分詞の副詞的用法[分詞構文]-その1 (入門・初級向け)-口語用法

分詞の副詞的用法[分詞構文]の全目次を見に行く。



まず太線部に注意して次の英文を見てみましょう

He waited for a bus patiently.
彼は辛抱強くバスを待った。
He waited for a bus quietly.
彼は静かにバスを待った。

副詞
patiently [イシェントリ] (辛抱強く)
quietly [クワイアットリ] (静かに)
が、動詞waited (待った) を修飾していますね。

では現在分詞[Ving]を含む次の文はどうでしょう

He waited for a bus reading a comic book.
彼は漫画の本を読みながらバスを待った。
He waited for a bus standing in line.
彼は列に並んでバスを待った。
stand in line : 列の中に立つ → 列に並ぶ

現在分詞[Ving]
reading a comic book (漫画の本を読みながら)
standing in line (列に並んで)
が、動詞waited (待った) を修飾していますね。

つまり、現在分詞[Ving]reading a comic book / standing in line は、副詞patiently / quietly代わりをしているわけです。



次の文も太線部に注意して見てみましょう

He was sitting on the sofa silently.
彼は黙ってソファに座っていた。
He was sitting on the sofa nervously.
彼は緊張してソファに座っていた。

副詞
silently [イレントリ] (黙って)
nervously [ーバスリ] (緊張して)
が、動詞was sitting (座っていた) を修飾していますね。

では、次の文はどうでしょう

He was sitting on the sofa surrounded by his children.
彼は自分の子供たちに囲まれてソファに座っていた。
He was sitting on the sofa supported by his wife.
彼は妻に支えられてソファに座っていた。
surround O [サウンド] : Oを取り囲む
support O [サート] : Oを支える

今度は、過去分詞[Vpp]の
surrounded by his children (自分の子供たちに囲まれて)
supported by his wife (妻に支えられて)
が、動詞was sitting (座っていた) を修飾していますね。

つまり、過去分詞[Vpp]の surrounded by his children / supported by his wife は、副詞silently / nervously代わりをしているわけです。



このような用法を 分詞の副詞的用法[=分詞構文] と呼びます。

一般の参考書は「分詞構文」というおおげさな文法用語を使っていますが、ここではあえて「分詞の副詞的用法」と呼んでおきます。

今回は「入門・初級向け」ですので、口語英語でもよく使われる一番基本的な用法同時に行われている動作・状況を付加する用法)のみ解説することにします。

主に文語でよく使われる発展的な詳しい用法は別ページで解説します



それでは、すでに紹介した例文を頭にインプットしていただきます。
分詞の手前にコンマが付いていることもあるので、かっこで書いておきます。

次の日本語を英語にしなさい。

1. 彼は漫画の本を読みながらバスを待った。
2. 彼は列に並んでバスを待った。
3. 彼は自分の子供たちに囲まれてソファに座っていた。
4. 彼は妻に支えられてソファに座っていた。

1. He waited for a bus(,) reading a comic book.
2. He waited for a bus(,) standing in line.
3. He was sitting on the sofa(,) surrounded by his children.
4. He was sitting on the sofa(,) supported by his wife.



《質問》

I was sitting on the sofa … ではなくて、I sat on the sofa … ではだめでしょうか?

参考書の例文でよく見かけるのですが…

《答え》

それでも構いませんが、文語になります

今回は口語英語で使われる用法だけを紹介しているので、was sitting で覚えましょう

ちなみに、 was[were] standing も、文語では進行形を使わないで stood になることがあります。



暗記できましたか?

左側waitedwas sitting主[メイン]
右側現在[過去]分詞[Ving / Vpp] が副[サブ]
と言う訳です。

のようなイメージで理解しましょう

現在分詞[Ving]の副詞的用法Vしている状態で (~する)
過去分詞[Vpp]の副詞的用法Vされた状態で (~する)

え?日本語に訳さないとよくわからない?
では、日本語訳で説明すると

現在分詞[Ving]の副詞的用法Vしながら(~する)、Vして(~する)
過去分詞[Vpp]の副詞的用法Vされて(~する)



では、練習問題です。

次の二つの文を一文にして、和訳してください

(副)と書かれた方の主語とbe動詞を省いて分詞のみにして、それを(主)と書かれた方の文の後ろに付け足せばOKです。

コンマは付けても付けなくてもどちらでも構いません

5. I always eat dinner. ()
5. 私はいつも夕食を食べる。
5. I am watching TV. ()
5. 私はテレビを見ている。
6. The dog was lying on the ground. ()
6. lie [イ] - lay [イ] - lain [イン] - lying [イイング] : 横たわる
6. その犬は地面に寝そべっていた。
6. It was tied to the tree. ()
6. tie O to ~ [イ] : ~にOつなぐ be tied to ~ : ~につながれている
6. それは木につながれていた。
7. Mike was writing a report. ()
7. マイクはレポートを書いていた。
7. He was using a PC. ()
7. 彼はパソコンを使っていた。
8. My son came home. ()
8. 私の息子は家に帰って来た。
8. He was covered with mud. ()
8. cover O with ~ : ~でOをおおう be covered with ~ : ~でおおわれている
8. 彼は泥まみれだった。
9. The girls came into the classroom. ()
9. 女の子達は教室に入って来た。
9. They were chatting loudly. ()
9. chat [チャット] : おしゃべりする
9. loudly [ウドリ] : 大声で
9. 彼女達は大声でおしゃべりをしていた。
10. The boy went to the police station. ()
10. その少年は警察署へ行った。
10. He was accompanied by his mother. ()
10. accompany O [アムパニ] : Oに付きそう
10 彼は母親に付き添われていた。

解答

5. I always eat dinner(,) watching TV.
1. 私はいつもテレビを見ながら夕食を食べます。
6. The dog was lying on the ground(,) tied to the tree.
2. その犬は木につながれて地面の上に寝そべっていた。
7. Mike was writing a report(,) using a PC.
3. マイクはパソコンを使ってレポートを書いていた。
8. My son came home(,) covered with mud.
4. 私の息子は泥におおわれて(→ 泥まみれになって)家に帰って来た。
9. The girls came into the classroom(,)chatting loudly.
5. 女の子たちは大声でおしゃべりしながら教室に入って来た。
10. The boy went to the police station(,) accomanied by his mother.
10. その男の子は母親に付き添われて警察署へ行った。

最後に、この英語も覚えてしまいましょう

英語にしなさい。(解答は上記)

5. 私はいつもテレビを見ながら夕食を食べます。
6. その犬は木につながれて地面の上に寝そべっていた。
7. マイクはパソコンを使ってレポートを書いていた。
8. 私の息子は泥におおわれて(→ 泥まみれになって)家に帰って来た
9. 女の子たちは大声でおしゃべりしながら教室に入って来た。
10. その男の子は母親に付き添われて警察署へ行った。



《補講-ちょっと応用

今までの解説を、記号化すると次のようになります

(S) + V1(,) V2ing
(Sは)V2しながら[V2して]V1する

(S) + V1(,)V2pp
(Sは)V2されてV1する

V2ingV2pp は、S + V1 ではなく、V1 だけを後ろから修飾しているのですから、S必ずしも必要ありません

ということは次のような文も可能です。

It is not good to eat watching TV.
テレビを見ながら食事をするのはよくない。

My grandfather loves chatting surrounded by his grandchildren.
私の祖父は孫に囲まれておしゃべりをするのが大好きだ。

watching TV は、不定詞 to eateat修飾しています。

surrounded by his grandchildren は、動名詞 chattingchat修飾しています。

私が、「分詞構文」という用語を嫌って、「分詞の副詞的用法」という用語を好んで使うのは、上記のような場合もあるからです。



どうです?「分詞の副詞的用法(分詞構文」の感覚がつかめましたか?

英語を聞き、話し、メールや手紙を書く程度ならこの「一番基本的な用法同時に行われている動作・状況を付加する用法」で十分です。

でも、本や新聞やネットの情報を読む場合にはこれだけでは足りないので、現在分詞・過去分詞の副詞的用法[=分詞構文]-その2 に進みましょう。



次回-分詞の副詞的用法[分詞構文]-その2


分詞の副詞的用法[分詞構文]目次

その1-口語英語で使われる用法だけの解説 (入門・初級向け)

その2-基本用法-意味別による解説

その3-基本用法-分詞の位置別による解説

その4-基本用法-暗誦例文のまとめ

その5-基本用法-練習問題

その6-完了分詞

その7-否定

その8-意味上の主語が付いている場合=独立分詞構文

その9-慣用表現(1)

その10-慣用表現(2)

その11-慣用表現のまとめ(暗誦例文)


2016/02/13 10:10 [edit]

category: 高校英語・基礎

thread: 英語・英会話学習 - janre: 学校・教育

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