っている。



thinkthought換えて文全体を過去にスライドさせると、

6. SはAがずっとBだ[である]と思った[思っていた]。

have[has] been は、時制の一致のルールを受けて had been換わりますが、形式上のことだけで、和訳は have[has] been と同じです。

6. S thought (that) A had been B.

[例文]
6. People thought (that) Ken had been smart since he was a child.
6. 人々はケンは子供の頃からずっと頭がいいと思っていた。



5. の英語を受身[受動態]にしてみましょう。

7. AはずっとBだ[である]と思われている。

7. a. It is thought (that) A has been B.
7. b. A is thought to have been B.

[例文]
7. a. It is thought (that) Ken has been smart since he was a child.
7. b. Ken is thought to have been smart since he was a child.
ケンは子供の頃からずっと頭がいいと思われている。

能動態ではまれであった to V が、受身[受動態]では使えることに注意しましょう。

現在完了(この場合は継続)の意味を to V で表すには、 to have Vpp [完了不定詞] を使います。




7. の英語の iswas に換えて、文全体を過去にスライドさせると = 6.受身[受動態]にすると、

8. AはずっとBだ[である]と思われていた。

8. a. It was thought (that) A had been B.
8. b. A was thought to have been B.

[例文]
8. a. It was thought (that) Ken had been smart since he was a child.
8. b. Ken was thought to have been smart since he was a child.
ケンは子供の頃からずっと頭がいいと思われていた。



9. SはAがBだった[であった]と思う[思っている]

to V過去の意を表すには、現在完了と同じく to have Vpp [完了不定詞] を使います。

to have Vpp が、現在完了の意味に使われているか、過去の意味に使われているかは、文脈によります

けれども、能動態の場合は、to have Vpp は使われません
使われるのは、後で解説する受身[受動態]だけです。

9. S thinks (that) A was B.
9. S thinks A to have been B. (×)

[例文]
9. People think (that) Ken was smart when he was a child.
9. 人々はケンは子供の頃頭が良かったと思っている。



9. の英文を過去にスライドしてみましょう。

10. SはAがBだった[であった]と思った[思っていた]。

時制の一致のルールを受けて、 washad been換わりますが、この had been形式的な過去完了で、和訳は元の was と同じであることに注意しましょう。

had been6. のように have[has] been過去にスライドしたものか、10. のように was[were]過去にスライドしたものかは、文脈によります

9. と同じで、能動態では to have been は使われません

10. S thought (that) A had been B.
10. S thought A to have been B. (×)

[例文]
10. People thought (that) Ken had been smart when he was a child.
10. 人々はケンが子供のころ頭が良かったと思っていた。



9.受身[受動態]にしてみましょう。

11. AはBだった[であった]と思われている。

11. a. It is thought (that) A was B.
11. b. A is thought to have been B.

ご覧のように、受身[受動態]では、to have Vpp を使った文が可能です。

[例文]
11. a. It is thought (that) Ken was smart when he was a child.
11. b. Ken is thought to have been smart when he was a child.
ケンは子供のころ頭が良かったと思われている。



11.過去にスライド10.受身[受動態]にしてみましょう。

12. AはBだった[であった]と思われていた。

12. a. It was thought (that) A had been B.
12. b. A was thought to have been B.

[例文]
12. a. It was thought (that) Ken had been smart when he was a child.
11. b. Ken was thought to have been smart when he was a child.
ケンは子供のころ頭が良かったと思われていた。



さて、ここで入門・初級者が陥る罠[[わな]を整理整頓してみましょう。



S thinks (that) A is B.
S thinks A (to be) B.
SはAがBであると思っている
It is thought (that) A is B.
A is thoght (to be) B.
AはBであると思われている

ここまでは英語と日本語が同じですから大丈夫ですよね。

[上記の例文]
1. a. People think (that) Ken is smart..
1. b. People think Ken to be smart.
1. c. People think Ken smart.
人々はケンが頭がいいと思っている。
3. a. It is thought (that) Ken is smart.
3. b. Ken is thought to be smart.
3. c. Ken is thought smart.
ケンは頭がいいと思われている。



S thought (that) A was B.
S thought A (to be) B.
SはAがVであると思っていた
It was thought (that) A was B.
A was thought (to be) B.
AはBであると思われていた

that 節 の場合は、thinksis が、過去形thoughtwas換わると、時制の一致のルールを受けて、 that 節 の中is過去形was換わりますが、形式的な過去形なので、和訳は is と同じです。

to be日本語と全く同じで、時制の一致のルールを受けませんから変化しません。

確認時制の一致のルールを受けた過去形は見せかけだけ=現在形と同じ。

[上記の例文]
2. a. People thought (that) Ken was smart.
2. b. People thought Ken to be smart.
2. c. People thought Ken smart.
人々はケンが頭がいいと思った[ていた]。
4. a. It was thought (that) Ken was smart.
4. b. Ken was thought to be smart.
4. c. Ken was thought smart.
ケンは頭がいいと思われていた。



S thinks (that) A has been B. (現在までの継続)
S thinks A to have been B. (×)
SはAがずっとBであると思っている

S thinks (that) A was B. (本当の過去)
S thinks A to have been B. (×)
SはAがBであったと思っている

It is thought (that) A has been B.
A is thought to have been B.
AはずっとBであると思われている

It is thought (that) A was B.
A is thoght to have been B.
AはBであったと思われている

that 節 の時は、日本語と英語は同じです。
has been現在完了(例文の場合は、現在までの継続)を表し、 was過去を表しています。

to 不定詞 [to V] の場合、現在完了過去同じ to have Vpp [完了不定詞] で表しますが、能動態では使えません

確認to have Vpp [完了不定詞] は、文脈によって、「現在完了」か「過去」かどちらかになる。

[上記の例文]
5. People think (that) Ken has been smart since he was a child.
人々はケンは子供の頃からずっと頭がいいと思っている。
9. People think (that) Ken was smart when he was a child.
人々はケンは子供の頃頭が良かったと思っている。
7. a. It is thought (that) Ken has been smart since he was a child.
7. b. Ken is thought to have been smart since he was a child.
ケンは子供の頃からずっと頭がいいと思われている。
11. a. It is thought (that) Ken was smart when he was a child.
11. b. Ken is thought to have been smart when he was a child.
ケンは子供のころ頭が良かったと思われている。



S thought (that) A had been B.
S hought A to have been B. (×)
SはAがずっとBであると思っていた
SはAがBであったと思っていた

It was thought (that) A had been B.
A was thought to have been B.
AはずっとBであると思われていた
AはBだったと思われていた

that 節 の場合は、主節thinks / isthought / was に換わると、that 節 中has been / was が、時制の一致のルールを受けて、 had been換わりますが、これ見せかけ過去完了・大過去[=過去の過去]で、実質上は元の has been / was と同じことです。

確認have[has] Vpp[現在完了] も 過去 も、時制の一致を受けると、両方とも had Vpp になる。

確認時制の一致を受けた had Vpp[過去完了・大過去] は見せかけだけなので、元の have[has] Vpp[現在完了]過去 に戻して意味を取る。

to have Vpp時制の一致を受けませんが、先ほど確認したように、文脈によって、「現在完了」か「過去」かどちらかになります

[上記の例文]
6. People thought (that) Ken had been smart since he was a child.
人々はケンは子供の頃からずっと頭がいいと思っていた。
10. People thought (that) Ken had been smart when he was a child.
人々はケンが子供のころ頭が良かったと思っていた。
8. a. It was thought (that) Ken had been smart since he was a child.
8. b. Ken was thought to have been smart since he was a child.
ケンは子供の頃からずっと頭がいいと思われていた。
12. a. It was thought (that) Ken had been smart when he was a child.
11. b. Ken was thought to have been smart when he was a child.
ケンは子供のころ頭が良かったと思われていた。



長い解説になりました。
次回で終了させます。


次回-be believed[thought][said] to V 型の文型-その3

to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次

2016/11/11 11:28 [edit]

category: 高校英語・基礎

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