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if を使った未来の条件文-その7 (過去形を使った未来の条件文-(1))  
if を使った未来の条件文-その7 (過去形を使った未来の条件文-(1))
⇒ if を使った条件文 - 導入 - 目次
まず、過去に書いた次のページを読んでください。
⇒ 中学英語-ちょっと復習-(仮定法)過去形について(中学生版)
上記のページにも書いた通り、私達は気付かないうちに、過去形を 「現在・未来の仮定」 に使っています。
「もし次の日曜日に雨が降ったら」
「もしもっと一生懸命勉強したら」
「ここに座ったらダメでしょうか」
私は、言語学者ではないので、上記の文の太字部分を「過去形」と呼んでいいかどうかわかりませんが、明らかに未来のことに言及しています。
英語でもこれと同じように、「過去形を使って未来の仮定」を行うことができます。
(過去形を使った現在の仮定は、次次項で扱います。)
(十分な能力があって、やる気満々の学生に向かって)
1. If you study harder, I'm sure you will pass the exam for A University.
1. I'm sure … : … であることを私は確信している → きっと … だと思う
1. もしもっと一生懸命勉強すれば、きっとA大学の試験に合格すると思うよ。
これは、これまで説明してきたように、現在形で未来の条件を述べています。
話し手 = 教師は、生徒がもっと勉強する可能性も、その結果合格する可能性も十分ある信じています。
こう言われれば、勉強が進むこと間違いなしですね! (^-^)
(十分な能力はあるが、まだあまりやる気のない生徒に向かって)
2. If you studied harder, I think you would pass the exam for A University.
3. もしもっと一生懸命勉強したら、A大学の試験に合格する(だろう)と思うよ。
さあ、if 節中 の 現在形の study が 過去形の studied に変わりました。
主節 = 帰結節 の willl も 過去形の would に変わりました。
話し手 = 教師は、過去形を使って、かなり遠回しに生徒に勉強することを促しています。
「今のままじゃダメだけど、もしもっと頑張って勉強したら合格するだろうと思うんだけどねえ。」という感じです。
遠回しには言っていますが、教師は生徒が合格する可能性がまだ十分あると信じています。
(十分な能力があるが、全くやる気のない生徒に向かって)
3. If you studied harder, you would pass the exam for A University.
4. もしもっと一生懸命勉強したら、A大学の試験に合格するだろうに。
話し手 = 教師は、もう半分あきらめの境地ですね。(;''∀'')
「どうせ言っても勉強しないだろうけど、もしもっと一生懸命やれば試験に受かると思うのにねえ。」といった感じです。
同じ過去形で仮定していても、この場合は遠回しな表現ではなく。この生徒が勉強し始める可能性も合格する可能性も低いと考えています。
この例文で使われている過去形を、「仮定法過去形」 または 「叙想法過去形」 と呼びます。
仮定[叙想]法過去形を使って、未来の遠回しな仮定[想像]、未来の可能性の低い仮定[想像]、現在の事実の反対の仮定[想像]を表現することができます。
(現在の事実の反対の仮定[想像]は、次項で扱いjます。)
If S Vp, S would V. (will → would)
If S Vp, S might V. (may → might)
If S Vp, S could V. (can → could)
(Vp = 過去形 / V = 原形)
もしSがVしたら、SはVするだろう(に)。
もしSがVしたら、SはVするかもしれない(のに)。
もしSがVしたら、SはVできるだろう(に) / Vするかもしれない(のに)。
(could V には、「Vできるだろう」 という意味だけでなく、might V に近い 「Vするかもしれない」 という意味もあります。)
比較的可能性の高い遠回しな仮定[想像]から、相当可能性の低い仮定[想像]まで、文脈よっていろいろ使えます。
日常生活で多用する表現ですから、必ずマスターしましょう。 (^-^)
《ちょっとプラス》
if 節 = 条件節は現在形を使い、帰結節 = 主節の方だけ助動詞の仮定[叙想]法過去形を使う、混合型もよく使われます。
(十分な能力があるが、まだまだ努力が足りない学生に向かって)
4. If you study harder, I think you would pass the exam for A University.
2. もしもっと一生懸命勉強すれば、A大学の試験に合格する(だろう)と思うよ。
帰結節 = 主節では助動詞の仮定[叙想]法過去形が使われていますが、if 節 = 条件節 の中は現在形のままです。
教師 = 話し手は、こう言えば生徒がやる気を出すと思っているから、現在形で仮定しているのですが、主節 = 帰結節では would を使って少し合格の可能性が低いことをほのめかしてしまいました。
また、if 節 = 条件節 がなくても、助動詞の仮定[叙想]法過去形は使えます。
It would be better to stay home today.
(今日は家にいた方がいいでしょうね。)
You could do it, but I can't.
(君にはできるだろうが、私にはできない)
It might be a good idea.
(それはいい考えかもしれない。)
これは、後で詳しく説明します。
1. 2. 3. 4. の例文を、可能性が高いほうから低いほうへ並べてみましょう。
1. If you study harder, I'm sure you will pass the exam for A University.
1. もしもっと一生懸命勉強すれば、きっとA大学の試験に合格すると思うよ。
(可能性は相当高い)
4. If you study harder, I think you would pass the exam for A University.
2. もしもっと一生懸命勉強すれば、A大学の試験に合格する(だろう)と思うよ。
(可能性はまあまあ高い)
2. If you studied harder, I think you would pass the exam for A University.(遠回し)
3. もしもっと一生懸命勉強したら、A大学の試験に合格する(だろう)と思うよ。
(可能性は十分残っている)
3. If you studied harder, you would pass the exam for A University.(あきらめの心境)
3. もしもっと一生懸命勉強したら、A大学の試験に受かるだろうに。
(可能性は低い)
今日は、これで時間切れです。( ノД`)
少しづつ、分割して書き込んでいきます。
次回は、もっとたくさんの例文を追加して、実戦練習をします。
次回-if を使った未来の条件文-その7 (過去形を使った未来の条件文-(2))
⇒ if を使った条件文 - 導入 - 目次
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