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関係詞の非限定用法の as (疑似関係代名詞) 
関係詞の非限定用法の as (疑似関係代名詞)
次の内容が理解できていなければ、今回の学習内容は理解できないので、必ず復習してください。
⇒ 関係詞の非限定用法-句・節・文を受ける whcih (主格・目的格)
まず次の英文を見てみましょう。
1. a. He was from Osaka, which I knew from his accent.
1. a. accent [アクセント] : 訛[なま]り
→ 彼は大阪出身だった、(そしてさらに補足説明を付け加えると)、そのことは彼の訛りからわかった。
[訳] 彼は大阪出身だった、そしてそれは彼の訛りからわかった。
この英文はもうわかりますね。
which が He was from Osaka の文を受けている「非限定用法-継続用法」の関係代名詞ですね。
この英文の which は、実は as に代えることができます。
1. b. He was from Osaka, as I knew from his accent.
この as は、関係代名詞の which に、接続詞の as を足し算したような語で、文法的には「疑似関係代名詞」に分類されていますが、和訳は、接続詞のように主節より先行して次のように訳します。
[和訳]
訛りからわかったことだが、彼は大阪出身だった。
訛りからわかったように、彼は大阪出身だった。
訛りからわかった通り、彼は大阪出身だった。
さらに、as の場合は which と違い、文頭に置くこともでき、そちらの方が普通です。
1. c. As I knew from his accident, he was from Osaka.
1. c. 訛りからわかったことだが、彼は大阪出身だった。
1. c. 訛りからわかったように、彼は大阪出身だった。
1. c. 訛りからわかった通り、彼は大阪出身だった。
主節より先行して文頭に置かれる場合、次のように直読直解しましょう。
→ (これから述べることは)彼の訛りからわかったことだが、彼は大阪出身だった。
ここまで説明した事をまとめてみましょう。
1. a. He was from Osaka, which I knew from his accent.
→ 彼は大阪出身だった、(そしてさらに補足説明を付け加えると)、そのことは彼の訛りからわかった。
[訳] 彼は大阪出身だった、そしてそれは彼の訛りからわかった。
1. b. He was from Osaka, as I knew from his accent.
→ 彼は大阪出身だった、(今言ったことは)彼の訛りからわかったことなのだが。
[訳1] 訛りからわかったことだが、彼は大阪出身だった。
[訳2] 訛りからわかったように、彼は大阪出身だった。
[訳3] 訛りからわかった通り、彼は大阪出身だった。
1. c. As I knew from his accident, he was from Osaka.
→ (これから述べることは)彼の訛りからわかったことだが、彼は大阪出身だった。
[訳1] 訛りからわかったことだが、彼は大阪出身だった。
[訳2] 訛りからわかったように、彼は大阪出身だった。
[訳3] 訛りからわかった通り、彼は大阪出身だった。
as ~ を直読直解する場合は、
→ ・・・、(今述べたことは) ~なのだが。
→ (今から述べること)は~なのだが、・・・。
と言う風に意味を取り、
和訳する場合は、
~だが
~するように
~する通りに
の中から、適当なものを選んで訳しましょう。
as I knew from his accent は、I knew it from his accent の knew の目的語の it を as に代えて文頭に移動させたものだということはわかりますね。
この as は一応「目的格の関係代名詞」になります。
it was known from his accident の主語の it を as に代えた as was known from his accent も可能で、その場合は「主格の関係代名詞」になります。
2. a. He was from Osaka, as was known from his accent.
→ 彼は大阪出身だった、(今述べたことは)彼の訛りから知られた[わかった]ことだが。
2. b. As was known from his accent, he was from Osaka.
→ (今から述べることは)彼の訛りから知られた[わかった]ことだが、彼は大阪出身だった。
[訳1] 訛りからわかったことだが、彼は大阪出身だった。
[訳2] 訛りからわかったように、彼は大阪出身だった。
[訳3] 訛りからわかった通り、彼は大阪出身だった。
中学生でもよく知っている熟語に次のようなものがあります。
as you know : あなた(たち)も知っているように
この as は接続詞だと思っている人が多いようですが、実は、この表現も、ここで説明している as なのです。
you know it の know の目的語の it を as に代えて 文頭に移動させたもので、目的格の関係代名詞に」なりますj。
3. As you know, he stayed single all his life.
3. stay C : C(の状態)のままでいる
→ (今から述べることは)あなたも知っていることだが、彼は一生独身のままだった。
[訳] あなたも知っているように[知っての通り][知っていることだが]、彼は一生独身のままだった。
もちろん、主格の関係代名詞もOKですj。
4. As is well known, he stayed single all his life.
→ (今から述べることは)よく知られていることだが、彼は一生独身のままだった。
[訳] よく知られているように[いる通り][いることだが]、彼は一生独身のままだった。
では類例を挙げます。
大学入試や各種資格試験によく出るものは、難しくても全部覚えてしまいましょう。
主節は省略して、as ~ の部分のみ列挙します。
05. as is often the case with ~
06. as is usual with ~
07. as is expected
08. as might be expected
09. as was expected
10. as might have been expected
11. as it turned out
12. as it happened
13. as is evident from ~
14. as was mentioned before
15. as I mentioned before
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
05. ~にはよくある場合だが → ~にはよくあることだが
06. ~には普通のことだが
07. 予想[期待]されている通り → 予想[期待]通りに
08. 予想[期待]されているかもしれないように→ 予想[期待]通りに
09. 予想[期待]された通りに → 予想[期待]通りに
10. 予想[期待]されたかもしれないように → 予想[期待]通りに
11. 結果的にわかったことだが → 結局
12. 偶然[たまたま]起こったことだが → 偶然[たまたま]
13. ~から明らかなように
14. 前に述べられたように
15. (私が)前に述べたように
では、例文をまとめます。
全部覚えましょう。
1. a. 彼は大阪出身だった、そしてそれは彼の訛りからわかった。
1. b. 訛りからわかったことだが、彼は大阪出身だった。 (後置)
1. c. 訛りからわかったことだが、彼は大阪出身だった。 (前置)
2. a. 訛りから知られた[わかった]ことだが、彼は大阪出身だった。 (後置)
2. b. 訛りから知られた[わかった]ことだが、彼は大阪出身だった。 (前置)
3. あなたも知っているように、彼は一生独身のままだった。(前置)
4. よく知られているように、彼は一生独身のままだった。(前置)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. a. He was from Osaka, which I knew from his accent.
1. b. He was from Osaka, as I knew from his accent.
1. c. As I knew from his accident, he was from Osaka.
2. a. He was from Osaka, as was known from his accent.
2. b. As was known from his accent, he was from Osaka.
3. As you know, he stayed single all his life.
4. As is well known, he stayed single all his life.
05. ~にはよくある場合だが → ~にはよくあることだが
06. ~には普通のことだが
07. 予想[期待]されている通り → 予想[期待]通りに
08. 予想[期待]されているかもしれないように→ 予想[期待]通りに
09. 予想[期待]された通りに → 予想[期待]通りに
10. 予想[期待]されたかもしれないように → 予想[期待]通りに
11. 結果的にわかったことだが → 結局
12. 偶然[たまたま]起こったことだが → 偶然[たまたま]
13. ~から明らかなように
14. 前に述べられたように
15. (私が)前に述べたように
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
05. as is often the case with ~
06. as is usual with ~
07. as is expected
08. as might be expected
09. as was expected
10. as might have been expected
11. as it turned out
12. as it happened
13. as is evident from ~
14. as was mentioned before
15. as I mentioned before
では、お疲れ様でした。 (^-^)
《質問》
as expected (予想通り) という表現に出会ったことがありますが、この as は文法的には何でしょう?
《答え》
as (is) expected の is や as (was) expected の was の省略と考えれば「関係代名詞」
as (it is) expected の it is や as (it was) expected の it was の省略と考えれば「接続詞」
だと解釈できます。
どちらに解釈するかは、文法学者に任せて
as expected : 予想通り
as planned : 計画通りに
as scheduled : 予定通りに
as usual : 普段[いつも]通りに
などは慣用表現として覚えておくほうがよろしいかと思われます。
次回-関係代名詞 what を使った慣用表現 その1
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