to 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-条件

to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次



条件を表す不定詞とは何でしょうか?

私がはるか昔(?)に受験生だった頃から現在まで、受験参考書に載せられている条件を表す不定詞例文は、おおむね次のようなものです。

1. To hear him sing, you would take him for a girl.
1. take O for C : (間違えて)OをCだと思う
1. hear O V : OがVするのを聞く
1. = If you heard him sing, you would take him for a girl.
1. 彼が歌うのを聞いたら、君は彼を女の子だと思うだろう。

皆さんの所有している参考書にも、おそらく同じような例文が載っていると思います。


まだ仮定法[叙想法]を学習していない入門・初級者には理解するのが難しいと思われますが、我慢して解説を読んでください。

当ブログでは、まだ仮定法[叙想法]は解説していません。
必ず解説しますから、もう少しお待ちください。
既に書いている(仮定法)過去形について(中学生版)は、そのほんの入り口です。

上記の例文は、「君が彼が歌うのを聞く可能性は低いだろうけど、もし聞いたとしたら女の子だと思うだろうね。」という意味です。

hearheardwillwould過去形になっているのが仮定法過去形と呼ばれるもので、「現在の事実の反対の仮定」「未来の可能性の低い仮定」に使われます。

この方針に沿って、似たような例文を挙げると、

2. My grandfather in America would be glad to hear the news.
2. アメリカにいる私の祖父がその知らせを聞いたら喜ぶだろうな。
2. = My grandfather in America would be glad if he heard the news.

この英文は、以前にも一度解説しましたが、「仮定の条件にも解釈できますし、「その知らせを聞いたことが原因で喜ぶだろう」と、感情の原因にも解釈できます。

参考ページ-感情の原因-補講 1

3. I would do anything to marry her.
3. 彼女と結婚するためなら[できるなら]私は何でもするだろう。
3. = I would do anything if I could marry her.

この英文も、目的条件の両方に解釈できますね。



さて、条件とは上記のような「現在の事実の反対の仮定」「未来の可能性の低い仮定」条件ばかりなのでしょうか?
参考書類を読んでいると、どうしてもそのような印象を受けてしまいます。

では、「十分可能性のある現在や未来の仮定」条件はどうでしょうか?

1. To hear him sing, I'm sure you'll take him for a girl.
1. I'm sure … : …であることを確信している → きっと…だろう
1. 彼が歌うのを聞いたら、きっと君は彼を女の子だと思うだろう。
1. = If [When] you hear him sing, I'm sure you'll take him for a girl.

2. My father will be glad to hear the news tonight.
2. 今晩父がその知らせを聞いたら喜ぶだろう。
2. = My fatgher will be glad if [when] he hears the news tonight.

3. I will do anything to marry her.
3. 彼女と結婚するためなら[できるなら]何でもします。(やる気満々で断言)
3. = I will do anything if I can marry her.

ご覧のように、「十分可能性のある仮定条件にも使えると思います。

次回に解説する予定の「独立不定詞(慣用表現)」には、この「十分可能性のある仮定条件多く出てきます

2例ほど挙げておきます。

To put it briefly, your plan is perfect.
put it = say it
briefly [ブーフリー] : 手短に、簡潔に
手短にに言えば、君の計画は完璧だ。
= If I put it briefly, your plan is perfect.

To tell you the truth, I don't like it.
本当のことを言えば、私はそれが好きでない。
= If I tell you the truth, I don't like it.



最後になりますが、このような慣用表現を除いては1. の例文のような仮定の条件を文頭に置く英文かなりまれです。
要するに、参考書によく載せられている 1. に類する英文は、意味がわかる程度で十分だと思います。



お疲れさまでした。(^-^)
今回は、暗誦例文はなしです。
仮定法を解説する時に覚えていただきます。

次回-to 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-独立用法(慣用表現)

to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次



2016/07/14 16:26 [edit]

category: 高校英語・基礎

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