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動詞 + to V≠ 動詞 + Ving の文型 その1 
動詞 + to V≠ 動詞 + Ving の文型 その1
⇒ to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次
⇒ 動詞 + to V / 動詞 + Ving の文型-序文
⇒ 動詞 + to V = 動詞 + Ving の文型
⇒ 動詞 + to V の文型
⇒ 動詞 + Ving の文型
動詞 + to V≠ 動詞 + Ving の文型
(両方の文型があるが、意味が違うグループ)
⇒ 入門・初級者はまずこちらから覚えましょう。
今から 動詞 + to V≠ 動詞 + Ving 型の文型を列挙します。
意味を思い浮かべながら、何十回も音読してください。
動詞の発音もすべて書いておきます。
try とくれば、
try to V → Vしようと(努力)する
try Ving → (試しに) Vしてみる
というようになるまで何十回も音読してください。
体で覚えなければ実戦では役に立ちません。
このグループは各種試験にもよく出ます。
しっかり学習しましょう。
1. remember Ving [リメムバー]
1. I remember seeing him before.
1. remember to V
1. Remember to lock the door.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. (過去に) Vしたことを覚えている[思い出す]
1. 私はどこかで彼を見たことを覚えている[見た覚えがある].
1. (未来に) Vすることを覚えておく → 忘れずVする
1. ドアに鍵をかけることを覚えておきなさい。
1. → 忘れずドアに鍵をかけなさい。
2. forget Ving [フォゲ(ト)]
2. I'll never forget meeting you.
2. forget to V
2. Don't forget to lock the door.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2. (過去に) Vしたことを忘れる
2. 私はあなたに会ったことは決して忘れません。
2. (未来に) Vすることを忘れる → Vし忘れる
2. ドアに鍵をかけるのを忘れてはいけません。
2. → 忘れずドアに鍵をかけなさい。
以前学習したように、Ving (動名詞) は、「Vしたこと」という「もうすでに終わった行為」を表すことがあります。
⇒ admit Ving / deny Ving / recall Ving / recollect Ving を復習してきて下さい。
remember O (Oを覚えている) / forget O (Oを忘れる) の O が Ving (動名詞) の場合も、同じように「Vしたこと」という「もうすでに終わった行為」を表します。
正式には、もう終わった行為を動名詞で表す場合には、完了動名詞 = having Vpp を使って、
I remember having seen him before.
I'll never forget having met him.
とするのが正しいのですが、文脈でわかる場合は、having Vpp にしなくてもいいのです。
それに反して、 to V (to不定詞) の場合は、未来志向で、
remember to V : (未来に)Vしなければいけないことを覚えておく
forget to V : (未来に)Vしなければいけないことを忘れる
という意味になります。
Ving と to V で全く意味が違うので、しっかり理解してください。
3. regret Ving [リグレ(ト)]
3. I regert saying so.
3. regret to V
3. I regret to say that I cannot go.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3. (過去に) Vしたことを後悔する
3. 私はそう言ったことを後悔している。
3. (今、又は未来に)Vすることを残念に思う → 残念ながらVしなければならない
3. 私は行くことができないと言うことを残念に思う。
3. → 残念ですが、行くことができないと申し上げなければいけません。
regret Ving も remember Ving / forget Ving と同様に、Ving は、「Vしたこと」という「もうすでに終わった行為」を表わします。
正式には、完了動名詞 = having Vpp を使って、
I regret having said so.
とするのが正しいのですが、文脈でわかる場合は、having Vpp にしなくてもいいのです。
regret to V は、「(今・今から・未来に)Vすることを残念[遺憾]に思う」という意味で使います。
I regret to say thet …
I regret to tell you that …
We regret to imform you that …
We regret to report that …
We regret to announce that …
inform 人 [インフォーム] : 人に知らせる
report [リポート] : 報告する
announce [アナウンス] : 発表する、知らせる
などは、よく見聞きする決まり文句です。
ちなみに、 regret to V より be sorry to V のほうが口語的です。
= I'm sorry to say that I can't go.
4. try to V [トライ]
4. I tried to eat natto, but I couldn't.
4. try Ving
4. I tried eating natto, and it was good.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4. Vしようと(努力)する、Vするよう(に)努[つと]める
4. 私は納豆[なっとう]を食べようと(努力)したが、できなかった。
4. Vすることを試す → (試しに) Vしてみる
4. 私は納豆を食べてみた、するとおいしかった。
try to V は、「Vしようと[Vするよう(に])努力する、努[つと]める」という意味で、実際にできるかできないかはわかりませんが、たいてい、できないことを暗示します。
この用法の try が他動詞で to V がその目的語か、又は try は自動詞で to V は 副詞的用法-目的 (Vするために、Vするように)か、については下記のリンクをご覧ください。
⇒ try to V について
try to V の類似表現に、前回紹介した attempt to V = attempt Ving (まれ) : Vしようと企てる があります。
attempt [アテムプト] の方が、形式ばった表現で、入念に計画を練った企[たくら]みに使います。
He tried to kiss her.
彼は彼女にキスをしようとした。
He attempted to kill her.
彼は彼女を殺害しようと企てた。
少し単語のレベルが上がりますが、
seek to V [スィーク] : Vすることを求める → Vしようと努力する
endeavo(u)r to V [インデヴァー] : Vしようと(真剣に)努力する
strive to V [ストライヴ] : Vしようと奮闘[努力]する
struggle to V [ストラグル] : Vしようと奮闘[努力]する
He sought to reach the goal. [ソート]
He endeavo(u)red to reach the goal.
He strived to reach the goal.
He struggled to reach the goal.
彼は目標に到達しようと努力した。
も覚えておくといいでしょう。
(attempt to V / seek to V / endeavo(u)r to V / strive to V / struggle to V は、動詞 + to V だけで使われるグループに入ります。)
一方、try Ving は、「Vすることを試す、やってみる → (試しに) Vしてみる」という意味で、実際に行うことを意味しています。
未来志向の文でも、実際に行うことを暗示している場合は、try Ving を使います。
Try tasting various kinds of sushi when you travel in Japan.
taste O [テイス(ト)] : Oを味わう
various [ヴェ(ア)リアス] : さまざまな、いろいろな
日本を旅行する時はいろいろな種類の寿司[すし]を味わってみてください。
これを Try to taste … にすると、「(できなければ別にいいけれども)味わうよう努力してください」という意味になってしまいます。
5. need to V [ニー(ド)]
5. We need to fix our car.
5. fix O [フィクス] : Oを修理する = repair O [リペア]
5. need Ving
5. Our car needs fixing.
5. = Our car needs to be fixed.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
5. Vする必要がある
5. 私達は / 車を修理する必要がある。
5. Vする必要がある[← Vされる必要がある]
5. 私達の車は / 修理する必要がある。
5. = 私たちの車は / 修理される必要がある。
need to V (Vする必要がある) は中学生程度ですから、簡単ですね。
We need to fix our car.
私達は車を修理する必要がある。
これを our car を主語にして受動態(受身)に書き換えてみましょう。
まず主語を Our car にして、3人称単数現在形で needs to V(原形) にして、その後を be動詞 + Vpp[過去分詞] の受身にして be fixed。
Our car needs to be fixed.
私達の車は修理される必要がある。
これと同じ意味をもっと簡単な英語で言えます。
Our car need fixing.
Our car が主語でも、 need(s) の後ろを受身の動名詞の being fixed にする必要はありません。
Our car needs being fixed (×)
和訳もせっかく need(s) の後が能動態の fixing になっているのですから、受動態(受け身)に訳さないで
Our car needs fixing.
私達の車は修理する必要がある。
と訳すほうがいいと思います。
まとめると、
need Ving
= need to be Vpp
Vする必要がある
= Vされる必要がある
例文が1つだけではイメージがつかみにくいと思いますので、少し追加しておきます。
1. Our car needs washing.
2. Our house needs painting.
3. Your hair needs cutting.
4. That boy needs scolding.
4. scold O [スコウル(ド)] : Oを叱る
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. 私達の車は洗う必要がある。
2. 私達の家はペンキを塗る必要がある。
3. あなたの髪は切る必要がある。
4. あの少年は叱る必要がある。
ポイントは、
wash our car (私達の車を洗う) の our car が
paint our house ( 私達の家にペンキを塗る) の our house が
cut your hair (あなたの髪を切る) の your hair が
scold that boy (あの少年を叱る) の that boy が
分離して主語になっている点です。
つまり、
washing / painting / cutting / scolding の目的語が主語になっているということです。
また、見ての通り、need(s) の後には通常1語の動名詞が続きます。
これはもう動名詞というより名詞に近いので、次のような和訳でも構わないと思います。
1. 私達の車は洗車が必要だ。
2. 私達の家はペンキ塗りが必要だ。
3. あなたの髪は散髪が必要だ。
4. あの少年は叱責[しっせき]が必要だ。
念の為に need to be Vpp で書き換えると、
1. Our car needs to be washed.
2. Our house needs to be painted.
3. Your hair needs to be cut.
4. That boy needs to be scolded.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. 私達の車は洗われる必要がある。
2. 私達の家はペンキを塗られる必要がある。
3. あなたの髪は切られる必要がある。
4. あの少年は叱られる必要がある。
となりますが、need Ving のほうが普通の英語です。
類似表現に
want Ving : Vする必要がある = Vされる必要がある
require Ving [リクワイア] : Vする必要がある = Vされる必要がある
があります。
Our car wants fixing.
Our car requires fixing.
私達の車は修理する必要がある。
need との違いは、
We want to fix our car.
私達は車を修理したい。(意味に注意!)
We require to fix our car. (×)
Our car wants to be fixed. (△)
私達の車は修理される必要がある。(可能だがまれ)
Our car requires to be fixed. (?)
結局、need to V / need Ving / need to be Vpp を使うのが一番無難ということになります。
これと同じような構造の文型は、need Ving / want Ving / require Ving 以外にも
deserve Ving [ディザーヴ] : Vするに値する = Vされるに値する
(否定文)bear Ving [ベア] : Vするに耐えない = Vされるに耐えない
動詞ではありませんが
be worth Ving [ワース] : Vする価値がある = Vされる価値がある
があります。
これらの文型は、need Ving / want Ving / require Ving も含めて、別のページで解説します。
お疲れ様でした。 (^-^)
思ったより長いページになってしまったので、分割します。
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