中学英語・ちょっと復習-感嘆文 その1

最近の中学の教科書を見ると、HowWhat を使った感嘆文は、英文中には出てくるものの、文法の習得目的になっていなくて、基本例文も挙げられていないことが多いように思われます。
(全ての教科書を点検したわけではないので、あしからず。)
多分、「会話文では主語と動詞付きの完全な文形式の感嘆文はあまり使われない」という事実を反映しているのでしょう。
そのせいか、高校生になっても感嘆文がよくわかっていない人が多いので、この際ここで復習してマスターしてしまいましょう。

まず、感嘆文の元になる英文を見てみましょう

1. Ken is smart. (ケンは賢い。)
2. Ken is a smart student. (ケンは賢い生徒です。)
3. Ken and Junko are smart. (ケンと順子は賢い。)
4. Ken and Junko are smart students. (ケンと順子は賢い生徒です。)
5. Ken runs fast. (ケンは速く走る。)
6. Junko speaks English well. (順子は上手に英語を話します。)

HowWhat を使う感嘆文の前に、 sosuch サッチ を使った初歩の感嘆文を作ってみましょう。

上記の例文の下線部が1語の形容詞か副詞の場合so (それほど → とても、すごく) を、
(a/an) 形容詞 名詞 のように、名詞付きの形容詞だったら such (そのような、そんな → とても、すごく) を付けます。
a/an が付いていてもその前に置きます。

so は直接1語の形容詞・副詞を修飾するのに対して、such は名詞を修飾するのです。
smart なしで such a student (そのような生徒) とも言えることからも、such が名詞に付くことがわかります。

最後に終止符(ピリオド)の代わりに、感嘆符(イクスクラメーションマーク)= を付ければ完成です。

1. Ken is so smart !
2. Ken is such a smart student !
3. Ken and Junko are so smart !
4. Ken and Junko are such smart students !
5. Ken runs so fast !
6. Junko speaks English so well !

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1. ケンはすごく頭がいいですね!
2. ケンはすごく頭がいい生徒ですね!
3. ケンと順子はとても頭がいいですね!
4. ケンと順子はとても頭がいい生徒ですね!
5. ケンはとても速く走りますね[走るのがとても速いですね]!
6. 順子はとても上手に英語を話しますね[英語を話すのがとても上手ですね]!

such a smart boysuch smart boys最初は語順に違和感があると思いますが、何度も口にして慣れてしまいましょう
この sosuch を使った感嘆文はとてもよく使われますから、しっかり覚えてください

では、上の和訳を英語に戻してください

必ず、上の例文を覚えてください。
そうしないと、次に進めません。


《質問》

sosuch でなくて、very を使ったらだめなのですか?

《答え》

もちろん構いません。
very は中1レベルなので、当然わかっているものとして触れなかっただけです。

very を使う場合は付ける位置に注意して下さい。
very は名詞の有無に関係なく直接形容詞と副詞に付けるので、

2. Ken is a very smart boy ! のように なります。


では、HowWhat の感嘆文の練習に移ります


1. 形容詞1語を感嘆する場合は、soHow に付け替えて文頭に移動させます

1. How smart Ken is ! (ケンはなんて頭がいいのでしょう。)

How 形容詞 + 主語 動詞 ! という形式になります。

直訳は「ケンはどれほど頭がいいのでしょう。」ですが、「なんて頭がいいのでしょう。」の方が和訳としてはいいと思います。

How smart is Ken ? (ケンはどれくらい頭がいいですか。) は疑問文なので間違わないようにしましょう。


2. (a/an) 形容詞 名詞 を感嘆する場合は、suchWhat に付け替えて文頭に移動させます

2. What a smart student Ken is ! (ケンはなんて頭がいい生徒なんでしょう。)

What (a/an) 形容詞 名詞 + 主語 動詞 ! という形式になります。

(a/an) 形容詞 名詞 ごと文頭に移動するので、最初は違和感がありますが、慣れましょう。

和訳は what a smart boy直訳の「何て頭のいい生徒なんでしょう」でそのままいけます。

もうおわかりでしょうが、
soHow に換えて文頭に移動
suchWhat 換えて文頭に移動

させればいいわけです。


3. 1語の形容詞 smartHow を付けて文頭に移動させます

3. How smart Ken and Junko are ! (ケンと順子はなんて頭がいいのでしょう。)


4.形容詞 名詞 の smart studentsWhat を付けて文頭に移動させます

複数名詞 students だから、当然 a/an は無しです。

4. What smart students Ken and Junko are ! (ケンと順子はなんて頭がいい生徒なんでしょう。)


5. 1語の副詞の場合は、1語の形容詞の場合と同じで、How を付けて文頭に移動させます

5. How fast Ken runs ! (ケンはなんて速く走るのでしょう。)

How 副詞 + 主語 動詞 ! という形式になります。


6.5. と同じで、1語の副詞 wellHow を付けて文頭に移動させます

6. How well Junko speaks English ! (順子はなんて上手に英語を話すのでしょう。)


要するに、1語の形容詞と副詞の場合は How を付けて文頭に移動させ
名詞の付いた形容詞の場合は What を付けて名詞と一緒に文頭に移動させます

では、復習です。
次の英文を感嘆文に書き換えましょう
さらに和訳もしてください

1. Ken is smart. (ケンは賢い。)
2. Ken is a smart student. (ケンは賢い生徒です。)
3. Ken and Junko are smart. (ケンと順子は賢い。)
4. Ken and Junko are smart students. (ケンと順子は賢い生徒です。)
5. Ken runs fast. (ケンは速く走る。)
6. Junko speaks English well. (順子は上手に英語を話します。)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1. How smart Ken is !
2. What a smart student Ken is !
3. How smart Ken and Junko are !
4. What smart students Ken and Junko are !
5. How fast Ken runs !
6. How well Junko speaks English !

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1. ケンはなんて頭がいいのでしょう。
2. ケンはなんて頭がいい生徒なんでしょう。
3. ケンと順子はなんて頭がいいのでしょう。
4. ケンと順子はなんて頭がいい生徒なんでしょう。
5. ケンはなんて速く走るのでしょう。
6. 順子はなんて上手に英語を話すのでしょう。

最後に、和訳を英語に戻して下さい
書き換えできるだけでは不十分です。
こちらから英語を発信できるようにならなければいけません。

最後になりましたが、最初に述べたように、会話文では主語と動詞付きの完全な文形式の感嘆文はあまり使われていません
実際には次のように、主語と動詞を省略するのが普通です

1. How smart !
2. What a smart student !
3. How smart !
4. What smart students !
5. How fast !
6. How well !

でも、「道場入門者へ-はじめに」の「理解のない丸暗記はダメ」で述べたように省略される元の英語がわかっていないと応用が利きません
口語英語だけでなく文語も読めるようになりたければなおさらそうです。
完全な文を学習た上で、省略形を使うようにしましょう



次回-感嘆文 その2


2015/02/13 08:34 [edit]

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