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関係副詞か接続詞か?-where / when

まず最初に、次の英文を見てみましょう

1. Put back the book at the place where you found it.
1. put O back / put back O : Oを(元に)戻す、返す
2. I was taking a bath at the time when you called me.

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1. その本を見つけた場所に戻しなさい。
2. 君が電話してきた時私は入浴していました。

これらの英文の wherewhen は、それぞれ先行詞the place / the time修飾していますから、明らかに関係副詞ですね。

関係副詞の wherewhen がわからない人は、次のページを復習して来てください

関係副詞 where その1

関係副詞 where その2

関係副詞 when その1

関係副詞 when その2



では、次の英文はどうでしょう

1. Put back the book where you found it.
2. I was taking a bath when you called me.

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1. その本を見つけた場所に戻しなさい。
2. 君が電話してきた時私は入浴していました。

1. Put back the book (at the place) where you found it.
2. I was taking a bath (at the time) when you called me.

場所・時を表す前置詞 at と、先行詞the place / the time消えてしまいました

消えたというより、関係副詞where / when の中に場所・時を表す前置詞 at と、先行詞the place / the time吸収されたと言ったほうが正しいかもしれません。

これらの where / when は、文法的にはどのように解釈すればよいのでしょうか

たいていの辞書で where / when を引くと、「前置詞+先行詞」が省略されたこの用法は接続詞ということになっています。

when は、中学2年で学習して以来、数多くの例に接してきたはずですから、接続詞に解釈しても誰も異論はないと思います。
when 以下を文頭に持って来て、、

2. When you called me, I was taking a bath.

としても成立するのは言うまでもありません。

一方、where の方は「接続詞」と辞書に書かれていてもちょっと違和感が残ります。
この英文の場合は、where 以下文頭に持って来ることもできません

参考書類を見ると、「前置詞+先行詞が省略された関係副詞と解釈する立場と「接続詞」に解釈する立場の両方があります。
どちらに解釈しても構いませんが、ここでは辞書類に合わせて、便宜上「接続詞」ということにしておきます。。



接続詞when の方は皆さん良く分かっていると思うので、接続詞の where の例文をいくつか追加しましょう

3. Please stay where you are.
3. 今いる所に居なさい。

Please stay (at the place) where you are.

の、at the place の省略されたものです。

又、Please stay there. (そこに居なさい。)
と、文の構造が類似しているのはわかりますね。

therewhere you are が同じ働き(=場所を表す副詞相当語句)をしています。

1.2. の例文もそれぞれ

Put back the book there. (その本をそこに戻しなさい。)
I was taking a bath then. (私はその時入浴していました。)

に類似しています。



4. I'll take you where he lives.
4. 彼が住んでいる所へ連れて行ってあげましょう。

I'll take you (to the place) where he lives.

の、to the place の省略されたものと考えることができます。

この文も又、I'll take you there. (君をそこに連れて行ってあげよう。) と文の構造が似ているのはわかりますね。



5. Where there's smoke, there's fire.
5. = There's fire where there's smoke.
5. 煙がある所には火がある。(英語のことわざ)
火のない所には煙は立たぬ。(日本語のことわざ)


2. 3. 4. の例文は、それぞれ「本を戻す場所」「居る場所」「連れて行く場所」を述べているので、必ず動詞の後に置かなければいけません
「接続詞というには、少し違和感がある。」と書いたのはそのせいです。

でも、5. の例文の where …2.when … と同じように前置することができるので、「接続詞」と言っても全く違和感がありません




では、例文をまとめますから覚えてください

1. その本を見つけた場所に戻しなさい。
2. 君が電話してきた時私は入浴していました。
3. 今いる所に居なさい。
4. 彼が住んでいる所へ連れて行ってあげましょう。
5. 煙がある所には火がある。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1. Put back the book where you found it.
2. I was taking a bath when you called me.
2. = When you called me, I was taking a bath.
3. Please stay where you are.
4. I'll take you where he lives.
5. Where there's smoke, there's fire.
5. = There's fire where there's smoke.


《補足説明》

厳密に言えば、
1.at the place だけでなく on the place か in the place の省略
3.at the place だけでなく in the place の省略
とも考えることができます。
念のため。(・。・;

また、5.日本語のことわざと同じ発想で、
There's no smoke without fire.
とも言えます。


お疲れ様でした。 (^-^)


次回-複合関係詞-初めに(序文)


2015/12/04 09:13 [edit]

category: 高校英語・基礎

thread: 英語・英会話学習 - janre: 学校・教育

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