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if を使った現在の条件文-その1 ( If + S + V(s)[現在形])  
if を使った現在の条件文-その1 ( If + S + V(s)[現在形])
⇒ if を使った条件文 - 導入 - 目次
⇒ 直説[叙実]法現在・過去形」 と 「仮定[叙想]法現在・過去形」 の説明
「if を使った可能性の高い現在の条件文」は、見た目は(文の形としては)は次の形式しかありません。
If + S + V(s)[現在形]
しかし、厳密には次の2つに分かれます。
(1) if + S + V(s) (直説[叙実]法現在形)
(1) → 現在の事実や習慣を、現実[本当]だと認めた上での、単なる条件文
Are you sleepy? If so {= If you are sleepy}, you can go to bed.
眠たいの?もしそうなら[= もし眠たければ]、寝てもいいよ。
話し手は、あなたが眠たいのは事実[本当]であると一応認めています。
(2) if + S + V(s) (仮定[叙想]法現在形の代用の直説[叙実]法現在形)
(2) → 現在の事実や習慣を、あり得そうなことだと仮定・想像する条件文
I don't know if he knows my phone number.
If he knows my phone number, he may[might] call me.
私は彼が私の電話番号を知っているかどうかわかりません。
もし彼が私の電話番号を知っているなら、私に電話してくるかもしれませんね。
この場合、彼は私の電話番号を知っているかもしれないし、知らないかもしれないが、「もし知っていたら」 という意味になります。
彼が私の電話番号を知っているのは事実ではなくて、話し手の想像・仮定です。
ただし、(1) と (2) ははっきり区別できるわけではありません。
You say he knows my phone number, but if so [= if he knows my phone number,] why hasn't he called me, I wonder?
…, I wonder? : … なのかしら[だろうか]
君は彼が私の電話番号を知っていると言うが、もしそうなら[もし彼が私の電話番号を知っているのなら]、なぜ電話してこないのだろうか?
話し手は、彼が自分の電話番号を知っていると認めた上で、発言していますが、少し疑いを抱いています。
この場合、直説[叙実]法現在形なのか、仮定[叙想]法現在形の代用なのか、釈然としません。
どうせ、見た目は同じなのですから、無理に分類する必要はないのかもしれませんね。(^-^;
(2) の場合は、前回説明したように、未来の不確実な[可能性の高い]仮定も表せます。
一般動詞が単発的な[1回だけの]動作を表す場合は、未来の仮定。
繰り返し行われる習慣的な動作や状態動詞の場合は現在の仮定になることが多いようです。
もっとも、be動詞 の場合は、現在・未来のどちらの時を表すかは、文脈によりますから、結局、現在・未来のどちらの時を表すかは、前後の文脈次第ということになります。
If he comes, hand it to him.
もし彼が来たら、それを渡してください。
(単発的動作 → 未来)
If he comes almost every day, he may[might] come today.
もし彼がほぼ毎日来ているのなら、彼は今日も来るかもしれない。
(習慣的動作 → 現在)
If he knows my phone number, he may[might] call me.
もし彼が私の電話番号を知っているのなら、電話してくるかもしれない。
(状態動詞 → 現在)
If it is rainy tomorrow, the game will be postponed for a week.
postpone O [ポウス(ト)ポウン] : Oを延期する
もし明日雨なら、試合は1週間延期されます[されるだろう]。
(be動詞 → 未来)
If you are hungry, I can[could] fix you some sandwiches.
fix a sandwich [フィクス] [サン(ド)ウィチ] : サンドイッチを作る
もしお腹が減っているのなら、サンドイッチを作ってあげてもいいよ。
(be動詞 → 現在)
(1) と (2) は外見は一緒ですから、いっそ次のように覚えておく方が楽かもしれません。
if + S + V(s)[一般動詞の現在形]
[訳例] もしSがVすれば、もしSがVするなら、もしSがVしているなら
If + S + is[am][are] ~[be動詞の現在形]
[訳例] もしSが~なら、もしSが~であれば 、もしSが~(場所)にいれば[あれば]
[時] 文脈によって、現在・未来
[起こりうる可能性] 文脈によって、約50%~100%
では、「現在の仮定を表す条件文」 を、(事実だと考えている)可能性の高い場合から、起こる可能性が五分五分だと考えている場合まで、いくつか例文を列挙してみましょう。 (上述の例文も織り交ぜます。)
(子供が「雨が降ってるよ。」と言うのを聞いて)
If it's raining, can you take the washing in?
the washing : (集合的に) 洗濯物 = the laundry [ローンドリ]
take[get] the washing in / take[get] in the washing : 洗濯物を取り入れる
もし雨が降ってるのなら、洗濯物を取り入れてくれる。
この場合は、子供が言っている内容が事実だと認めた上での発言なので、可能性は100%だと言えます。
(勉強している人があくびをしているのを見て)
If you're sleepy, why not get some sleep?
Why not V? = Why don't you V? : Vしたらどうですか?
もし眠たければ、少し睡眠を取ればどう?
相手のあくびを見て、眠たいのだなと仮定・想像している発言です。可能性90 ~ 100%ぐらいといったところでしょうか。
(彼がほぼ毎日ここに来ていると聞いて)
If he comes here almost every day, he may[might] come today.
もし彼がほぼ毎日ここに来ているのなら、今日も来るかもしれませんね。
相手の人の言うことをほぼ信用したうえでの発言です。これも可能性90 ~ 100%ぐらいといったところでしょう。
(相手の人から、「遅刻している彼があなたの電話番号を知っているはずだ。」と聞いて)
If he knows my phone number, why hasn't he called me, I wonder?
もし彼が私の電話番号を知っているのなら、なぜ彼は電話してこないのだろう。
相手の人の発言を少し疑っていますから、可能性が低くなってきました。80 ~90 %ぐらいでしょうか?
(そろそろお昼だから、お腹が減り始めているだろうと想像して)
If you're hungry, there're some sandwiches in the fridge.
fridge [フリジ] : 冷蔵庫 = refrigerator [リフリジャレイタ]
もしお腹が減っているのなら、冷蔵庫にサンドイッチが入っているわよ。
この場合も可能性は高そうですね。でも相手のお腹のことはわからないので、70 ~ 80%くらいでしょうか?
※ 文脈によっては、未来を表すこともあります。例えば、外出しようとしている妻が夫に向かって言えば、「もしお腹が減ったら、冷蔵庫にサンドイッチが入ってるから(食べてね)。」という意味になります。
(数学が得意な友達に向かって)
If you have time, can you give me a hand with my math homework?
give 人 a hand with ~ : 人の~を手伝う = help 人 with ~
もし時間があれば僕の数学の宿題を手伝ってくれる?
友達の時間の都合はわかりませんから、可能性は50 ~ 70%くらいでしょうか?
友好関係が高ければ、もっと可能性は高いかもしれません。
(不特定多数の人に向かって、自分のブログで)
If you want some information about postage stamp collection, this site may[might] be a good place to start.
postage stamp collection [ポスティジ・スタムプ・コレクション] : 郵便切手収集
もし郵便切手の収集についての情報をお望みなら、このサイトが良い出発点になるかもしれません。
不特定多数の相手ですから、可能性は五分五分です。
前回までの「現在形を使った未来の条件文」とは違って、今回の「現在形を使った現在の条件文」は、皆さん、楽勝ですよね。 (^-^)
さくっと例文を覚えて次に進みましょう。
1. (子供が「雨が降ってるよ。」と言うのを聞いて)
1. もし雨が降ってるのなら、洗濯物を取り入れてくれる。
1. take[get] the washing in / take[get] in the washing : 洗濯物を取り入れる
2. (勉強している人があくびをしているのを見て)
2. もし眠たければ、少し睡眠を取ればどう?
2. Why not V? = Why don't you V? : Vしたらどうですか?
3. (彼がほぼ毎日ここに来ていると聞いて)
3. もし彼がほぼ毎日ここに来ているのなら、今日も来るかもしれませんね。
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1. If it's raining, can you take the washing in?
2. If you're sleepy, why not get some sleep?
3. If he comes here almost every day, he may[might] come today.
4. (相手の人から、「遅刻している彼があなたの電話番号を知っているはずだ。」と聞いて)
4. もし彼が私の電話番号を知っているのなら、なぜ彼は電話してこないのだろう。
4. …, I wonder? : … なのかしら[だろうか]
5. (そろそろお昼だから、お腹が減り始めているだろうと想像して)
5. もしお腹が減っているのなら、冷蔵庫にサンドイッチが入っているわよ。
6. (数学が得意な友達に向かって)
6. もし時間があれば僕の数学の宿題を手伝ってくれる?
6. give 人 a hand with ~ : 人の~を手伝う = help 人 with ~
7. (不特定多数の人に向かって、自分のブログで)
7. もし郵便切手の収集についての情報をお望みなら、このサイトが良い出発点になるかもしれません。
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4. If he knows my phone number, why hasn't he called me, I wonder?
5. If you're hungry, there're some sandwiches in the fridge.
6. If you have time, can you give me a hand with my math homework?
7. If you want some information about postage stamp collection, this site may[might] be a good place to start.
次回-if を使った現在の条件文-その2 ( If + S + have[has] Vpp)
⇒ if を使った条件文 - 導入 - 目次
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