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高校英語・基礎-動詞の文型-基本5文型の問題点-消せない副詞相当語句(M) 
高校英語・基礎-動詞の文型-基本5文型の問題点-消せない副詞相当語句(M)
前回の最後に述べたように、基本5文型には限界があります。
限界があるとは言っても、基本5文型を理解していないと今まで練習してきたように辞書で的確に意味を探せませんから、もちろん学習する意義は十分にあります。
では、どこが限界で、どうすれば解決できるのでしょう。
これから基本5文型では説明しきれない英文を一つ一つ点検していきましょう。
まず、次の英文の文型を今まで通りに判定してください。
a) I live in Kyoto.
b) I am good at tennis.
c) I put it on the desk.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
a) I live in Kyoto.
in Kyoto は副詞相当語句=Mで消去。
live しか残らないから、文型-S+V (+M)
完全自動詞
b) I am good at tennis.
at tennis は副詞相当語句=Mで消去。
I = good だから good は主格補語=Cで、文型-S+V+C (+M)
不完全自動詞
c) I put it on the desk.
on the desk は副詞相当語句=Mで消去。
I ≠ it だから it は動詞の目的語=Oで、文型-S+V+O (+M)
完全他動詞
今までの判定方法だとこうなりますね。
辞書で a) と b) は自動詞の所を、c) は他動詞の所を探せばいいのでしたね。
辞書での探し方はそれでいいのですが、問題はMの副詞相当語句を消してしまって、はたして文意が通じるのか、ということです。
ちょっとMを消した英文を並べてみます。
a) I live. (私は住んでいる。)
b) I am good. (私は上手だ。)
c) I put it. (私はそれを置いた。)
a) は「どこに住んでいるか」、b) は「何が上手か」、c) は「どこに置いたか」が抜けると、文意が成り立たないことがわかるでしょう。
副詞相当語句のMを消してしまうと、文の意味が成立しないことがあるのです。
これの解決は簡単です。
今まで (M) と括弧付きで書いていたものを括弧なしで
S+V+M
S+V+C+M
S+V+O+M
と書けばよいのです。
つまりMを必要な要素として残せばいいのです。
文法書によっては、この消せないMを、「付加語=Adjunct」=A と名付けて、
S+V+A
S+V+C+A
S+V+O+A
という文型を紹介している書もあります。
ちょっと weblio辞典 を別ページで引いてみましょう。
例えば で live を引くと、
1 〔+副詞(句)〕
a 住む 《★【用法】 場所を表わす副詞(句)を伴う》.
と具体的にMの内容が書いてあります。
good を引くと、
6
b 【叙述的用法の形容詞】 〔+前+(代)名〕〔…が〕上手で,得意で,うまくて 〔at,in,on,with〕《★【用法】 at,in は技術の対象,on は特定のもの[事], with は扱いの対象に用いる》.
と具体的にMが at ~ in ~ on ~ with ~ であることがわかります。。
さらに put を引くと、
1
置く
a 〔+目的語+副詞(句)〕〈もの・人を〉(ある場所に)置く,載せる.
というように、やはりMが具体的に書かれています。
Mも消せない場合があるということを覚えておきましょう。
実用的には次のように用法をまとめましょう。
live M(Mは場所) : Mに住んでいる か、もっと具体的に live in ~ : ~に住んでいる
be good at ~ : ~が上手[得意]だ
put O M(Mは場所) : MにOを置く か、もっと具体的に put O on ~ : ~の上にOを置く
good の場合、be good M では実用にならないので、慣用句として前置詞も含めて覚えましょう。
次回-基本5文型の問題点-消せない副詞相当語句(M)の続き
前回の最後に述べたように、基本5文型には限界があります。
限界があるとは言っても、基本5文型を理解していないと今まで練習してきたように辞書で的確に意味を探せませんから、もちろん学習する意義は十分にあります。
では、どこが限界で、どうすれば解決できるのでしょう。
これから基本5文型では説明しきれない英文を一つ一つ点検していきましょう。
まず、次の英文の文型を今まで通りに判定してください。
a) I live in Kyoto.
b) I am good at tennis.
c) I put it on the desk.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
a) I live in Kyoto.
in Kyoto は副詞相当語句=Mで消去。
live しか残らないから、文型-S+V (+M)
完全自動詞
b) I am good at tennis.
at tennis は副詞相当語句=Mで消去。
I = good だから good は主格補語=Cで、文型-S+V+C (+M)
不完全自動詞
c) I put it on the desk.
on the desk は副詞相当語句=Mで消去。
I ≠ it だから it は動詞の目的語=Oで、文型-S+V+O (+M)
完全他動詞
今までの判定方法だとこうなりますね。
辞書で a) と b) は自動詞の所を、c) は他動詞の所を探せばいいのでしたね。
辞書での探し方はそれでいいのですが、問題はMの副詞相当語句を消してしまって、はたして文意が通じるのか、ということです。
ちょっとMを消した英文を並べてみます。
a) I live. (私は住んでいる。)
b) I am good. (私は上手だ。)
c) I put it. (私はそれを置いた。)
a) は「どこに住んでいるか」、b) は「何が上手か」、c) は「どこに置いたか」が抜けると、文意が成り立たないことがわかるでしょう。
副詞相当語句のMを消してしまうと、文の意味が成立しないことがあるのです。
これの解決は簡単です。
今まで (M) と括弧付きで書いていたものを括弧なしで
S+V+M
S+V+C+M
S+V+O+M
と書けばよいのです。
つまりMを必要な要素として残せばいいのです。
文法書によっては、この消せないMを、「付加語=Adjunct」=A と名付けて、
S+V+A
S+V+C+A
S+V+O+A
という文型を紹介している書もあります。
ちょっと weblio辞典 を別ページで引いてみましょう。
例えば で live を引くと、
1 〔+副詞(句)〕
a 住む 《★【用法】 場所を表わす副詞(句)を伴う》.
と具体的にMの内容が書いてあります。
good を引くと、
6
b 【叙述的用法の形容詞】 〔+前+(代)名〕〔…が〕上手で,得意で,うまくて 〔at,in,on,with〕《★【用法】 at,in は技術の対象,on は特定のもの[事], with は扱いの対象に用いる》.
と具体的にMが at ~ in ~ on ~ with ~ であることがわかります。。
さらに put を引くと、
1
置く
a 〔+目的語+副詞(句)〕〈もの・人を〉(ある場所に)置く,載せる.
というように、やはりMが具体的に書かれています。
Mも消せない場合があるということを覚えておきましょう。
実用的には次のように用法をまとめましょう。
live M(Mは場所) : Mに住んでいる か、もっと具体的に live in ~ : ~に住んでいる
be good at ~ : ~が上手[得意]だ
put O M(Mは場所) : MにOを置く か、もっと具体的に put O on ~ : ~の上にOを置く
good の場合、be good M では実用にならないので、慣用句として前置詞も含めて覚えましょう。
次回-基本5文型の問題点-消せない副詞相当語句(M)の続き
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