動名詞の用法その14-慣用表現-(12) Do [Would] you mind Ving? / Do [Would] you mind me [my] Ving?
⇒ 動名詞 [Ving] の用法-総合目次
mind Ving : Vすることをいやがる[気にする] は、動詞 + Ving の文型 ですでに学習しました。
⇒ 動詞 + 動名詞[Ving] の文型
今回はそれを使った会話表現を学習します。
Do [Would] you mind Ving?
Vすることは(お)いやですか?
→ (いやでなければ) Vしていただけますか?
[例文]
1. Do [Would] you mind opening the window?
2. Do [Would] you mind helping me with my homework?
2. help 人 with ~ : 人の~を手伝う[← ~に関して人を手伝う]
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. 窓を開けるのは(お)いやですか。
1. → (いやでなければ) 窓を開けていただけますか。
2. 私の宿題を手伝うのは(お)いやですか。
2. → (いやでなければ)宿題を手伝っていただけますか。
遠回しな依頼になります。
当然 Do よりも Would を使うほうが、さらに遠回しでていねいな依頼になります。
Would の連想で、時々 Will you mind Ving? と言ってしまいがちですが、Will you mind Ving? は普通は使われないので注意しましょう。
この表現は、答え方が難しいですね。
「(お)いやですか?」 と聞いているのですから、 Yes, I do. と答えてしまうと、「はい、いやです。」 と断ることになってしまいます。
依頼を承知する場合は、否定表現を使って、
No, no at all.
No, not in the least. [リースト]
Of course not.
Certainly not. [サートゥンリ]
not ~ at all = not ~ in the least : 全く[少しも][全然][ちっとも] ~ ない
「いいえ、ちっとも (いやでありません)」
→ 「いいですとも。」
のような返事をするのが文法的には正しい答え方です。
しかし、実際は Can [Could] [Will] [Would] you (please) …? (… していただけますか)と同じなので、
直接、依頼を承諾する返事、
Sure.
Of course.
All right.
O.K.
Certainly.
「分かりました。いいですとも。」
No problem (at all).
「まったく問題ありません。」
→ 「お安い御用です。」
などを使うこともできます。
依頼を断る場合はもっと難しいですね。
Yes, I do (はい、いやです) と言うと、喧嘩を売っているのと同じですから、相手の気分を害さないように、
I'm sorry, but I have a bit of a cold … .
a bit of ~ : 少しの~、わずかな~
have a cold : 風邪をひいている
「すみませんが、ちょっと風邪気味なもので… 。」
I'm sorry I can't, because I have a lot of homework to do myself.
「申し訳ないが駄目なんです、というのも、私もしなければいけない宿題がたくさんあるんですよ。」
などを使って、やんわり断りましょう。
Do [Would] you mind me [my] Ving?
私がVすることは(お)いやですか?
→ (いやでなければ) Vしてもよろしいですか?
[例文]
3. Do [Would] you mind me [my] opening the window?
4. Do [Would] you mind me [my] smoking?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3. 私が窓を開けるのは(お)いやでしょうか。
3. → (いやでなければ) 窓を開けてもよろしいでしょうか。
4. 私がタバコを吸うのは(お)いやですか。
4. → (いやでなければ) タバコを吸ってもよろしいでしょうか。
動名詞[Ving] の直前の me [my] は、動名詞[Ving] の意味上の主語で、me [my] Ving で 「私がVすること」 と言う意味になります。
me と my とでは、 me の方が口語英語では自然だと思います。
⇒ 動名詞[Ving] の意味上の主語
「私がVすることがおいやでなければ、Vさせて欲しいのですが。」 という、遠回しに許可を求める表現になります。
Do [Would] you mind Ving? と同様に、Do you より Would you の方がていねいになります。
Will you mind my [me] Ving? とは言いません。
Do か Would を使いましょう。
「おいやですか?」と聞いているのですから、Do [Would] you mind Ving? と同様に、求められた許可を認める場合には否定表現を使って、
No, no at all.
Of course not.
Certainly not. [サートゥンリ]
No, not in the least. [リースト]
not ~ at all = not ~ in the least : 全く[少しも][全然][ちっとも] ~ ない
「いいえ、ちっとも (いやでありません)」
→ 「いいですとも。」「はい、どうぞ。」
のような返事をするのが文法的には正しい答え方です。
ただし、実質的には、Can [Could] [May] I … ? (… してもよろしいですか?) と聞いているのと同じなので、直接許可を了承する表現、
Sure.
All right.
Of course.
O.K.
Certainly.
「いいですとも。」「はい、どうぞ。」
Sure, go ahead.
「いいですよ、お先にどうぞ。」
→ 「いいですよ、どうぞご自由に[ご遠慮なく]。」
Be my guest.
「私の客になりなさい。」
→ 「どうぞご自由に[ご遠慮なく]。」
なども使うことができます。
求められた許可を断る場合は、
I'm sorry, but I have a bit of a cold.
「申し訳ありませんが、ちょっと風邪気味なもので。」
Well, I'd rather you didn't (smoke).
would rather (that) S Ved (仮定法過去形) : SがVすることを望む
「できれば遠慮していただきたいのですが。」
などを使ってていねいにお断りしましょう。
難しいですか?
少なくとも、I'm sorry. と言えば、相手に断る意思は伝わると思います。
ただし、人生、礼儀だけでは生きられないので、失礼な人に対しては、
Yes, I do mind. I hate cigarette smoke.
cigarette [シガレット] [シガレット] : (紙巻)タバコ
do : do mind の do は、mind を強調する用法
[例] I like cats. → I do like cats. (本当に猫が好きだ)
「はい、絶対いやです。タバコの煙は大嫌いなので。」
などと言ってはっきり断りましょう。
ただし、その後はどうなっても知りませんが … (;゚Д゚)
最後に付け足しておきますが、Do you mind me [my] Ving? は、もうすでにVする行為が始まっていて、「私は今Vしているが、それはいやですか?」 という意味にも使えます。
その場合、単に Do you mind? で済ますことが多いようです。文脈で最後まで言わなくてもわかりますからね。
ちなみに、 Would you mind me [my] Ving? の方は、事前に許可を求める場合にしか普通は使われません。
《ちょっとプラス》
Do [Would] you mind me [my] Ving? は、
Do you mind if I V?
もし私がVしたらあなたはいやですか?
→ (いやでなければ) Vしてもいいですか?
Would you mind if I V(ed)? (Ved は仮定法過去形)
もし私がVしたらあなたはおいやですか?
→ (いやでなければ) Vしてもよろしいでしょうか?
を使ってもほぼ同じ意味を表せます。
私は、Do [Would] you mind me [my] Ving? よりも、むしろこちらの表現を使うことを皆さんに推奨しておきます。
また、Do you も省略して、
Mind if I V?
もし私がVしたらあなたはいや?
→ Vしてもいい?
と言うこともあります。
自分は使わなくても、受信用に覚えておいても損はありません。
例文で覚えておきましょう。
Mind if I smoke?
タバコ吸ってもいい?
Do you mind if I smoke?
タバコを吸ってもいいですか?
Would you mind if I smoke?
タバコを吸ってもよろしいですか?
Would you mind if I smoked?
タバコを吸ってもよろしいでしょうか?
仮定法過去形を使った would + smoked の組み合わせが、一番ていねいな表現になります。
答え方は Do [Would] you mind me [my] Ving? と同じです。
上記の解説を参考にしてください。
《さらにプラス》
解説が長くなっていますが、この際、
Do you mind if I V?
Would you mind if I V(ed)?
よりも使いやすい表現を紹介しておきます。
Is it all right If I V?
Vしてもいいでしょうか?
Would it be all right If I V(ed)?
Vしてもよろしいでしょうか?
all right は OK や okay でも構いません。
くだけた会話では、Is it も省略して
All right if I V?
Vしてもいい?
も使えます。
例文で覚えましょう。
All right If I smoke?
タバコを吸ってもいい?
Is it all right if I smoke?
タバコを吸ってもいいですか?
Would it be all right if I smoke?
タバコを吸ってもいいでしょうか?
Would it be all right if I smoked?
タバコを吸ってもよろしいでしょうか?
仮定法過去形を組み合わせた would と smoked の組み合わせが、一番丁寧な表現になります。
これらの表現は、mind を使った表現とは違い、ストレートに許可を求めているので、ストレートに答えることができます。
Sure.
All right.
Of course.
O.K.
Certainly.
「いいですとも。」「はい、どうぞ。」
Sure, go ahead.
「いいですよ、お先にどうぞ。」
→ 「いいですよ、どうぞご自由に[ご遠慮なく]。」
Be my guest.
「私の客になりなさい。」
→ 「どうぞご自由に[ご遠慮なく]。」
便利な表現ですから、ぜひとも覚えておきましょう。
長い間書き込みを中断していて申し訳ありませんでしたm(__)m
本業の方が忙しくて、どうにも時間が避けなかったんです。
あと少しで、動名詞の解説が終わりますから、もうちょっとお付き合いください。 (^-^)
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