高校英語・基礎-動詞の文型-いろいろな補語 S+V+C の場合

S+V+C (不完全自動詞)」と「S+V+O+C (不完全他動詞)」の「C (補語)」は形容詞名詞であると説明してきました。
実は、「C (補語)」は単純な形容詞や名詞以外にもいろいろあり、かなり複雑です。
入門編では、「S+V+C (不完全自動詞)」と「S+V+O+C (不完全他動詞)」に分けて、簡単に一通り説明しておこうと思います。
徹底的な学習は応用編で行います。

まずは「S+V+C (不完全自動詞)」から始めましょう。

C (補語)は形容詞と名詞である」ということは、「形容詞相当語句」も「名詞相当語句」も補語になれるということになります。
名詞相当語句」は以前に「動詞の目的語と名詞相当語句」という項目で軽く学習しましたが、覚えていますか?

次の六つの「名詞相当語句」が完全他動詞の目的語になれました。

1. to V (to不定詞の名詞的用法)
2. Ving (動名詞)
3. (that) S + V (that節)
4. 疑問詞 (S) + V (疑問詞節=間接疑問文)
5. whether S + V (or not) と if S + V (whether節・if節=間接疑問文)
6. 疑問詞+to V (疑問詞+to不定詞)

忘れたから復習しに行く

これら全てが「S+V+C (不完全自動詞)」の「C (主格補語)」になれます。
一つづつ例を挙げると

1. My dream is to become a doctor.
2. My hobby is playing the guitar.
3. The problem is that my father drinks too much.
4. The question is what we should do next.
5. The question is whether I should go there (or not).
5.The question is if I should go there (or not) (めったに使われない)
6. The question is what to do now.

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1. 私の夢は医者になることです。
2. 私の趣味はギターを演奏することです。
3. 問題(なの)は父が酒を飲みすぎることです。
4. 問題は我々は次に何をすべきかである。
5. 問題は私がそこに行くべきかどうかです。
6. 問題は何今をすべきかです。

ご覧の通り、たいていの場合「be 動詞」の補語になります。

形容詞相当語句」は

動詞の補語になる「叙述用法
名詞を後ろから修飾する「名詞限定用法

の二つがありますが、今回は 「叙述用法」に入門用に軽く触れておきます。

叙述用法」の「形容詞相当語句」には

1. Ving (現在分詞)
2. Vp.p. (過去分詞)
3. 前置詞+名詞


の3つがあります。

Ving (現在分詞)は「Vしている=進行中」、Vp.p. (過去分詞)は「Vされた=受け身」という意味で、形容詞の代わりに使えます。

例えば、以前学習した英文

He kept silent all the time.
彼はずっと黙っていた。
The door remained open.
ドアは開いたままだった。

下線部の形容詞現在分詞・過去分詞に入れ替えると

7. He kept standing all the time.
7. 彼はずっと立ち続けた[立っていた]。
8. The door remained closed.
8. ドアは閉められた[閉まった]ままだった。

となります。

She looks boyish.
彼女は男の子のように見える。
Stay healthy.
健康なままでいてください。
This dictionary is very useful..
この辞書はとても役に立つ。

下線部の形容詞前置詞+名詞に入れ替えて

09. She looks like a boy.
09. 彼女は男の子のように見える。
10. Stay in good health.
10. 健康なままでいてください。
11. This dictionary is of great use.
11. この辞書はとても役に立つ。

と言ってもほぼ同じ意味になります。

ただし、「前置詞+名詞」型の形容詞相当語句は、一つ一つ熟語で暗記しておかなければいけません。

例えば上記の下線部の場合

like ~ : ~のような[に]、~に似ている
in good health = healthy : 健康[的]である
of use = useful : 役に立つ


という風に覚えておきましょう。

今回は入門編なのでこの程度にしておきます。

最後に、上記の英文を暗記して終わりにしましょう

01. 私の夢は医者になることです。
02. 私の趣味はギターを演奏することです。
03. 問題(なの)は父が酒を飲みすぎることです。
04. 問題は我々は次に何をすべきかである。
05. 問題は私がそこに行くべきかどうかです。
06. 問題は何今をすべきかです。
07. 彼はずっと立ち続けた[立っていた]。
08. ドアは閉められた[閉まった]ままだった。
09. 彼女は男の子のように見える。
10. 健康なままでいてください。
11. この辞書はとても役に立つ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

01. My dream is to become a doctor.
02. My hobby is playing the guitar.
03. The problem is that my father drinks too much.
04. The question is what we should do next.
05. The question is whether I should go there (or not).
06. The question is what to do now.
07. He kept standing all the time.
08. The door remained closed.
09. She looks like a boy.
10. Stay in good health.
11. This dictionary is of great use.


次回-いろいろな補語 (SVOC)


復習テストはこちらです。


2014/10/21 11:16 [edit]

category: 動詞の文型

thread: 英語・英会話学習 - janre: School

tb: --   cm: 3

Comments

😼凄いねこのパンチ👊

はじめまして😼👊です。

初め教わったのは
「補語になるのは、名詞か形容詞」
という2択でしたが、補語のバリエーションが増え困っていました。
たくさんあった補語の種類も、
名詞相当語句や形容詞相当語句と整理が出来るようになりました。
ありがとうございます。

補語について質問があります。
質問①
文法書(ロイヤル英文法使用)を見ていたら、
補語になれるのは、
名詞か形容詞か副詞と
「副詞」について書かれています。
副詞についてどう理解や対処したら良いでしょうか?
「SV副詞」のとき、
「SVM」と「SVC」の見分け方があれば教えていただきたいです。

質問②
「前置詞+名詞」が形容詞的用法で
働き補語になる。こういった組み合わせは覚えるしかありませんか?
「前置詞+名詞」が副詞的用法で、
副詞が補語になることもあるのなら
SV+「前置詞+名詞」は
「SVM」
「SVC(形容詞的用法)」
「SVC(副詞的用法)」となります。
「前置詞+名詞」について
・形容詞的用法なのか副詞的用法なのかはどう見分けるのだろうか?
・副詞的用法のときMになる場合とCになる場合があるのか?区別出来るのだろうか?
と疑問が湧いてしまいました。

URL |  #- | 2019/07/20 00:15 | edit

質問③
SV+to不定詞について
>形容詞相当語句の叙述用法
>1. Ving (現在分詞)
>2. Vp.p. (過去分詞)
>3. 前置詞+名詞
>の3つがあります。
と記事にあるので、
「toV(to不定詞の形容詞的用法)」は
叙述用法で補語になることはない、
ということですよね。

では、
「toV(副詞的用法)」は補語になりますか?
「SV to不定詞」を見たときに
・SV C(to不定詞の名詞的用法)」
・SV C(to不定詞の副詞的用法)」
・SV M(to不定詞の副詞的用法)」を
見分けて区別する方法はありますか?

URL | 😼すごいねこのパンチ👊 #- | 2019/07/20 00:24 | edit

「形容詞化した副詞」という考え方があるんですね。
・形容詞化した副詞という捉え方をするということは、
原則として副詞は補語にならない。
ただし「形容詞化した副詞」の場合は、
形容詞なので補語になり得る。
こういうことでしょうか?

URL | 😼すごいねこのパンチ👊 #- | 2019/07/20 02:51 | edit

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