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高校英語・基礎-even if と even though 
高校英語・基礎-even if と even though
一部の受験参考書に、even if … = even though … (たとえ…でも) と書かれています。
私も高校時代にそう教えられました。
でもこれはかなり乱暴な説明です。
元になる if … と though … の意味が違うのですから、even if … と even though … も当然違います。
if … → もし…だったら[したら] (仮定)
though … → …だけれども、…だが (譲歩)
譲歩 : 「一歩譲って…という事実は認めるけれども」という意味の文法用語
これらに even ~ (~でさえ、~ですら、~でも) を加えると、
even if … → もし…だったら[したら]と仮定しよう、それでも → たとえ…(だと)しても (仮定)
even though … → …だけれども、それでも → たとえ…でも (譲歩)
という意味になります。
もう少しわかりやすくまとめると、
even if … → …するか[であるか]どうかわからないが、たとえ…(だと)しても (仮定)
even though … → …であるのは[…したのは]事実であると認めるけれども、たとえ…でも (譲歩)
では、次の英文の場合、even if と even though のどちらを使えばよいでしょうか?
1. I will go ( ) it rains.
1. = ( ) it rains, I will go.
2. I will go ( ) it is raining.
2. = ( ) it is raining, I will go.
1. は、「雨が降るかどうか確信はないが、たとえ雨が降っても私は行きます。」だから、
I will go even if it rains.
= Even if it rains, I will go.
2. は、「実際に今雨が降っているけれども、たとえ雨が降っていても私は行きます。」だから
I will go even though it is raining.
= Even though it is raining, I will go.
「たとえ…でも」という和訳だと頭が混乱するという人は、「たとえ」という訳を捨てて、元の if や though の訳を使って、
1. もし雨が降っても(それでも)私は行きます。
2. 雨が降っているけれども(それでも)私は行きます。
と訳したほうがわかりやすいかもしれませんね。
even if … : もし…しても[であっても](それでも)
even though … : …だけれども(それでも)
このように覚えておけば混乱することはないでしょう。
では、次の場合はどうでしょう?
3. たとえ疲れていても君は宿題をしなければいけない。
この場合は、日本語の解釈によって=文脈に応じて、どちらも使えます。
「君が疲れているかどうかわからないけど、もし[たとえ]疲れていても」と解釈すれば、
You must do your homework even if you are tired.
= Even if you are tired, you must do your homework.
「君が疲れているのはわかっているが、たとえ疲れていても」と解釈すれば、
You must do your homework even though you are tired.
= Even though you are tired, you must do your homework.
このように、文脈は違うが両方使える場合があるので、even if … = even though … というような乱暴な説明が生まれたのでしょう。
主語が you ではなくて I だと、自分のことはわかっている事実なので、even though しか使えません。
I must do my homework even though I am tired.
= Even though I am tired, I must do my homework.
たとえ疲れていても[疲れてはいるけど]、私は宿題をしなければいけない。
ただし、英語を話す時はいわば瞬間英作で考える時間がほとんどありません。
本国人でも、話す英語では両者の使い分けはかなり怪しいのですから。
話す時 → 間違いを恐れずどんどん話す
書く時 → できるだけ慎重に書く
という方針で行きましょう。
では、最初に挙げた2つの例文を、和訳無しで暗唱して、その後に説明もできるようにしましょう。
1. I will go even if it rains.
1. = Even if it rains, I will go.
2. I will go even though it is raining.
2. = Even though it is raining, I will go.
[説明]
1. 雨が降るかどうかはっきりわからないが、もし雨が降ったとしても私は行きます。(仮定)
2. 今雨が降っているのはわかっているけれども、それでも私は行きます。(譲歩)
[和訳例]
1. もし雨が降っても(それでも)私は行きます。/ たとえ雨が降っても私は行きます。
2. 雨が降っているけれども(それでも)私は行きます。/ たとえ雨が降っていても私は行きます。
お疲れ様でした。 (^-^)
一部の受験参考書に、even if … = even though … (たとえ…でも) と書かれています。
私も高校時代にそう教えられました。
でもこれはかなり乱暴な説明です。
元になる if … と though … の意味が違うのですから、even if … と even though … も当然違います。
if … → もし…だったら[したら] (仮定)
though … → …だけれども、…だが (譲歩)
譲歩 : 「一歩譲って…という事実は認めるけれども」という意味の文法用語
これらに even ~ (~でさえ、~ですら、~でも) を加えると、
even if … → もし…だったら[したら]と仮定しよう、それでも → たとえ…(だと)しても (仮定)
even though … → …だけれども、それでも → たとえ…でも (譲歩)
という意味になります。
もう少しわかりやすくまとめると、
even if … → …するか[であるか]どうかわからないが、たとえ…(だと)しても (仮定)
even though … → …であるのは[…したのは]事実であると認めるけれども、たとえ…でも (譲歩)
では、次の英文の場合、even if と even though のどちらを使えばよいでしょうか?
1. I will go ( ) it rains.
1. = ( ) it rains, I will go.
2. I will go ( ) it is raining.
2. = ( ) it is raining, I will go.
1. は、「雨が降るかどうか確信はないが、たとえ雨が降っても私は行きます。」だから、
I will go even if it rains.
= Even if it rains, I will go.
2. は、「実際に今雨が降っているけれども、たとえ雨が降っていても私は行きます。」だから
I will go even though it is raining.
= Even though it is raining, I will go.
「たとえ…でも」という和訳だと頭が混乱するという人は、「たとえ」という訳を捨てて、元の if や though の訳を使って、
1. もし雨が降っても(それでも)私は行きます。
2. 雨が降っているけれども(それでも)私は行きます。
と訳したほうがわかりやすいかもしれませんね。
even if … : もし…しても[であっても](それでも)
even though … : …だけれども(それでも)
このように覚えておけば混乱することはないでしょう。
では、次の場合はどうでしょう?
3. たとえ疲れていても君は宿題をしなければいけない。
この場合は、日本語の解釈によって=文脈に応じて、どちらも使えます。
「君が疲れているかどうかわからないけど、もし[たとえ]疲れていても」と解釈すれば、
You must do your homework even if you are tired.
= Even if you are tired, you must do your homework.
「君が疲れているのはわかっているが、たとえ疲れていても」と解釈すれば、
You must do your homework even though you are tired.
= Even though you are tired, you must do your homework.
このように、文脈は違うが両方使える場合があるので、even if … = even though … というような乱暴な説明が生まれたのでしょう。
主語が you ではなくて I だと、自分のことはわかっている事実なので、even though しか使えません。
I must do my homework even though I am tired.
= Even though I am tired, I must do my homework.
たとえ疲れていても[疲れてはいるけど]、私は宿題をしなければいけない。
ただし、英語を話す時はいわば瞬間英作で考える時間がほとんどありません。
本国人でも、話す英語では両者の使い分けはかなり怪しいのですから。
話す時 → 間違いを恐れずどんどん話す
書く時 → できるだけ慎重に書く
という方針で行きましょう。
では、最初に挙げた2つの例文を、和訳無しで暗唱して、その後に説明もできるようにしましょう。
1. I will go even if it rains.
1. = Even if it rains, I will go.
2. I will go even though it is raining.
2. = Even though it is raining, I will go.
[説明]
1. 雨が降るかどうかはっきりわからないが、もし雨が降ったとしても私は行きます。(仮定)
2. 今雨が降っているのはわかっているけれども、それでも私は行きます。(譲歩)
[和訳例]
1. もし雨が降っても(それでも)私は行きます。/ たとえ雨が降っても私は行きます。
2. 雨が降っているけれども(それでも)私は行きます。/ たとえ雨が降っていても私は行きます。
お疲れ様でした。 (^-^)
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