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動詞 + O + to V の文型-その2 
動詞 + O + to V の文型-その2
⇒ to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次
⇒ 動詞 + O + to V の文型-その1(導入)
まず最初に、最頻出の「動詞 + O + to V」 の文型を紹介します。
例文ごと覚えてこの文型に慣れたら、その3・その4・その5・その6で少し難しいものまで紹介します。
この文型は、受身[受動態]で使われるものも多いですから、その場合は受身[受動態]の文型と例文も覚えてしまいましょう。
1. tell O to V
1. be told to V
1. My father told me to study harder.
1. I was told to study harder.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. OにVするように言う
1. Vするように言われる
1. 父は私にもっと一生懸命勉強するように言った。
1. 私はもっと一生懸命勉強するように言われた。
2. ask O to V
2. be asked to V
2. My mother asked me to wash the dishes.
2. I was asked to wash the dishes.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2. OにVするように頼む、求める、誘う
2. Vするように頼まれる、求められる、誘われる
2. 母は私に皿を洗うように頼んだ。
2. 私は皿を洗うように頼まれた。
3. advise O to V [アドヴァイズ]
3. be advised to V
3. I advised Ken to go to a doctor.
3. Ken was advised to go to a doctor.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3. OにVするように助言[忠告]する、勧める
3. Vするように助言[忠告]される、勧められる
3. 私はケンに医者に行くように助言した。
3. ケンは医者に行くように助言された。
4. order O to V [オーダー]
4. be ordered to V
4. The king ordered me to kill the man.
4. I was ordered to kill the man.
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4. OにVするように命令する
4. Vするように命令された
4. 王は私にその男を殺すように命じた。
4. 私はその男を殺すように命じられた。
5. encourage O to V [インカーレジ]
7. be encouraged to V
7. My father encouraged me to study harder.
7. I was encouraged to study harder.
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7. VするようにOを励ます、勇気づける、奨励[しょうれい]する、促[うなが]す
7. Vするように励まされる、勇気づけられる、奨励される、促す
7. 私の父はもっと一生懸命勉強するように私を励ました。
7. 私はもっと一生懸命勉強するように励まされた。
encourage は、人にやる気が出るように励ますイメージです。
6. want O to V
2. We want the war to end.
2. I want you to help me.
2. (Do) you want me to help you? (会話ではよく Do は略されます)
2. = Shall I help you?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2. OがVすることを望んでいる
2. OにVして欲しい(と思っている)
2. 私達は戦争が終わることを望んでいる。
2. (私は)あなたに手伝って欲しいんです。
2. あなたは私に手伝って欲しいですか。
2. → 手伝いましょうか。
中学で、want 人 to V : 人にVして欲しい(と思っている) と覚えた人が多いと思います。
O には、人以外に物事が入ることもあるので、「OがVすることを望んでいる」という基本訳をしっかり覚えておきましょう。
7. would like O to V
2. We would lile the war to end.
2. I'd like you to help me.
2. Would you like me to help you?
2. = Shall[Should} I help you? (should のほうが shall よりていねいです)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2. OがVすることを望んでいる
2. OにVしてもらいたい[いただきたい](と思っている)
2. 私たちは戦争が終わることを望んでいます。
2. (私は)あなたに手伝っていただきたいのですが。
2. あなたは私に手伝ってもらいたいと思っていますか。
2. → お手伝いしましょうか。
would love O to V も時々使われます。
合わせて覚えておきましょう。
ちなみに、would like は、like ではなく want のていねい形です。
詳しくは次のページをどうぞ。
⇒ 中学英語・ちょっと復習-would like の用法
8. expect O to V
8. be expected to V
8. I expected him to come.
8. He was expected to come.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
8. OがVすることを予期[期待]する
8. Vすることを予期[期待]される
8. 私は彼が来ることを予期[期待]していた。
8. → 私は彼が来ると思っていた。
8. 彼は来ることを予期[期待]されていた。
8. → 彼は来ると思われていた。
9. persuade O to V [パースウェイド]
1. be persuaded to V
1. I persuaded him to give up smoking.
1. I was persuaded to give up smoking.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. OにVするように説得する → 説得してOにVさせる
1. Vするように説得される → 説得されてVする
1. 私は彼を説得してタバコをやめさせた。
1. 私は説得されてタバコをやめた。
結果的に「Vさせる」ことになります。
説得したがうまくいかなかった場合は、次のように try to V (Vしようと努力する) と組み合わせます。
I tried to persuade him to give it up, but I couldn't.
私は彼を説得してそれをあきらめさせようとしたがダメだった。
次のような英文はダメです。
I persuaded him to give it up, but I couldn't. (×)
10. enable O to V [イネイブル]
21. The scholarship enabled me to study abroad.
21. scholaship [スコラシプ] : 奨学金
21. study abroad [アブロード] : 外国で勉強する → 留学する
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
12. OがVすることを可能にする
21. 奨学金は私がが留学することを可能にした。
12. → 奨学金のおかげで私は留学することができた。
11. allow O to V [アラウ]
27. be allowed to V
27. My parents allowed me to study abroad.
27. The scholarship allowed me to study abroad.
27. I was allowed to study abroad.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
27. OがVすることを許す、OがVすることを可能にする
27. Vすることを許される
27. 両親は私が留学することを許してくれた。
26. 奨学金は私が留学することを許した[可能にした]。
26. → 奨学金のおかげで私は留学することができた。
27. 私は留学することを許された。
大学入試の論説文に出てくる allow O to V は、主語が無生物[物事]で、「OがVすることを許す[可能にする] = enable O to V」の意味で使われていることが多いです。
「許す = 許可する」とばかり覚えておくと足を滑らせるので、受験生は注意しましょう。
12. permit O to V [パーミト]
28. be permitted to V
28. The doctor permitted me to go out.
28. I was permitted to go out.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
28. OがVすることを許可する
28. Vすることを許可される
28. 医者は私が外出することを許可してくれた。
28. 私は外出することを許可された。
13. cause O to V [コーズ]
29. What caused him to die?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
29. OにVさせる
29. 何が彼を死なせたのだろうか。
29. → 何が原因で彼は死んだのだろうか。
主語が原因を表している場合によく使われます。
ちなみに、cause の名詞の意味は、「原因]です。
make O V (OにVさせる) の文語表現ですが、英文を読んでいるとこの文型によく出会うので、自分は使わなくても受信用に覚えておきましょう。
What made him die?
何が彼を死なせたのだろうか。
→ どうして彼は死んだのだろうか。
⇒ make O V (参考ページ)
14. force O to V [フォース]
30. be forced to V
30. Bad health forced me to quit my job.
30. bad health : 悪い健康 → 健康不良、病気
30. quit O [クィト] : Oをやめる
30. I was forced to quit my job.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
30. OにVすることを強[し]いる、(やむなく) OにVさせる
30. Vすることを強いられる、Vせざるを得ない
30. 病気は私に仕事を辞[や]めることを強いた。
30. → 病気のため私は仕事を辞めざるを得なかった。
30. 私は仕事をやめることを強いられた。
30. → 私は仕事を辞めざるを得なかった。
force は、Vすることを強制するイメージです。
ちなみに、名詞の force は、「力」という意味です。
15. get O to V
14. Finally I got him to give up climbing the mountain.
14. I can't get the door shut properly.
14. shut [シャト] : 閉まる
14.properly [プロパリ] : 適切に、ちゃんと、きっちりと
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
15. (説得・努力などして) OにVさせる、してもらう
15. ついに私は彼にその山に登ることをあきらめさせた。
15. 私はドアをきちんと閉めることができない。
次のページも参考にしてください。
⇒ have O V と get O to V
時々、人だけでなく、物も O になります。
16. think O (to be) C
16. be thought (to be) C
16. We think her (to be) smart.
16. She is thought (to be) smart.
16. smart [スマート] : 頭がいい
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
16. OをCだと思う
16. Cだと思われている
16. 私達は彼女を頭がいいと思っている。
16. 彼女は頭がいいと思われている。
受身[受動態]の be thought (to be) C は、よく使われていますが、能動態の think O (to be) C はあまり使われていなくて、次のように that 節 を使うのが一般的です。
We think (that) she is smart. (that はほぼ省略)
私達は彼女は頭がいいと思っている。
ちなみに、これを受身[受動態]にすると、形式[仮]主語の it を使い、
It is thought (that) she is smart.
彼女は頭がいいと思われている。
となります。
17. believe O (to be ) C
17. be believed (to be) C
17. We believe him (to be) honest.
17. He is believed (to be) honest.
17. honest [オネスト] : 正直な
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
17. OをCだと信じる
17. Cだと信じられている
17. 私達は彼を正直だと信じている。
17. 彼は正直だと信じられている。
believe も think の場合と同様、次のように言うのが普通です。
We believe (that) he is honest.
私達は彼が正直だと信じています。
これも受身[受動態]にすると
It is believed (that) he is honest.
彼は正直だと信じられています。
となります。
《ちょっと補講》
to 不定詞 [to V] の用法-導入で、
to V の基本イメージ → Vすることに向かって、Vすることに到達して
と解説しました。
動詞 + O + to V の文型にも、この基本イメージは当てはまります。
例えば、1. tell O to V (OにVするように言う) や 2. ask O to V (OにVするように頼む) の to V の基本イメージは、「Vすることに向かって」で、実際にその行為をするか[したか]どうかはわかりません。
一方、9. persuade O to V (OにVするように説得する → Oを説得してVさせる) や 1. enable O to V (OがVすることを可能にする) の to V の基本イメージは、「Vすることに到達して」で、実際にその行為をする[した]ことを暗示しています。
これまで紹介した文型を分類すると、
「Vすることに向かって」系 → 1. ~ 9.
「Vすることに到達して」系 → 10. ~ 15.
になります。
16. と 17. は、強[し]いて分類すると、一応 「Vすることに到達して」系 になると思われますが、ちょっと微妙ですね。
二つの基本イメージでは説明しきれないくらい、現在の to V はさまざまな用法に分化しているようです。
ともあれ、この後に紹介する 動詞 + O + to V の文型 も、どちらの基本イメージに相当するか、常に意識しておきましょう。
では、例文を全部暗記しましょう。
1. 父は私にもっと一生懸命勉強するように言った。
1. 私はもっと一生懸命勉強するように言われた。
2. 母は私に皿を洗うように頼んだ。
2. 私は皿を洗うように頼まれた。
3. 私はケンに医者に行くように助言した。
3. ケンは医者に行くように助言された。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. My father told me to study harder.
1. I was told to study harder.
2. My mother asked me to wash the dishes.
2. I was asked to wash the dishes.
3. I advised Ken to go to a doctor.
3. Ken was advised to go to a doctor.
4. 王は私にその男を殺すように命じた。
4. 私はその男を殺すように命じられた。
5. 私の父はもっと一生懸命勉強するように私を励ました。
7. 私はもっと一生懸命勉強するように励まされた。
6. 私達は戦争が終わることを望んでいる。
2. (私は)あなたに手伝って欲しいんです。
2. あなたは私に手伝って欲しいですか。
2. → 手伝いましょうか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4. The king ordered me to kill the man.
4. I was ordered to kill the man.
5. My father encouraged me to study harder.
7. I was encouraged to study harder.
6. We want the war to end.
2. I want you to help me.
2. (Do) you want me to help you? (会話ではよく Do は略されます)
2. = Shall I help you?
7. 私たちは戦争が終わることを望んでいます。(ていねいな表現で)
2. (私は)あなたに手伝っていただきたいのですが。
2. あなたは私に手伝ってもらいたいと思っていますか。
2. → お手伝いしましょうか。
8. 私は彼が来ることを予期[期待]していた。
8. → 私は彼が来ると思っていた。
8. 彼は来ることを予期[期待]されていた。
8. → 彼は来ると思われていた。
9. 私は彼を説得して彼にタバコを止めさせた。
1. 私は説得されてタバコをやめた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
7. We would lile the war to end.
2. I'd like you to help me.
2. Would you like me to help you?
2. = Shall[Should} I help you? (should のほうが shall よりていねいです)
8. I expected him to come.
8. He was expected to come.
9. I persuaded him to give up smoking.
1. I was persuaded to give up smoking.
10. 奨学金は私がが留学することを可能にした。
12. → 奨学金のおかげで私は留学することができた。
11. 両親は私が留学することを許してくれた。
26. 奨学金は私が留学することを許した[可能にした]。
26. → 奨学金のおかげで私は留学することができた。
27. 私は留学することを許された。
12. 医者は私が外出することを許可してくれた。
28. 私は外出することを許可された。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10. The scholarship enabled me to study abroad.
21. scholaship [スコラシプ] : 奨学金
21. study abroad [アブロード] : 外国で勉強する → 留学する
11. My parents allowed me to study abroad.
27. The scholarship allowed me to study abroad.
27. I was allowed to study abroad.
12. The doctor permitted me to go out.
28. I was permitted to go out.
13. 何が彼を死なせたのだろうか。
29. → 何が原因で彼は死んだのだろうか。
14. 病気は私に仕事を辞[や]めることを強いた。
30. → 病気のため私は仕事を辞めざるを得なかった。
30. 私は仕事をやめることを強いられた。
30. → 私は仕事を辞めざるを得なかった。
15. ついに私は彼にその山に登ることをあきらめさせた。
15. 私はドアをきちんと閉めることができない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
13. What caused him to die?
14. Bad health forced me to quit my job.
30. bad health : 悪い健康 → 健康不良、病気
30. quit O [クィト] : Oをやめる
30. I was forced to quit my job.
15. Finally I got him to give up climbing the mountain.
14. I can't get the door shut properly.
14. shut [シャト] : 閉まる
14. properly [プロパリ] : 適切に、ちゃんと、きっちりと
16. 私達は彼女を頭がいいと思っている。
16. 彼女は頭がいいと思われている。
17. 私達は彼を正直だと信じている。
17. 彼は正直だと信じられている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
16. We think her (to be) smart.
16. She is thought (to be) smart.
16. smart [スマート] : 頭がいい
17. We believe him (to be) honest.
17. He is believed (to be) honest.
17. honest [オネスト] : 正直な
お疲れ様でした。 m(__)m
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