to 不定詞 [to V] の用法-~ enough to V その2

to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次

to 不定詞 [to V] の用法-~ enough to V その1



~ enough to V その1で紹介した例文は全部、 enough がなければ、非文=英文として成立しない文でした。
今回は、enough がなくても成立する場合を紹介します。



to 不定詞 [to V] の「形容詞限定用法」は、よく ~ enough to V の構文と合体します

中学英語・ちょっと復習-副詞的用法-形容詞限定
to 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-形容詞限定 その1
to 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-形容詞限定 その2

This book is easy to underrstand.
この本は理解するのが簡単だ[理解し易い]。
This river is safe to swim in.
この川は泳いでも安全だ。



形容詞限定用法重要ルールは、

to V [to 不定詞] 中の、本来は目的語が必要な他動詞が、目的語を持たない。
to V [to 不定詞] 中の他動詞の目的語が分離して主語になる。

to V [to 不定詞] 中の、本来は目的語が必要な前置詞が、目的語を持たない。
to V [to 不定詞] 中の前置詞の目的語が分離して主語になる。

ということでした。

understand this bookthis book が、
swim in this riverthis river が、
分離して主語になっているのがわかりますね。



これらの文を、~ enough to V の構文と合体させるjと、

7. a. This book is easy enough to understand.
8. a. This river is safe enough to swim in.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
[基本的イメージ訳]
7. a. この本は理解するのに十分(な程度)簡単だ。
8. a. この川は泳ぐのに十分(な程度)安全だ。
[標準的万能訳]
7. a. この本は理解できるほど[くらい]簡単だ。
8. a. この川は泳げるほど[くらい]安全だ。
[前から意訳]
7. a. この本はとても簡単なので理解できる。
8. a. この川はとても安全なので泳ぐことができる。



これらの文に、さらに for A を加えると、

7. b. This book is easy enough for me to understand (it).
8. b. This river is safe enough for children to swim in (it).
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
[基本的イメージ訳]
7. b. この本は私が理解するのに十分(な程度)簡単だ。
8. b. この川は子供が泳ぐのに十分(な程度)安全だ。
[標準的万能訳]
7. b. この本は私が理解できるほど[くらい]簡単だ。
8. b. この川は子供が泳げるほど[くらい]安全だ。
[前から意訳]
7. b. この本はとても簡単なので私は理解できる。
8. b. この川はとても安全なので子供が泳ぐことができる。

for A が加わった場合主語に移動したはずの to V 内の他動詞・前置詞の目的語が代名詞の形で残っていることが時々あります。

for A がない場合は、絶対に to V 内の他動詞・前置詞後ろに代名詞を置いてはいけません

7 .a. This book is easy enough to understand it. (×)
8. a. This river is safe enough to swim in it. (×)

上記のような現象が起こる理由は、一番下の《補講》参考にしてください。

ちなみに、so ~ (that) … (とても~なので…だ) で書き換えると、

7. c. This book is so easy (that) I can understand it.
8. c. This river is so safe (that) children can swim in it.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
7. c. この本はとても簡単なので私は読むことができる。
8. c. この川はとても安全なので子供が泳ぐことができる。



形容詞限定用法に使われない形容詞・副詞でも、~ enough to V の構文にすると、同様の現象が起こることがあります

09. a. This room is large enough to live in.
09. b. This room is large enough for us to live in (it)
10. a. Ken ran slowly enough to keep up with.
10. b. Ken ran slowly enough for me to keep up with (him).

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

[標準的万能訳]
09. a. この部屋は住めるほどの[くらいの]広さがある。(尺度を表す)
09. b. この部屋は私たちが住めるほどの[くらいの]広さがある。(尺度を表す)
10. a. ケンは付いていけるほど[くらい]ゆっくり走った。
10. b. ケンは私が付いていけるほど[くらい]ゆっくり走った。

もちろん、これらの文は形容詞限定用法の文ではありませんから、enough がなければ非文になります。

9. の英文は、尺度[単位]を表す形容詞が使われていますので、so ~ that … に書き換えできません

10. b. のほうは、

10. c. Ken ran so slowly (that) I could keep up with him.
10. c. ケンはとてもゆっくり走ったので私は付いていくことができた。

と書き換えできます。



次の英文を見てください。

11. Ken was kind enough to help me.
12. I was lucky enough to pass the exam.

これらの英文は、enough がなくても成立します

A. Ken was kind to help me.
A. 私を手伝ってくれるとはケンは親切だった。
A.→ 親切にもケンは私を手伝ってくれた。
B. I was lucky to pass the exam.
A.その試験に受かるとは[受かって]私は幸運だった。
A.→ 幸運にも私はその試験に受かった。

A.「副詞的用法-判断の根拠]として、
B. は「副詞的用法-判断の根拠]か「副詞的用法-感情の原因」かあいまいなので、「be 形容詞 to V の文型(慣用表現)」として、
もうすでに紹介した用法です。

参考ページ-判断の根拠

参考ページ-be 形容詞 to V の文型(慣用表現)

これらの英文に、enough が加わった場合元の英文を少し強調しているだけですから、元の英文の和訳とほとんど同じでいいと思います。

11. Ken was kind (enough) to help me.
12. I was lucky (enough) to pass the exam.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
11. 私を手伝ってくれるとはケンは十分[とても]親切だった。
11. 親切にもケンは私を手伝ってくれた。
12. その試験に受かるとは[受かって]私は十分[とても]幸運だった。
12. 幸運にも私はその試験に受かった。

もちろん、~ enough to V の標準万能訳を使って次のように解釈しても構いませんが、意訳すれば同じ和訳になります。

11. ケンは私を手伝ってくれるほど親切だった。
11. 親切にもケンは私を手伝ってくれた。
12. 私はその試験に受かるほど幸運だった。
12. 幸運にも私はその試験に受かった。

ちなみに、

Would you open the window?
(窓をあけていただけますか。)

という依頼の文に、be kind enough to挿入すると、さらに丁寧な依頼になります。

13. Would you be kind enough to open the window?
13. = Would you kindly open the window?
13. よろしければ窓を開けていただけないでしょうか。



enough ~[名詞] (for A) to V
(Aが)Vする[できる]のに十分な量[数]の~[名詞]
(Aが)Vする[できる]だけの[くらいの]~[名詞]

形容詞としての enough は、名詞の前に置く方が普通です。
ただし、副詞enough と同じように、後置する場合も時々あります

14. I have enough money to buy a new bike.
14. = I have money enough to buy a new bike.
15. There is enough wine for us all to drink.
14. = There is wine enough for us all to drink.
16. There are enough eggs for us all to eat.
15. = There are eggs enough for us all to eat.
15. us all = all of us : 私達全員
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
14. 私はは新しい自転車を買うのに十分な(量の)金を持っている。
14. → 僕は新しい自転車を買えるくらいのお金は持ってます。
15. 私達全員が飲むのに十分な(量の)ワインがある。
14. → 私達全員が飲めるだけのワインがある。
16. 私達全員が食べるのに十分な(数の)卵がある。
15. → 私達全員が食べれるだけの卵がある。



《補講》

7. b. This book is easy enough for me to understand (it).
8. b. This river is safe enough for children to swim in (it).

のように、for A が加わった場合主語に移動したはずの to V 内の他動詞・前置詞の目的語が代名詞の形で残っていることが時々あります。

その理由は、次のように解釈するといいでしょう。

for A~ enough を修飾していると考えます。

7. b. This book is easy enough for me / to undeastand.
8. b. This river safe enough for children / to swim in.

これらは、

7. b. For me, this book is easy enough to understand.
8. b. For children, this river is safe enough to swim in.

と書き換えても、意味はほぼ同じです。

[基本的イメージ訳]
7. b. この本は理解するのに私にとって十分(な程度)簡単だ。
7. b. 私にとって、この本は理解するのに十分(な程度)簡単だ。
8. b. この川は泳ぐのに子供にとって十分(な程度)安全だ。
8. b. 子供にとって、この川は泳ぐのに十分(な程度)安全だ。
[標準的万能訳]
7. b. この本は理解できるほど[くらい]私にとって簡単だ。
8. b. 私にとって、この本は理解できるほど[くらい]簡単だ。
8. b. この川は泳げるほど[くらい]子供にとって安全だ。
8. b. 子供にとって、この川は泳げるほど[くらい]安全だ。

for A~ enough を修飾していると考えた場合は、形容詞限定のルールに従って、understandin の後ろに it を置いてはいけません

一方で、for Ato V の意味上の主語だと考えます。

7. b. This book is easy enough / for A to understand (it).
8. b. This river is safe enough / for children to swim in (it).

[基本的イメージ訳]
7. b. この本は私が理解するのに十分(な程度)簡単だ。
8. b. この川は子供が泳ぐのに十分(な程度)安全だ。
[標準的万能訳]
7. b. この本は私が理解できるほど[くらい]簡単だ。
8. b. この川は子供が泳げるほど[くらい]安全だ。

そうすると、for A to V が文相当語句になり、他動詞や前置詞の目的語が欠けていると不自然に感じ、代名詞が置かれることになります



私はどちらでもいいと思っていますが、英語をこちらから発信する時は、代名詞を書かないほうが無難かもしれません。

でも、和訳は、意味上の主語のように訳すほうが日本語としてはいいと思います。
(~ enough for A to VAがVする[できる]ほど[くらい]~)



長い解説でしたね。m(__)m
このままでは覚えにくいので、次回に例文をまとめます。
和訳も一番適当なものを選んで、暗記しやすくします。




~ enough to V-暗誦例文のまとめ

次回-to 不定詞 [to V] の用法-so ~ as to V / such ~ as to V

to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次



2016/08/01 06:40 [edit]

category: 高校英語・基礎

thread: 英語・英会話学習 - janre: 学校・教育

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