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高校英語・基礎-動詞の文型-完全自動詞・不完全自動詞・完全他動詞の判別 その1 
高校英語・基礎-動詞の文型-完全自動詞・不完全自動詞・完全他動詞の判別 その1
これまで学習してきたことを簡単にまとめてみましょう。
● まず動詞の後ろを見て、「副詞」と「副詞相当語句」=M を消します。
● 後に動詞だけが残ったら「完全自動詞」、文型は「S+V」。
● 後に動詞+形容詞が残ったら、形容詞は主語(S)の説明をする語で、100%補語(C)だから「不完全自動詞」、文型は「S+V+C」。
● 後に動詞+名詞が残って、その名詞が主語(S)の説明をする語(補語C)で「S=C」なら、「不完全自動詞」、文型は「S+V+C]。
● 後に動詞+名詞が残って、その名詞が動作の対象を表す語(目的語O)で「S≠O」なら、「完全他動詞」、文型は「S+V+O]。
● 名詞は補語(C)にも目的語(O)にも成れるので、主語(S)とイコールなら補語(C)、主語(S)とイコールでないなら目的語(O)。
● 形容詞ならば必ず補語(C)。
● 言い換えると、目的語(O)=名詞のみ、補語(C)=形容詞・名詞。
「頭が混乱してきたあー!!」という声が聞こえてきそうなので、例文で解説しましょう。
次の英文を、上記の要領で分析してみます。
辞書を引いて keep のページを開いておきましょう。
weblio辞書を開く
1. This meat won't keep till tomorrow.
2. My little brother can't keep still for a moment.
2. still : [形] じっとした、静止した for a moment : 一瞬の間
3. Tom and Jerry will keep friends forever.
3. forever : 永遠に、いつまでも
4. He keeps all his money in his safe.
4. safe : 金庫
・・・・ 詳しく解析してみましょう ・・・・
1. This meat won't keep till tomorrow.
till tomorrow(明日まで)は副詞相当語句(M)なので消去します。
すると keep しか残らないのでこの keep は「完全自動詞」、文型は「S+V (+M)」です。
「この肉は明日まで keep しないだろう」と英語のまま意味を取ります。
他動詞は無視して自動詞の意味を見ます。
辞書は完全自動詞も不完全自動詞も同じ自動詞扱いなので、この文に合う意味を探します。
すると、3つ目の意味「〈食物が〉(腐らないで)もつ」がぴったりはまるのがわかります。
[訳] この肉は明日までもたないだろう。
[単語のまとめ] keep : (食物などが腐らないで)もつ
2. My little brother can't keep still for a moment.
for a moment はMなので消します。
still は要注意単語です。中学の時習った still は「まだ、今でも」という意味の副詞でしたが、この still は「じっとした、静止した」という意味の形容詞です。
後に動詞+形容詞が残りました。
形容詞は補語(C)にしか成れないので、「不完全自動詞」、文型は「S+V+C (+M)」。
「私の弟は一瞬の間も keep still できない」と英語のまま意味を取ります。
自動詞の意味の中で「+補語」「+C」「V+C」「S+V+C」「補語を伴って」などと書かれた個所を探します。(辞書によって異なります)
weblio では「+補語」と書かれた場所に「ずっと〈…の状態で〉ある」という意味が見つかります。
[訳] 私の弟は一瞬たりともじっとしていられない。
[単語のまとめ] keep C : ずっとC(の状態)である、C(の状態)のままでいる
3. Tom and Jerry will keep friends forever.
forever はMなので消します。
後に動詞+名詞が残りました。
名詞は補語と目的語の両方になれます。
will keep を are に換えると「トムとジェリーは友達だ。」となって文意が成立します。
ということは主語とイコール「S=C」なので「不完全自動詞」、文型は「S+V+C (+M)」です。
2. と同じ意味でした。
[訳] トムとジェリーはいつまでも友達のままだろう。
[単語のまとめ] keep C : ずっとC(の状態)である、C(の状態)のままでいる
4. He kept all his money in his safe.
in his safe はMなので消します。
後に動詞+名詞が残りました。
名詞は補語と目的語の両方になれます。
kept を are に換えると「彼はすべてのお金である」となり文意が成立しません。
主語と非イコール「S≠O」の場合、補語ではなくて目的語なので、「完全他動詞」、文型は「S+V+O (+M)」。
「彼は金庫の中に全てのお金を keep している」と英語のまま意味を取ります。
他動詞は「完全他動詞」「授与動詞」「不完全他動詞」の3つがありますが、「授与動詞」と「不完全他動詞」はこの後順に説明しますから、お待ちください。
weblio で他動詞を見ていくと、「〔+目的語+in+(代)名詞〕〈ものを〉〔…に〕しまっておく,取っておく」とあります。
[訳] 彼は金庫の中にお金を全部しまいこんでいる。
[単語のまとめ] keep O : Oをしまっておく、保管しておく 実戦的にはMも明示して keep O in ~ : ~(の中)にOをしまっておく、保管しておく
どうです、要領がわかりましたか?
え?まだわからない。
では、もう少し練習をしましょう。
今度は辞書で turn を引いてください。
5. The key turned easily.
6. I turned the key slowly.
7. She turned pale at the news.
3. pale : (顔色が)青い at the news : その知らせを聞いて、知って
8. He turned terrorist in the end.
4. terrorist テラリスト : テロリスト in the end : 最後には、とうとう
・・・・ 今回の説明は簡便にします。 ・・・・
5. The key turned easily.
easily はMなので消去します。
Vだけが残るので「完全自動詞」、文型は「S+V (+M)」。
weblio で自動詞の個所を見ていくと、一番初めに「回る,回転する 」とあります。
[訳] その鍵は簡単に回った。
[単語のまとめ] turn : 回る、回転する
6. I turned the key slowly.
slowly はMなので消去します。
V+名詞が残りましたが、私と鍵はイコールではないので「O」です。
すなわち、「完全他動詞」、文型は「S+V+O (+M)」。
weblio で他動詞の所を見ると、最初のほうに「〈かぎ・ねじなどを〉回す」とあります。
[訳] 私はゆっくりと鍵を回した。
[単語のまとめ] turn O : Oを回す
7. She turned pale at the news.
at the news はMなので消します。
V+形容詞が残り、形容詞は100%「C」で、おまけに「She = pale」なので、「不完全自動詞」、文型は「S+V+C (+M)」。
weblio で自動詞の所を見ていくと、下のほうに「〔+補語〕〈…に〉なる」とあります。
[訳] 彼女はその知らせを知って[聞いて]青くなった。
[単語のまとめ] turn C : C(の状態)になる
8. He turned terrorist in the end.
in the end はMなので消します。
V+名詞が残るので、「O」か「C」か判定します。
「彼=テロリスト」なので「C」で、「不完全自動詞」、文型は「S+V+C (+M)」。
[訳] 彼は最後にはテロリストになった。
[単語のまとめ] turn C : Cになる(Cになる名詞は無冠詞)
どうですか?辞書の引き方がわかってきましたか?
動詞の種類が変われば=動詞の文型が変われば、意味も変わるのです。
では、例文を覚えてしまいましょう。
1. この肉は明日までもたないだろう。
2. 私の弟は一瞬たりともじっとしていられない。
3. トムとジェリーはいつまでも友達のままだろう。
4. 彼は金庫の中にお金を全部しまいこんでいる。
5. その鍵は簡単に回った。
6. 私はゆっくりと鍵を回した。
7. 彼女はその知らせを知って[聞いて]青くなった。
8. 彼は最後にはテロリストになった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. This meat won't keep till tomorrow.
2. My little brother can't keep still for a moment.
3. Tom and Jerry will keep friends forever.
4. He keeps all his money in his safe.
5. The key turned easily.
6. I turned the key slowly.
7. She turned pale at the news.
8. He turned terrorist in the end.
次回もこの判別練習の続きです。
次回-完全自動詞・不完全自動詞・完全他動詞の判別 その2
復習テストはこちら
これまで学習してきたことを簡単にまとめてみましょう。
● まず動詞の後ろを見て、「副詞」と「副詞相当語句」=M を消します。
● 後に動詞だけが残ったら「完全自動詞」、文型は「S+V」。
● 後に動詞+形容詞が残ったら、形容詞は主語(S)の説明をする語で、100%補語(C)だから「不完全自動詞」、文型は「S+V+C」。
● 後に動詞+名詞が残って、その名詞が主語(S)の説明をする語(補語C)で「S=C」なら、「不完全自動詞」、文型は「S+V+C]。
● 後に動詞+名詞が残って、その名詞が動作の対象を表す語(目的語O)で「S≠O」なら、「完全他動詞」、文型は「S+V+O]。
● 名詞は補語(C)にも目的語(O)にも成れるので、主語(S)とイコールなら補語(C)、主語(S)とイコールでないなら目的語(O)。
● 形容詞ならば必ず補語(C)。
● 言い換えると、目的語(O)=名詞のみ、補語(C)=形容詞・名詞。
「頭が混乱してきたあー!!」という声が聞こえてきそうなので、例文で解説しましょう。
次の英文を、上記の要領で分析してみます。
辞書を引いて keep のページを開いておきましょう。
weblio辞書を開く
1. This meat won't keep till tomorrow.
2. My little brother can't keep still for a moment.
2. still : [形] じっとした、静止した for a moment : 一瞬の間
3. Tom and Jerry will keep friends forever.
3. forever : 永遠に、いつまでも
4. He keeps all his money in his safe.
4. safe : 金庫
・・・・ 詳しく解析してみましょう ・・・・
1. This meat won't keep till tomorrow.
till tomorrow(明日まで)は副詞相当語句(M)なので消去します。
すると keep しか残らないのでこの keep は「完全自動詞」、文型は「S+V (+M)」です。
「この肉は明日まで keep しないだろう」と英語のまま意味を取ります。
他動詞は無視して自動詞の意味を見ます。
辞書は完全自動詞も不完全自動詞も同じ自動詞扱いなので、この文に合う意味を探します。
すると、3つ目の意味「〈食物が〉(腐らないで)もつ」がぴったりはまるのがわかります。
[訳] この肉は明日までもたないだろう。
[単語のまとめ] keep : (食物などが腐らないで)もつ
2. My little brother can't keep still for a moment.
for a moment はMなので消します。
still は要注意単語です。中学の時習った still は「まだ、今でも」という意味の副詞でしたが、この still は「じっとした、静止した」という意味の形容詞です。
後に動詞+形容詞が残りました。
形容詞は補語(C)にしか成れないので、「不完全自動詞」、文型は「S+V+C (+M)」。
「私の弟は一瞬の間も keep still できない」と英語のまま意味を取ります。
自動詞の意味の中で「+補語」「+C」「V+C」「S+V+C」「補語を伴って」などと書かれた個所を探します。(辞書によって異なります)
weblio では「+補語」と書かれた場所に「ずっと〈…の状態で〉ある」という意味が見つかります。
[訳] 私の弟は一瞬たりともじっとしていられない。
[単語のまとめ] keep C : ずっとC(の状態)である、C(の状態)のままでいる
3. Tom and Jerry will keep friends forever.
forever はMなので消します。
後に動詞+名詞が残りました。
名詞は補語と目的語の両方になれます。
will keep を are に換えると「トムとジェリーは友達だ。」となって文意が成立します。
ということは主語とイコール「S=C」なので「不完全自動詞」、文型は「S+V+C (+M)」です。
2. と同じ意味でした。
[訳] トムとジェリーはいつまでも友達のままだろう。
[単語のまとめ] keep C : ずっとC(の状態)である、C(の状態)のままでいる
4. He kept all his money in his safe.
in his safe はMなので消します。
後に動詞+名詞が残りました。
名詞は補語と目的語の両方になれます。
kept を are に換えると「彼はすべてのお金である」となり文意が成立しません。
主語と非イコール「S≠O」の場合、補語ではなくて目的語なので、「完全他動詞」、文型は「S+V+O (+M)」。
「彼は金庫の中に全てのお金を keep している」と英語のまま意味を取ります。
他動詞は「完全他動詞」「授与動詞」「不完全他動詞」の3つがありますが、「授与動詞」と「不完全他動詞」はこの後順に説明しますから、お待ちください。
weblio で他動詞を見ていくと、「〔+目的語+in+(代)名詞〕〈ものを〉〔…に〕しまっておく,取っておく」とあります。
[訳] 彼は金庫の中にお金を全部しまいこんでいる。
[単語のまとめ] keep O : Oをしまっておく、保管しておく 実戦的にはMも明示して keep O in ~ : ~(の中)にOをしまっておく、保管しておく
どうです、要領がわかりましたか?
え?まだわからない。
では、もう少し練習をしましょう。
今度は辞書で turn を引いてください。
5. The key turned easily.
6. I turned the key slowly.
7. She turned pale at the news.
3. pale : (顔色が)青い at the news : その知らせを聞いて、知って
8. He turned terrorist in the end.
4. terrorist テラリスト : テロリスト in the end : 最後には、とうとう
・・・・ 今回の説明は簡便にします。 ・・・・
5. The key turned easily.
easily はMなので消去します。
Vだけが残るので「完全自動詞」、文型は「S+V (+M)」。
weblio で自動詞の個所を見ていくと、一番初めに「回る,回転する 」とあります。
[訳] その鍵は簡単に回った。
[単語のまとめ] turn : 回る、回転する
6. I turned the key slowly.
slowly はMなので消去します。
V+名詞が残りましたが、私と鍵はイコールではないので「O」です。
すなわち、「完全他動詞」、文型は「S+V+O (+M)」。
weblio で他動詞の所を見ると、最初のほうに「〈かぎ・ねじなどを〉回す」とあります。
[訳] 私はゆっくりと鍵を回した。
[単語のまとめ] turn O : Oを回す
7. She turned pale at the news.
at the news はMなので消します。
V+形容詞が残り、形容詞は100%「C」で、おまけに「She = pale」なので、「不完全自動詞」、文型は「S+V+C (+M)」。
weblio で自動詞の所を見ていくと、下のほうに「〔+補語〕〈…に〉なる」とあります。
[訳] 彼女はその知らせを知って[聞いて]青くなった。
[単語のまとめ] turn C : C(の状態)になる
8. He turned terrorist in the end.
in the end はMなので消します。
V+名詞が残るので、「O」か「C」か判定します。
「彼=テロリスト」なので「C」で、「不完全自動詞」、文型は「S+V+C (+M)」。
[訳] 彼は最後にはテロリストになった。
[単語のまとめ] turn C : Cになる(Cになる名詞は無冠詞)
どうですか?辞書の引き方がわかってきましたか?
動詞の種類が変われば=動詞の文型が変われば、意味も変わるのです。
では、例文を覚えてしまいましょう。
1. この肉は明日までもたないだろう。
2. 私の弟は一瞬たりともじっとしていられない。
3. トムとジェリーはいつまでも友達のままだろう。
4. 彼は金庫の中にお金を全部しまいこんでいる。
5. その鍵は簡単に回った。
6. 私はゆっくりと鍵を回した。
7. 彼女はその知らせを知って[聞いて]青くなった。
8. 彼は最後にはテロリストになった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. This meat won't keep till tomorrow.
2. My little brother can't keep still for a moment.
3. Tom and Jerry will keep friends forever.
4. He keeps all his money in his safe.
5. The key turned easily.
6. I turned the key slowly.
7. She turned pale at the news.
8. He turned terrorist in the end.
次回もこの判別練習の続きです。
次回-完全自動詞・不完全自動詞・完全他動詞の判別 その2
復習テストはこちら
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