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学校では教えてくれない英語 - damn と fucK と 祈願文  
学校では教えてくれない英語 - damn と fucK と 祈願文
以前、「学校では教えてくれない英語 - hell と fucK」と題した文に、次のように書いたのを覚えていますか?
⇒ 参考ページ
hell や fuck のような単語を、four-letter word [4文字語] と呼びます。
「そのような下品な汚い英語は、外国人の私達は覚えなくてもよいのでは?」
という意見もあります。
もっともな意見だと思いますが、自分は使わなくても知っておくことは大切です。
その英語がたとえ少し[かなり]下品な英語であっても、知っていなければ相手がどういう気持ちで何を言っているのか理解できないからです。
普段そのような表現を使わない人が突然使ったら、「ああこの人は今怒っている[興奮している]んだな」とか、
今までは自分に対してそのような表現を使ったことがなかったのに、最近使い始めたのは、「親しくなり始めた兆しかな」とか、
普段からそのような表現を連発しているから、「この人はそういう環境に育ったのか住んでいるのだな」とか、
という判断が出来るようになることも必要だと思います。
というわけで、たまには、「学校では教えてくれない英語」と題して、学校や語学学校では教えてくれない英語も紹介していこうと思います。
という訳で、今回は damn と fuck です。
私がよく洋画を見始めたのは 1970代になってからの事ですが、その頃耳で丸暗記した台詞に、
「ダミッ!」 「ガッダミッ!」 「ダミュ!」 「ガッダミュ!」 というのがありました。
字幕から類推すると、
「ダミッ!、ガッダミッ!」は、行為とか状況を罵倒して、「くそっ!、ちくしょう!、しまった!」という意味で
「ダミュ!、ガッダミュ!」は、相手を罵倒して、「この馬鹿野郎!」という意味であることはすぐにわかりました。
これらの表現のつづりがわかったのは、大学生になってからのことです。
(God) Damn it !
(God) Damn you !
受験生の時学習した英文法に次のようなものがありました。
簡潔にまとめると、
[祈願文]
主語 + 動詞の原形!
又は
May + 主語 + 動詞の原形!
主語が~しますように!
補足説明をすると、祈願文の「原形」は「仮定法現在形」と呼ばれているもので、「現在・未来の不確実な事を仮定する場合」に使います。
主語 + 動詞の原形!は古い英語で、現在では決まり切った慣用表現しか使われていません。
God bless you ! → 神があなたを祝福しますように!
この表現は、くしゃみをした人に対してよく使うので、皆さんよくご存じですね。
God [神] は恐れ多いので、省略されて単に Bless you ! ということも多いです。
May + 主語 + 動詞の原形!のほうは、決まり文句以外でも比較的自由に使えます。
May God be with you ! → 神があなたと共におられますように!
を真似して作った、映画スターウォーズの
May the Force be with you ! → フォース[宇宙の力]があなたと共におられますように → フォースと共にあらんことを!
は有名ですね、
さて、この文法で解釈すると、
damn ~ : ~を呪[のろう という意味ですから
(God) Damn it ! → 神がそれを呪いますように!
(God) Damn you ! → 神があなたを呪いますように。
God[神]がよく省略されるのは、上記の Bless you ! と同じです。
(God) Damn it ! の it[それ] は、「自分や相手や仲間のした行為」「周囲の状況・事情」を表しています。
翻訳すると、
(God) Damn it ! → くそっ!、ちくしょう!、しまった!
(God) Damn you ! → この馬鹿野郎!
になります。
言葉というものは、下品さを減らす方向に向かう場合と、さらに下品さを増してインパクトを強める方向に向かう場合とがあります。
前者は、
Darn it ! や Darn you ! / Dang it ! や Dang you ! です。
damn を darn や dang に換えて、下品さを減らしています。
後者は、
Screw it ! や Screw you !
さらに意味が強くなり、、
Fuck it ! や Fuck you ! になります。
screw と fuck の原義は自分で辞書で調べてください。m(__)m
screw や fuck の場合は、恐れ多いので常に God は省略されます。
見た目は「命令文」ですが、元は「祈願文」です。
これらの表現は、物事や相手を罵倒する時だけに使われるとは限りません。
親しい男の友人同士だと、
例えば、相手にべた誉[ぼ]めされ、大いに照れて思わず、
Fuck you !
この野郎!(誉めすぎだよ。照れるじゃないか。)
と叫ぶこともありますし、
彼女へのプロポーズに成功した友達にに、
Fuck you !
この野郎!(よかったな!)
と言って祝福することもありますから、本国人同士や映画の中の会話で、この手の表現が聞こえてきたら、よーく使っている状況を考えてみましょう。
この fuck という単語は下品な単語ですが、 かなり使われていて、いろいろな用法があり、奥が深いです。(・・?
この単語の用法を知らないと、映画の英語も理解できません。
という訳で、また暇がある時に fuck の用法を解説することにします。
では、May the Force be with you ! (^.^)/~~~
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