高校英語・基礎-動詞の文型-授与動詞 S+V+O+O その3

完全他動詞の目的語は、単純な名詞以外にさまざまな名詞相当語句がありましたね。

まず、「動詞の目的語と名詞相当語句」を復習して来てください。

復習できましたか?
次の六つが完全他動詞の目的語になれました。

1. to V (to不定詞の名詞的用法)
2. Ving (動名詞)
3. (that) S + V (that節)
4. 疑問詞 (S) + V (疑問詞節=間接疑問文)
5. whether S + V (or not) と if S + V (whether節・if節=間接疑問文)
6. 疑問詞+to V (疑問詞+to不定詞)

授与動詞の二つ目の「O (物)」=「直接目的語」は普通は単純な名詞です。
しかし、伝達系の授与動詞(tell・ask など)は上の 3. ~ 4. の名詞相当語句を直接目的語に取ることができます。(1.2. は取れません)

例文で見てみましょう。
下線部が直接目的語です。

3. I told him (that) I was tired.
4. I asked him why he was so angry.
5. I'll ask her whether she will come (or not).
5. I'll ask her if she will come.
6. Please tell me where to put this vase.

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

3. 私は彼に疲れていると言った。
4. 私は彼になぜそんなに怒っているのか尋ねた。
5. 彼女に来るかどうか尋ねてみよう。
6. この花瓶をどこに置けばいいか教えてください。

3. ~ 4. の文法事項は後に詳説しますので、今回はとりあえずこれで辛抱してください。

では、例文を頭の中にインプットしましょう。

《質問コーナー》

中学校の時の教科書に、「I told him to go home. 私は彼に家に帰るように言った」という英文が載っていました。1.To不定詞は直接目的語にはできないと書いてありますが、これはどうなんでしょう???

《答え》

核心をついた非常にいい質問です。

学校英文法で学習する「基本五文型」は、文型の数が少なすぎて、一体どの文型に属するのか判断に悩む場合があります。

tell 人 to V 人にVするように言う」も、S+V+O+O か 次に説明する予定の S+V+O+C か文法書によって解釈が違うようです。

文法は英語の意味を知るためのただの道具です。

結果的に意味がわかってその英語を頭にインプットでき、単語を入替して新しい英文を作れるなら、どんな文法でも構いません

というわけで、S+V+O+O に解釈して、この不定詞は直接目的語だと解釈しても全く構いません

ちなみに、辞書はそういう事情を踏まえて、「S+V+O+to do」とか「+目+to不定詞」などと表記して、基本五文型のどれにも分類していないのが普通です。

文型のまとめも、「tell O to V = OにVするように言う」とか「tell 人 to V = 人にVするように言う」という風にして暗記すれば、どの文型に属するか解釈できなくてもまったく困りません。

次回-不完全他動詞(SVOC) その1


復習テストはこちら


2014/10/18 10:47 [edit]

category: 動詞の文型

thread: 英語・英会話学習 - janre: School

tb: --   cm: 0

Comments

Post a comment

Secret

プロフィール

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

アクセスカウンター

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

▲Page top