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to 不定詞 [to V] の用法-~ enough to V その1 
to 不定詞 [to V] の用法-~ enough to V その1
⇒ to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次
まず初めに enough の基本的な用法を、次のページで復習して来てください。
⇒ 中学英語・ちょっと復習-enough の用法
次に、次のページで、尺度[単位]を表す形容詞・副詞を復習して来てください。
⇒ 中学英語・ちょっと復習-尺度[単位]を表す形容詞・副詞
復習できましたか?
これで、~ enough to V の構文を学習する準備が整いました。
~ enough (for A) to V
~ enough [イナフ] の後に、 (for A) to V が続いている場合は、「どれほど十分か」 enough の程度を表す副詞的用法の1種ですが、慣用的な構文として覚えておく方が実戦的です。
~には形容詞・副詞が入り、 enough の品詞は副詞です。
時々 to V の前に、意味上の主語の for A が入っていることもあります。
基本的イメージ訳は
(Aが)Vする[できる]のに十分な程度~だ
(Aが)Vする[できる]のに必要なな程度~だ
ですが、標準的万能訳は、
(Aが)Vする[できる]ほど~だ
(Aが)Vする[できる]くらい~だ
で、前から意訳すると、
とても~なので(Aは)Vする[できる]
で、 so ~ (that) … (とても~なので…だ) で書き換えることができます。
例文で説明しましょう。
1. I am young enough to play tennis.
基本的イメージ訳は
→ 私はテニスをするのに十分な[必要な]程度若い。
で、標準的万能訳は、
→ 私はテニスができるほど[くらい]若い。
で、前から意訳すると、
→ 私はとても若いのでテニスができる。
で、
I am so young (that) I can play tennis.
と書き換えできます。
to V の動作主=to V の意味法の主語は、文の主語の I と共通です。
さらにもう1例挙げます。
2. I got up early enough to catch the first train.
2. catch a train : 電車に間に合う、(間に合って)乗る
[基本的イメージ訳]
私は始発電車に間に合うのに十分な[必要な]程度早く起きた。
[標準的万能訳]
私は始発電車に間に合うほど[くらい]早く起きた。
[前から意訳]
私はとても早く起きたので始発電車に間に合った。
[書き換え]
I got up so early (that) I caught[could catch] the firsst train.
この例文も、 to V の意味上の主語が、文の主語 I と共通ですね。
次は、to V の意味上の主語が、文の主語と一致していない場合の例文です。
3. a. It is warm enough to go out for a walk.
3. b. It is warm enough for my grandfather to go out for a walk.
3. go out for a walk : 散歩に出かける
[基本的イメージ訳]
a. 散歩に出かけるのに十分な[必要な]程度暖かい。
b. 祖父が散歩に出かけるのに十分な[必要な]程度暖かい。
[標準的万能訳]
a. 散歩で出かけれるほど[くらい]暖かい。
b. 祖父が散歩で出かけれるほど[くらい]暖かい。
[前から意訳]
a. とても暖かいので散歩に出かけることができる。
b. とても暖かいので祖父は散歩に出かけることができる。
[書き換え]
a. to V の意味上の主語が明示されていない=省略されているので書き換えできません。
b. It is so warm (that) my grandfather can go out for a walk.
to V の意味上の主語は、3. a. では省略されて不明ですが、3. b. では明示されています。
では、次の large を使った例文はどうでしょう?
4. a. This room is large enough to hold 100 people.
3. b. This room is large enough to hold 4 people.
3. a. hold O : Oを収容する
3. a. large : (部屋などが)広い
[基本的イメージ訳]
a. この部屋は100人収容するのに十分な[必要な]程度広い。
b. この部屋は4人収容するのに十分な[必要な]程度広い。(・・? (?_?)
[標準的万能訳]
a. この部屋は100人収容できるほど[くらい]広い。
b. この部屋は4人収容できるほど[くらい]広い。(・・? (?_?)
[前から意訳]
a. この部屋はとても広いので100人収容できる。
b. この部屋はとても広いので4人収容できる。(・・? (?_?)
[書き換え]
a. This room is so large (that) it can hold 100 people.
b. This room is so large (that) It can hold 4 people. (・・? (?_?)
b. の訳が全部おかしいですね。
なぜおかしいのでしょうか?
a. の large は、本当に「大きい、広い」という意味です。
一方、 b の large は、尺度[単位]を表していて、「大きさ・広さが~だ」という意味なのです。
⇒ 中学英語・ちょっと復習-尺度[単位]を表す形容詞・副詞
4. b. This room is large enough to hold 4 people.
[基本的イメージ訳]
この部屋は4人収容するのに十分な[必要な]程度の広さがある。
[標準的万能訳]
この部屋は4人収容できるほどの[くらいの]広さがある。
→ この部屋は4人収容できる広さだ。
[前から意訳]
できない。
[書き換え]
できない。
~ に、尺度[単位]を表す形容詞・副詞が使われている場合は、次のように訳しましょう。
old / large / tall / high / long / deep 等 enough for A to V
Vする[できる]年齢 だ
(Aが) Vする[できる]ほどの[くらいの]大きさ/高さ/長さ/深さ だ
(Aが)Vする[できる]だけの大きさ/高さ/長さ/深さ がある
尺度[単位]を表す形容詞・副詞を使った例文をさらにいくつか紹介しましょう。
5. She is old enough to get married.
6. My son is not tall enough to reach the bookshelf.
6. reach O : Oに手が届く
6. bookshelf [ブックシェルフ] : 本棚
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
5. 彼女は結婚できる年齢だ。
6. 私の息子はその本棚に手が届くだけの身長はない。
当然ながら、これらの文は、so ~ that … (とても~なので…だ) では書き換えることができません。
too ~ to V の構文の説明を全面的に書き直しました。
よければ再読してください。
⇒ too ~ to V
次回-to 不定詞 [to V] の用法-~ enough to V その2
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