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分詞の副詞的用法[分詞構文]-その3-基本用法・分詞の位置による解説

分詞の副詞的用法[分詞構文]の全目次を見に行く。



前々回前回で、分詞の副詞的用法[分詞構文]基本用法を解説しました。

分詞の副詞的用法[分詞構文]-その1 (入門・初級向け)
(口語英語で使われる用法だけの解説)

分詞の副詞的用法[分詞構文]-その2
(意味別による解説)

手抜きなしで徹底的に詳しく解説したので、少し頭が混乱して人もいることでしょう。

前々回前回は、用法別に解説しました。

1. 同時動作・状況
2. 先行動作・状況
3. 理由・動機
4. 連続動作・状況
5. 主語補足説明用法


今回は分詞の位置順に解説します。
(前回、前々回と同じ例文を使います)



1. 動詞の後にコンマなしで分詞が付加されている場合

この場合はほぼ100%「同時動作・状況」で、ある動作と同時に行なわれている動作・状況を後に付け足します



現在分詞の場合

(S) + V1 V2ing

(Sは)2しながら1する
(Sは)2して1する

この二つでほぼ全て訳せます

1. He waited for a bus reading a comic book.
2. He waited for a bus standing in line.
3. I always eat dinner watching TV.
4. Mike was writing a report using a PC.
5. The girls came into the classroom chatting loudly.

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1. 彼は漫画の本を読みながらバスを待った。
2. 彼は列に並んでバスを待った。
3. 私はいつもテレビを見ながら夕食を食べます。
4. マイクはパソコンを使ってレポートを書いていた。
5. 女の子たちは大声でおしゃべりしながら教室に入って来た。

念のため次の訳も覚えておくと完璧です。

(Sは)2していると1する

6. You look smart wearing glasses..
7. She looked pretty wearing a kimono.

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

6. 君は眼鏡をかけて賢そうに見える。
6. 君は眼鏡をかけていると賢こそうに見える。
7. 彼女は着物を着てかわいく見えた。
7. 彼女は着物を着ているとかわいく見えた。



過去分詞の場合

(S) + V1 V2pp

(Sは)2されて1する

08. He was sitting on the sofa surrounded by his children.
09. He was sitting on the sofa supported by his wife.
10. The dog was lying on the ground tied to the tree.
11. My son came home covered with mud.
12. The boy went to the police station accomanied by his mother.

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

08. 彼は自分の子供たちに囲まれてソファに座っていた。
09. 彼は妻に支えられてソファに座っていた。
10. その犬は木につながれて地面の上に寝そべっていた。
11. 私の息子は泥におおわれて[→ 泥まみれになって]家に帰って来た
12. その男の子は母親に付き添われて警察署へ行った。

V2ing / V2pp は、文[S + V1]を修飾しているのではなく、動詞だけ[V1だけ]を修飾しているので、次のような文も可能です。

13. It is not good to eat watching TV.
14. My grandfather loves chatting surrounded by his grandchildren.

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

13. テレビを見ながら食事をするのはよくない。
14. 私の祖父は孫に囲まれておしゃべりをするのが大好きだ。

念のため書き添えておきますが、もちろん分詞の前にコンマを置いても構いません
(13. 14コンマは付けないほうがいいですが。)

[例]
01. He waited for a bus, reading a comic book.
11. My son came home, covered with mud.

ただし、コンマがある場合は次のように別の用法も候補に挙がって来ます



2. 文の後にコンマ付きで分詞が付加されている場合

この場合は、次のように複数の用法が考えられます。

第1候補 ⇒ 同時動作・状況
第2候補 ⇒ 連続動作・状況
第3候補 ⇒
理由・動機



現在分詞の場合

S + V1, V2ing

第1候補 ⇒ 同時動作・状況
Sは2しながら1する
Sは2して1する
Sは2していると1する

上記の「動詞の後にコンマなしで分詞が付加されている場合」にコンマを付加しただけです。
例文は同じなので割愛します。(1.~7.
ただし、13.14. だけはコンマを付けない方がいいでしょう。

第2候補 ⇒ 連続動作・状況
SはV1して、2する

ある行為の後に連続して行われた動作や状況や結果を付け足す用法です。
当然、V2 は V1 より後に訳します
大学入試の英文(論説文)によく見かける用法です。
受験生は特にしっかり覚えておきましょう。

15. The typhoon hit the Kansai area, causing great damage.
16. His novel became a best seller, making him very famous.

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

15. その台風は関西地方を襲って、甚大な被害を与えた。
16. 彼の小説はベストセラーになって、彼をとても有名にした。

第3候補 ⇒ 理由・動機
2して、SはV1する
Sは2するので1する

「理由・動機」の用法は、前置するのが一般的ですが、後置する場合もあります。
分詞の副詞的用法(分詞構文)はもともとあいまいな用法なので、はっきり「V2するので」と訳すより、あいまいに「V2して」と訳す方がよろしいかと思われます。

17. Mr. Amano took an umbrella with him, thinking that it might rain.
18. Romeo killed himself, believing that Juliet was dead.

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

17. 天野さんは、雨が降るかもしれないと思って[思ったので]、傘を持って行った。
18. ロメオは、ジュリエットが死んだと信じて[信じたので]、自殺した。



過去分詞の場合

S + V1, V2pp

第1候補 ⇒ 同時動作・状況
Sは2されて1する

上記の「動詞の後にコンマなしで分詞が付加されている場合」にコンマを付加しただけです。
例文は同じなので割愛します。 (8.~12.

第2候補 ⇒ 連続動作・状況
SはV1して、2される

現在分詞ほど例は多くありませんけど、時々見かけます。

19. Ken jumped in first, followed by Tom.
19. ケンが最初に飛びこみ、トムがその後に続いた[← トムによって後に続かれた]。

過去分詞の場合、「理由・動機」の後付けはまれです。
よって例文は割愛します。



3. 文頭に分詞が置かれている場合

この場合も、次のような複数の用法が考えられます。

第1候補 ⇒ 先行動作・状況
第2候補 ⇒ 理由・動機
第3候補 ⇒
同時動作・状況



現在分詞の場合

V2ing, S + V1

第1候補 ⇒ 先行動作・状況
2していて、SはV1する
2していると、SはV1する
2して、SはV1する
2すると、SはV1する

物語風の英文によく出てくる用法です。

20. Walking in the grass, Mr. Frog was bitten by a snake.
21. Seeing a police officer, the robber ran away.
22. Picking up a stone, the boy threw it at the dog.

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

20. 草の中を歩いていて[歩いていると]、フロッグさんは蛇にかまれた。
21. 警察官を見て[見ると]、その強盗は逃げ去った。
22. 石を拾って[拾うと]、その少年はそれを犬めがけて投げつけた。

20.walking はまだ進行中の意味が残っていますが、 21. 22.進行中の意味が無くなっています

第2候補 ⇒ 理由・動機
2して、SはV1する
2するので、SはV1する

先ほども説明したように、分詞の副詞的用法(分詞構文)はもともとあいまいな用法なので、はっきり「V2するので」と訳すより、あいまいに「V2して」と訳す方がよろしいかと思われます。

17. Thinking that it might rain, Mr. Amano took an umbrella with him.
18. Believing that Juliet was dead, Romeo killed himself.
23. (Being) very kind to other people, Ms. Friend is liked by everyone.

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

17. 雨が降るかもしれないと思って[思ったので]、天野さんは傘を持って行った。
18.. ジュリエットが死んだと信じて[信じたので]、ロメオは自殺した。
23. 他人に非常に親切で[なので]、フレンドさんは皆に好かれている。

be 動詞の現在分詞 = being はよく省略されます

第3候補 ⇒ 同時動作・状況
2しながら、SはV1する
2して、SはV1する

「同時動作・状況」後に付加するのが普通ですが、、同時とはいっても微妙に時間的に先に動作が行われているような感覚がある場合は、修飾する動作よりも先に置かれていることもあります

5. Chatting loudly, the girls came into the classroom.
5. 大声でおしゃべりしながら、女の子たちは教室に入って来た。



過去分詞の場合

V2pp, S + V1

第1候補 ⇒ 先行動作・状況
2されて、SはV1する
2されると、SはV1する

24. Shot by a machine gun, the police officer fell on(to) the ground.
25. Seen from the plane, the island looked like an egg.

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

24. マシンガン[機関銃]で撃たれて、その警官は地面に倒れた。
25. 飛行機から見られると[→ 見ると]、その島は卵のように見えた。

第2候補 ⇒ 理由・動機
2されて[されていて]、SはV1する
2された[されている]ので、SはV1する

はっきり「V2された[されている]ので」と訳すより、あいまい「V2されて[されていて]」と訳す方がいいかと思われます。

26. Satisfied with the result of the exam, the student started studying harder and harder.
27. Surprised at the news, Mr. Speed rushed home.

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

26. 試験の結果に満足させられて[→ 満足して]、その学生はますます一生懸命勉強し始めた。
24. 試験の結果に満足させられたので[→ 満足したので]、その学生はますます一生懸命勉強し始めた。
27. その知らせに驚かされて[→ 驚いて]、スピードさんは家に急いで帰った。
25. その知らせに驚かされたので[→ 驚いたので]、スピードさんは家に急いで帰った。

第3候補 ⇒ 同時動作・状況
2されて、SはV1する

12. Accompanied by his mother, the boy went to the police station.
12. 母親に付き添われて、その男の子は警察署へ行った。



4. 主語の後に分詞が挿入されている場合

文頭に分詞が置かれている用法は、全て主語の後ろに挿入することができます

さらに、「主語を補足説明する分詞の形容詞的用法」が加わります。

第1候補 ⇒ 主語補足説明用法
第2候補 ⇒ 先行動作・状況
第3候補 ⇒ 理由・動機
第4候補 ⇒
同時動作・状況



現在分詞の場合

S, V2ing, + V1

第1候補 ⇒ 主語補足説明用法
Sは、2していて[いるが]、1する
2しているSはV1する

28. My family, living in the country, has three cars.
28. 私の家族は、田舎に住んでいて[いるが]、3台車を持っている。
28. 田舎に住んでいる私の家族は3台車を持っている。

この英文は、「理由・動機」にも解釈できる場合もあります。

28. 私の家族は、田舎に住んでいて[住んでいるので]、3台車を持っている。

もちろん分詞を文頭に出すこともできます。

28. Living in the country, my family has three cars.

第2候補 ⇒ 先行動作・状況
Sは、2していて、V1する
Sは、2していると、V1する
Sは、2して、V1する
Sは、2すると、V1する
第3候補 ⇒ 理由・動機
Sは、2して、V1する
Sは、2するので、V1する
第4候補 ⇒ 同時動作・状況
Sは、2しながら1する
Sは、2して1する

文頭の分詞主語の後ろに移動しただけです。

例文は全て先ほどと同じです。

20. Mr. Frog, walking in the grass, was bitten by a snake.
21. The robber, seeing a police officer, ran away.
22. The boy, picking up a stone, threw it at the dog.
17. Mr. Amano, thinking that it might rain, took an umbrella with him.
18. Romeo, believing that Juliet was dead, killed himself.
23. Ms. Friend, (being) very kind to other people, is liked by everyone.
05. The girls, chatting loudly, came into the classroom.

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

20. フロッグさんは、草の中を歩いていて[歩いていると]、蛇にかまれた。
21. その強盗は、警察官を見て[見ると]、逃げ去った。
22. その少年は、石を拾って[拾うと]、それを犬めがけて投げつけた。
17. 天野さんは、雨が降るかもしれないと思って[思ったので]、傘を持って行った。
18.. ロメオは、ジュリエットが死んだと信じて[信じたので]、自殺した。
23. フレンドさんは、他人に非常に親切で[なので]、皆に好かれている。
05. 女の子たちは、大声でおしゃべりしながら、教室に入って来た。

23. の例文は、being が無ければ、「主語の補足説明用法」に解釈して、

23. 他人に非常に親切なフレンドさんは皆に好かれている。

とも訳せます。



過去分詞の場合

S, V2pp, + V1

第1候補 ⇒ 主語補足説明用法
Sは、2されていて[いるが]、1する
2されているSはV1する

29. Mt. White, always covered with snow, is very beautiful.
29. ホワイト山は、いつも雪で覆われていて[いるが]、とても美しい。
29. いつも雪で覆われているホワイト山はとても美しい。

「理由・動機」に解釈して、

29. ホワイト山はいつも雪で覆われていて[ているので]とても美しい。

と訳すこともできます。

分詞を文頭に出した、

29. Always covered with snow, Mt. White is very beautiful.

も可能です。

第2候補 ⇒ 先行動作・状況
Sは、2されて、V1する
Sは、2されると、V1する
第3候補 ⇒ 理由・動機
Sは、2されて[されていて]、V1する
Sは、2された[されている]ので、V1する
第4候補 ⇒ 同時動作・状況
Sは、2されて1する

文頭の分詞主語の後ろに移動しただけです。

例文は全て先ほどと同じです。

24. The police officer, shot by a machine gun, fell on(to) the ground.
25. The island, seen from the plane, looked like an egg.
26. The student, satisfied with the result of the exam, started studying harder and harder.
27. Mr. Speed, surprised at the news, rushed home.
12. The boy, accompanied by his mother, went to the police station.

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

24. その警官は、マシンガン[機関銃]で撃たれて、地面に倒れた。
25. その島は、飛行機から見られると[→ 見ると]、卵のように見えた。
26. その学生は、試験の結果に満足させられて[→ 満足して]、ますます一生懸命勉強し始めた。
24. その学生は、試験の結果に満足させられたので[→ 満足したので]、ますます一生懸命勉強し始めた。
27. スピードさんは、その知らせに驚かされて[→ 驚いて]、家に急いで帰った。
25. スピードさんは、その知らせに驚かされたので[→ 驚いたので]、家に急いで帰った。
12. その男の子は、母親に付き添われて、警察署へ行った。


長い説明になってしまいましたね。 m( __ __ )m

前回と全く同じ例文を使って、分詞の位置から説明してみました。

最終的には、1. ~ 29. の例文を全部覚えてください

これ位覚えておかないと、実戦では役に立たないと思います。
頑張りましょう。


次回-分詞の副詞的用法[分詞構文]-その4-暗誦例文総まとめ

分詞の副詞的用法[分詞構文]目次

その1-口語英語で使われる用法だけの解説 (入門・初級向け)

その2-基本用法-意味別による解説

その3-基本用法-分詞の位置別による解説

その4-基本用法-暗誦例文のまとめ

その5-基本用法-練習問題

その6-完了分詞

その7-否定

その8-意味上の主語が付いている場合=独立分詞構文

その9-慣用表現(1)

その10-慣用表現(2)

その11-慣用表現のまとめ(暗誦例文)


2016/03/10 18:58 [edit]

category: 高校英語・基礎

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分詞の副詞的用法[分詞構文]-その4-基本用法・例文の総まとめ

分詞の副詞的用法[分詞構文]の全目次を見に行く。



まずは復習しましょう。

分詞の副詞的用法[分詞構文]-その1 (入門・初級向け)
(口語英語で使われる用法だけの解説)

分詞の副詞的用法[分詞構文]-その2
(基本用法-意味別による解説)

分詞の副詞的用法[分詞構文]-その3
(基本用法-分詞の位置別による解説)



ずっと同じ例文を使って説明してきました。
念のため、もう一度簡単なまとめ全ての例文を列挙しておきますから、再確認して暗記しましょう。



分詞の副詞的用法[分詞構文]の形式

文頭に分詞を前置

V2ing, S + V1
V2pp, S + V1

主語の後に分詞を挿入

S, V2ing, + V1
S, V2pp, + V1

動詞句の後に分詞を付加(後置)

S + V1(,) V2ing
S + V1(,) V2pp



和訳のまとめ

現在分詞(V2ing)の場合

1. 2して(1する)
1. ほぼ万能訳=同時動作・状況 / 先行動作・状況 / 理由・動機
2. 2しながら(1する)
2. 同時動作・状況
3. 2していると(1する)
3. 同時動作・状況 / 先行動作・状況
4. 2していて(1する)
3. 同時動作・状況 / 先行動作・状況
5. 2すると(1する)
4. 先行動作・状況
6. 2するので(1する)
5. 理由・動機
7. 1して(2する)
6. 連続動作・状況
8. Sは、1していて[いるが]、(2する)
7. 主語の補足説明用法
9. 1しているSは(2する)
10. 主語の補足説明用法


7. は必ず後置
8. 9. は通例主語の後に挿入

過去分詞(V2pp)の場合

1. 2されて(1する)
1. ほぼ万能訳=同時動作・状況 / 先行動作・状況 / 理由・動機
2. 2されていて(1する)
2. 同時動作・状況 / 理由・動機
3. 2されると(1する)
3. 先行動作・状況
4. 2された[されている]ので(1する)
4. 理由・動機
5. 1して(2される)
5. 連続動作・状況
6. Sは、2されていて[いるが]、(1する)
6. 主語の補足説明用法
7. 2されていているSは(1する)
7. 主語の補足説明用法


5. は必ず後置
6. 7. は通例主語の後に挿入



では、今までに挙げてきた例文を列挙します。
数が多いので、見やすいように分割して列挙します。
しっかり暗記しましょう



1. 彼は漫画の本を読みながらバスを待った。(同時動作・状況)
2. 彼は列に並んでバスを待った。(同時動作・状況)
3. 私はいつもテレビを見ながら夕食を食べます。(同時動作・状況)
4. マイクはパソコンを使ってレポートを書いていた。(同時動作・状況)
5. 女の子たちは大声でおしゃべりしながら教室に入って来た。(同時動作・状況)
5. 大声でおしゃべりしながら、女の子たちは教室に入って来た。(先行動作的な同時動作・状況)
6. 君は眼鏡をかけて(いると)賢く見える。(同時動作・状況)
7. 彼女は着物を着て(いると)かわいく見えた。(同時動作・状況)
8. テレビを見ながら食事をするのはよくない。(同時動作・状況)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1. He waited for a bus(,) reading a comic book.
2. He waited for a bus(,) standing in line.
3. I always eat dinner(,) watching TV.
4. Mike was writing a report(,) using a PC.
4. Using a PC(,) Mike was writing a report.
5. The girls came into the classroom(,)chatting loudly.
5. Chatting loudly(,) the girls came into the classroom.
5. The girls(,)chatting loudly(,) came into the classroom.
6. You look smart(,) wearing glasses.
7. She looked pretty(,) wearing a kimono.
8. It is not good to eat watching TV.

4. 5. 以外は文頭や主語の後に挿入すると、ちょっと不自然な感じがするのでやめておきましょう。

「同時動作・状況」は、こちらから英語を発信する場合は、後置する方が無難です。
前置 / 主語の後に挿入するパターンは理解できるだけでもいいと思います。



09. 彼は自分の子供たちに囲まれてソファに座っていた。(同時動作・状況)
10. 彼は妻に支えられてソファに座っていた。(同時動作・状況)
11. その犬は木につながれて地面の上に寝そべっていた。(同時動作・状況)
12. 私の息子は泥におおわれて[→ 泥まみれになって]家に帰って来た。(同時動作・状況)
13. その男の子は母親に付き添われて警察署へ行った。(同時動作・状況)
13. 母親に付き添われて、その男の子は警察署へ行った。(先行動作的な同時動作・状況)
14. 私の祖父は孫に囲まれておしゃべりをするのが大好きだ。(同時動作・状況)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

09. He was sitting on the sofa(,) surrounded by his children.
10. He was sitting on the sofa(,) supported by his wife.
11. The dog was lying on the ground(,) tied to the tree.
12. My son came home(,) covered with mud.
13. The boy went to the police station(,) accomanied by his mother.
13. Accomanied by his mother(,) the boy went to the police station.
13. The boy(,) accomanied by his mother(,) went to the police station.
14. My grandfather loves chatting surrounded by his grandchildren.

過去分詞の場合も、「同時動作・状況」は、こちらから英語を発信する場合は、後置する方が無難です。
前置 / 主語の後に挿入するパターンは理解できるだけでもいいと思います。



15. 草の中を歩いていて[歩いていると]、フロッグさんは蛇にかまれた。(先行動作・状況)
16. 警察官を見て[見ると]、その強盗は逃げ去った。(先行動作・状況)
17. 石を拾って[拾うと]、その少年はそれを犬めがけて投げつけた。(先行動作・状況)
18. マシンガン[機関銃]で撃たれて、その警官は地面に倒れた。(先行動作・状況)
19. 飛行機から見ると[← 見られると]、その島は卵のように見えた。(先行動作・状況)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

15. Walking in the grass, Mr. Frog was bitten by a snake.
15. Mr. Frog, walking in the grass, was bitten by a snake.
16. Seeing a police officer, the robber ran away.
16. The robber, seeing a police officer, ran away.
17. Picking up a stone, the boy threw it at the dog.
17. The boy, picking up a stone, threw it at the dog.
18. Shot by a machine gun, the police officer fell on(to])the ground.
18. The police officer, shot by a machine gun, fell on(to) the ground.
19. Seen from the plane, the island looked like an egg.
19. The island, seen from the plane, looked like an egg.



20. 雨が降るかもしれないと思って[思ったので]、天野さんは傘を持って行った。(理由・動機)
21, ジュリエットが死んだと信じて[信じたので]、ロメオは自殺した。(理由・動機)
22. 他人に非常に親切で[なので]、フレンドさんは皆に好かれている。(理由・動機)
23. 試験の結果に満足して[← 満足させられて]、その学生はますます一生懸命勉強し始めた。(理由・動機)
23. 試験の結果に満足したので[← 満足させられたので]、その学生はますます一生懸命勉強し始めた。
24. その知らせに驚いて[← 驚かされて]、スピードさんは家に急いで帰った。(理由・動機)
24. その知らせに驚いたので[← 驚かされたので]、スピードさんは家に急いで帰った。(理由・動機)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

20. Thinking that it might rain, Mr. Amano took an umbrella with him.
20. Mr. Amano, thinking that it might rain, took an umbrella with him.
20. Mr. Amano took an umbrella with him, thinking that it might rain.
21. Believing that Juliet was dead, Romeo killed himself.
21. Romeo, believing that Juliet was dead, killed himself.
21. Romeo killed himself, believing that Juliet was dead.
22. (Being) very kind to other people, Ms. Friend is liked by everyone.
22. Ms. Friend, (being) very kind to other people, is liked by everyone.
23. Satisfied with the result of the exam, the student started studying harder and harder.
23. The student, satisfied with the result of the exam, started studying harder and harder.
24. Surprised at the news, Mr Speed rushed home.
24. Mr Speed, surprised at the news, rushed home.



25. その台風は関西地方を襲って、甚大な被害を与えた。(連続動作・状況)
26. 彼の小説はベストセラーになって、彼をとても有名にした。(連続動作・状況)
27. ケンが最初に飛びこみ、トムがその後に続いた[← トムによって後に続かれた]。(連続動作・状況)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

25. The typhoon hit the Kansai area, causing great damage.
26. His novel became a best seller, making him very famous.
27. Ken jumped in first, followed by Tom.



28. 私の家族は、田舎に住んでいて[いるが]、3台車を持っている。(主語の補足説明用法)
28. 田舎に住んでいる私の家族は3台車を持っている。(主語の補足説明用法)
28. 田舎に住んでいるので、私の家族は3台車を持っている。(理由・動機)
29. ホワイト山は、いつも雪で覆われていて[いるが]、とても美しい。(主語の補足説明用法)
29. いつも雪で覆われているホワイト山はとても美しい。(主語の補足説明用法)
29. いつも雪で覆われているので、ホワイト山はとても美しい。(理由・動機)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

28. My family, living in the country, has three cars.
28. Living in the country, my family has three cars.
29. Mt. White, always covered with snow, is very beautiful.
29. Always covered with snow, Mt. White is very beautiful.


いかがですか?
覚えれましたか
かなり執念深い (-_-;) 解説でしたが、これでまだ基本用法だけです。

次回に基本用法の追加練習問題を少しやった後、
まだ次の項目が続きます

● 完了分詞の場合
● 否定の仕方
● 意味上の主語が付いている場合
● 慣用表現


頑張りましょう。 (^-^)


次回-分詞の副詞的用法[分詞構文]-その5-基本用法の練習問題

分詞の副詞的用法[分詞構文]目次

その1-口語英語で使われる用法だけの解説 (入門・初級向け)

その2-基本用法-意味別による解説

その3-基本用法-分詞の位置別による解説

その4-基本用法-暗誦例文のまとめ

その5-基本用法-練習問題

その6-完了分詞

その7-否定

その8-意味上の主語が付いている場合=独立分詞構文

その9-慣用表現(1)

その10-慣用表現(2)

その11-慣用表現のまとめ(暗誦例文)



2016/03/18 16:32 [edit]

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分詞の副詞的用法[分詞構文]-その5-基本用法・練習問題

分詞の副詞的用法[分詞構文]の全目次を見に行く。



まずは復習しましょう。

分詞の副詞的用法[分詞構文]-その1 (入門・初級向け)
(口語英語で使われる用法だけの解説)

分詞の副詞的用法[分詞構文]-その2
(基本用法-意味別による解説)

分詞の副詞的用法[分詞構文]-その3
(基本用法-分詞の位置別による解説)

分詞の副詞的用法[分詞構文]-その4
(基本用法-暗誦例文のまとめ)



[練習問題]

次の2文を「分詞の副詞的用法[分詞構文]」を使って1文にしてみましょう

手順1[副]と書かれた文が進行形の場合は、主語とbe動詞を省いて現在分詞[Ving]だけにして、[主]と書かれた文の文頭・主語の後・文末に付加します。

手順2[副]と書かれた文が進行形でない場合は、主語を省き動詞を現在分詞[Ving]に変え[主]と書かれた文の文頭・主語の後・文末に付加します。その際、動詞がbe動詞の場合は being にします。(being は通例省略可能です。)

手順3[副]と書かれた文が受動態[受け身]の場合は、主語とbe動詞を省き過去分詞[Vpp]だけにして、[主]と書かれた文の文頭・主語の後・文末に付加します。

主語が代名詞の場合は、主語の後ろに挿入することはできません
[副]と書かれた文が受動態[受け身]の場合は、being Vpp にすることもたまにありますが、通例 being は不要です。



1. She was lying in bed. [主]
1. lie [ライ] - lay [レイ] - lain [レイン] - lying [ライイング] : 横たわる
1. (彼女はベッドに横になっていた。)
1. She was listening to the radio. [副]
1. (彼女はラジオを聴いていた。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
同時動作・状況
1. She was lying in bed(,) listening to the radio.
1. (彼女はラジオを聴きながらベッドに横になっていた。)



2. Mr. Loud came into the room. [主]
2. (ラウドさんは部屋に入って来た。)
2. He was crying something. [副]
2. (彼は何か叫んでいた。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
先行動作・状況的な同時動作・状況
2. Crying something, Mr. Loud came into the room.
2. Mr. Loud, crying something, came into the room.
2. Mr. Loud came into the room(,) crying something.
2. (何か叫びながら、ラウドさんは部屋に入って来た。)



3. He came home. [主]
3. (彼は家に帰って来た。)
3. He was very tired after a long walk. [副]
3. (彼は長い道のりを歩いてとても疲れていた)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
同時動作・状況
3. He came home(,) very tired after a lonf walk.
3. (彼は長い道のりを歩いてとても疲れて家に帰って来た。)
tired は元々過去分詞だが、今は形容詞化しているので very を付けても構いません。



4. I sent her an invitation. [主]
4. invitation [インヴィイション] : 招待状
4. (私は彼女に招待状を送った。)
4. I used e-mail. [副]
4. (私はメールを使った。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
同時動作・状況
4. I sent her an invitation(,) using an e-mail.
4. Using an e-mail, I sent her an invitation.
4, (メールを使って私は彼女に招待状を送った。)
usedusing に変えて付加します。



5. I wrote her a long letter. [副]
5. (私は彼女に長い手紙を書いた。)
5. I tried to persuade her. [主]
5. persuade 人 [パースウェイド] : 人を説得する
5. (私は彼女を説得しようとした。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
先行動作・状況
5. Writing her a long letter, I tried to persuade her.
5. (彼女に長い手紙を書いて、私は彼女を説得しようとした。)
wrotewriting に変えて前置します。



6. I wrote her a long letter. [主]
6. (私は彼女に長い手紙を書いた。)
6. I tried to persuade her. [副]
6. (私は彼女を説得しようとした。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
同時動作・状況
6. I wrote her a long letter, trying to persuade her.
6. (私は彼女を説得しようとして、彼女に長い手紙を書いた。)
連続動作・状況
6. (私は彼女に長い手紙を書いて、彼女を説得しようとした。)
triedtrying に変えて後置します。



7. I went to her house. [主]
7. (私は彼女の家へ行った。)
7. I was hoping to see her. [副]
7. (私は彼女に会うことを願っていた。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
同時動作・状況
7. I went to her house(,) hoping to see her.
7. (私は彼女に会うことを願って彼女の家へ行った。)



8. I was unable to refuse. [副]
8. be unable to V [アイブル] : Vすることができない
8. (私は断ることができなかった。)
8. I accepted her offer. [主]
8. (私は彼女の申し出を受けた。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
理由・動機
8. (Being) unable to refuse, I accepted her offer.
8. (断ることができなくて[できなかったので]彼女の申し出を受けた。)
wasbeing に変えて前置します。being省略可能です。



9. I heard that my father had a heart attack. [副]
9. have a heart attack : 心臓発作を起こす
9. (私は父が心臓発作を起こしたと聞いた。)
9. I rushed to the hospital. [主]
9. rush to ~ : ~へ急いで行く
9. (私は病院へ急いで行った。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
先行動作・状況
9. Hearing that my father had a heart attack, I rushed to the hospital.
9. (父が心臓発作を起こしたと聞いて、私は急いで病院へ行った。)
heardhearing に変えて前置します。



10. I called my father. [主]
10. (私は父に電話した。)
10. I asked him to send me money. [副]
10. (私は彼にお金を送ってくれるように頼んだ。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
連続動作・状況
10. I called my father, asking him to send money.
10. (私は父に電話してお金を送ってくれるように頼んだ。)
askedasking に変えて後置します。



11. I looked down from the plane. [副]
11. (飛行機から下を見た。)
11. I could see the island. [主]
11. (その島が見えた。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
先行動作・状況
11. Lookin down from the plane, I could see the island.
11. (飛行機から下を見ると、その島が見えた。)
lookedlooking に変えて前置します。



12. Mr. Lost was disappointed in life. [主]
12. be disappointed in ~ [ディサインティド] : ~に失望する[← 失望させられる]
12. (ロストさんは人生に失望した[← 失望させられた])
12. He decided to kill himself. [副]
12. (彼は自殺しようと決心した。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
先行動作・状況的な理由・動機
12. Disappointed in life, Mr. Lost decided to kill himself.
12. Mr. Lost, diisappointed in life, decided to kill himself.
12. (人生に失望して[したので]、ロストさんは自殺しようと決心した。)
主語の補足説明
12. (人生に失望したロストさんは自殺しようと決心した。)



13. The church stands on the top of the hill. [副]
13. (その教会は丘の頂上に建っている。)
13. It commands a fine view. [主]
13. command a fine view : 眺めがとてもよい[← よい景色を支配している]
13. (それはとても眺めがとてもよい。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
理由・動機
13. Standing on the top of the hill, the church commands a fine view.
13. The church, standing on the top of the hill, commands a fine view.
13. (丘の頂上に建っていて[いるので]、その教会はとても眺めがよい。)
主語の補足説明
13. (丘の頂上に建っているその教会は、とても眺めがよい。)
standsstanding に変えて、文頭又は主語の後ろに挿入します。



これまでの例文暗記と、今回の練習問題で、基本用法はもうマスター出来ましたね。(^-^)

お疲れ様でした。m(__)m


次回-分詞の副詞的用法[分詞構文]-完了分詞

分詞の副詞的用法[分詞構文]目次

その1-口語英語で使われる用法だけの解説 (入門・初級向け)

その2-基本用法-意味別による解説

その3-基本用法-分詞の位置別による解説

その4-基本用法-暗誦例文のまとめ

その5-基本用法-練習問題

その6-完了分詞

その7-否定

その8-意味上の主語が付いている場合=独立分詞構文

その9-慣用表現(1)

その10-慣用表現(2)

その11-慣用表現のまとめ(暗誦例文)


2016/03/23 11:29 [edit]

category: 高校英語・基礎

thread: 英語・英会話学習 - janre: 学校・教育

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分詞の副詞的用法[分詞構文]-その6-完了分詞

分詞の副詞的用法[分詞構文]の全目次を見に行く。



まずは復習しましょう。

分詞の副詞的用法[分詞構文]-その1 (入門・初級向け)
(口語英語で使われる用法だけの解説)

分詞の副詞的用法[分詞構文]-その2
(基本用法-意味別による解説)

分詞の副詞的用法[分詞構文]-その3
(基本用法-分詞の位置別による解説)

分詞の副詞的用法[分詞構文]-その4
(基本用法-暗誦例文のまとめ)

分詞の副詞的用法[分詞構文]-その5
(基本用法-練習問題)



今回は前回の練習問題風に解説していきます。
次の[副]・[主]の2文を、分詞の副詞的用法[分詞構文]を使って一文にしてみましょう。



1. I have already finished all my homework. [副]
1. (私はもうすでに宿題を全部終わらせた。)
1. I have nothing to do. [主]
1. (私は何もすることがない。)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

[主]の文は現在で、[副]の文の動作現時点でもうすでに完了しています[現在完了]
そいうう場合は、 having Vpp[過去分詞] を使って、

Having already finished all my homework, I have nothing to do.
(もうすでに宿題を全部終わらせて[たので]、することが何もない。
先行動作 / 理由・動機

この having Vpp を「完了分詞と呼びます。



《質問》

次の英語に違いがありますか

A. Finishing my homework, I went to bed.
B. Having finished my homework, I went to bed.

《答え》

述べている内容はほぼ同じですが、微妙に違いますね。

A. は寝る動作をする前の「先行する動作」を表しています。
B. は寝る動作をする前の「先行する完了動作」を表しています。

和訳で示すと、

A. 宿題を終えて私は寝た。
B. 宿題を終えてしまって[たので]私は寝た。

もっとも、分詞の副詞的用法[分詞構文]文語なので、私だったら after Ving[動名詞] : Vした後 を使って次のように言います。

After finishing my homework, I went to bed.
= I went to bed after finishing my homework.

どうしても動作の完了の意を加えたい場合は、完了動名詞にして
After having finished my homework, I went to bed.
= I went to bed after having finished my homework.
とも言えますが、after finishing … で十分だと思います。

完了分詞完了動名詞は見た目は同じ having Vpp です。



2. He has been to Japan many times. [副]
2. have been to ~ : ~へ行った[来た]ことがある[← ~へ到達したことがある]
2. (彼は何度も日本に行った[来た]ことがある。)
2. He knows a lot about kyoto. {主}
2. (彼は京都についてよく知っている。)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

[主]の文は現在で、[副]の文は現在までの経験を表しています[現在完了]
この場合も、havin Vpp を使い、

Having been to Japan many times, he knows a lot about Kyoto.
(何度も日本に行った[来た]ことがあるので、彼は京都についてよく知っている。)
理由・動機



3. My son has lived in Australia for 10 years. [副]
3. fluent [フーエント] : 流暢[りゅうちょう]な
3. (私の息子は10年オーストラリアに住んでいる。)
3. He speaks fluent English. [主]
3. (彼は流暢な英語を話す。)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

[主]の文は現在で、[副]の文は現在までの継続を表しています[現在完了]
この場合も、 having Vpp を使って、

Having lived in Australia for 10 years, my son speaks fluent English.
My son, having lived in Australia for 10 years, speaks fluent English.
(私の息子は10年オーストラリアに住んでいいるので流暢な英語を話す。)
理由・動機
(10年オーストラリアに住んでいる私の息子は流暢な英語を話す。)
主語の補足説明



4. My grandfather lived in Australia when he was a child. [副]
4. (私の祖父は子供の時オーストラリアに住んでいた。)
4. He speaks a little English.[主]
4. (彼は少し英語を話す。)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

[主]の文は現在で、[副]の文は過去です。
上記の例文は、3例とも 現在完了[副]+現在[主] の組み合わせでした。
過去[副]+現在[主] の組み合わせも having Vpp を使います。

Having lived in Australia when he was a child, my grandfather speaks a little English.
My grandfather, having lived in Australia when he was a child, speaks a little English.
(私の祖父は子供の頃オーストラリアに住んでいたので少し英語を話す。)
理由・動機
(子供の頃オーストラリアに住んでいた私の祖父は、少し英語を話す。)
主語の補足説明



5. He was once a science teacher. [副]
5. (彼は昔は理科の教師だった。)
5. He knows a lot about insects. [主]
5. insect [ンセクト] : 昆虫
5. (彼は昆虫についてよく知っている。)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

[副]の文は過去で、[主]の文は現在です。
この場合も、 4. と同様havin Vpp を使います。

Having once been a science teacher, he knows a lot about insects.
(昔は理科の教師だったので、彼は昆虫についてよく知っている。)
理由・動機



6. My grandfather was born and brought up in London. [副]
6. bring O up / bring up O : Oを育てる
6. be brought up : 育てられる → 育つ = grow up
6. be born and brought up : 生まれ育つ
6. (私の祖父はロンドンで生まれ育った。)
6. He speaks fluent English. [主]
6. (彼は流暢な英語を話す。)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

[副]の文は過去[主]の文は現在ですから、この場合も having Vpp を使って Having been born and brought up になるはずですが、通例 having been は省略して、Born and brought up にします。

Born and brought up in London, my grandfather speaks fluent English.
My grandfather, born and brought up in London, speaks fluent English.
(ロンドンで生まれ育ったので、私の祖父は流暢な英語を話す。)
理由・動機
(ロンドンで生まれ育った私の祖父は流暢な英語を話す。)
主語の補足説明



7. I had already finished all my homework. [副]
7. (私はもうすでに宿題を全部終わらせていた。)
7. I had nothing to do. [主]
7. (私は何もすることがなかった。)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今回は、1. の文を過去にスライドさせたものです。
つまり、[副]の文が現在完了から過去完了に、[主]の文が現在から過去スライドしています。
この場合も having Vpp を使って、

Having already finished all my homework, I had nothing to do.
(もうすでに宿題を全部終わらせて[いたので]、することが何もなかった。
理由・動機



8. My grandfather lived in Australia when he was a child. [副]
8. (私の祖父は子供の時オーストラリアに住んでいた。)
8. He spoke a little English.[主]
8. (彼は少し英語を話した。)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今回は、 4. の文を過去にスライドさせたものです。
livedspoke同じ過去形に見えますが、実は[副]過去の過去[大過去]で、[主]過去です。
したがってこの場合も時制がずれているので having Vpp を使い、

Having lived in Australia when he was a child, my grandfather spoke a little English.
My grandfather, having lived in Australia when he was a child, spoke a little English.
(私の祖父は子供の頃オーストラリアに住んでいたので少し英語を話した。)
理由・動機
(子供の頃オーストラリアに住んでいた私の祖父は、少し英語を話した。)
主語の補足説明



9. My grandfather was born and brought up in London. [副]
6. (私の祖父はロンドンで生まれ育った。)
6. He spoke fluent English. [主]
6. (彼は流暢な英語を話した。)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

これは、 6. の文を過去にスライドさせたものです。
[副]の文は過去の過去[大過去]で、[主]の文は過去です。
時制がずれているのでこれも having been born and brought up in London となるはずですが、6. と同様 having been は通例省略されます。

Born and brought up in London, my grandfather spoke fluent English.
My grandfather, born and brought up in London, spoke fluent English.
(ロンドンで生まれ育ったので、私の祖父は流暢な英語を話した。)
理由・動機
(ロンドンで生まれ育った私の祖父は流暢な英語を話した。)
主語の補足説明



まとめると、

次のように時制がずれている場合

[副]現在完了/過去[主]現在

[副]過去完了/過去の過去[主]過去

[副]の文を havin Vpp にします。



分詞の位置は、

文頭 / 主語の後ろに挿入 のどちらかです。
文末に置くのはまれです。



意味は、

直前に完了した動作の場合だけ、先行動作ですが、それ以外は理由・動機に解釈するのが普通です。

主語の後ろに挿入されている場合は、主語の補足説明とも解釈できます。



では例文を暗記しましょう。

1. 私はもうすでに宿題を全部終わらせて[たので]、することが何もない。
2. 私はもうすでに宿題を全部終わらせて[いたので]、することが何もなかった。
3. 何度も日本に行った[来た]ことがあるので、彼は京都についてよく知っている。
4. 私の息子は10年オーストラリアに住んでいいるので流暢な英語を話す。)
4. 10年オーストラリアに住んでいる私の息子は流暢な英語を話す。
5. 私の祖父は子供の頃オーストラリアに住んでいたので少し英語を話す。
5. 子供の頃オーストラリアに住んでいた私の祖父は、少し英語を話す。
6. 私の祖父は子供の頃オーストラリアに住んでいたので少し英語を話した。
6. 子供の頃オーストラリアに住んでいた私の祖父は、少し英語を話した。
7. 昔は理科の教師だったので、彼は昆虫についてよく知っている。
8. ロンドンで生まれ育ったので、私の祖父は流暢な英語を話す。
8. ロンドンで生まれ育った私の祖父は流暢な英語を話す。
9. ロンドンで生まれ育ったので、私の祖父は流暢な英語を話した。
9. ロンドンで生まれ育った私の祖父は流暢な英語を話した。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1. Having already finished all my homework, I have nothing to do.
2. Having already finished all my homework, I had nothing to do.
3. Having been to Japan many times, he knows a lot about Kyoto.
4. Having lived in Australia for 10 years, my son speaks fluent English.
4. My son, having lived in Australia for 10 years, speaks fluent English.
5. Having lived in Australia when he was a child, my grandfather speaks a little English.
5. My grandfather, having lived in Australia when he was a child, speaks a little English.
6. Having lived in Australia when he was a child, my grandfather spoke a little English.
6. My grandfather, having lived in Australia when he was a child, spoke a little English.
7. Having once been a science teacher, he knows a lot about insects.
8. Born and brought up in London, my grandfather speaks fluent English.
8. My grandfather, born and brought up in London, speaks fluent English.
9. Born and brought up in London, my grandfather spoke fluent English.
9. My grandfather, born and brought up in London, spoke fluent English.


次回-分詞の副詞的用法[分詞構文]-否定

分詞の副詞的用法[分詞構文]目次

その1-口語英語で使われる用法だけの解説 (入門・初級向け)

その2-基本用法-意味別による解説

その3-基本用法-分詞の位置別による解説

その4-基本用法-暗誦例文のまとめ

その5-基本用法-練習問題

その6-完了分詞

その7-否定

その8-意味上の主語が付いている場合=独立分詞構文

その9-慣用表現(1)

その10-慣用表現(2)

その11-慣用表現のまとめ(暗誦例文)


2016/03/29 16:26 [edit]

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