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学校では教えてくれない英語 - the hell と the fucK 
学校では教えてくれない英語 - the hell と the fucK
明けましておめでとうございます。 (^.^)
去年の暮れからずっと更新を怠って申し訳ありません。
所帯持ちは、何かと忙しいものでして・・・ m(__)m
さて、新年早々から、お堅い学校英語の解説をするのも何ですから、たまには脱線するとしましょう。
最近の解説で、疑問詞に ever を付けると疑問詞の意味を強調することができると説明しましたね。
私が大学を受験したのは、1970年代前半頃でしたが、当時使っていた英文解釈用の参考書には次のような解説が載っていました。
「疑問詞を強調する時は、その直後に in the world / on earth / the devil などを置く」
疑問詞 + in the world
疑問詞 + on earth
疑問詞 + the devil
[例文]
What in the world are you doing?
What on earth are you doing?
What the devil are you doing?
あなたは一体何をしているのですか。
大学受験用に in the world / on earth は当然でしょうが、the devil (悪魔) はどうなんでしょうね???
「これは受験には不要だな」と思いつつも、せっかくだから覚えておきました。
さて、大学に無事入学して、自由な時間がたっぷりできました。
でも、当時は今とは違い、インターネットもなし、映画のレンタルもなし、生の英語に接するのに非常に苦労した時代でした。
生の英語に接するためには、洋書店で英語の小説やコミック本を買って読んだり、映画を見たりするしかありませんでした。
もちろんビデオもDVDもない時代で、巻き戻して聞き直すことができないので、映画館で同じ映画を3回通して見たりしていました。
ある日、映画のタイトルは忘れましたが、ある映画の中で What the devil … という英語が聞こえてきて、「ああ、やっと受験の時覚えた英語に出会った!」と感激したのを覚えています。
でも、1970年代当時、私の耳に最も聞こえてきたのは、the devil (悪魔) ではなく the hell (地獄) でした。
[例文]
What the hell are you doing?
お前一体何やってんだ。
Who the hell are you?
お前一体誰だ。
Where the hell are we now?
俺達一体今どこにいるんだ。
映画を見ていると、the hell がスタンダード英語かと錯覚するくらいでした。
もっとも、コミック本などでは、the hell を避けて、the heck と書き換えたり、the X?#? のように文字化け(?)させたりしてましたけどね。
現在では、言葉の規制[放送コード]があるテレビドラマでも、ごく普通に使われていますから、文字通りスタンダード化しているようです。
当時、 the hell の代わりに使われ始めたのが the fuck です。
直訳はいくらなんでもここに書けないので、自分で辞書で引いて下さい。
私が若い頃使っていた辞書には、文字通りの意味しか載せられていませんでしたが、最近の辞書には用法もしっかり書いてありますから。
[例文]
What the fuck are you doing?
お前一体何やってんだ。
Who the fuck are you?
お前一体誰だ。
Where the fuck are we now?
俺達一体今どこにいるんだ。
最初は、ギャング映画や戦争映画で荒くれ男が使っていましたが、最近ではかなり普及(?)したみたいで、普通の一般の人にまで使われているようですね。
放送コードがあるので、映画では使われても、テレビドラマでは使われていないようですけど。
hell や fuck のような単語を、four-letter word [4文字語] と呼びます。
「そのような下品な汚い英語は、外国人の私達は覚えなくてもよいのでは?」
という意見もあります。
もっともな意見だと思いますが、自分は使わなくても知っておくことは大切です。
その英語がたとえ少し[かなり]下品な英語であっても、知っていなければ相手がどういう気持ちで何を言っているのか理解できないからです。
普段そのような表現を使わない人が突然使ったら、「ああこの人は今怒っている[興奮している]んだな」とか、
今までは自分に対してそのような表現を使ったことがなかったのに、最近使い始めたのは、「親しくなり始めた兆しかな」とか、
普段からそのような表現を連発しているから、「この人はそういう環境に育ったのか住んでいるのだな」とか、
という判断が出来るようになることも必要だと思います。
というわけで、たまには、「学校では教えてくれない英語」と題して、学校や語学学校では教えてくれない英語も紹介していこうと思います。
今年もよろしくお願いします。 m(__)m
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