Wed.
whatever の用法  
whatever の用法
すでに学習した whenever や wherever と同様、whatever も what の強調形です。
whatever は、文法の参考書や辞書では「(疑問)代名詞」「複合関係代名詞」ということになっています。
ここでは、「~詞」とい用語にとらわれないで、順を追ってわかりやすく説明していきます。
⇒ whenever の用法
⇒ wherever の用法
⇒ whenever と wherever (まとめ+復習)
主な用法が3つあります。
(1) 疑問代名詞
(2) 関係代名詞
(3) 譲歩節
(1) 疑問代名詞
whatever …
一体何を[が] …
※ what と ever が離れていることもあります。
1. Whatever [What ever] do you want? (want の目的語を問う文)
1. 一体何が欲しいのですか[何を望んでいるのですか]。
2. Whatever [What ever] happened? (主語を問う文)
2. 一体何が起こったのですか。
what の直後に on earth や in the world を置いても同じような意味になります。
1. = What on earth [in the world] do you want?
2. = What on earth [in the world] happened?
(2) 関係代名詞
まず最初に次のページを復習してください。(必ず)
⇒ 関係代名詞-what
関係代名詞の what の要点は次の2点でした。
what + S + V(他動詞) → SがVするもの[こと] (目的格)
what + V → Vするもの[こと] (主格)
what + S + V(他動詞) や what + V は文が大きな名詞になったもの=名詞節
what (S) V は、名詞相当語句ですから、主語 / 補語 / 動詞の目的語 / 前置詞の目的語になることができます。
この関係代名詞の what を whatever にすると、意味が強調されて、
whatever + S + V(他動詞) → SがVするもの[こと]は何でも[全て] (目的格)
whatever + V → Vするもの[こと]は何でも[全て] (主格)
というように、「何でも[全て]」という意味が加わります。
関係代名詞の whatever の基本イメージ ⇒ 何でも
と覚えておきましょう。
例文をいくつか挙げます。
3. Do whatever you like.
3. 好きなことを何でもしなさい。
whatever は like の目的語。(目的格)
whatever … は、Do の目的語。
4. I'll accept whatever happens in the future.
4. 私は将来起こることは何でも受け入れます。
whatever は happens の主語。(主格)
whatever … は、accept の目的語。
5. Whatever I have is yours.
5. 私が持っているものは全てあなたのものです。
whatever は have の目的語。(目的格)
whatever … は主語。
6. Please tell me about whatever you want to do.
6. 何でも君がしたいことについて話して下さい。
whatever は do の目的語。(目的格)
whatever … は 前置詞 about の目的語。
7. The reward is whatever you want (it to be).
7. 褒美[ほうび]は何でも君が望むものだ[君の望むがままだ]。
whatever は want の目的語、又は be の補語。(目的格 / 補語格?)
whatever … は is の補語。
※ (it to be) がある場合、「褒美は何でも君が褒美がこうあって欲しいと望んでいるものだ」が直訳。
※ 3. から 7. まですべて ever が無くても英文は成立します。つまり ever がプラスされると「何でも / 全て」という意味がプラスされるだけです。
言い換え表現
anything や everything を使って、中学程度の簡単な英語で言い換えることができます。
whatever S + V = anything (that) S + V / everything (that) S + V
※ 目的格なので that は省略可能。
whatever V = anything that V / everything that V
※ 主格なので that は省略不可。
3. = Do anything (that) you like.
3. = 好きなことを何でもしなさい。
4. = I'll accept anything that happens in the future.
4. = 私は将来起こることは何でも受け入れます。
5. = Everything (that) I have is yours.
5. = 私が持っているものは全てあなたのものです。
6. = Please tell me about anything (that) you want to do.
6. = 何でも君がしたいことについて話して下さい。
7. =The reward is anything (that) you want (it to be).
7. = 褒美[ほうび]は何でも君が望むものだ[君の望むがままだ]。
(3) 譲歩節
whatever S + V や whatever V は、「(たとえ)Sが何をVしようとも」「(たとえ)何がVしようとも」という譲歩の意味を表すことがあります。
その場合は、2. の用法とは全く違い、副詞節[文が大きな副詞相当語句になったもの]になります。
つまり、もう一つ S + V の英文が必要です。
また、文語では、may が入っていることもあります。
まとめると、
Whatever S' + (may) V', S + V
= S + V whatever S' + (may) V'
(たとえ)S’が何をV’しようとも、SはVする
Whatever (may) V', S + V
= S + V whatever (may) V'
(たとえ)何がV’しようとも、SはVする
例文をいくつか挙げます。
08. Whatever you (may) do, try to do your best.
08. = Try to do your best whatever you (may) do.
08. (たとえ) 何をするにしても、ベスト[最善]を尽くすよう努力しなさい。
09. Whatever he says [may say], I won't trust him.
09. = I won't trust him whatever he says [may say].
09. (たとえ)彼がなんと言おうと、私は彼を信用しません。
10. Whatever happens [may happen], I'll go.
10. = I'll go whatever happens [may happen].
10. (たとえ)何が起ころうと、私は行きます。
11. Whatever the reason (is [may be]), you shouldn't do such a thing.
11. You shouldn't do such a thing whatever the reason (is [may be]).
11. (たとえ)理由が何であれ、そんなことはすべきではない。
※ 11. の whatever the reason is [may be] は、the reason is [may be] ~ (理由は~だ[かもしれない]) の ~ が whatever になっています。
※ 11. の is [may be] はよく省略されます。
言い換え表現
譲歩を表す場合、口語英語では、whatever の代わりに no matter what がよく使われます。
口語ですから、may はめったに使われません。
No matter what S' + V', S + V
= S + V no matter what S' + V'
(たとえ)S’が何をV’しようとも、SはVする
No matter what V', S + V
= S + V no matter what V'
(たとえ)何がV’しようとも、SはVする
※ no matter は「問題ではない」という意味が原義で、「S’が何をV’するかは問題ではない → (たとえ)S’が何をV’しようとも」「何がV’するかは問題ではない → (たとえ)何がV’しようとも」という意味になります。
08. = No matter what you do, try to do your best.
08. = Try to do your best no matter what you do.
08. (たとえ) 何をするにしても、ベスト[最善]を尽くすよう努力しなさい。
09. = No matter what he says, I won't trust him.
09. = I won't trust him no matter what he says.
09. (たとえ)彼がなんと言おうと、私は彼を信用しません。
10. = No matter what happens, I'll go.
10. = I'll go no matter what happens.
10. (たとえ)何が起ころうと、私は行きます。
11. = No matter what the reason (is), you shouldn't do such a thing.
11. = You shouldn't do such a thing no matter what the reason (is).
11. (たとえ)理由が何であれ、そんなことはすべきではない。
「え~ (-_-;) こんなにたくさん覚えるのー!」
という不満が聞こえてきそうですが、これでも最低量の例文ですから頑張って覚えましょう。
では、暗誦例文をまとめます。
1. 一体何が欲しいのですか[何を望んでいるのですか]。
2. 一体何が起こったのですか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. Whatever [What ever] do you want?
1. = What on earth [in the world] do you want?
2. Whatever [What ever] happened?
2. = What on earth [in the world] happened?
3. 好きなことを何でもしなさい。
4. 私は将来起こることは何でも受け入れます。
5. 私が持っているものは全てあなたのものです。
6. 何でも君がしたいことについて話して下さい。
7. 褒美[ほうび]は何でも君が望むものだ[君の望むがままだ]。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3. Do whatever you like.
3. = Do anything (that) you like.
4. I'll accept whatever happens in the future.
4. = I'll accept anything that happens in the future.
5. Whatever I have is yours.
5. = Everything (that) I have is yours.
6. Please tell me about whatever you want to do.
6. = Please tell me about anything (that) you want to do.
7. The reward is whatever you want (it to be).
7. =The reward is anything (that) you want (it to be).
08. (たとえ) 何をするにしても、ベスト[最善]を尽くすよう努力しなさい。
09. (たとえ)彼がなんと言おうと、私は彼を信用しません。
10. (たとえ)何が起ころうと、私は行きます。
11. (たとえ)理由が何であれ、そんなことはすべきではない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
08. Whatever you (may) do, try to do your best.
08. = Try to do your best whatever you (may) do.
08. = No matter what you do, try to do your best.
08. = Try to do your best no matter what you do.
09. Whatever he says [may say], I won't trust him.
09. = I won't trust him whatever he says [may say].
09. = No matter what he says, I won't trust him.
09. = I won't trust him no matter what he says.
10. Whatever may happens [happen], I'll go.
10. = I'll go whatever may happens [happen].
10. = No matter what happens, I'll go.
10. = I'll go no matter what happens.
11. Whatever the reason (is [may be]), you shouldn't do such a thing.
11. You shouldn't do such a thing whatever the reason (is [may be]).
11. = No matter what the reason (is), you shouldn't do such a thing.
11. = You shouldn't do such a thing no matter what the reason (is).
お疲れ様でした。 (^-^)
複合関係詞-初めに(序文) + 目次
次回-whatever ~ の用法
tb: -- cm: 0
Mon.
whatever ~ の用法 
whatever ~ の用法
次の疑問文を見てみましょう。
What do you want?
あなたは何が欲しいですか。
この what は、want の目的語を尋ねる「疑問代名詞」です。
What food do you like?
あなたは何の[どんな]食べ物が好きですか。
一方、この場合は what food 2語が like の目的語を尋ねる疑問詞になっていて、what は food を修飾[形容]する「疑問形容詞」です。
これまで解説してきた whenever / wherever / whatever 同様、ever を加えると、この疑問形容詞の意味を強調することができます。
⇒ whenever の用法
⇒ wherever の用法
⇒ whenever と wherever (まとめ+復習)
⇒ whatever の用法
1. Whatever [What ever] food do you like?
1. 君は一体どんな食べ物が好きなのですか。
2. Whatever [What ever] tool is needed?
2. = Whatever [What ever] tools are needed?
2. 一体どのような道具が必要なのですか。
※ what と ever は離しても構いません。
《補足》
疑問詞 + on earth [in the world] でも同じように疑問詞の意味を強調できます。
疑問形容詞の場合、疑問詞形容詞の直後に on earth / in the world を挿入すると、疑問形容詞と名詞が分離します。
What on earth [in tthe world] food do you like?
疑問形容詞 + 名詞 の後に on earth / in the world を挿入することもあります。
What food on earth [in the world] do you like?
一応、what の直後に挿入する方が正用法とされていますが、確証がないので (・_・;) 断言は避けておきます。
暗唱例文も割愛します。
whatever ~ S + V (目的格)
SがVするどんな~でも / SがVするすべての~
→ 何でもSがVする~ / Vするすべての~
whatever ~ V (主格)
Vするどんな~でも / Vするすべての~
→ 何でもVする~
3. Eat whatever food you like.
3. 何でも好きなものを食べなさい。
4. You can use whatever tool is needed..
4. = You can use whatever tools are needed.
4. 必要な道具は何でも[すべて]使っても結構です。
これらの例文の場合、
whatever food は like の目的語で、whatever food you like 全体が大きな名詞=名詞節になっていて Eat の目的語に、
whatever tool(s) は is [are] needed の主語で、whatever tool(s) is [are] needed 全体が大きな名詞=名詞節になっていて use の目的語になっています。
これらの例文の whatever は food や tool を修飾[形容]しているので、「複合関係形容詞」と呼ばれています。
※ 関係詞の場合は、疑問詞の場合と違い、what と ever を離すことはありません。
中学程度の英語で次のように言い換えることができます。
any [every][all] ~ (that) S + V (目的格)
SがVするどんな~でも / SがVするすべての~
→ 何でもSがVする~
any [every][all] ~ that V (主格)
Vするどんな~でも / Vするすべての~
→ 何でもVする~
※ 目的格は that を省略できますが、主格はできません。
3. = Eat any food (that) you like.
3. = 何でも好きなものを食べなさい。
4. = You can use any tool that is needed.
4. = You can use all the tools that are needed
3. = 必要な道具を何でも[すべて]使っても構いません。
なお、ever の付いていない what ~ の関係形容詞の解説ページも参考にしてください。
⇒ 関係形容詞の what ~
譲歩節(たとえ~でも)を導くこともあります。
その場合は、副詞節=文が大きな副詞相当語句になったものになります。
ということは、主節となる文(S + V)がもう一つ必要です。
whatever ~ S' + (may) V', S + V
= S + V whatever ~ S' + (may) V'
(たとえ)S’がどんな~をV’しようとも、SはVする
whatever ~ (may) V', S + V
= S + V whatever ~ (may) V'
(たとえ)どんな~がV’しようとも、SはVする
※ 譲歩を表す場合、文語では may が入っていることもあります。
5. Whatever food you (may) like, it's not good to eat too much.
5. = It's not good to eat too much whatever food you (may) like.
5. どんな食べ物が好きであろうと、食べ過ぎはよくない。
6. Whatever tool is [may be] used, the safe can't be opened.
6. = The safe can't be opened whatever tool is [may be] used.
6. どんな道具を使っても、その金庫は開けられない。
譲歩を表す場合、口語英語では、no matter what ~ のほうがよく使われます。
口語ですから、may はめったに使われません。
no matter what ~ S' + V', S + V
= S + V no matter what ~ S' + V'
(たとえ)S’がどんな~をV’しようとも、SはVする
no matter what ~ V', S + V
= S + V no matter what ~ V'
(たとえ)どんな~がV’しようとも、SはVする
※ no matter は「問題ではない」という意味が原義で、「S’がどんな~をV’するかは問題ではない → (たとえ)S’がどんな~をV’しようとも」「どんな~がV’するかは問題ではない → (たとえ)どんな~がV’しようとも」という意味になります。
5. No matter what food you like, it's not good to eat too much.
5. = It's not good to eat too much no matter what food you like.
5. どんな食べ物が好きであろうと、食べ過ぎはよくない。
6. No matter what tool is used, the safe can't be opened.
6. = The safe can't be opened no matter what tool is used.
6. どんな道具を使っても、その金庫は開けられない。
では恒例の暗唱例文です。
1. 君は一体どんな食べ物が好きなのですか。
2. 一体どのような道具が必要なのですか。
3. 何でも好きなものを食べなさい。
4. 必要な道具は何でも[すべて]使っても結構です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. Whatever [What ever] food do you like?
2. Whatever [What ever] tool is needed?
2. = Whatever [What ever] tools are needed?
3. Eat whatever food you like.
3. = Eat any food (that) you like.
4. You can use whatever tool is needed.
4. = You can use any tool that is needed.
4. = You can use whatever tools are needed.
4. = You can use all the tools that are needed
5. どんな食べ物が好きであろうと、食べ過ぎはよくない。
6. どんな道具を使っても、その金庫は開けられない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
5. Whatever food you (may) like, it's not good to eat too much.
5. = It's not good to eat too much whatever food you (may) like.
5. No matter what food you like, it's not good to eat too much.
5. = It's not good to eat too much no matter what food you like.
6. Whatever tool is [may be] used, the safe can't be opened.
6. = The safe can't be opened whatever tool is [may be] used.
6. No matter what tool is used, the safe can't be opened.
6. = The safe can't be opened no matter what tool is used.
お疲れ様でした。 (^-^)
複合関係詞-初めに(序文) + 目次
次回-whichever ~ と whichever の用法
tb: -- cm: 0
Sun.
whichever ~ と whichever の用法 
whichever ~ と whichever の用法
これまでに学習した複合関係詞を復習しましょう。
⇒ whenever の用法
⇒ wherever の用法
⇒ whenever と wherever (まとめ+復習)
⇒ whatever の用法
⇒ whatever ~ の用法
(1) 疑問詞としての用法
which に ever を加えると、疑問詞の意味を強調することができます。
1. a. Whichever [Which ever] car do you want?
1. a. 一体どちらの[どの]車が欲しいのですか。
1. b. Whichever [Which ever] do you want?
1. b. 一体どちら[どれ]が欲しいのですか。
※ which と ever は、離しても構いません。
※ a. は疑問形容詞、b. は疑問代名詞です。
《補足》
on earth や in the world を疑問詞の後に置いても、同じように強調できます。
Which car の場合、which の直後に置くのか、which car の後に置くのか迷いますね。
Which in the world [on earth] car do you want?
Which car in the world [on earth] do you want?
一応、which の直後に置く方が正用法だとされていますが、確証がないので断言は避けておきます。
(2) 関係形容詞・関係代名詞としての用法
whichever ~ S + V (目的格)
SがVするどちらの[どの]~でも
→ どちら[どれ]でもSがVする~
whichever S + V (目的格)
SがVするどちら[どれ]でも
→ どちら[どれ]でもSがVするもの
whichever ~ V (主格)
Vするどちらの[どの]~でも
→ どちら[どれ]でもVする~
whichever V (主格)
Vするどちら[どれ]でも
→ どちら[どれ]でもVするもの
whichever の基本イメージ ⇒ どちらでも / どれでも
2. a. Choose whichever car you like.
2. a. どちら[どれ]でもあなたの好きな車を選びなさい。
2. b. Choose whichever you like.
2. b. どちら[どれ]でもあなたの好きなものを選びなさい。
3. a. Choose whichever tool is the most appropriate to the task.
3. a. どちら[どれ]でもその仕事に最も適した道具を選びなさい。
3. b. Choose whichever is the most appropriate to the task.
3. b. どちら[どれ]でもその仕事に最も適したものを選びなさい。
3. b. appropriate to ~ [アプロゥプリアト] : ~に適した
※ この用法の場合は、 whichever と一語で綴ります。
※ 2. b. は、代名詞の one[もの] を加えて、Choose whichever one you like. でもいいでしょう。
※ 3. b. も、 one を加えて、 Choose whichever one is the most appropriate to the task. でも構いません。
注意すべき点は、
2. の例文は、whichever (car) が動詞 like の目的語になっていること[目的格]、whichever (car) you like が大きな名詞[名詞節]になっていて、述語動詞の choose の目的語になっていること。
3. の例文は、 whichever (tool) が動詞 is の主語になっていていること[主格]、whichever (tool) is the most appropriate to the task が大きな名詞[名詞節]になっていて、述語動詞の choose の目的語になっていること。
です。
言い換え表現
either ~ (that) S + V (目的格)
SがVするどちらの~でも
→ どちらでもSがVする~
any ~ that S + V (目的格)
SがVするどの~でも
→ どれでもSがVする~
either one (that) S + V (目的格)
SがVするどちらでも
→ どちらでもSがVするもの
any one (that) S + V (目的格)
SがVするどれでも
→ どれでもSがVするもの
either ~ that V (主格)
Vするどちらの~でも
→ どちらでもVする~
any ~ that V (主格)
Vするどの~でも
→ どれでもVする~
either one that V (主格)
Vするどちらでも
→ どちらでもVするもの
any one that V (主格)
Vするどれでも
→ どれでもVするもの
※ 二者択一の場合は either、三者以上択一の場合は any を使います。
※ ~ が省略されている場合、either や any そのものにも、代名詞の用法がありますが、単独で先行詞にするとちょっと不自然なので、~ の代わりに代名詞の one を加えて、 either one / any one とするほうが自然です。
※ anyone と一語に綴[つづ]ると、anybody (誰でも) という意味に解釈されるので、離して any one にしましょう。
2. a. = Choose either car (that) you like.
2. a. = どちらでもあなたの好きな車を選びなさい。
2. a. = Choose any car (that) you like.
2. a. = どれでもあなたの好きな車を選びなさい。
2. b. = Choose either one (that) you like.
2. b. = どちらでもあなたの好きなものを選びなさい。
2. b. = Choose any one (that) you like.
2. b. = どれでもあなたの好きなものを選びなさい。
3. a. = Choose either tool that is the most appropriate to the task.
3. a. = どちらでもその仕事に最も適した道具を選びなさい。
3. a. = Choose any tool that is the most appropriate to the task.
3. a. = どれでもその仕事に最も適した道具を選びなさい。
3. b. = Choose either one that is the most appropriate to the task.
3. b. = どちらでもその仕事に最も適したものを選びなさい。
3. b. = Choose any one that is the most appropriate to the task.
3. b. = どれでもその仕事に最も適したものを選びなさい。
(3) 譲歩節としての用法
whichever ~ S + V / whichever S + V や whichever ~ V / whichever V は、「(たとえ)Sがどちらの[どの]~をVしようとも / (たとえ)Sがどちら[どれ]をVしようとも」「(たとえ)どちらの[どの]~がVしようとも / (たとえ)どちら[どれ]がVしようとも」という、譲歩の意味を表すことがあります。
その場合は、(2) の名詞節としての用法とは全く違い、副詞節[文が大きな副詞相当語句になったもの]になります。
つまり、もう一つ S + V の英文が必要です。
また、文語では、may が入っていることもあります。
まとめると、
Whichever ~ S' + (may) V', S + V
= S + V whichever ~ S' + (may) V'
(たとえ)S’がどちらの[どの]~をV’しようとも、SはVする
Whichever S' + (may) V', S + V
= S + V whichever S' + (may) V'
(たとえ)S’がどちら[どれ]をV’しようとも、SはVする
Whichever ~ (may) V', S + V
= S + V whichever ~ (may) V'
(たとえ)どちらの[どの]~がV’しようとも、SはVする
Whichever (may) V', S + V
= S + V whichever (may) V'
(たとえ)どちら[どれ]がV’しようとも、SはVする
4. a. Whichever car you (may) choose, you'll be satisfied.
4. a. = You'll be satisfied whichever car you (may) choose.
4. a. どちら[どの]車を選んでも、あなたは満足するでしょう。
4. b. Whichever you (may) choose, you'll be satisfied.
4. b. = You'll be satisfied whichever you (may) choose.
4. b. どちら[どれ]を選んでも、あなたは満足するでしょう。
5. a. Whichever plan is (may be) chosen, the result will be the same.
5. a. = The result will be the same whichever plan is (may be) chosen.
5. a. どちらの[どの]計画が選ばれても、結果は同じでしょう。
5. b. Whichever is (may be) chosen, the result will be the same.
5. b. = The result will be the same whichever is (may be) chosen.
5. b. どちら[どれ]が選ばれても、結果は同じでしょう。
言い換え表現
譲歩を表す場合、口語英語では、whichever の代わりに no matter which を使います。
口語ですから、may はめったに使われません。
No matter which ~ S' + V', S + V
= S + V no matter which ~ S' + V'
(たとえ)S’がどちらの[どの]~をV’しようとも、SはVする
No matter which S' + V', S + V
= S + V no matter which S' + V'
(たとえ)S’がどちら[どれ]をV’しようとも、SはVする
No matter which ~ V', S + V
= S + V no matter which ~ V'
(たとえ)どちらの[どの]~がV’しようとも、SはVする
No matter which V', S + V
= S + V no matter which V'
(たとえ)どちら[どれ]がV’しようとも、SはVする
※ no matter は「問題ではない」という意味が原義で、
「S’がどちらの[どの]~をV’するかは問題ではない → (たとえ)S’がどちらの[どの]~をV’しようとも」
「S’がどちら[どれ]をV’するかは問題ではない → (たとえ)S’がどちら[どれ]をV’しようとも」
「どちらの[どの]~がV’するかは問題ではない → (たとえ)どちらの[どの]~がV’しようとも」
「どちら[どれ]がV’するかは問題ではない → (たとえ)どちら[どれ]がV’しようとも」
という意味になります。
4. a. = No matter which car you choose, you'll be satisfied.
4. a. = You'll be satisfied no matter which car you choose.
4. a. どちら[どの]車を選んでも、あなたは満足するでしょう。
4. b. = No matter which you choose, you'll be satisfied.
4. b. = You'll be satisfied no matter which you choose.
4. b. どちら[どれ]を選んでも、あなたは満足するでしょう。
5. a. = No matter which plan is chosen, the result will be the same.
5. a. = The result will be the same no matter which plan is chosen.
5. a. どちらの[どの]計画が選ばれても、結果は同じでしょう。
5. b. = No matter which is chosen, the result will be the same.
5. b. = The result will be the same no matter which is chosen.
5. b. どちら[どれ]が選ばれても、結果は同じでしょう。
では、暗唱例文です。
1. a. 一体どちらの[どの]車が欲しいのですか。
1. b. 一体どちら[どれ]が欲しいのですか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. a. Whichever [Which ever] car do you want?
1. a. = Which in the world [on earth] car do you want? (△)
1. b. Whichever [Which ever] do you want?
1. b. = Which in the world [on earth] do you want?
2. a. どちら[どれ]でもあなたの好きな車を選びなさい。
2. b. どちら[どれ]でもあなたの好きなものを選びなさい。
3. a. どちら[どれ]でもその仕事に最も適した道具を選びなさい。
3. b. どちら[どれ]でもその仕事に最も適したものを選びなさい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2. a. Choose whichever car you like.
2. a. = Choose either car (that) you like.
2. a. = Choose any car (that) you like.
2. b. Choose whichever you like.
2. b. = Choose either one (that) you like.
2. b. = Choose any one (that) you like.
3. a. Choose whichever tool is the most appropriate to the task.
3. a. = Choose either tool that is the most appropriate to the task.
3. a. = Choose any tool that is the most appropriate to the task.
3. b. Choose whichever is the most appropriate to the task.
3. b. = Choose either one that is the most appropriate to the task.
3. b. = Choose any one that is the most appropriate to the task.
4. a. どちら[どの]車を選んでも、あなたは満足するでしょう。
4. b. どちら[どれ]を選んでも、あなたは満足するでしょう。
5. a. どちらの[どの]計画が選ばれても、結果は同じでしょう。
5. b. どちら[どれ]が選ばれても、結果は同じでしょう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4. a. Whichever car you (may) choose, you'll be satisfied.
4. a. = You'll be satisfied whichever car you (may) choose.
4. a. No matter which car you choose, you'll be satisfied.
4. a. = You'll be satisfied no matter which car you choose.
4. b. Whichever you (may) choose, you'll be satisfied.
4. b. = You'll be satisfied whichever you (may) choose.
4. b. No matter which you choose, you'll be satisfied.
4. b. = You'll be satisfied no matter which you choose.
5. a. Whichever plan is (may be) chosen, the result will be the same.
5. a. = The result will be the same whichever plan is (may be) chosen.
5. a. No matter which plan is chosen, the result will be the same.
5. a. = The result will be the same no matter which plan is chosen.
5. b. Whichever is (may be) chosen, the result will be the same.
5. b. = The result will be the same whichever is (may be) chosen.
5. b. No matter which is chosen, the result will be the same.
5. b. = The result will be the same no matter which is chosen.
whichever ~ と whichever の両方をまとめて解説したのと、言い換え表現が多かったので、長くなってしまいました。
お疲れ様でした。 (^-^)
複合関係詞-初めに(序文) + 目次
次回-whoever の用法
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Fri.
whoever の用法 
whoever の用法
これまでに学習した複合関係詞を復習しましょう。
⇒ whenever の用法
⇒ wherever の用法
⇒ whenever と wherever (まとめ+復習)
⇒ whatever の用法
⇒ whatever ~ の用法
⇒ whichever ~ と whichever の用法
(1) 疑問詞としての用法
who に ever を加えると、疑問詞の意味を強調することができます。
1. Whoever [who ever] loves Jane? / I do.
1. 一体誰がジェーンを愛しているのですか。 / 私です。
2. Whoever [Who ever] does Jane love? / She loves you.
2. ジェーンは一体誰を愛しているのですか。 / 彼女はあなたを愛しているのです。
※ who と ever は、離しても構いません。
※ 1. は主語を尋ねる疑問文で、 2. は love の目的語を尋ねる疑問文です。
※ 2. の who は正式には whom が正しいのですが、めったに使われません。
who の直後に on earth や in the world を置いても同じような意味になります。
1. = Who on earth [in the world] loves Jane?
2. = Who on earth [in the world] does Jane love?
(2) 関係代名詞としての用法
whoever V (主格)
Vする人は誰でも
whoever S + V (目的格)
SがVする人は誰でも
whoever の基本イメージ ⇒ 誰でも
3. invite whoever wants to come.
3. 来たい人は誰でも招待しなさい。
4. Invite whoever you like.
4. あなたの好きな人は誰でも招待しなさい。
※ この用法の場合は、 whoever と一語で綴ります。
※ 4. の whoever は正式には whomever ですが、めったに使われません。
注意すべき点は、
3. の例文の whoever は wnats の主語になっていること。(主格)
whoever wants to come が大きな名詞=名詞節で、Invite の目的語になっていること。
4. の例文の whoever は like の目的語になっていること。(目的格)
whoever you like が大きな名詞=名詞節で、Invite の目的語になっていること。
です。
5. Whoever you know is always welcome.
5. あなたの知っている人は誰でもいつも歓迎です。
6. I'll give it to whoever comes first.
6. 誰でも一番最初に来る人にそれを与えよう。
この2例も、注意すべき点は、
5. の例文の Whoever は、know の目的語になっていること。(目的格)
Whoever you know が大きな名詞=名詞節で、文の主語になっていること。
6. の例文の Whoever は、comes の主語になっていること。(主格)
Whoever comes first が大きな名詞=名詞節で、前置詞 to の目的語になっていること。
です。
言い換え表現
anyone[anybody] who V (主格)
Vする人は誰でも
anyone[anybody] S + V (目的格)
SがVする人は誰でも
※ 「anyone[anybody] が先行詞の場合、関係代名詞は that が好まれる」と学校で習ったと思いますが、それは神話(?)です。主格の場合は who を使い、目的格の場合は省略するのが一般的です。
3. = Invite anyone[anybody] who wants to come.
3. = 来たい人は誰でも招待しなさい。
4. = Invite anyone[anybody] you like.
4. = あなたの好きな人は誰でも招待しなさい。
5. = Anyone[Anybody] you know is always welcome.
5. = あなたの知っている人は誰でもいつも歓迎です。
6. = I'll give it to anyone[anybody] who comes first.
6. = 誰でも一番最初に来る人にそれを与えよう。
(3) 譲歩節としての用法
whoever V や whoever S + V は、「(たとえ)誰がVしようとも」「(たとえ)Sが誰をVしようとも」という、譲歩の意味を表すことがあります。
その場合は、(2) の名詞節としての用法とは全く違い、副詞節[文が大きな副詞相当語句になったもの]になります。
つまり、もう一つ S + V の英文が必要です。
また、文語では、may が入っていることもあります。
まとめると、
Whoever (may) V', S + V (主格)
= S + V whoever (may) V'
(たとえ)誰がV’しようとも、SはVする
Whoever S' + (may) V', S + V (目的格)
= S + V whoever S' + (may) V'
(たとえ)S’が誰をV’しようとも、SはVする
7. Whoever comes [may come], you mustn't open the door.
7. = You mustn't open the door whoever comes [may come].
7. (たとえ)誰が来ても、ドアを開けてはいけない。
8. Whoever you (may) ask, the answer will be the same.
8. = The answer will be the same whoever you (may) ask.
8. (たとえ)誰に尋ねても、答えは同じでしょう。
言い換え表現
譲歩を表す場合、口語英語では、whoever の代わりに no matter who を使います。
口語ですから、may はめったに使われません。
No matter who V', S + V (主格)
= S + V no matter who V'
(たとえ)誰がV’しようとも、SはVする
No matter who S' + V', S + V (目的格)
= S + V no matter who S' + V'
(たとえ)S’が誰をV’しようとも、SはVする
※ no matter は「問題ではない」という意味が原義で、
「誰がV’するかは問題ではない → (たとえ)誰がV’しようとも」
「S’が誰ををV’するかは問題ではない → (たとえ)S’が誰をV’しようとも」
という意味になります。
7. No matter who comes, you mustn't open the door.
7. = You mustn't open the door no matter who comes.
7. (たとえ)誰が来ても、ドアを開けてはいけない。
8. No matter who you ask, the answer will be the same.
8. = The answer will be the same no matter who you ask.
8. (たとえ)誰に尋ねても、答えは同じでしょう。
では、暗唱例文です。
1. 一体誰がジェーンを愛しているのですか。 / 私です。
2. ジェーンは一体誰を愛しているのですか。 / 彼女はあなたを愛しているのです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. Whoever [who ever] loves Jane? / I do.
1. = Who on earth [in the world] loves Jane? / I do.
2. Whoever [Who ever] does Jane love? / She loves you.
2. = Who on earth [in the world] does Jane love? / She loves you.
3. 来たい人は誰でも招待しなさい。
4. あなたの好きな人は誰でも招待しなさい。
5. あなたの知っている人は誰でもいつも歓迎です。
6. 誰でも一番最初に来る人にそれを与えよう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3. Invite whoever wants to come.
3. = Invite anyone[anybody] who wants to come.
4. Invite whoever you like.
4. = Invite anyone[anybody] you like.
5. Whoever you know is always welcome.
5. = Anyone[Anybody] you know is always welcome.
6. I'll give it to whoever comes first.
6. = I'll give it to anyone[anybody] who comes first.
7. (たとえ)誰が来ても、ドアを開けてはいけない。
8. (たとえ)誰に尋ねても、答えは同じでしょう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
7. Whoever comes [may come], you mustn't open the door.
7. = You mustn't open the door whoever comes [may come].
7. No matter who comes, you mustn't open the door.
7. = You mustn't open the door no matter who comes.
8. Whoever you (may) ask, the answer will be the same.
8. = The answer will be the same whoever you (may) ask.
8. No matter who you ask, the answer will be the same.
8. = The answer will be the same no matter who you ask.
お疲れ様でした。 (^-^)
複合関係詞-初めに(序文) + 目次
次回-whosever の用法
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Wed.
whosever の用法  
whosever の用法
これまでに学習した複合関係詞を復習しましょう。
⇒ whenever の用法
⇒ wherever の用法
⇒ whenever と wherever (まとめ+復習)
⇒ whatever の用法
⇒ whatever ~ の用法
⇒ whichever ~ と whichever の用法
⇒ whoever の用法
(1) 疑問詞としての用法
whose に ever を加えると、疑問詞の意味を強調することができます。
1. Whosever [Whose ever] car is that?
1. あれは一体誰の車ですか。
2. Whosever [Whose ever] is that?
2. あれは一体誰の(もの)ですか。
※ whose と ever は、離しても構いません。
※ 1. の whosever car の whosever は、car を修飾[形容]する疑問形容詞で、2. の whosever は、car が省略されたもので、疑問代名詞になります。
whose の直後に on earth や in the world を置いても同じような意味になります。
whose car の場合、whose の直後に on earth [in the world] を入れて car を続ける場合と、whose car の後に入れる場合の両方のケースがありますが、一応前者が正用法だとされているようです。
1. = Whose on earth [in the world] car is that? (○)
1. = Whose car on earth [in the world] is that? (△)
1. あれは一体誰の車ですか。
2. Whose on earth [in the world] is that?
2. あれは一体誰の(もの)ですか。
(2) 関係形容詞・関係代名詞としての用法
この用法の whosever はあまり見かけません。
日本の辞書には、「whoever の所有格」と書かれているだけでほとんど例文が載っていませんし、海外の辞書は見出し語にすら含まれていない辞書が多く、載せられていても「rare : まれ」とラベルが貼られています。
割愛しようかと思ったんですけど、やはり念のために解説しておきます。
whosever ~ S + V (目的格)
SがVする誰の~でも
whosever ~ V (主格)
Vする誰の ~でも
whosever ~ の基本イメージ ⇒ 誰の~でも
3. You can use whosever car you like.
3. あなたが好きな誰の車でも使って構いません。
4. You can use whosever car is parked here.
4. ここに駐車されている誰の車でも使って構いません。
※ この用法の場合は、 whoever と一語で綴ります。
注意すべき点は、
3. の例文の whosever car は like の目的語になっていること。(目的格)
whosever car you like が大きな名詞=名詞節で、use の目的語になっていること。
4. の例文の whosever car は is parked の主語になっていること。(主格)
whosever car is parked here が大きな名詞=名詞節で、use の目的語になっていること。
です。
※ which の後の名詞が省略されている場合もあります。
You can use whosever (car) you like.
あなたの好きな誰のものでも使っても構いません。
口語では、whosever の代わりに whoever's や whichever person's が使われています。
これらが正用法かどうかはさておき、実際によく使われている表現は知らなければ困るので、ついでに紹介しておきます。
3. = You can use whoever's car you like.
3. = You can use whichever person's car you like.
4. = You can use whoever's car is parked here.
4. = You can use whichever person's car is parked here.
※ 時々ネットで whosever's という表現も見かけますが、所有の意味が重複しているので、明らかに間違っています。けれどもこういう表現も使われているということは、知っておいても損はしません。
言い換え表現
anyone's[anybody's][any person's] ~ (that) S + V (目的格)
SがVする誰の~でも
anyone's[anybody's][any person's] ~ that V (主格)
Vする誰の~でも
※ 主格の場合は 関係代名詞の that は省略できません。
3. You can use anyone's[anybody's][any person's] car (that) you like.
3. あなたが好きな誰の車でも使って構いません。
4. You can use anyone's[anybody's][any person's] car that is parked here.
4. ここに駐車されている誰の車でも使って構いません。
(3) 譲歩節としての用法
whosever ~ S + V や whosever ~ V は、「(たとえ)Sが誰の~をVしようとも」「(たとえ)誰の~がVしようとも」という、譲歩の意味を表すことがあります。
その場合は、(2) の名詞節としての用法とは全く違い、副詞節[文が大きな副詞相当語句になったもの]になります。
つまり、もう一つ S + V の英文が必要です。
また、文語では、may が入っていることもあります。
まとめると、
Whosever ~ S' + (may) V', S + V )
= S + V whosever ~ S' + (may) V'
(たとえ)S’が誰の~~をV’しようとも、SはVする
Whosever ~ (may) V', S + V
= S + V whosever ~ (may) V'
(たとえ)誰の~がV’しようとも、SはVする
5. Whosever car you (may) use, handle it carefully.
5. = Handle it carefully whosever car you (may) use.
5. hadle O : Oを扱う、使う、操縦する
5. (たとえ)誰の車を使うにせよ、慎重に扱いなさい。
6. Whosever car is (may be) used, it should be handled carefully.
6. = It should be handled carefully whosever car is (may be) used.
6. (たとえ)誰の車が使われるにせよ、慎重jに扱われるべきだ。
7. Whose car is this? Whosever it is (may be), it mustn't be parked here.
7. = Whose car is this? It mustn't be parked here whosever it is (may be).
7. これは誰の車だ。(たとえ)誰のであろうと、ここに駐車してはいけない。
※ 7. は car が前出なので whosever の後の car が省略されています。
言い換え表現
譲歩を表す場合、口語英語では、whosever の代わりに no matter whose を使います。
口語ですから、may はめったに使われません。
No matter whose ~ S' + V', S + V
= S + V no matter whose ~ S' + V'
(たとえ)S’が誰の~をV’しようとも、SはVする
No matter whose ~ V', S + V (目的格)
= S + V no matter whose ~ V'
(たとえ)誰の~がV’しようとも、SはVする
※ no matter は「問題ではない」という意味が原義で、
「S’が誰の~をV’するかは問題ではない → (たとえ)S’が誰の~をV’しようとも」
「誰の~がV’するかは問題ではない → (たとえ)誰の~がV’しようとも」
という意味になります。
5. No matter whose car you use, handle it carefully.
5. = Handle it carefully no matter whose car you use.
5. (たとえ)誰の車を使うにせよ、慎重に扱いなさい。
6. No matter whose car is used, it should be handled carefully.
6. = It should be handled carefully no matter whose car is used.
6. (たとえ)誰の車が使われるにせよ、慎重jに扱われるべきだ。
7. Whose car is this? No matter whose it is, it mustn't be parked here.
7. = Whose car is this? It mustn't be parked here no matter whose it is.
7. これは誰の車だ。(たとえ)誰のであろうと、ここに駐車してはいけない。
では、暗唱例文です。
1. あれは一体誰の車ですか。
2. あれは一体誰の(もの)ですか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. Whosever [Whose ever] car is that?
1. = Whose on earth [in the world] car is that? (○)
1. = Whose car on earth [in the world] is that? (△)
2. Whosever [Whose ever] is that?
2. = Whose on earth [in the world] is that?
3. あなたが好きな誰の車でも使って構いません。
4. ここに駐車されている誰の車でも使って構いません。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3. You can use whosever car you like.
3. = You can use whoever's car you like.
3. = You can use whichever person's car you like.
3. = You can use anyone's[anybody's][any person's] car (that) you like.
4. You can use whosever car is parked here.
4. = You can use whoever's car is parked here.
4. = You can use whichever person's car is parked here.
4. = You can use anyone's[anybody's][any person's] car that is parked here.
5. (たとえ)誰の車を使うにせよ、慎重に扱いなさい。
6. (たとえ)誰の車が使われるにせよ、慎重jに扱われるべきだ。
7. これは誰の車だ。(たとえ)誰のであろうと、ここに駐車してはいけない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
5. Whosever car you (may) use, handle it carefully.
5. = Handle it carefully whosever car you (may) use.
5. No matter whose car you use, handle it carefully.
5. = Handle it carefully no matter whose car you use.
6. Whosever car is (may be) used, it should be handled carefully.
6. = It should be handled carefully whosever car is (may be) used.
6. No matter whose car is used, it should be handled carefully.
6. = It should be handled carefully no matter whose car is used.
7. Whose car is this? Whosever it is (may be), it mustn't be parked here.
7. = Whose car is this? It mustn't be parked here whosever it is (may be).
7. Whose car is this? No matter whose it is, it mustn't be parked here.
7. = Whose car is this? It mustn't be parked here no matter whose it is.
お疲れ様でした。 (^-^)
複合関係詞-初めに(序文) + 目次
次回-however の用法 その1
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however の用法 その1  
however の用法 その1
これまでに学習した複合関係詞を復習しましょう。
⇒ whenever の用法
⇒ wherever の用法
⇒ whenever と wherever (まとめ+復習)
⇒ whatever の用法
⇒ whatever ~ の用法
⇒ whichever ~ と whichever の用法
⇒ whoever の用法
⇒ whosever の用法
how の用法はかなり複雑です。
中学で、「疑問詞」としての用法と、「感嘆詞」としての用法を学習しているはずですが、よくわかっていない入門・初級者が多いですね。
「疑問(副)詞」としての用法と「感嘆詞」としての用法がわかっていなければ、今回の however 解説は理解できません。
よくわからない人は、次のページを復習して来てください。
⇒ 中学英語・ちょっと復習-疑問詞のある疑問文-how
⇒ 中学英語・ちょっと復習-感嘆文 その1
however を理解するために今回必要になる、「疑問(副)詞」としての用法は次の3つです。
1. 状態・様態を問う場合
1. どんな状態[具合]で、どのようで[に]、どうで(すか)
2. 方法・手段を問う場合
2. どんな方法で、どのように(して)、どうやって[どうやったら]
3. 程度を問う場合
3. どれほど、どれくらい、どの程度
(1) 疑問(副)詞としての用法
how に ever を加えると、疑問(副)詞の意味を強調することができます。
1. However[How ever] do I look in this sweater? (状態・様態)
1. このセーターを着たら、一体どのように見えるだろうか。
2. However[How ever] did you do it? (方法・手段)
2. 一体どうやってそれをやったのですか。
3. However[How ever] old is she? (程度)
3. 彼女は一体何歳なのだろうか。
4. However[How ever] many times do I have to tell you ! (程度)
4. 一体何回言わなくちゃいけないの!
※ how と ever は、離しても構いません。
on earth や in the world を使っても同じように疑問詞を強調できます。
1. = How on earth[in the world] do I look in this sweater?
2. = How on earth[in the world] did you do it?
しかし、3. と 4. の例文の場合は、on earth / in the world を入れる位置が問題です。
3. = How on earth[in the world] old is she?
3. = How old on earth[in the world] is she?
4. = How on earth[in the world] manyh times do I have to tell you?
4. = How many times on earth[in the world] do I have to tell you?
一応 how の直後に on earth / in the world を挿入する方が正用法だとされていますが …どうなんでしょうね??
(2) 関係副詞としての用法
however S + V
SがVするどのような方法でも
5. You can do it however you like
5. 君の好きなどんな方法でもそれをしてよい。
→ (どのようにでも)君の好きなようにして結構です。
この用法は、参考書類では「複合関係詞」として、辞書では「接続詞」として扱われていますね。
※ ever なしの、 You can do it how you like. でもほぼ同じ意味を表せます。
however の基本イメージ ⇒ どんな方法でも
言い換え表現
in whatever way S + V
SがVするどんな方法でも
(in) any way (that) S + V
SがVするどんな方法でも
5. = You can do it in whatever way you like
5. = You can do it (in) any way (that) you like.
5. 君の好きなどんな方法でもそれをしてよい。
→ (どのようにでも)君の好きなようにして結構です。
(3) 譲歩節としての用法
However ~
(たとえ)どれほど~でも
この用法が、学校英語で一番詳しく学習する however の用法です。
用法がかなり複雑で、例文が多くなりそうなので次回に詳しく解説することにします。
では、今回の分の暗唱例文です。
1. このセーターを着たら、一体どのように見えるだろうか。
2. 一体どうやってそれをやったのですか。
3. 彼女は一体何歳なのだろうか。
4. 一体何回言わなくちゃいけないの!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. However[How ever] do I look in this sweater?
1. = How on earth[in the world] do I look in this sweater?
2. However[How ever] did you do it?
2. = How on earth[in the world] did you do it?
3. However[How ever] old is she?
3. = How on earth[in the world] old is she?
3. = How old on earth[in the world] is she?
4. However[How ever] many times do I have to tell you !
4. = How on earth[in the world] manyh times do I have to tell you?
4. = How many times on earth[in the world] do I have to tell you?
5. 君の好きなどんな方法でもそれをしてよい。
→ (どのようにでも)君の好きなようにして結構です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
5. You can do it however you like
5. = You can do it in whatever way you like
5. = You can do it (in) any way (that) you like.
お疲れ様でした。 (^-^)
複合関係詞-初めに(序文) + 目次
次回-however の用法 その2 (譲歩節)
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however の用法 その2 (譲歩節)  
however の用法 その2 (譲歩節)
まず、前回の however の用法を復習してください。
⇒ however の用法 その1
今回は譲歩節[たとえ~であろうとも]としての用法を解説します。
however の元の how に、3つの用法があるので、譲歩節としての用法も次の3つの用法があります。
1. 程度
2. 方法・手段
3. 状態・様態
程度を表す譲歩節
この用法は、how を使った感嘆文の構造によく似ているので、準備運動としてまず感嘆文を復習しましょう。
■ 次の英文の very や so を how に換えて感嘆文にしてみましょう。
1. You are very tired. (形容詞で主格補語)
1. 君はとても疲れています。
→ How tired you are !
→ 君はどれほど[なんて]疲れているのでしょう。
2. I am very busy. (形容詞で主格補語)
2. 私はとても忙しいです。
→ How busy I am !
→ (私は)どれほど[なんて]忙しいのでしょう。
3. It seems very difficult. (形容詞で主格補語)
3. それはとても難しそうに思われます。
→ How difficult it seems !
→ それはどれほど[なんと]難しそうに思われるのでしょうか。
4. He gets very excited. (形容詞で主格補語)
4. get excited : 興奮させられた状態になる → 興奮する
4. 彼はとても興奮する。
→ How excited he gets !
→ 彼はどれほど[なんて]興奮するのでしょう。
5. You find it very difficult.
5. 君はそれをとても難しいとわかる。
→ How difficult you find it !
→ 君はそれをどれほど[なんて]難しいとわかるのでしょう。
形容詞の場合は、動詞の補語になっている形容詞に how を付けて文頭に持ってきます。
※ 1. 2. 3. 4. は主語を説明する補語[主格補語]、5. は目的語を説明する補語[目的格補語]です。
6. You practice very hard. (副詞)
3. 君はとても一生懸命練習します。
→ How hard you practice !
→ 君はどれほど[なんて]一生懸命練習するのでしょう。
7. You explain very carefully. (副詞)
4, 君はとても注意深く説明する。
→ How carefully you explain !
→ 君はどれほど[なんて]注意深く説明するのでしょう。
動詞を修飾する副詞の場合も、how を付けて文頭に移動させます。
8. It costs so much (money). (名詞句で動詞の目的語)
5. それはとてもたくさんのお金がかかる。
→ How much (money) it costs !
→ それはどれほど[なんて]たくさんのお金がかかるのでしょう。
much + 名詞 や many + 名詞 が動詞の目的語の場合、how を付けて、 how much 名詞 / how many 名詞 ごと全部文頭に移動させます。
9. So many people come. (名詞句で主語)
6. とてもたくさんの人が来ます。
→ How many people come !
→ どれほど[なんて]たくさんの人が来るのでしょう。
much + 名詞 や many + 名詞 が主語の場合、how を付けるだけで完成です。
10. You ask so many times. (副詞句)
7. 君は何度も[← とてもたくさんの回数)尋ねますね。
→ How many times you ask !
→ 君はどれほど[なんて]多くの回数尋ねるのでしょう。
many times は、回数を表す副詞句で、how many times ごと文頭に移動させます。
さて、本題の譲歩節の解説です。
上で練習した感嘆文と同じように
1. You are very tired.
1. 君はとても疲れている。
の very を however に換え文頭に移動させて、 however tired you are にします。
これで、「どれほど[どんなに]疲れていようとも」という譲歩節になります。
これだけでは文が成立しないので、もう一つ文を足して、
1. However tired you are [may be], you must get the work finished..
1. = You must get the work finished however tired you are [may be].
1. get O finished : Oを終わらせてしまう、Oを終わらせる
1. (たとえ)どれほど[どんなに]疲れていても、君はその仕事を終わらさなければいけない。
文語の場合、動詞に may が加わっていることがありますが、意味は変わりません。
皆さんが英語を話したり書いたりする時は may は使わなくて結構です。
読んだり聞いたりする時に備えて、may が入っていることがあるということは知っておかねばいけません。
同じように、 2. の busy に however を付けて文頭に倒置します。
however busy I am = どれほど[どんなに]忙しくても
さらにもう一つ文を足して、
2. However busy I am [may be], I walk for an hour every day.
2. = I walk for an hour every day however busy I am [may be].
2. (たとえ)どれほど[どんなに]忙しくても、私は毎日1時間歩きます。
1. 2. の形式をまとめると、
However ~ S' is/are/am[may be], S + V
= S + V however ~ S' is/are/am[may be]
(たとえ)S’がどれほど~であろうと
この場合、~ は be動詞 の主格補語[主語を説明する語 = C]になります。
つまり、S + V[be] + C の C に however が付いて前に出る形になります。
S + V + C の文型に使われる動詞[=不完全自動詞]は be動詞 が代表ですが、他にもいくつかあります。
⇒ 動詞の文型-不完全自動詞 を復習しに行く
However C S' + (may) V', S + V
= S + V however C S' + (may) V'
(たとえ)S’がどれほどCに思えようが[になろうが]、SはVする
※ V’は、look / sound / seem 「Cに見える/聞こえる/思われる」や become / get 「Cになる」や remain / keep 「Cのままである」などです。
3. However difficult it seems [may seem], don't give up.
3. = Don't give up however difficult it seems [may seem].
3. (たとえ)どれほど難しそうに思えても、あきらめてはいけない。
4. However excited he gets [may get], he always looks calm.
4. = He always looks calm however excited he gets [may calm].
4. calm [カーム] : 冷静な
4. (たとえ)彼はどれほど興奮しても、いつも冷静に見える。
S + V + O + C の C[目的語を説明する語=目的格補語]の場合も、Cに however を付けて文頭に移動させます。
⇒ 目的格補語についてはここを参考にしてください。
However C S' + (may) V' + O', S + V
= S + V however C S' + (may) V' + O'
(たとえ)S’がO’をどれほどCだとV’しようが、SはVする
5. However difficult you (may) find it, don't give up.
5. = Don't give up however difficult you (may) find it.
5. (たとえ)それがどれほど難しいとわかっても、あきらめてはいけない。
6. 7. も 副詞の hard と carefully に however を付けて文頭に倒置し、もう一つ文を足して、
However 副詞 S' + (may) V', S + V
= S + V however 副詞 S' + (may) V'
(たとえ)S’がどれほど副詞の状態でV’しようとも、SはVする
6. However hard you (may) practice, you can't beat me.
6. = You can't beat me however hard you (may) practice.
6. (たとえ)どれほど[どんなに]一生懸命練習しても、君は僕には勝てないよ。
7. However carefully you (may) explain, he won't understand you.
7. = He won't understand you however carefully you (may) explain.
7. (たとえ)どれほどどんなに]注意深く説明しても、彼は君の言ううことを理解しないだろう。
8. 9. 10. の much と many は、however much ~ / however many ~ のように、~(名詞)が付いてきます。
もちろん ~(名詞) を言う必要が無い場合は、省略できます。
上の 8. 9. 10. を使って however の例文を作ると、
8. However much (money) it costs [may cost], I will buy it.
8. = I will buy it however much (money) it costs [may cost].
8. (たとえ)それがどれほど多くのお金がかかろうとも、私はそれを買います。
→ (たとえ)それがいくらしようとも、私はそれを買います。
※ money は言わなくても分かるので、普通省略されます。
However many[much] ~ S' + (may) V', S + V
= S + V however many[much] ~ S' + (may) V'
(たとえ)S’がどれほどたくさんの~をV’しようが、SはVする
9. However many people (may) come, there is always enough food for everybody.
9. = There is always enough food for everybody however many people (may) come,
9. (たとえ)どんなにたくさんの人が来ても、全員に十分な食べ物がいつもあります。
However many[much] ~ (may) V', S + V
= S + V however many[much] ~ (may) V'
(たとえ)どれほどたくさんの~がV’しようが、SはVする
10. However many times you (may) ask, the answer will be the same.
10. = The answer will be the same however many times you (may) ask.
10. (たとえ)どれほど多くの回数尋ねても、答えは同じです。
→ (たとえ)何回尋ねても、答えは同じです。
However many times S' + (may) V', S + V
= S + V however many times S' + (may) V'
(たとえ)どれほど多くの回数[何回]S’がV’しようが、SはVする
方法[手段]・状態[様態]を表す譲歩節
程度を表す譲歩節は、however が形容詞・副詞を伴って文頭に出ました。
方法[手段]・状態[様態]を表す譲歩節は、however が単独で文頭に出ます。
However S' + (may) V', S + V
= S + V however S' + (may) V'
(たとえ)どのようにS’がV’しようが、SはVする
11. However you (may) do it, the result will be the same.
11. = The result will be the same however you (may) do it.
11. (たとえ)どんな方法で[どのように]それをやっても、結果は同じでしょう。
12. However you (may) look at it, it is wrong.
12. = It is wrong however you (may) look at it.
12. どう見ても、それは間違っている。
13, However the weather is [may be], the game will be played.
13. = The game will be played however the weather is (may be).
13. (たとえ)天気がどのようであろうとも[どんな天気でも]、試合は行なわれます。
口語英語の場合、however よりも no matter how のほうがよく使われます。
口語英語ですから may が使われるのはまれです。
no matter は、「問題ではない」という意味で、
どれほど~かは問題ではない → (たとえ)どれほど~であろうとも
どのようにVするかは問題ではない → (たとえ)どのようにVしようとも
という意味になります。
まとめの暗唱例文に no matter how の例文を加えておきますから、必ず覚えましょう。
暗唱例文
1. (たとえ)どれほど[どんなに]疲れていても、君はその仕事を終わらさなければいけない。
2. (たとえ)どれほど[どんなに]忙しくても、私は毎日1時間歩きます。
3. どれほど難しそうに思えても、あきらめてはいけない。
4. 彼はどれほど興奮しても、いつも冷静に見える。
5. (たとえ)それがどれほど難しいとわかっても、あきらめてはいけない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. However tired you are [may be], you must get the work finished..
1. = You must get the work finished however tired you are [may be].
1. No matter how tired you are, you must get the work finished..
1. = You must get the work finished no matter how tired you are.
2. However busy I am [may be], I walk for an hour every day.
2. = I walk for an hour every day however busy I am [may be].
2. No matter how busy I am, I walk for an hour every day.
2. = I walk for an hour every day no matter how busy I am.
3. However difficult it seems [may seem], don't give up.
3. = Don't give up however difficult it seems [may seem].
3. No matter how difficult it seems, don't give up.
3. = Don't give up no matter how difficult it seems.
4. However excited he gets [may get], he always looks calm.
4. = He always looks calm however excited he gets [may calm].
4. No matter how excited he gets, he always looks calm.
4. = He always looks calm no matter how excited he gets.
5. However difficult you (may) find it, don't give up.
5. = Don't give up however difficult you (may) find it.
5. No matter how difficult you find it, don't give up.
5. = Don't give up no matter how difficult you find it.
6. (たとえ)どれほど[どんなに]一生懸命練習しても、君は僕には勝てないよ。
7. (たとえ)どれほどどんなに]注意深く説明しても、彼は君の言ううことを理解しないだろう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
6. However hard you (may) practice, you can't beat me.
6. = You can't beat me however hard you (may) practice.
6. No matter how hard you practice, you can't beat me.
6. = You can't beat me no matter how hard you practice.
7. However carefully you (may) explain, he won't understand you.
7. = He won't understand you however carefully you (may) explain.
7. No matter how carefully you explain, he won't understand you.
7. = He won't understand you no matter how carefully you explain.
8. (たとえ)それがどれほど多くのお金がかかろうとも、私はそれを買います。
→ (たとえ)それがいくらしようとも、私はそれを買います。
9. (たとえ)どんなにたくさんの人が来ても、全員に十分な食べ物がいつもあります。
10. (たとえ)どれほど多くの回数尋ねても、答えは同じです。
→ (たとえ)何回尋ねても、答えは同じです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
8. However much (money) it costs [may cost], I will buy it.
8. = I will buy it however much (money) it costs [may cost].
8. No matter how much (money) it costs, I will buy it.
8. = I will buy it no matter how much (money) it costs.
9. However many people (may) come, there is always enough food for everybody.
9. = There is always enough food for everybody however many people (may) come,
9. No matter how many people come, there is always enough food for everybody.
9. = There is always enough food for everybody no matter how many people come,
10. However many times you (may) ask, the answer will be the same.
10. = The answer will be the same however many times you (may) ask.
10. No matter how many times you ask, the answer will be the same.
10. = The answer will be the same no matter how many times you ask.
ようやく書き終えました。 (;´▽`A``
お疲れ様でした。 m(__)m
⇒ 複合関係詞-初めに(序文) + 目次
次回-接続副詞の however (作成中)
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Sat.
高校英語・基礎-語法-接続副詞- however 
高校英語・基礎-語法-接続副詞- however
まず次の英語を見てみましょう。
I want a cat, but my husband doesn't like any pets.
私は猫が欲しい[→ 飼いたい]、でも[しかし]夫はペットが全く好きでない。
→ 私は猫を飼いたいが、夫はペットが全く好きでない。
中学程度の英語ですから楽勝ですね。
この文は、コンマで区切られています。
では、次のように、ピリオドで区切った文はどうでしょう?
1. a. I want a cat. But my hauband doesn't like any pets.
1. a. 私は猫が欲しい[→ 飼いたい]、しかし[でも]夫はペットが全く好きでない。
口語英語ではこれも立派な英語です。
中学英語の時点では、これで十分です。
ところが、一旦文を完結させ、その文を受けて But で始めるのは、正式な文書やスピーチでは避けられます。
では何を使えばいいのでしょうか?
中学3年の3学期か高校1年で however という単語を学習します。
however は but より形式ばった[formal]表現で、少し文語調の、「しかしながら」と和訳が定番です。
1. b. I want a cat. However. my husband doesn't like any pets.
1. b. 私は猫が飼いたい。しかしながら、夫はペットが全く好きでない。
but は接続詞ですが、however は(接続)副詞なので、文頭に置く場合は後にコンマを置きます。
副詞なので、文頭だけでなく、文中、短い文なら文末にも置くことができます。
1. c. I want a cat. My husband, however, doesn't like any pets.
1. d. I want a cat. My husband doesn't like any pets, however.
文末の however は、前文[I want a cat.]を受けているので、注意しましょう。
ちなみに、ピリオドではなくセミコロン = ;で区切った文もよく見かけます。
耳で聞くとわかりませんけど…
[参] I want a cat; however, my husband doesn't like any pets.
例文をまとめると、
1. 私は猫が飼いたい。 しかし(ながら)夫はペットが好きでない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. a. I want a cat. But my husband doesn't like any pets. (口語)
1. b. I want a cat. However. my husband doesn't like any pets. (文語)
1. c. I want a cat. My husband, however, doesn't like any pets.(文語)
1. d. I want a cat. My husband doesn't like any pets, however.(文語)
正式な[formal]なメールや文書、スピーチの場合は、but ではなく、ぜひ however も使うようにしましょう。
※ 口語英語なのに、but ではなく わざと however を使う場合もありますが、ちょっと使い分けが微妙で難しいので今回は割愛します。又機会があれば解説します。 m(__)m
⇒ 複合関係詞としての however の用法はこちらを参考にしてください。
次回-学校では教えてくれない英語-会話の返答に使う微妙な whatever
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Sat.
分詞の副詞的用法[分詞構文]-その1 (入門・初級向け) 
分詞の副詞的用法[分詞構文]-その1 (入門・初級向け)-口語用法
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]の全目次を見に行く。
まず太線部に注意して次の英文を見てみましょう。
He waited for a bus patiently.
彼は辛抱強くバスを待った。
He waited for a bus quietly.
彼は静かにバスを待った。
副詞の
patiently [ペイシェントリ] (辛抱強く)
quietly [クワイアットリ] (静かに)
が、動詞の waited (待った) を修飾していますね。
では現在分詞[Ving]を含む次の文はどうでしょう。
He waited for a bus reading a comic book.
彼は漫画の本を読みながらバスを待った。
He waited for a bus standing in line.
彼は列に並んでバスを待った。
stand in line : 列の中に立つ → 列に並ぶ
現在分詞[Ving]の
reading a comic book (漫画の本を読みながら)
standing in line (列に並んで)
が、動詞の waited (待った) を修飾していますね。
つまり、現在分詞[Ving]の reading a comic book / standing in line は、副詞の patiently / quietly の代わりをしているわけです。
次の文も太線部に注意して見てみましょう。
He was sitting on the sofa silently.
彼は黙ってソファに座っていた。
He was sitting on the sofa nervously.
彼は緊張してソファに座っていた。
副詞の
silently [サイレントリ] (黙って)
nervously [ナーバスリ] (緊張して)
が、動詞の was sitting (座っていた) を修飾していますね。
では、次の文はどうでしょう?
He was sitting on the sofa surrounded by his children.
彼は自分の子供たちに囲まれてソファに座っていた。
He was sitting on the sofa supported by his wife.
彼は妻に支えられてソファに座っていた。
surround O [サラウンド] : Oを取り囲む
support O [サポート] : Oを支える
今度は、過去分詞[Vpp]の
surrounded by his children (自分の子供たちに囲まれて)
supported by his wife (妻に支えられて)
が、動詞のwas sitting (座っていた) を修飾していますね。
つまり、過去分詞[Vpp]の surrounded by his children / supported by his wife は、副詞の silently / nervously の代わりをしているわけです。
このような用法を 分詞の副詞的用法[=分詞構文] と呼びます。
一般の参考書は「分詞構文」というおおげさな文法用語を使っていますが、ここではあえて「分詞の副詞的用法」と呼んでおきます。
今回は「入門・初級向け」ですので、口語英語でもよく使われる一番基本的な用法=同時に行われている動作・状況を付加する用法)のみ解説することにします。
主に文語でよく使われる発展的な詳しい用法は別ページで解説します。
それでは、すでに紹介した例文を頭にインプットしていただきます。
分詞の手前にコンマが付いていることもあるので、かっこで書いておきます。
次の日本語を英語にしなさい。
1. 彼は漫画の本を読みながらバスを待った。
2. 彼は列に並んでバスを待った。
3. 彼は自分の子供たちに囲まれてソファに座っていた。
4. 彼は妻に支えられてソファに座っていた。
1. He waited for a bus(,) reading a comic book.
2. He waited for a bus(,) standing in line.
3. He was sitting on the sofa(,) surrounded by his children.
4. He was sitting on the sofa(,) supported by his wife.
《質問》
I was sitting on the sofa … ではなくて、I sat on the sofa … ではだめでしょうか?
参考書の例文でよく見かけるのですが…
《答え》
それでも構いませんが、文語になります。
今回は口語英語で使われる用法だけを紹介しているので、was sitting で覚えましょう。
ちなみに、 was[were] standing も、文語では進行形を使わないで stood になることがあります。
暗記できましたか?
左側の waited や was sitting が主[メイン]、
右側の現在[過去]分詞[Ving / Vpp] が副[サブ]、
と言う訳です。
次のようなイメージで理解しましょう。
現在分詞[Ving]の副詞的用法 ⇒ Vしている状態で (~する)
過去分詞[Vpp]の副詞的用法 ⇒ Vされた状態で (~する)
え?日本語に訳さないとよくわからない?
では、日本語訳で説明すると
現在分詞[Ving]の副詞的用法 ⇒ Vしながら(~する)、Vして(~する)
過去分詞[Vpp]の副詞的用法 ⇒ Vされて(~する)
では、練習問題です。
次の二つの文を一文にして、和訳してください。
(副)と書かれた方の主語とbe動詞を省いて分詞のみにして、それを(主)と書かれた方の文の後ろに付け足せばOKです。
コンマは付けても付けなくてもどちらでも構いません。
5. I always eat dinner. (主)
5. 私はいつも夕食を食べる。
5. I am watching TV. (副)
5. 私はテレビを見ている。
6. The dog was lying on the ground. (主)
6. lie [ライ] - lay [レイ] - lain [レイン] - lying [ライイング] : 横たわる
6. その犬は地面に寝そべっていた。
6. It was tied to the tree. (副)
6. tie O to ~ [タイ] : ~にOつなぐ be tied to ~ : ~につながれている
6. それは木につながれていた。
7. Mike was writing a report. (主)
7. マイクはレポートを書いていた。
7. He was using a PC. (副)
7. 彼はパソコンを使っていた。
8. My son came home. (主)
8. 私の息子は家に帰って来た。
8. He was covered with mud. (副)
8. cover O with ~ : ~でOをおおう be covered with ~ : ~でおおわれている
8. 彼は泥まみれだった。
9. The girls came into the classroom. (主)
9. 女の子達は教室に入って来た。
9. They were chatting loudly. (副)
9. chat [チャット] : おしゃべりする
9. loudly [ラウドリ] : 大声で
9. 彼女達は大声でおしゃべりをしていた。
10. The boy went to the police station. (主)
10. その少年は警察署へ行った。
10. He was accompanied by his mother. (副)
10. accompany O [アカムパニ] : Oに付きそう
10 彼は母親に付き添われていた。
解答
5. I always eat dinner(,) watching TV.
1. 私はいつもテレビを見ながら夕食を食べます。
6. The dog was lying on the ground(,) tied to the tree.
2. その犬は木につながれて地面の上に寝そべっていた。
7. Mike was writing a report(,) using a PC.
3. マイクはパソコンを使ってレポートを書いていた。
8. My son came home(,) covered with mud.
4. 私の息子は泥におおわれて(→ 泥まみれになって)家に帰って来た。
9. The girls came into the classroom(,)chatting loudly.
5. 女の子たちは大声でおしゃべりしながら教室に入って来た。
10. The boy went to the police station(,) accomanied by his mother.
10. その男の子は母親に付き添われて警察署へ行った。
最後に、この英語も覚えてしまいましょう。
英語にしなさい。(解答は上記)
5. 私はいつもテレビを見ながら夕食を食べます。
6. その犬は木につながれて地面の上に寝そべっていた。
7. マイクはパソコンを使ってレポートを書いていた。
8. 私の息子は泥におおわれて(→ 泥まみれになって)家に帰って来た
9. 女の子たちは大声でおしゃべりしながら教室に入って来た。
10. その男の子は母親に付き添われて警察署へ行った。
《補講-ちょっと応用》
今までの解説を、記号化すると次のようになります。
(S) + V1(,) V2ing
(Sは)V2しながら[V2して]V1する
(S) + V1(,)V2pp
(Sは)V2されてV1する
V2ing や V2pp は、S + V1 ではなく、V1 だけを後ろから修飾しているのですから、S は必ずしも必要ありません。
ということは次のような文も可能です。
It is not good to eat watching TV.
テレビを見ながら食事をするのはよくない。
My grandfather loves chatting surrounded by his grandchildren.
私の祖父は孫に囲まれておしゃべりをするのが大好きだ。
watching TV は、不定詞 to eat の eat を修飾しています。
surrounded by his grandchildren は、動名詞 chatting の chat を修飾しています。
私が、「分詞構文」という用語を嫌って、「分詞の副詞的用法」という用語を好んで使うのは、上記のような場合もあるからです。
どうです?「分詞の副詞的用法(分詞構文」の感覚がつかめましたか?
英語を聞き、話し、メールや手紙を書く程度ならこの「一番基本的な用法=同時に行われている動作・状況を付加する用法」で十分です。
でも、本や新聞やネットの情報を読む場合にはこれだけでは足りないので、現在分詞・過去分詞の副詞的用法[=分詞構文]-その2 に進みましょう。
次回-分詞の副詞的用法[分詞構文]-その2
分詞の副詞的用法[分詞構文]-目次
その1-口語英語で使われる用法だけの解説 (入門・初級向け)
その2-基本用法-意味別による解説
その3-基本用法-分詞の位置別による解説
その4-基本用法-暗誦例文のまとめ
その5-基本用法-練習問題
その6-完了分詞
その7-否定
その8-意味上の主語が付いている場合=独立分詞構文
その9-慣用表現(1)
その10-慣用表現(2)
その11-慣用表現のまとめ(暗誦例文)
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Fri.
分詞の副詞的用法[分詞構文]-その2-基本用法・意味別解説 
分詞の副詞的用法[分詞構文]-その2-基本用法・意味別解説
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]の全目次を見に行く。
まず前回の復習をしましょう。
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その1 (入門・初級向け)
前回は次の一番基本的な用法だけを学習しました。
1. 同時動作・状況
ある行為と同時に行われている動作や状況を付加する用法です。
現在分詞の場合
(S) + V1(,) V2ing
(Sは)V2しながらV1する
(Sは)V2してV1する
過去分詞の場合
(S) + V1(,) V2pp
(Sは)V2されてV1する
この用法は前回の入門・初級向けのページで詳しく解説しました。
例文を転載しますから、覚えているかどうかテストしてみましょう。
01. 彼は漫画の本を読みながらバスを待った。
02. 彼は列に並んでバスを待った。
03. 彼は自分の子供たちに囲まれてソファに座っていた。
04. 彼は妻に支えられてソファに座っていた。
05. 私はいつもテレビを見ながら夕食を食べます。
06. その犬は木につながれて地面の上に寝そべっていた。
07. マイクはパソコンを使ってレポートを書いていた。
08. 私の息子は泥におおわれて[→ 泥まみれになって]家に帰って来た
09. 女の子たちは大声でおしゃべりしながら教室に入って来た。
10. その男の子は母親に付き添われて警察署へ行った。
11. テレビを見ながら食事をするのはよくない。
12. 私の祖父は孫に囲まれておしゃべりをするのが大好きだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
01. He waited for a bus(,) reading a comic book.
02. He waited for a bus(,) standing in line.
03. He was sitting on the sofa(,) surrounded by his children.
04. He was sitting on the sofa(,) supported by his wife.
05. I always eat dinner(,) watching TV.
06. The dog was lying on the ground(,) tied to the tree.
07. Mike was writing a report(,) using a PC.
08. My son came home(,) covered with mud.
09. The girls came into the classroom(,)chatting loudly.
10. The boy went to the police station(,) accomanied by his mother.
11. It is not good to eat watching TV.
12. My grandfather loves chatting surrounded by his grandchildren.
できましたか?
この用法が、現在分詞・過去分詞の副詞的用法[=分詞構文]の基本です。
よくわからない人は、必ず次のページに戻って復習してください。
そのまま次に進むと、理解できなくなります。
⇒ 現在分詞・過去分詞の副詞的用法[=分詞構文]-その1 (入門・初級向け)
《質問》
1. の例文の和訳を
He waited for a bus(,) reading a comic book.
彼は漫画の本を読みながらバスを待った。
「彼はバスを待って漫画を読んでいた」
と前後逆に訳してもよろしいでしょうか?
《答え》
確かにそういう風に逆に訳している参考書や辞書が多いですね。
もちろんその和訳でも十分通用します。
でも、私はお勧めしません。
そんなことをすると次の文の区別がつかなくなります。
A. He waited for a bus(,) reading a comic book.
A. 私は漫画を読みながら[読んで]バスを待っていた。
B. I was reading a comic book(,) waiting for a bus.
B. 私はバスを待ちながら[待って]漫画を読んでいた。
A. は reading a comic book が副[サブ]、waited for a bus が主[メイン]
B. は waiting for a bus が副[サブ]、was reading a comic book が主[メイン]
になります。
逆に訳すと、どちらがどちらかわからなくなるのでお勧めしません。
《質問》
学校の教科書で次のような英文を見ました。
You look smart wearing glasses..
「眼鏡をかけながら」や「眼鏡をかけて」はうまく訳せないのですが…??
《答え》
この例文の場合は、通例、次のように和訳しますね。
You look smart wearing glasses.
君は眼鏡をかけていると賢く見える。
「Vしていると~に見える」という和訳は、「Vしていないと~に見えない」という意味を暗示させます。
話し方[抑揚]によってはそのような含みを持たせることもできますが、そこまでの裏の意味は含んでいない場合は、素直に、「君は眼鏡をかけて賢そうに見えるね。」ぐらいの訳でもいいかもしれません。
次の例文も、同様です。
She looked pretty wearing a kimono.
彼女は着物を着てかわいく見えた。
彼女は着物を着ているとかわいく見えた。
この「同時動作・状況を付加する」用法は、修飾する行為よりも後に置くのが基本です。
しかし、同時とはいっても微妙に時間的に先に動作が行われているような感覚がある場合は、修飾する動作よりも先に、すなわち、文頭、文中(主語の後に挿入)に置かれていることもあります。
例えば 9. の例文は、女の子たちが教室に入ってくるよりも先に話し声が聞こえてくるような感覚があるので、次のように先に置いてもかまいません。
9. Chatting loudly, the girls came into the classroom.
9. 大声でおしゃべりしながら、女の子たちは教室に入って来た。
9. The girls, chatting loudly, came into the classroom.
9. 女の子たちは、大声でおしゃべりしながら、教室に入って来た。
10. の例文も同様に、母親に付き添われているのが、微妙に先行しているような感覚があるので、次のように先に置いてもかまいません。
10. Accompanied by his mother, the boy went to the police station.
10. 母親に付き添われて、その男の子は警察署へ行った。
10, The boy, accompanied by his mother, went to the police station.
10. その男の子は、母親に付き添われて、警察署へ行った。
結局、9. と 10. の例文は、次の2番目の用法、「先行動作・状況」に限りなく近いということになります。
2. 先行動作・状況
ある行為に先行して行われる動作や状況を付加する用法です。
1. の用法は、口語・文語共に使えますが、2. のこの用法は文語です。
主に、物語風の英文によく出てきます。
センター試験でも、以前は一番最後の英文が回想録のような物語調の英文が多かったので、この用法をよく見かけましたが、今は論説文が主体なので、大学受験の英語ではあまり見かけなくなりましたね。
でも、受験英語がすべてではないのですから、この用法も覚えておきましょう。
この用法は当然修飾する行為よりも先に付加します。つまり、文頭か文中(主語の後ろ)に置かれます。
現在分詞の場合
V2ing, S + V1
S, V2ing, + V1
V2していて、SはV1する [Sは、V2していて、V1する]
V2していると、SはV1する [Sは、V2していると、V1する]
V2して、SはV1する [Sは、V2して、V1する]
V2すると、SはV1する [Sは、V2すると、V1する]
過去分詞の場合
V2pp, S + V1
S, V2pp, + V1
V2されて、SはV1する [Sは、V2されて、V1する]
V2されると、SはV1する [Sは、V2されると、V1する]
和訳があいまいだと思っていませんか?
分詞の副詞的用法[分詞構文]はもともとあいまいな表現なので、あいまいな和訳がぴったりなのです。
「V2している時に / V2した時」になどはっきり和訳すると、せっかく分詞の副詞的用法[分詞構文]のあいまいさが消えてしまいます。
例文です。
13. Walking in the grass, Mr. Frog was bitten by a snake.
13. Mr. Frog, walking in the grass, was bitten by a snake.
13. 草の中を歩いていて[歩いていると]、フロッグさんは蛇にかまれた。
13. フロッグさんは、草の中を歩いていて、蛇にかまれた。
14. Seeing a police officer, the robber ran away.
14. The robber, seeing a police officer, ran away.
14. 警察官を見て[見ると]、その強盗は逃げ去った。
13. その強盗は、警察官を見て[見ると]、逃げ去った。
15. Picking up a stone, the boy threw it at the dog.
15. The boy, picking up a stone, threw it at the dog.
15. 石を拾って[拾うと]、その少年はそれを犬めがけて投げつけた。
15. その少年は、石を拾って[拾うと]、それを犬めがけて投げつけた。
16. Shot by a machine gun, the police officer fell on(to])the ground.
16. The police officer, shot by a machine gun, fell on(to) the ground.
16. マシンガン[機関銃]で撃たれて、その警官は地面に倒れた。
16. その警官は、マシンガン[機関銃]で撃たれて、地面に倒れた。
17. Seen from the plane, the island looked like an egg.
17. The island, seen from the plane, looked like an egg.
17. 飛行機から見られると[→ 見ると]、その島は卵のように見えた。
17. その島は、飛行機から見られると[→ 見ると]、卵のように見えた。
13 の例文は、進行中(V2している)の意味が残っているので、1. の「同時動作・状況」に限りなく近いです。
14. 15. の例文は、状況(=状態)ではなく動作なので進行中(V2している)の意味は無くなっています。
《質問》
17. の例文についてですが、
Seen from the plane, the island looked like an egg.
飛行機から見ると、その島は卵のように見えた。
ではなく、
Seeing from the plane, the island looked like an egg.
としてはいけないのでしょうか?
《答え》
それは入門・初級者がよく陥る間違いです。
「飛行機から見ると」という日本語にだまされてはいけません。
このことは接続詞を使って書き換えるとよくわかります。
When it was seen from the plane, the island looked like an egg.
「飛行機から見られると」が直訳で、日本語が不自然だから「飛行機から見ると」と意訳しているだけです。
Seeing にすると、Seeing の意味上の主語[= 人]と、英文の主語[= the island]が一致しなくなります。
つまり、次の英文を強引に「分詞の副詞的用法=分詞構文」にしていることになります。
When we[I] saw it from the plane, the island looked like an egg.
When 内の主語が we[I] 、主節の主語が the island で主語が一致していません。
おまけに saw it の it も消えていますから、明らかに文法的に間違っていますね。
もっとも、英語が母語の人でも、時々このような文法的には間違った用法を使うこともあるようですが… (-。-;)
次の英文は、分詞の意味上の主語と、文の主語が一致している正しい用法です。
Looking out (of) the plane window, I saw an egg-shaped island.
飛行機の窓から外を見ると、卵型の島が見えた。
前述したように、この用法は文語であいまいな表現ですです。
口語英語では、接続詞を使って次のように表現すればいいでしょう。
13. While (he was) walking in the grass, Mr. Frog was bitten by a snake.
13. Mr. Frog ,while (he was) walking in the grass, was bitten by a snake.
13. Mr. Frog was bitten by a snake while (he was) walking in the grass.
13. 草の中を歩いている時[← いる間に]、フロッグさんは蛇にかまれた。
13. フロッグさんは、草の中を歩いている時、蛇にかまれた。
※ (he was) は通例省略されます。
14. When the robber saw a police officer, he ran away.
14. The robber ran away when he saw a police officer..
14. その強盗は警察官を見た時[見ると]逃げ去った。
15. The boy picked up a stone and threw it at the dog.
15. その少年は石を拾ってそれを犬めがけて投げつけた。
16. The police officer was shot by a machine gun and fell on[to] the ground.
16. その警官はマシンガン[機関銃]で撃たれて地面に倒れた。
17. When (it was) seen from the plane, the island looked like an egg.
17. The island, when (it was) seen from the plane, looked like an egg.
17. The island looked like an egg when (it was) seen from the plane.
17. 飛行機から見られると[→ 見ると]、その島は卵のように見えた。
17. その島は、飛行機から見られると[→ 見ると]、卵のように見えた。
※ (it was) はよく省略されます。
3. 理由・動機
ある行為の理由・動機となる動作や状況を付加する用法です。
1. の「同時動作・状況」と、2. の「先行動作・状況」の用法が、たまたま「理由・動機」にも解釈できるというあいまいな用法です。
1. の「同時動作・状況」や 2. の「先行動作・状況」にも訳せるが、同時に、3. の「理由・動機」にも訳せるというケースがほとんどです。
2. と同じく、現在分詞の場合、進行中(Vしている)の意味は薄れています。
分詞の位置は 2. と同じく、文頭か文中(主語の後ろ)が普通です。
現在分詞の場合
V2ing, S + V1
S, V2ing, + V1
V2して、SはV1する [Sは、V2して、V1する]
V2するので、SはV1する [Sは、V2するので、V1する]
過去分詞の場合
V2pp, S + V1
S, V2pp, + V1
V2されて[されていて]、SはV1する [Sは、V2されて[されていて]、V1する]
V2された[されている]ので、SはV1する [Sは、V2された[されている]ので、V1する]
例文です。
18. Thinking that it might rain, Mr. Amano took an umbrella with him.
18. Mr. Amano, thinking that it might rain, took an umbrella with him.
18. 雨が降るかもしれないと思って[思ったので]、天野さんは傘を持って行った。
18. 天野さんは、雨が降るかもしれないと思って[思ったので]、傘を持って行った。
19. Believing that Juliet was dead, Romeo killed himself.
19. Romeo, believing that Juliet was dead, killed himself.
19, ジュリエットが死んだと信じて[信じたので]、ロメオは自殺した。
19, ロメオは、ジュリエットが死んだと信じて[信じたので]、自殺した。
20. (Being) very kind to other people, Ms. Friend is liked by everyone.
20. Ms. Friend, (being) very kind to other people, is liked by everyone.
20. 他人に非常に親切で[なので]、フレンドさんは皆に好かれている。
20. フレンドさんは、他人に非常に親切で[なので]、皆に好かれている。
※ being はよく省略されます。
21. Satisfied with the result of the exam, the student started studying harder and harder.
21. The student, satisfied with the result of the exam, started studying harder and harder.
21. 試験の結果に満足させられて[→ 満足して] / 満足させられたので[→ 満足したので]、その学生はますます一生懸命勉強し始めた。
21. その学生は、試験の結果に満足させられて[→ 満足して] / 満足させられたので[→ 満足したので]、ますます一生懸命勉強し始めた。
22. Surprised at the news, Mr Speed rushed home.
22. Mr Speed, surprised at the news, rushed home.
22. rush to ~ : ~へ急いで行く
22. rush home : 急いで家に帰る (home は副詞なので to は不要)
22. その知らせに驚かされて[→ 驚いて] / 驚かされたので[→ 驚いたので]、スピードさんは家に急いで帰った。
22. スピードさんは、その知らせに驚かされて[→ 驚いて] / 驚かされたので[→ 驚いたので]、家に急いで帰った。
意味的に 1. の「同時動作・状況」の意味合いが強い場合は、次のように後置されることもあります。
18. Mr. Amano took an umbrella with him, thinking that it might rain.
18. 天野さんは、雨が降るかもしれないと思って、傘を持って行った。
19. Romeo killed himself, believing that Juliet was dead.
19. ロメオは、ジュリエットが死んだと信じて、自殺した。
分詞の副詞的用法=分詞構文は何度も言うようにあいまいな表現です。
はっきり理由を述べたい場合は、接続詞の because や since や as を使います。
18. Because Mr. Amano thought that it might rain, he took an umbrella with him.
18. 天野さんは、雨が降るかもしれないと思ったので、傘を持って行った。
19. Because Romeo believed that Juliet was dead, he killed himself.
19, ロメオは、ジュリエットが死んだと信じたので、自殺した。
20. Since Ms. Friend is very kind, she is liked by everyone.
20. Ms. Friend, (being) very kind to other people, is liked by everyone.
20. フレンドさんは、他人に非常に親切なので、皆に好かれている。
21. As the student was satisfied with the result of the exam, he started studying harder and harder.
21. その学生は、試験の結果に満足させられたので[→ 満足したので]、ますます一生懸命勉強し始めた。
22. Because Mr Speed was surprised at the news, he rushed home.
22. スピードさんは、その知らせに驚かされたので[→ 驚いたので]、家に急いで帰った。
4. 連続動作・状況
ある行為の後に連続して行われた動作や状況や結果を付加する用法です。
現在分詞の場合
S + V1, V2ing
SはV1して、V2する
過去分詞の場合
S + V1, V2pp
SはV1して、V2される
この用法は、修飾する動作よりも当然後に置かれます。
2. や 3. の用法と同じく、進行中の意味は無くなっています。
23. The typhoon hit the Kansai area, causing great damage.
23. その台風は関西地方を襲って、甚大な被害を与えた。
24. His novel became a best seller, making him very famous.
24. 彼の小説はベストセラーになって、彼をとても有名にした。
23. の場合、台風が襲っている最中に被害を与えているので、微妙に「同時動作・状況」に近いのですが、結果的に被害が残るので「連続動作・状況]」になります。
25. Ken jumped in first, followed by Tom.
25. ケンが最初に飛びこみ、トムがその後に続いた[← トムによって後に続かれた]。
この用法も文語です。
口語では次のように and を用いて表現するのがよいでしょう。
23. The typhoon hit the Kansai area and caused great damage.
23. その台風は関西地方を襲って、甚大な被害を与えた。
24. His novel became a best seller and made him very famous.
24. 彼の小説はベストセラーになって、彼をとても有名にした。
25. Ken jumped in first and Tom followed (him).
25. ケンが最初に飛びこみ、トムがその後に続いた。
25. は、分詞の副詞的用=分詞構文だと、主語を一致させなければならないので、過去分詞[受け身]を使いますが、and を使う場合はその制約がないので、普通に Tom を主語にすればいいでしょう。
「条件(~すれば)」「譲歩(~だけれども)」を表す分詞の副詞的用法(分詞構文)もありますが、決まり切った慣用句以外はきわめてまれなので割愛します。
決まり切った慣用句は後ほど紹介しますので、そこで覚えてください。
《補講》
分詞の副詞的用法(分詞構文)と分詞の補足説明用法
以前に次の項目の解説をしました。
⇒ 現在分詞・過去分詞による名詞の補足説明用法[非限定用法]
上記の解説から例文を二つ抜粋します。
26. My family, living in the country, has three cars.
26. 私の家族は、田舎に住んでいて[いるが]、3台車を持っている。
26. 田舎に住んでいる私の家族は3台車を持っている。
≒ My family, who is living in the country, has three cars.
27. Mt. White, always covered with snow, is very beautiful.
27. ホワイト山は、いつも雪で覆われていて[いるが]、とても美しい。
27. いつも雪で覆われているホワイト山はとても美しい。
≒ Mt. White, which is always covered with snow, is very beautiful.
これらの現在分詞・過去分詞は、一応、主語の補足説明だと解釈できます。
しかし、次のように分詞を文頭に置くこともできますから、分詞の副詞的用法(分詞構文)とも解釈できます。
(これらの例文の場合は、理由・動機)
26. My family, living in the country, has three cars.
26. = Living in the country, my family has three cars.
26. 私の家族は、田舎に住んでいて[住んでいるので]、3台車を持っている。
26. 田舎に住んでいて[住んでいるので]、私の家族は3台車を持っている。
27. Mt. White, always covered with snow, is very beautiful.
27. = Always covered with snow, Mt. White is very beautiful.
27. ホワイト山は、いつも雪で覆われていて[覆われているので]、とても美しい。
27. いつも雪で覆われていて[覆われているので]、ホワイト山はとても美しい。
文頭に分詞が置かれている場合も、主語の補足説明用法に解釈して、
26. 田舎に住んでいる私の家族は3台車を持っています。
27. いつも雪で覆われているホワイト山はとても美しい。
と訳しても、英文の意味はきちんと伝わると思います。
実際、私もこの訳し方をよく使います。
ようやく「現在分詞・過去分詞の副詞的用法(分詞構文)」の基本的な用法の解説が終わりました。
長かったですね。 (;´▽`A``
次回は、分詞の位置(前・中・後)の観点から、同じ例文を使って解説しようと思います。
お疲れ様でした。 "(@´▽`@)ノ"""
次回-分詞の副詞的用法[分詞構文]-その3
分詞の副詞的用法[分詞構文]-目次
その1-口語英語で使われる用法だけの解説 (入門・初級向け)
その2-基本用法-意味別による解説
その3-基本用法-分詞の位置別による解説
その4-基本用法-暗誦例文のまとめ
その5-基本用法-練習問題
その6-完了分詞
その7-否定
その8-意味上の主語が付いている場合=独立分詞構文
その9-慣用表現(1)
その10-慣用表現(2)
その11-慣用表現のまとめ(暗誦例文)
tb: -- cm: 0
Thu.
分詞の副詞的用法[分詞構文]-その3-基本用法・分詞の位置による解説 
分詞の副詞的用法[分詞構文]-その3-基本用法・分詞の位置による解説
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]の全目次を見に行く。
前々回と前回で、分詞の副詞的用法[分詞構文]の基本用法を解説しました。
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その1 (入門・初級向け)
⇒ (口語英語で使われる用法だけの解説)
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その2
⇒ (意味別による解説)
手抜きなしで徹底的に詳しく解説したので、少し頭が混乱して人もいることでしょう。
前々回と前回は、用法別に解説しました。
1. 同時動作・状況
2. 先行動作・状況
3. 理由・動機
4. 連続動作・状況
5. 主語補足説明用法
今回は分詞の位置順に解説します。
(前回、前々回と同じ例文を使います)
1. 動詞の後にコンマなしで分詞が付加されている場合
この場合はほぼ100%「同時動作・状況」で、ある動作と同時に行なわれている動作・状況を後に付け足します。
現在分詞の場合
(S) + V1 V2ing
(Sは)V2しながらV1する
(Sは)V2してV1する
この二つでほぼ全て訳せます。
1. He waited for a bus reading a comic book.
2. He waited for a bus standing in line.
3. I always eat dinner watching TV.
4. Mike was writing a report using a PC.
5. The girls came into the classroom chatting loudly.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. 彼は漫画の本を読みながらバスを待った。
2. 彼は列に並んでバスを待った。
3. 私はいつもテレビを見ながら夕食を食べます。
4. マイクはパソコンを使ってレポートを書いていた。
5. 女の子たちは大声でおしゃべりしながら教室に入って来た。
念のため次の訳も覚えておくと完璧です。
(Sは)V2しているとV1する
6. You look smart wearing glasses..
7. She looked pretty wearing a kimono.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
6. 君は眼鏡をかけて賢そうに見える。
6. 君は眼鏡をかけていると賢こそうに見える。
7. 彼女は着物を着てかわいく見えた。
7. 彼女は着物を着ているとかわいく見えた。
過去分詞の場合
(S) + V1 V2pp
(Sは)V2されてV1する
08. He was sitting on the sofa surrounded by his children.
09. He was sitting on the sofa supported by his wife.
10. The dog was lying on the ground tied to the tree.
11. My son came home covered with mud.
12. The boy went to the police station accomanied by his mother.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
08. 彼は自分の子供たちに囲まれてソファに座っていた。
09. 彼は妻に支えられてソファに座っていた。
10. その犬は木につながれて地面の上に寝そべっていた。
11. 私の息子は泥におおわれて[→ 泥まみれになって]家に帰って来た
12. その男の子は母親に付き添われて警察署へ行った。
V2ing / V2pp は、文[S + V1]を修飾しているのではなく、動詞だけ[V1だけ]を修飾しているので、次のような文も可能です。
13. It is not good to eat watching TV.
14. My grandfather loves chatting surrounded by his grandchildren.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
13. テレビを見ながら食事をするのはよくない。
14. 私の祖父は孫に囲まれておしゃべりをするのが大好きだ。
念のため書き添えておきますが、もちろん分詞の前にコンマを置いても構いません。
(13. 14 はコンマは付けないほうがいいですが。)
[例]
01. He waited for a bus, reading a comic book.
11. My son came home, covered with mud.
ただし、コンマがある場合は次のように別の用法も候補に挙がって来ます。
2. 文の後にコンマ付きで分詞が付加されている場合
この場合は、次のように複数の用法が考えられます。
第1候補 ⇒ 同時動作・状況
第2候補 ⇒ 連続動作・状況
第3候補 ⇒ 理由・動機
現在分詞の場合
S + V1, V2ing
第1候補 ⇒ 同時動作・状況
SはV2しながらV1する
SはV2してV1する
SはV2しているとV1する
上記の「動詞の後にコンマなしで分詞が付加されている場合」にコンマを付加しただけです。
例文は同じなので割愛します。(1.~7.)
ただし、13. と 14. だけはコンマを付けない方がいいでしょう。
第2候補 ⇒ 連続動作・状況
SはV1して、V2する
ある行為の後に連続して行われた動作や状況や結果を付け足す用法です。
当然、V2 は V1 より後に訳します。
大学入試の英文(論説文)によく見かける用法です。
受験生は特にしっかり覚えておきましょう。
15. The typhoon hit the Kansai area, causing great damage.
16. His novel became a best seller, making him very famous.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
15. その台風は関西地方を襲って、甚大な被害を与えた。
16. 彼の小説はベストセラーになって、彼をとても有名にした。
第3候補 ⇒ 理由・動機
V2して、SはV1する
SはV2するのでV1する
「理由・動機」の用法は、前置するのが一般的ですが、後置する場合もあります。
分詞の副詞的用法(分詞構文)はもともとあいまいな用法なので、はっきり「V2するので」と訳すより、あいまいに「V2して」と訳す方がよろしいかと思われます。
17. Mr. Amano took an umbrella with him, thinking that it might rain.
18. Romeo killed himself, believing that Juliet was dead.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
17. 天野さんは、雨が降るかもしれないと思って[思ったので]、傘を持って行った。
18. ロメオは、ジュリエットが死んだと信じて[信じたので]、自殺した。
過去分詞の場合
S + V1, V2pp
第1候補 ⇒ 同時動作・状況
SはV2されてV1する
上記の「動詞の後にコンマなしで分詞が付加されている場合」にコンマを付加しただけです。
例文は同じなので割愛します。 (8.~12.)
第2候補 ⇒ 連続動作・状況
SはV1して、V2される
現在分詞ほど例は多くありませんけど、時々見かけます。
19. Ken jumped in first, followed by Tom.
19. ケンが最初に飛びこみ、トムがその後に続いた[← トムによって後に続かれた]。
過去分詞の場合、「理由・動機」の後付けはまれです。
よって例文は割愛します。
3. 文頭に分詞が置かれている場合
この場合も、次のような複数の用法が考えられます。
第1候補 ⇒ 先行動作・状況
第2候補 ⇒ 理由・動機
第3候補 ⇒ 同時動作・状況
現在分詞の場合
V2ing, S + V1
第1候補 ⇒ 先行動作・状況
V2していて、SはV1する
V2していると、SはV1する
V2して、SはV1する
V2すると、SはV1する
物語風の英文によく出てくる用法です。
20. Walking in the grass, Mr. Frog was bitten by a snake.
21. Seeing a police officer, the robber ran away.
22. Picking up a stone, the boy threw it at the dog.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
20. 草の中を歩いていて[歩いていると]、フロッグさんは蛇にかまれた。
21. 警察官を見て[見ると]、その強盗は逃げ去った。
22. 石を拾って[拾うと]、その少年はそれを犬めがけて投げつけた。
20. の walking はまだ進行中の意味が残っていますが、 21. 22. は進行中の意味が無くなっています。
第2候補 ⇒ 理由・動機
V2して、SはV1する
V2するので、SはV1する
先ほども説明したように、分詞の副詞的用法(分詞構文)はもともとあいまいな用法なので、はっきり「V2するので」と訳すより、あいまいに「V2して」と訳す方がよろしいかと思われます。
17. Thinking that it might rain, Mr. Amano took an umbrella with him.
18. Believing that Juliet was dead, Romeo killed himself.
23. (Being) very kind to other people, Ms. Friend is liked by everyone.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
17. 雨が降るかもしれないと思って[思ったので]、天野さんは傘を持って行った。
18.. ジュリエットが死んだと信じて[信じたので]、ロメオは自殺した。
23. 他人に非常に親切で[なので]、フレンドさんは皆に好かれている。
be 動詞の現在分詞 = being はよく省略されます。
第3候補 ⇒ 同時動作・状況
V2しながら、SはV1する
V2して、SはV1する
「同時動作・状況」は後に付加するのが普通ですが、、同時とはいっても微妙に時間的に先に動作が行われているような感覚がある場合は、修飾する動作よりも先に置かれていることもあります。
5. Chatting loudly, the girls came into the classroom.
5. 大声でおしゃべりしながら、女の子たちは教室に入って来た。
過去分詞の場合
V2pp, S + V1
第1候補 ⇒ 先行動作・状況
V2されて、SはV1する
V2されると、SはV1する
24. Shot by a machine gun, the police officer fell on(to) the ground.
25. Seen from the plane, the island looked like an egg.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
24. マシンガン[機関銃]で撃たれて、その警官は地面に倒れた。
25. 飛行機から見られると[→ 見ると]、その島は卵のように見えた。
第2候補 ⇒ 理由・動機
V2されて[されていて]、SはV1する
V2された[されている]ので、SはV1する
はっきり「V2された[されている]ので」と訳すより、あいまいに「V2されて[されていて]」と訳す方がいいかと思われます。
26. Satisfied with the result of the exam, the student started studying harder and harder.
27. Surprised at the news, Mr. Speed rushed home.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
26. 試験の結果に満足させられて[→ 満足して]、その学生はますます一生懸命勉強し始めた。
24. 試験の結果に満足させられたので[→ 満足したので]、その学生はますます一生懸命勉強し始めた。
27. その知らせに驚かされて[→ 驚いて]、スピードさんは家に急いで帰った。
25. その知らせに驚かされたので[→ 驚いたので]、スピードさんは家に急いで帰った。
第3候補 ⇒ 同時動作・状況
V2されて、SはV1する
12. Accompanied by his mother, the boy went to the police station.
12. 母親に付き添われて、その男の子は警察署へ行った。
4. 主語の後に分詞が挿入されている場合
文頭に分詞が置かれている用法は、全て主語の後ろに挿入することができます。
さらに、「主語を補足説明する分詞の形容詞的用法」が加わります。
第1候補 ⇒ 主語補足説明用法
第2候補 ⇒ 先行動作・状況
第3候補 ⇒ 理由・動機
第4候補 ⇒ 同時動作・状況
現在分詞の場合
S, V2ing, + V1
第1候補 ⇒ 主語補足説明用法
Sは、V2していて[いるが]、V1する
V2しているSはV1する
28. My family, living in the country, has three cars.
28. 私の家族は、田舎に住んでいて[いるが]、3台車を持っている。
28. 田舎に住んでいる私の家族は3台車を持っている。
この英文は、「理由・動機」にも解釈できる場合もあります。
28. 私の家族は、田舎に住んでいて[住んでいるので]、3台車を持っている。
もちろん分詞を文頭に出すこともできます。
28. Living in the country, my family has three cars.
第2候補 ⇒ 先行動作・状況
Sは、V2していて、V1する
Sは、V2していると、V1する
Sは、V2して、V1する
Sは、V2すると、V1する
第3候補 ⇒ 理由・動機
Sは、V2して、V1する
Sは、V2するので、V1する
第4候補 ⇒ 同時動作・状況
Sは、V2しながらV1する
Sは、V2してV1する
文頭の分詞が主語の後ろに移動しただけです。
例文は全て先ほどと同じです。
20. Mr. Frog, walking in the grass, was bitten by a snake.
21. The robber, seeing a police officer, ran away.
22. The boy, picking up a stone, threw it at the dog.
17. Mr. Amano, thinking that it might rain, took an umbrella with him.
18. Romeo, believing that Juliet was dead, killed himself.
23. Ms. Friend, (being) very kind to other people, is liked by everyone.
05. The girls, chatting loudly, came into the classroom.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
20. フロッグさんは、草の中を歩いていて[歩いていると]、蛇にかまれた。
21. その強盗は、警察官を見て[見ると]、逃げ去った。
22. その少年は、石を拾って[拾うと]、それを犬めがけて投げつけた。
17. 天野さんは、雨が降るかもしれないと思って[思ったので]、傘を持って行った。
18.. ロメオは、ジュリエットが死んだと信じて[信じたので]、自殺した。
23. フレンドさんは、他人に非常に親切で[なので]、皆に好かれている。
05. 女の子たちは、大声でおしゃべりしながら、教室に入って来た。
23. の例文は、being が無ければ、「主語の補足説明用法」に解釈して、
23. 他人に非常に親切なフレンドさんは皆に好かれている。
とも訳せます。
過去分詞の場合
S, V2pp, + V1
第1候補 ⇒ 主語補足説明用法
Sは、V2されていて[いるが]、V1する
V2されているSはV1する
29. Mt. White, always covered with snow, is very beautiful.
29. ホワイト山は、いつも雪で覆われていて[いるが]、とても美しい。
29. いつも雪で覆われているホワイト山はとても美しい。
「理由・動機」に解釈して、
29. ホワイト山はいつも雪で覆われていて[ているので]とても美しい。
と訳すこともできます。
分詞を文頭に出した、
29. Always covered with snow, Mt. White is very beautiful.
も可能です。
第2候補 ⇒ 先行動作・状況
Sは、V2されて、V1する
Sは、V2されると、V1する
第3候補 ⇒ 理由・動機
Sは、V2されて[されていて]、V1する
Sは、V2された[されている]ので、V1する
第4候補 ⇒ 同時動作・状況
Sは、V2されてV1する
文頭の分詞が主語の後ろに移動しただけです。
例文は全て先ほどと同じです。
24. The police officer, shot by a machine gun, fell on(to) the ground.
25. The island, seen from the plane, looked like an egg.
26. The student, satisfied with the result of the exam, started studying harder and harder.
27. Mr. Speed, surprised at the news, rushed home.
12. The boy, accompanied by his mother, went to the police station.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
24. その警官は、マシンガン[機関銃]で撃たれて、地面に倒れた。
25. その島は、飛行機から見られると[→ 見ると]、卵のように見えた。
26. その学生は、試験の結果に満足させられて[→ 満足して]、ますます一生懸命勉強し始めた。
24. その学生は、試験の結果に満足させられたので[→ 満足したので]、ますます一生懸命勉強し始めた。
27. スピードさんは、その知らせに驚かされて[→ 驚いて]、家に急いで帰った。
25. スピードさんは、その知らせに驚かされたので[→ 驚いたので]、家に急いで帰った。
12. その男の子は、母親に付き添われて、警察署へ行った。
長い説明になってしまいましたね。 m( __ __ )m
前回と全く同じ例文を使って、分詞の位置から説明してみました。
最終的には、1. ~ 29. の例文を全部覚えてください。
これ位覚えておかないと、実戦では役に立たないと思います。
頑張りましょう。
次回-分詞の副詞的用法[分詞構文]-その4-暗誦例文総まとめ
分詞の副詞的用法[分詞構文]-目次
その1-口語英語で使われる用法だけの解説 (入門・初級向け)
その2-基本用法-意味別による解説
その3-基本用法-分詞の位置別による解説
その4-基本用法-暗誦例文のまとめ
その5-基本用法-練習問題
その6-完了分詞
その7-否定
その8-意味上の主語が付いている場合=独立分詞構文
その9-慣用表現(1)
その10-慣用表現(2)
その11-慣用表現のまとめ(暗誦例文)
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Fri.
分詞の副詞的用法[分詞構文]-その4-基本用法・例文の総まとめ 
分詞の副詞的用法[分詞構文]-その4-基本用法・例文の総まとめ
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]の全目次を見に行く。
まずは復習しましょう。
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その1 (入門・初級向け)
⇒ (口語英語で使われる用法だけの解説)
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その2
⇒ (基本用法-意味別による解説)
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その3
⇒ (基本用法-分詞の位置別による解説)
ずっと同じ例文を使って説明してきました。
念のため、もう一度簡単なまとめと全ての例文を列挙しておきますから、再確認して暗記しましょう。
分詞の副詞的用法[分詞構文]の形式
文頭に分詞を前置
V2ing, S + V1
V2pp, S + V1
主語の後に分詞を挿入
S, V2ing, + V1
S, V2pp, + V1
動詞句の後に分詞を付加(後置)
S + V1(,) V2ing
S + V1(,) V2pp
和訳のまとめ
現在分詞(V2ing)の場合
1. V2して(V1する)
1. ほぼ万能訳=同時動作・状況 / 先行動作・状況 / 理由・動機
2. V2しながら(V1する)
2. 同時動作・状況
3. V2していると(V1する)
3. 同時動作・状況 / 先行動作・状況
4. V2していて(V1する)
3. 同時動作・状況 / 先行動作・状況
5. V2すると(V1する)
4. 先行動作・状況
6. V2するので(V1する)
5. 理由・動機
7. V1して(V2する)
6. 連続動作・状況
8. Sは、V1していて[いるが]、(V2する)
7. 主語の補足説明用法
9. V1しているSは(V2する)
10. 主語の補足説明用法
※ 7. は必ず後置。
※ 8. 9. は通例主語の後に挿入。
過去分詞(V2pp)の場合
1. V2されて(V1する)
1. ほぼ万能訳=同時動作・状況 / 先行動作・状況 / 理由・動機
2. V2されていて(V1する)
2. 同時動作・状況 / 理由・動機
3. V2されると(V1する)
3. 先行動作・状況
4. V2された[されている]ので(V1する)
4. 理由・動機
5. V1して(V2される)
5. 連続動作・状況
6. Sは、V2されていて[いるが]、(V1する)
6. 主語の補足説明用法
7. V2されていているSは(V1する)
7. 主語の補足説明用法
※ 5. は必ず後置。
※ 6. 7. は通例主語の後に挿入。
では、今までに挙げてきた例文を列挙します。
数が多いので、見やすいように分割して列挙します。
しっかり暗記しましょう。
1. 彼は漫画の本を読みながらバスを待った。(同時動作・状況)
2. 彼は列に並んでバスを待った。(同時動作・状況)
3. 私はいつもテレビを見ながら夕食を食べます。(同時動作・状況)
4. マイクはパソコンを使ってレポートを書いていた。(同時動作・状況)
5. 女の子たちは大声でおしゃべりしながら教室に入って来た。(同時動作・状況)
5. 大声でおしゃべりしながら、女の子たちは教室に入って来た。(先行動作的な同時動作・状況)
6. 君は眼鏡をかけて(いると)賢く見える。(同時動作・状況)
7. 彼女は着物を着て(いると)かわいく見えた。(同時動作・状況)
8. テレビを見ながら食事をするのはよくない。(同時動作・状況)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. He waited for a bus(,) reading a comic book.
2. He waited for a bus(,) standing in line.
3. I always eat dinner(,) watching TV.
4. Mike was writing a report(,) using a PC.
4. Using a PC(,) Mike was writing a report.
5. The girls came into the classroom(,)chatting loudly.
5. Chatting loudly(,) the girls came into the classroom.
5. The girls(,)chatting loudly(,) came into the classroom.
6. You look smart(,) wearing glasses.
7. She looked pretty(,) wearing a kimono.
8. It is not good to eat watching TV.
4. 5. 以外は文頭や主語の後に挿入すると、ちょっと不自然な感じがするのでやめておきましょう。
「同時動作・状況」は、こちらから英語を発信する場合は、後置する方が無難です。
前置 / 主語の後に挿入するパターンは理解できるだけでもいいと思います。
09. 彼は自分の子供たちに囲まれてソファに座っていた。(同時動作・状況)
10. 彼は妻に支えられてソファに座っていた。(同時動作・状況)
11. その犬は木につながれて地面の上に寝そべっていた。(同時動作・状況)
12. 私の息子は泥におおわれて[→ 泥まみれになって]家に帰って来た。(同時動作・状況)
13. その男の子は母親に付き添われて警察署へ行った。(同時動作・状況)
13. 母親に付き添われて、その男の子は警察署へ行った。(先行動作的な同時動作・状況)
14. 私の祖父は孫に囲まれておしゃべりをするのが大好きだ。(同時動作・状況)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
09. He was sitting on the sofa(,) surrounded by his children.
10. He was sitting on the sofa(,) supported by his wife.
11. The dog was lying on the ground(,) tied to the tree.
12. My son came home(,) covered with mud.
13. The boy went to the police station(,) accomanied by his mother.
13. Accomanied by his mother(,) the boy went to the police station.
13. The boy(,) accomanied by his mother(,) went to the police station.
14. My grandfather loves chatting surrounded by his grandchildren.
過去分詞の場合も、「同時動作・状況」は、こちらから英語を発信する場合は、後置する方が無難です。
前置 / 主語の後に挿入するパターンは理解できるだけでもいいと思います。
15. 草の中を歩いていて[歩いていると]、フロッグさんは蛇にかまれた。(先行動作・状況)
16. 警察官を見て[見ると]、その強盗は逃げ去った。(先行動作・状況)
17. 石を拾って[拾うと]、その少年はそれを犬めがけて投げつけた。(先行動作・状況)
18. マシンガン[機関銃]で撃たれて、その警官は地面に倒れた。(先行動作・状況)
19. 飛行機から見ると[← 見られると]、その島は卵のように見えた。(先行動作・状況)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
15. Walking in the grass, Mr. Frog was bitten by a snake.
15. Mr. Frog, walking in the grass, was bitten by a snake.
16. Seeing a police officer, the robber ran away.
16. The robber, seeing a police officer, ran away.
17. Picking up a stone, the boy threw it at the dog.
17. The boy, picking up a stone, threw it at the dog.
18. Shot by a machine gun, the police officer fell on(to])the ground.
18. The police officer, shot by a machine gun, fell on(to) the ground.
19. Seen from the plane, the island looked like an egg.
19. The island, seen from the plane, looked like an egg.
20. 雨が降るかもしれないと思って[思ったので]、天野さんは傘を持って行った。(理由・動機)
21, ジュリエットが死んだと信じて[信じたので]、ロメオは自殺した。(理由・動機)
22. 他人に非常に親切で[なので]、フレンドさんは皆に好かれている。(理由・動機)
23. 試験の結果に満足して[← 満足させられて]、その学生はますます一生懸命勉強し始めた。(理由・動機)
23. 試験の結果に満足したので[← 満足させられたので]、その学生はますます一生懸命勉強し始めた。
24. その知らせに驚いて[← 驚かされて]、スピードさんは家に急いで帰った。(理由・動機)
24. その知らせに驚いたので[← 驚かされたので]、スピードさんは家に急いで帰った。(理由・動機)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
20. Thinking that it might rain, Mr. Amano took an umbrella with him.
20. Mr. Amano, thinking that it might rain, took an umbrella with him.
20. Mr. Amano took an umbrella with him, thinking that it might rain.
21. Believing that Juliet was dead, Romeo killed himself.
21. Romeo, believing that Juliet was dead, killed himself.
21. Romeo killed himself, believing that Juliet was dead.
22. (Being) very kind to other people, Ms. Friend is liked by everyone.
22. Ms. Friend, (being) very kind to other people, is liked by everyone.
23. Satisfied with the result of the exam, the student started studying harder and harder.
23. The student, satisfied with the result of the exam, started studying harder and harder.
24. Surprised at the news, Mr Speed rushed home.
24. Mr Speed, surprised at the news, rushed home.
25. その台風は関西地方を襲って、甚大な被害を与えた。(連続動作・状況)
26. 彼の小説はベストセラーになって、彼をとても有名にした。(連続動作・状況)
27. ケンが最初に飛びこみ、トムがその後に続いた[← トムによって後に続かれた]。(連続動作・状況)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
25. The typhoon hit the Kansai area, causing great damage.
26. His novel became a best seller, making him very famous.
27. Ken jumped in first, followed by Tom.
28. 私の家族は、田舎に住んでいて[いるが]、3台車を持っている。(主語の補足説明用法)
28. 田舎に住んでいる私の家族は3台車を持っている。(主語の補足説明用法)
28. 田舎に住んでいるので、私の家族は3台車を持っている。(理由・動機)
29. ホワイト山は、いつも雪で覆われていて[いるが]、とても美しい。(主語の補足説明用法)
29. いつも雪で覆われているホワイト山はとても美しい。(主語の補足説明用法)
29. いつも雪で覆われているので、ホワイト山はとても美しい。(理由・動機)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
28. My family, living in the country, has three cars.
28. Living in the country, my family has three cars.
29. Mt. White, always covered with snow, is very beautiful.
29. Always covered with snow, Mt. White is very beautiful.
いかがですか?
覚えれましたか?
かなり執念深い (-_-;) 解説でしたが、これでまだ基本用法だけです。
次回に基本用法の追加練習問題を少しやった後、
まだ次の項目が続きます。
● 完了分詞の場合
● 否定の仕方
● 意味上の主語が付いている場合
● 慣用表現
頑張りましょう。 (^-^)
次回-分詞の副詞的用法[分詞構文]-その5-基本用法の練習問題
分詞の副詞的用法[分詞構文]-目次
その1-口語英語で使われる用法だけの解説 (入門・初級向け)
その2-基本用法-意味別による解説
その3-基本用法-分詞の位置別による解説
その4-基本用法-暗誦例文のまとめ
その5-基本用法-練習問題
その6-完了分詞
その7-否定
その8-意味上の主語が付いている場合=独立分詞構文
その9-慣用表現(1)
その10-慣用表現(2)
その11-慣用表現のまとめ(暗誦例文)
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Wed.
分詞の副詞的用法[分詞構文]-その5-基本用法・練習問題  
分詞の副詞的用法[分詞構文]-その5-基本用法・練習問題
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⇒ (基本用法-分詞の位置別による解説)
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その4
⇒ (基本用法-暗誦例文のまとめ)
[練習問題]
次の2文を「分詞の副詞的用法[分詞構文]」を使って1文にしてみましょう。
手順1-[副]と書かれた文が進行形の場合は、主語とbe動詞を省いて現在分詞[Ving]だけにして、[主]と書かれた文の文頭・主語の後・文末に付加します。
手順2-[副]と書かれた文が進行形でない場合は、主語を省き動詞を現在分詞[Ving]に変え、[主]と書かれた文の文頭・主語の後・文末に付加します。その際、動詞がbe動詞の場合は being にします。(being は通例省略可能です。)
手順3-[副]と書かれた文が受動態[受け身]の場合は、主語とbe動詞を省き、過去分詞[Vpp]だけにして、[主]と書かれた文の文頭・主語の後・文末に付加します。
※ 主語が代名詞の場合は、主語の後ろに挿入することはできません。
※ [副]と書かれた文が受動態[受け身]の場合は、being Vpp にすることもたまにありますが、通例 being は不要です。
1. She was lying in bed. [主]
1. lie [ライ] - lay [レイ] - lain [レイン] - lying [ライイング] : 横たわる
1. (彼女はベッドに横になっていた。)
1. She was listening to the radio. [副]
1. (彼女はラジオを聴いていた。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
同時動作・状況
1. She was lying in bed(,) listening to the radio.
1. (彼女はラジオを聴きながらベッドに横になっていた。)
2. Mr. Loud came into the room. [主]
2. (ラウドさんは部屋に入って来た。)
2. He was crying something. [副]
2. (彼は何か叫んでいた。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
先行動作・状況的な同時動作・状況
2. Crying something, Mr. Loud came into the room.
2. Mr. Loud, crying something, came into the room.
2. Mr. Loud came into the room(,) crying something.
2. (何か叫びながら、ラウドさんは部屋に入って来た。)
3. He came home. [主]
3. (彼は家に帰って来た。)
3. He was very tired after a long walk. [副]
3. (彼は長い道のりを歩いてとても疲れていた)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
同時動作・状況
3. He came home(,) very tired after a lonf walk.
3. (彼は長い道のりを歩いてとても疲れて家に帰って来た。)
※ tired は元々過去分詞だが、今は形容詞化しているので very を付けても構いません。
4. I sent her an invitation. [主]
4. invitation [インヴィテイション] : 招待状
4. (私は彼女に招待状を送った。)
4. I used e-mail. [副]
4. (私はメールを使った。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
同時動作・状況
4. I sent her an invitation(,) using an e-mail.
4. Using an e-mail, I sent her an invitation.
4, (メールを使って私は彼女に招待状を送った。)
※ used を using に変えて付加します。
5. I wrote her a long letter. [副]
5. (私は彼女に長い手紙を書いた。)
5. I tried to persuade her. [主]
5. persuade 人 [パースウェイド] : 人を説得する
5. (私は彼女を説得しようとした。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
先行動作・状況
5. Writing her a long letter, I tried to persuade her.
5. (彼女に長い手紙を書いて、私は彼女を説得しようとした。)
※ wrote を writing に変えて前置します。
6. I wrote her a long letter. [主]
6. (私は彼女に長い手紙を書いた。)
6. I tried to persuade her. [副]
6. (私は彼女を説得しようとした。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
同時動作・状況
6. I wrote her a long letter, trying to persuade her.
6. (私は彼女を説得しようとして、彼女に長い手紙を書いた。)
連続動作・状況
6. (私は彼女に長い手紙を書いて、彼女を説得しようとした。)
※ tried を trying に変えて後置します。
7. I went to her house. [主]
7. (私は彼女の家へ行った。)
7. I was hoping to see her. [副]
7. (私は彼女に会うことを願っていた。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
同時動作・状況
7. I went to her house(,) hoping to see her.
7. (私は彼女に会うことを願って彼女の家へ行った。)
8. I was unable to refuse. [副]
8. be unable to V [アネイブル] : Vすることができない
8. (私は断ることができなかった。)
8. I accepted her offer. [主]
8. (私は彼女の申し出を受けた。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
理由・動機
8. (Being) unable to refuse, I accepted her offer.
8. (断ることができなくて[できなかったので]彼女の申し出を受けた。)
※ was を being に変えて前置します。being は省略可能です。
9. I heard that my father had a heart attack. [副]
9. have a heart attack : 心臓発作を起こす
9. (私は父が心臓発作を起こしたと聞いた。)
9. I rushed to the hospital. [主]
9. rush to ~ : ~へ急いで行く
9. (私は病院へ急いで行った。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
先行動作・状況
9. Hearing that my father had a heart attack, I rushed to the hospital.
9. (父が心臓発作を起こしたと聞いて、私は急いで病院へ行った。)
※ heard を hearing に変えて前置します。
10. I called my father. [主]
10. (私は父に電話した。)
10. I asked him to send me money. [副]
10. (私は彼にお金を送ってくれるように頼んだ。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
連続動作・状況
10. I called my father, asking him to send money.
10. (私は父に電話してお金を送ってくれるように頼んだ。)
※ asked を asking に変えて後置します。
11. I looked down from the plane. [副]
11. (飛行機から下を見た。)
11. I could see the island. [主]
11. (その島が見えた。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
先行動作・状況
11. Lookin down from the plane, I could see the island.
11. (飛行機から下を見ると、その島が見えた。)
※ looked を looking に変えて前置します。
12. Mr. Lost was disappointed in life. [主]
12. be disappointed in ~ [ディサポインティド] : ~に失望する[← 失望させられる]
12. (ロストさんは人生に失望した[← 失望させられた])
12. He decided to kill himself. [副]
12. (彼は自殺しようと決心した。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
先行動作・状況的な理由・動機
12. Disappointed in life, Mr. Lost decided to kill himself.
12. Mr. Lost, diisappointed in life, decided to kill himself.
12. (人生に失望して[したので]、ロストさんは自殺しようと決心した。)
主語の補足説明
12. (人生に失望したロストさんは自殺しようと決心した。)
13. The church stands on the top of the hill. [副]
13. (その教会は丘の頂上に建っている。)
13. It commands a fine view. [主]
13. command a fine view : 眺めがとてもよい[← よい景色を支配している]
13. (それはとても眺めがとてもよい。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
理由・動機
13. Standing on the top of the hill, the church commands a fine view.
13. The church, standing on the top of the hill, commands a fine view.
13. (丘の頂上に建っていて[いるので]、その教会はとても眺めがよい。)
主語の補足説明
13. (丘の頂上に建っているその教会は、とても眺めがよい。)
※ stands を standing に変えて、文頭又は主語の後ろに挿入します。
これまでの例文暗記と、今回の練習問題で、基本用法はもうマスター出来ましたね。(^-^)
お疲れ様でした。m(__)m
次回-分詞の副詞的用法[分詞構文]-完了分詞
分詞の副詞的用法[分詞構文]-目次
その1-口語英語で使われる用法だけの解説 (入門・初級向け)
その2-基本用法-意味別による解説
その3-基本用法-分詞の位置別による解説
その4-基本用法-暗誦例文のまとめ
その5-基本用法-練習問題
その6-完了分詞
その7-否定
その8-意味上の主語が付いている場合=独立分詞構文
その9-慣用表現(1)
その10-慣用表現(2)
その11-慣用表現のまとめ(暗誦例文)
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Tue.
分詞の副詞的用法[分詞構文]-その6-完了分詞 
分詞の副詞的用法[分詞構文]-その6-完了分詞
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]の全目次を見に行く。
まずは復習しましょう。
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その1 (入門・初級向け)
⇒ (口語英語で使われる用法だけの解説)
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その2
⇒ (基本用法-意味別による解説)
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その3
⇒ (基本用法-分詞の位置別による解説)
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その4
⇒ (基本用法-暗誦例文のまとめ)
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その5
⇒ (基本用法-練習問題)
今回は前回の練習問題風に解説していきます。
次の[副]・[主]の2文を、分詞の副詞的用法[分詞構文]を使って一文にしてみましょう。
1. I have already finished all my homework. [副]
1. (私はもうすでに宿題を全部終わらせた。)
1. I have nothing to do. [主]
1. (私は何もすることがない。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
[主]の文は現在で、[副]の文の動作は現時点でもうすでに完了しています[現在完了]。
そいうう場合は、 having Vpp[過去分詞] を使って、
Having already finished all my homework, I have nothing to do.
(もうすでに宿題を全部終わらせて[たので]、することが何もない。
先行動作 / 理由・動機
この having Vpp を「完了分詞」と呼びます。
《質問》
次の英語に違いがありますか?
A. Finishing my homework, I went to bed.
B. Having finished my homework, I went to bed.
《答え》
述べている内容はほぼ同じですが、微妙に違いますね。
A. は寝る動作をする前の「先行する動作」を表しています。
B. は寝る動作をする前の「先行する完了動作」を表しています。
和訳で示すと、
A. 宿題を終えて私は寝た。
B. 宿題を終えてしまって[たので]私は寝た。
もっとも、分詞の副詞的用法[分詞構文]は文語なので、私だったら after Ving[動名詞] : Vした後 を使って次のように言います。
After finishing my homework, I went to bed.
= I went to bed after finishing my homework.
どうしても動作の完了の意を加えたい場合は、完了動名詞にして
After having finished my homework, I went to bed.
= I went to bed after having finished my homework.
とも言えますが、after finishing … で十分だと思います。
※ 完了分詞と完了動名詞は見た目は同じ having Vpp です。
2. He has been to Japan many times. [副]
2. have been to ~ : ~へ行った[来た]ことがある[← ~へ到達したことがある]
2. (彼は何度も日本に行った[来た]ことがある。)
2. He knows a lot about kyoto. {主}
2. (彼は京都についてよく知っている。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
[主]の文は現在で、[副]の文は現在までの経験を表しています[現在完了]。
この場合も、havin Vpp を使い、
Having been to Japan many times, he knows a lot about Kyoto.
(何度も日本に行った[来た]ことがあるので、彼は京都についてよく知っている。)
理由・動機
3. My son has lived in Australia for 10 years. [副]
3. fluent [フルーエント] : 流暢[りゅうちょう]な
3. (私の息子は10年オーストラリアに住んでいる。)
3. He speaks fluent English. [主]
3. (彼は流暢な英語を話す。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
[主]の文は現在で、[副]の文は現在までの継続を表しています[現在完了]。
この場合も、 having Vpp を使って、
Having lived in Australia for 10 years, my son speaks fluent English.
My son, having lived in Australia for 10 years, speaks fluent English.
(私の息子は10年オーストラリアに住んでいいるので流暢な英語を話す。)
理由・動機
(10年オーストラリアに住んでいる私の息子は流暢な英語を話す。)
主語の補足説明
4. My grandfather lived in Australia when he was a child. [副]
4. (私の祖父は子供の時オーストラリアに住んでいた。)
4. He speaks a little English.[主]
4. (彼は少し英語を話す。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
[主]の文は現在で、[副]の文は過去です。
上記の例文は、3例とも 現在完了[副]+現在[主] の組み合わせでした。
過去[副]+現在[主] の組み合わせも having Vpp を使います。
Having lived in Australia when he was a child, my grandfather speaks a little English.
My grandfather, having lived in Australia when he was a child, speaks a little English.
(私の祖父は子供の頃オーストラリアに住んでいたので少し英語を話す。)
理由・動機
(子供の頃オーストラリアに住んでいた私の祖父は、少し英語を話す。)
主語の補足説明
5. He was once a science teacher. [副]
5. (彼は昔は理科の教師だった。)
5. He knows a lot about insects. [主]
5. insect [インセクト] : 昆虫
5. (彼は昆虫についてよく知っている。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
[副]の文は過去で、[主]の文は現在です。
この場合も、 4. と同様に havin Vpp を使います。
Having once been a science teacher, he knows a lot about insects.
(昔は理科の教師だったので、彼は昆虫についてよく知っている。)
理由・動機
6. My grandfather was born and brought up in London. [副]
6. bring O up / bring up O : Oを育てる
6. be brought up : 育てられる → 育つ = grow up
6. be born and brought up : 生まれ育つ
6. (私の祖父はロンドンで生まれ育った。)
6. He speaks fluent English. [主]
6. (彼は流暢な英語を話す。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
[副]の文は過去で[主]の文は現在ですから、この場合も having Vpp を使って Having been born and brought up になるはずですが、通例 having been は省略して、Born and brought up にします。
Born and brought up in London, my grandfather speaks fluent English.
My grandfather, born and brought up in London, speaks fluent English.
(ロンドンで生まれ育ったので、私の祖父は流暢な英語を話す。)
理由・動機
(ロンドンで生まれ育った私の祖父は流暢な英語を話す。)
主語の補足説明
7. I had already finished all my homework. [副]
7. (私はもうすでに宿題を全部終わらせていた。)
7. I had nothing to do. [主]
7. (私は何もすることがなかった。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今回は、1. の文を過去にスライドさせたものです。
つまり、[副]の文が現在完了から過去完了に、[主]の文が現在から過去にスライドしています。
この場合も having Vpp を使って、
Having already finished all my homework, I had nothing to do.
(もうすでに宿題を全部終わらせて[いたので]、することが何もなかった。
理由・動機
8. My grandfather lived in Australia when he was a child. [副]
8. (私の祖父は子供の時オーストラリアに住んでいた。)
8. He spoke a little English.[主]
8. (彼は少し英語を話した。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今回は、 4. の文を過去にスライドさせたものです。
lived も spoke も同じ過去形に見えますが、実は[副]は過去の過去[大過去]で、[主]は過去です。
したがってこの場合も時制がずれているので having Vpp を使い、
Having lived in Australia when he was a child, my grandfather spoke a little English.
My grandfather, having lived in Australia when he was a child, spoke a little English.
(私の祖父は子供の頃オーストラリアに住んでいたので少し英語を話した。)
理由・動機
(子供の頃オーストラリアに住んでいた私の祖父は、少し英語を話した。)
主語の補足説明
9. My grandfather was born and brought up in London. [副]
6. (私の祖父はロンドンで生まれ育った。)
6. He spoke fluent English. [主]
6. (彼は流暢な英語を話した。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
これは、 6. の文を過去にスライドさせたものです。
[副]の文は過去の過去[大過去]で、[主]の文は過去です。
時制がずれているのでこれも having been born and brought up in London となるはずですが、6. と同様 having been は通例省略されます。
Born and brought up in London, my grandfather spoke fluent English.
My grandfather, born and brought up in London, spoke fluent English.
(ロンドンで生まれ育ったので、私の祖父は流暢な英語を話した。)
理由・動機
(ロンドンで生まれ育った私の祖父は流暢な英語を話した。)
主語の補足説明
まとめると、
次のように時制がずれている場合、
[副]-現在完了/過去 + [主]-現在
[副]-過去完了/過去の過去 + [主]-過去
[副]の文を havin Vpp にします。
分詞の位置は、
文頭 / 主語の後ろに挿入 のどちらかです。
文末に置くのはまれです。
意味は、
直前に完了した動作の場合だけ、先行動作的ですが、それ以外は理由・動機に解釈するのが普通です。
主語の後ろに挿入されている場合は、主語の補足説明とも解釈できます。
では例文を暗記しましょう。
1. 私はもうすでに宿題を全部終わらせて[たので]、することが何もない。
2. 私はもうすでに宿題を全部終わらせて[いたので]、することが何もなかった。
3. 何度も日本に行った[来た]ことがあるので、彼は京都についてよく知っている。
4. 私の息子は10年オーストラリアに住んでいいるので流暢な英語を話す。)
4. 10年オーストラリアに住んでいる私の息子は流暢な英語を話す。
5. 私の祖父は子供の頃オーストラリアに住んでいたので少し英語を話す。
5. 子供の頃オーストラリアに住んでいた私の祖父は、少し英語を話す。
6. 私の祖父は子供の頃オーストラリアに住んでいたので少し英語を話した。
6. 子供の頃オーストラリアに住んでいた私の祖父は、少し英語を話した。
7. 昔は理科の教師だったので、彼は昆虫についてよく知っている。
8. ロンドンで生まれ育ったので、私の祖父は流暢な英語を話す。
8. ロンドンで生まれ育った私の祖父は流暢な英語を話す。
9. ロンドンで生まれ育ったので、私の祖父は流暢な英語を話した。
9. ロンドンで生まれ育った私の祖父は流暢な英語を話した。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. Having already finished all my homework, I have nothing to do.
2. Having already finished all my homework, I had nothing to do.
3. Having been to Japan many times, he knows a lot about Kyoto.
4. Having lived in Australia for 10 years, my son speaks fluent English.
4. My son, having lived in Australia for 10 years, speaks fluent English.
5. Having lived in Australia when he was a child, my grandfather speaks a little English.
5. My grandfather, having lived in Australia when he was a child, speaks a little English.
6. Having lived in Australia when he was a child, my grandfather spoke a little English.
6. My grandfather, having lived in Australia when he was a child, spoke a little English.
7. Having once been a science teacher, he knows a lot about insects.
8. Born and brought up in London, my grandfather speaks fluent English.
8. My grandfather, born and brought up in London, speaks fluent English.
9. Born and brought up in London, my grandfather spoke fluent English.
9. My grandfather, born and brought up in London, spoke fluent English.
次回-分詞の副詞的用法[分詞構文]-否定
分詞の副詞的用法[分詞構文]-目次
その1-口語英語で使われる用法だけの解説 (入門・初級向け)
その2-基本用法-意味別による解説
その3-基本用法-分詞の位置別による解説
その4-基本用法-暗誦例文のまとめ
その5-基本用法-練習問題
その6-完了分詞
その7-否定
その8-意味上の主語が付いている場合=独立分詞構文
その9-慣用表現(1)
その10-慣用表現(2)
その11-慣用表現のまとめ(暗誦例文)
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Wed.
分詞の副詞的用法[分詞構文]-その7-否定 
分詞の副詞的用法[分詞構文]-その7-否定
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]の全目次を見に行く。
まずは復習しましょう。
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その1 (入門・初級向け)
⇒ (口語英語で使われる用法だけの解説)
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その2
⇒ (基本用法-意味別による解説)
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その3
⇒ (基本用法-分詞の位置別による解説)
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その4
⇒ (基本用法-暗誦例文のまとめ)
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その5
⇒ (基本用法-練習問題)
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その6
⇒ (完了分詞)
さて、今回は分詞の副詞的用法[分詞構文]の否定です。
方法はいたって簡単です。
分詞の前に not / never を置くだけです。
これまでの練習問題と同じように、[副]の文と][主]の文を並べます。
[副]の文が否定文になっていますから、分詞の前に not / never を置いて、一文にしてみましょう。
1. I did not know what to eat. [副]
1. (私は何を食べたらいいかわからなかった。)
1. I asked my doctor for advice [主].
1. (私はかかりつけの医者に助言を求めた。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Not knowing what to eat, I asked my doctor for advice
理由・動機
(何を食べたらいいかわからなくて[なかったので]私はかかりつけの医者に助言を求めた。)
この通り、分詞の前に not を置くだけです。
この場合、分詞を後置して
I asked my doctor for advice, not knowing what to eat.
とすることもできますが、前置するほうが普通のように思われます。
2. He was not tired at all. [副]
2. not ~ at all : 全く~ない
2. (彼は全く疲れていなかった。)
2. He continued walking.
2. (彼は歩き続けた。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Not (being) tired at all, he continued walking.
理由・動機
(全く疲れていなくて[いなかったので]彼は歩き続けた。)
being は省略しても構いません。
3. I have not eaten anything sicce this morning. [副]
3. (私は今朝から何も食べていない。)
3. I am so hungry. [主]
3. (私はとてもお腹が空いている。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Not having eaten anything since this morning, I am so hungry.
理由・動機
(今朝から何も食べていなくて[いないので]、私はとてもお腹が空いている。)
4. He had never met her. [副]
4. (彼は一度も彼女に会ったことがなかった。)
4. He couldn't recognize her. [主]
4. (彼は彼女を見分けることができなかった。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Never having met her, he couldn't recognize her.
理由・動機
(彼女に一度も会ったことがなくて[なかったので]、彼女を見分けることができなかった。)
この場合は、 Having never met her … も使われています。
5. I was never satisfied with the result. [副]
5. (私はその結果に決して満足しなかった。)
5. I decided to try harder. [主]
5. (私はもっと努力しようと決心した。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Never (being) satisfied with the result, I decided to try harder.
理由・動機
(その結果に決して満足しないで[しなかっかたので]、私はもっと努力しようと決心した。)
通例、being は省略されます。
全ての文が、理由・動機になっていますが、一応の分類です。
和訳もはっきり「…なので」と訳すのではなく、「…して」と、あいまいに訳すほうがこの用法に合っているような気がします。
では、いつものように例文を暗記しましょう。
1. 何を食べたらいいかわからなくて[なかったので]私はかかりつけの医者に助言を求めた。
2. 全く疲れていなくて[いなかったので]彼は歩き続けた。
3. 朝から何も食べていなくて[いないので]、私はとてもお腹が空いている。
4. 彼女に一度も会ったことがなくて[なかったので]、彼女を見分けることができなかった。
5. その結果に決して満足しないで[しなかっかたので]、私はもっと努力しようと決心した。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. Not knowing what to eat, I asked my doctor for advice.
2. Not (being) tired at all, he continued walking.
3. Not having eaten anything since this morning, I am so hungry.
4. Never having met her, he couldn't recognize her.
4. Having never met her, he couldn't recognize her.
5. Never (being) satisfied with the result, I decided to try harder.
次回-分詞の副詞的用法(意味上の主語付き)=独立分詞構文
分詞の副詞的用法[分詞構文]-目次
その1-口語英語で使われる用法だけの解説 (入門・初級向け)
その2-基本用法-意味別による解説
その3-基本用法-分詞の位置別による解説
その4-基本用法-暗誦例文のまとめ
その5-基本用法-練習問題
その6-完了分詞
その7-否定
その8-意味上の主語が付いている場合=独立分詞構文
その9-慣用表現(1)
その10-慣用表現(2)
その11-慣用表現のまとめ(暗誦例文)
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Tue.
分詞の副詞的用法[分詞構文]-その8-意味上の主語が付いている場合=独立分詞構文 
分詞の副詞的用法[分詞構文]-その8-意味上の主語が付いている場合=独立分詞構文
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]の全目次を見に行く。
まずは復習しましょう。
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その1 (入門・初級向け)
⇒ (口語英語で使われる用法だけの解説)
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その2
⇒ (基本用法-意味別による解説)
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その3
⇒ (基本用法-分詞の位置別による解説)
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その4
⇒ (基本用法-暗誦例文のまとめ)
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その5
⇒ (基本用法-練習問題)
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その6
⇒ (完了分詞)
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その7
⇒ (否定)
上記の復習の
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その5
⇒ (基本用法-練習問題)
を見てみましょう。
[主]の文と[副]の文の主語が 同じであることが分かります。
ということは、[副]の文を「分詞の副詞的用法=分詞構文」に換える時に、主語は不要ということです。
実際の練習問題で検証してみましょう。
I was watching baseball on TV. [主]
(私はテレビで野球を見ていた。)
I was drinking beer. [副]
(私はビールを飲んでいた。)
[主]の文と[副]の文の主語が同じですね。
この場合は、[副]の文を分詞の副詞的用法[分詞構文]に換える場合、主語を省き、was も省き、
同時動作・状況
I was watching baseball on TV(,) drinking beer.
(私はビールを飲みながらテレビで野球を見ていた。)
とすればいいのでしたね。
では次の場合はどうでしょう?
[練習1]
I was watching baseball on TV. [主]
(私はテレビで野球を見ていた。)
My wife was knitting beside me. [副]
knit [ニット] : 編み物をする
(私の妻は私のそばで編み物をしていた。)
ご覧の通り、、[主]の文と[副]の文の主語が違います。
これを「分詞の副詞的用法[分詞構文]」を使って一文にすると、
[副]の文の my wife は消さないで残し、was を省いて、
同時動作・状況
I was watching baseball on TV, my wife knitting beside me.
(私はテレビで野球を見ていて、そのそばで妻が編み物をしていた。)
I はこの文の本当の主語で、my wife は knitting の意味上の主語になります。
このような「(意味上の主語の付いた)分詞の副詞的用法=独立分詞構文」は文語です。
慣用表現を除いて、口語英語では使われないということは了承しておきましょう。
例えば、上記の英文を口語英語で表現すると、with を使って次のように言います。
I was watching baseball on TV(,) with my wife knitting beside me.
⇒ with + 名詞 + 状況 (付帯状況・同時状況)-作成予定
又は、簡単に and を使い、
I was watching baseball on TV, and my wife was knitting beside me.
と言ってもいいかもしれません。
文語とはいえ、これもマスターしておかないと英文を読みこなすことができないので、もう少し練習しておきましょう。
[練習2]
Mr. Loud came into the room. [主]
(ラウドさんは部屋に入って来た。)
His wife followed him in. [副]
(彼の妻が彼の後について入って来た。)
この練習問題も、[主]の文と[副]の文の主語が違います。
これを「分詞の副詞的用法[分詞構文]」を使って一文にすると、
[副]の文の his wife は消さないで残し、followed を 現在分詞の following にして、
連続動作・状況
Mr. Loud came into the room, his wife following him in.
(ラウドさんが部屋に入って来て、彼の妻がその後について入って来た。)
となります。
口語英語では、and を使って
Mr. Loud came into the room, and his wife followed him in.
と言えばいいでしょう。
[練習3]
My hasband is away. [副]
(私の夫は留守だ。)
I am very lonely. [主]
(私はとても寂しい。)
[副]の My husband を残し、is を being にして、
同時・状況 / 理由・動機
My hasband (being) away, I am very lonely.
= I am very lonely, my husband (being) away.
(夫が留守で[なので]、私はとても寂しい。)
being は省略可能です。
これも口語英語では、with を使って、
With my husband away, I am very lonely.
= I am very lonely(,) with my husband away.
(夫が留守で私はとてもさびしい。)
又は、もっと簡単に、so を使い、
My husband is away, so I am very lonely.
(私の夫は留守だ、だから私はとてもさびしい。)
とでも言えばいいでしょう。
[練習4]
There was no bus service. [副]
(バスの便がなかった。)
We had to walk there. [主]
(私達はそこまで歩かなければいけなかった。)
There は主語ではありませんが、There を消すと 「~がある」の意味がわからなくなってしまいます。
という訳で、There を残し、was を being に換えて、
理由・動機
There being no bus service, we had to walk there.
(バスの便がなくて[なかったので]私達はそこまで歩かなければいけなかった。)
この場合はbeing は省略できません。
口語英語では、
There was no bus service, so we had to walk there.
とでも言えばいいでしょう。
[練習5]
The sun had set. [副]
(太陽が沈んでしまった。)
It started to get cold. [主]
(寒くなり始めた。)
[副]が過去完了で、[主]が過去で、時制がずれているので、having Vpp を使い、
先行動作・状況 / 理由・動機
The sun having set, it started to get cold.
(太陽が沈んで[沈んでしまって]寒くなり始めた。)
(太陽が沈んだ[でしまった]ので寒くなり始めた。)
これもあまりにも文語で固すぎるので、口語では、
The sun had set, and it started to get cold.
とでも言えばいいと思います。
[練習6]
The sun had not risen yet. [副]
(太陽はまだ昇っていなかった。)
It was very dark. [主]
時制がずれているうえに、否定文になっています。
まず、意味上の主語を残し、not を付けて、having Vpp にして、
理由・動機
The sun not having risen yet, it was very dark.
(太陽がまだ昇っていなくて[いなかったので]とても暗かった。)
これも文語であまりも固すぎます。
口語では、
It was very dark because the sun hadn't risen yet.
Because the sun hadn't risen yet, it was very dark.
とでも言えばいいでしょう。
よく使われる[慣用表現]
(意味上の主語の付いた)分詞の副詞的用法=独立分詞構文は文語であまり使われません。
でも、次の表現はよく使われる決まり文句です。
覚えておきましょう。
All things considered, the party was a big success.
(あらゆることを考慮すると[← が考慮されると]、そのパーティーは大成功だった。)
we are planning to go cycling, weather permitting.
be planning to V ≒ be gointo to V
go cycling [サイクリング] : サイクリングに行く
(天気が許せば[よければ]、私達はサイクリングに行く予定です。)
Other things being equal, you should choose the bigger one.
equal [イークォル] : 等しい
(他の事柄[条件]が同じなら、大きい方を選んだほうがよい。)
Such[That][This] being the case, I cannot go.
(そういう[こういう]事情[訳]だから、私は行けません。)
接続詞を加えて普通の英文にすると、
When all things are considered, the praty was a big success.
We are planning to go cycling, if the weather permits.
※ 完全な文の場合、通常は the が必要です。
If other things are equal, you should choose the bigger one.
Since such[that][this] is the case, I cannot go.
※ since … は「(あなたも知っているように) …だから」という意味です。
今回学習した「(意味上の主語の付いた)分詞の副詞的用法=独立分詞構文」は文語です。
しかし、文語でも例文を覚えているくらいでなければ、実際に出会った時に訳には立たないと思います。
という訳で、いつものように暗記してしまいましょう。
特に慣用表現はよく使われますから、しっかり覚えましょう。
1. 私はテレビで野球を見ていて、そのそばで妻が編み物をしていた。
2. ラウドさんが部屋に入って来て、彼の妻がその後について入って来た。
3. 夫が留守で[だったので]、私は寂しかった。
4. バスの便がなくて[なかったので]私達はそこまで歩かなければいけなかった。
5. 太陽が沈んで[沈んでしまって]寒くなり始めた。
5. 太陽が沈んだ[でしまった]ので寒くなり始めた。
6. 太陽がまだ昇っていなくて[いなかったので]とても暗かった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. I was watching baseball on TV, my wife knitting beside me.
2. Mr. Loud came into the room, his wife following him in.
3. My hasband (being) away, I felt lonely.
4. There being no bus service, we had to walk there.
5. The sun having set, it started to get cold.
6. The sun not having risen yet, it was very dark.
7. あらゆることを考慮すると[← が考慮されると]、そのパーティーは大成功だった。
8. 天気が許せば[よければ]、私達はサイクリングに行く予定です。
9. 他の事柄[条件]が同じなら、大きい方を選んだほうがよい。
10. そういう[こういう]事情[訳]だから、私は行けません。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
7. All things considered, the praty was a big success.
8. we are planning to go cycling, weather permitting.
9. Other things being equal, you should choose the bigger one.
10. Such[That][This] being the case, I cannot go.
《質問》
慣用表現の all things considered についてなんですが、
わざわざ過去分詞を使って受け身で「全てのことが考慮されると → を考慮すると」とするのではなく、最初から「全てのことを考慮すると」の意で、
considering all things
にしていけないのですか?
《答え》
considering all things も可能だと思います。
その場合、接続詞を使って完全な文にすると、
When we[you] consider all things, the party was a big success.
となり、誰を指しているかはっきりしない一般的主語の we /you は意味がないので省略して、consider を現在分詞の副詞的用法=分詞構文にすると、
Considering all things, the party was a big success.
となります。
しかし可能だからと言って多用するのは禁物です。
all things considered のほうがスタンダードな表現ですからそちらの方をしっかり覚えてください。
ちなみに considering には、副詞の用法もあり、その場合は considering 一語だけで、all things considered や all in all (全体としては) の代わりに使えます。
参考にしてください。
The party was a big success, considering.
[直訳] そのパーティーは大成功だった、考えてみると。
→ 考えみると(全体的には)そのパーティーは大成功だった。
次回-分詞の副詞的用法[分詞構文]-慣用表現(1)
分詞の副詞的用法[分詞構文]-目次
その1-口語英語で使われる用法だけの解説 (入門・初級向け)
その2-基本用法-意味別による解説
その3-基本用法-分詞の位置別による解説
その4-基本用法-暗誦例文のまとめ
その5-基本用法-練習問題
その6-完了分詞
その7-否定
その8-意味上の主語が付いている場合=独立分詞構文
その9-慣用表現(1)
その10-慣用表現(2)
その11-慣用表現のまとめ(暗誦例文)
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分詞の副詞的用法[分詞構文]-その9-慣用表現(1) 
分詞の副詞的用法[分詞構文]-その9-慣用表現(1)
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]の全目次を見に行く。
まずは復習しましょう。
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その1 (入門・初級向け)
⇒ (口語英語で使われる用法だけの解説)
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その2
⇒ (基本用法-意味別による解説)
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その3
⇒ (基本用法-分詞の位置別による解説)
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その4
⇒ (基本用法-暗誦例文のまとめ)
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その5
⇒ (基本用法-練習問題)
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その6
⇒ (完了分詞)
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その7
⇒ (否定)
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その8
⇒ (意味上の主語が付いている場合=独立分詞構文)
以前、「分詞の副詞的用法[分詞構文]-その2-基本用法・意味別解説」で、
「条件(~すれば)」「譲歩(~だけれども)」は、決まり切った慣用句以外はきわめてまれなので割愛します。
と解説したのを覚えていますか?
慣用表現になると、なぜか「条件(~すれば)」が数多く登場します。
でも、「譲歩(~だけれども)」の慣用表現は、やはりまれですね。
前回の意味上の主語が付いている分詞の副詞的用法=独立分詞構文で4つ慣用句を紹介しました。
1. all things considered-あらゆることを考慮すると[← が考慮されると]
2. weather permitting-天気が許せば[よければ]
3. other things being equal-他の事柄[条件]が同じなら
4. such[that][this] being the case-そういう[こういう]事情[訳]だから
分詞の副詞的用法[分詞構文]は、接続詞があるわけではないのであいまいですが、一応、1. は「先行動作的条件」、2. と 3. は明らかに「条件」、4. は「理由・動機」になります。
今回は、意味上の主語の付いていない普通の分詞の副詞的用法[分詞構文]の慣用表現を紹介します。
この場合も、あいまいではありますが、「条件」っぽい(?)表現がかなり多く登場します。 (^.^)
[1] ~ly speaking
[1] ~的に言えば
この慣用句は、たくさんありますが、よく使われているものを挙げると、
generally speaking - 一般的に言えば
strictly speaking - 厳密に言えば
roughly speaking - おおざっぱに言えば [ラフリー]
simply speaking - 簡単に言えば
frankly speaking - 率直に言えば
historically speaking - 歴史的に言えば
Generally speaking, women live longer than men.
一般的に言えば、女性の方が男性より長生きする。
Frankly speaking, I don't like him.
率直に言えば、私は彼が好きでない。
speaking を省略して、
Generally, women live longer than men.
Frankly, I don't like him.
とも言えます。
[2] ~ly put
[2] ~的に言えば[← ~的に言われれば]
この put は「言う、述べる」という意味で、過去分詞=受け身です。
~ly speaking ほど一般的ではありませんが、時々出て来るので覚えておきましょう。
simply put - 簡単に言えば[←言われれば]
roughly put - おおざっぱに言えば[←言われれば]
honestly put - 正直に言えば[←言われれば] [オネストリー]
shortly put - 手短に言えば[←言われれば]
~ly が put の後ろに置かれて
put simply / put roughly / put honestly / put shortly
のような形を取ることもあります。
Simply put, it's a difference of opinion.
簡単に言えば、それは意見の相違だ。
この慣用句は、to不定詞を使って to put it ~ly という方が一般的です。
To put it simply, it's a difference of opinion.
[3] judging from[by] ~
[3] ~から判断すれば
原形は judge [ジャジ] です。
Judging from[by] his accent, he must be Australian.
訛り[なまり]から判断すれば、彼はオーストラリア人に違いない。
[4] compared with[to] ~
[4] ~と比較すると[← 比較されると]
compared が過去分詞で本来は受け身の意味であることを忘れないようにしましょう。
Compared with[to]Tom, Jerry is much smarter.
Jerry is much smarter campared with[to] Tom.
トムと比較すると[← されると]、ジェリーの方がずっと頭がいい。
as compared with[to] ~ と言うこともあります。
合わせて覚えておきましょう。
[5] depending on ~
[5] ~によって(は)、~次第で、~に応じて
Prices change depending on the season.
価格は季節によって変わります。
ちなみに、この慣用句の元の表現は、
depend on ~ : ~に依る、~次第だ、~によって決まる
Prices depend on the season.
価格は季節に依ります。
です。
[6] speaking of ~ = talking of ~
[6] ~と言えば
Speaking[Talking] of fruits, I like grapes very much.
フルーツと言えば、私はブドウが大好きです。
of は たまに about のこともありますが、意味は同じです。
[7] provided (that) … = providing (that) …
[7] … という条件で、もし … ならば
過去分詞の provided 、現在分詞の provinding のどちらでも構いません。
なぜこんな意味になるか不思議に思う人もいるかと思います。
provide [プロヴァイド] は give の類義語です。
直訳を付けると、それぞれ
… ということ[条件]が与えられたら
… ということ[条件]を与えたら[与えてくれたら]
という意味になります。
I'll go(,) provided[providing] (that) the weather is clear.
= Provided[Providing] (that) the weather is clear, I'll go.
clear : (雲が無くて)晴れの
天気が晴れれば[よければ]行きます。
直訳すると
天気が晴れということ[条件]が与えられたら、私は行きます。
天気が晴れということ[条件]を与えてくれたら、私は行きます。
となります。
ちなみに、provided / providing は共に辞書では接続詞相当語句として扱われています。
条件を後に付け足す場合が結構多いです。
「行きますよ。天気が晴れたら(という条件が与えられたら)ね。」というイメージです。
各種試験では provided の方が圧倒的に出題率が高いので、しっかり覚えておきましょう。
[8] given (that) …(文)
[8] … ということを考慮すると
[8] … だと仮定すると、もし … なら
[8] given ~(名詞)
[8] ~ を考慮すると
[8] ~ があると仮定すると、もし ~ があれば
provided / providing とは違い、過去分詞の given だけです。
現在分詞の giving は使われないのでご注意を!
辞書では、 given (that) … は接続詞相当語句、 given ~ は前置詞相当語句として扱われています。
ちょっとこじつけっぽいかも知れませんが、覚えやすいように直訳すると、
given (that) …
… という考慮が与えられたら
→ … ということを考慮すると
… という条件が与えられたら
→ … だと仮定すると、もし … なら
given ~
~ という考慮が与えられたら
→ ~ を考慮すると
~ という条件が与えられたら
→ ~ があると仮定すると、もし ~ があれば
Given (that) she is old[young], she is doing well.
年を取っていること[若いこと]を考慮すると、彼女はよくやっている。
Given her age, she is doing well.
年齢を考慮すると、彼女はよくやっている。
Given (that) you are in good health, you can do anything.
もし健康であれば、何でもすることができる。
Given good health, you can do anything.
もし健康であれば、何でもすることができる。
考慮と仮定、どちらに解釈するかは文脈によります。
[9] supposing (that) …
[9] … だと仮定すれば、もし … ならば
suppose ~ [サポゥズ] は、「~を仮定する、想像する」という意味の動詞なので、この表現は理解しやすいですね。
ただし、過去分詞の supposed は使えませんので注意してください。
Supposing (that) you won a lottery, what would you buy?
lottery [ロタリ] : 宝くじ
もし宝くじが当たったら、君は何を買うでしょうか。
命令文を使った、
Suppose (that) you won a lottery, what would you do?
宝くじに当たったと想像[仮定]してごらんなさい、君は何を買うでしょうかね。
→ もし宝くじに当たったら、君はなのを買うでしょうか。
もよく使われています。
こちらの方が口語的です。
辞書では、supposing (that) … / suppose (that) … 共に、接続詞相当語句として扱われています。
[10] assuming (that) …
[10] … だと仮定すれば、もし … ならば
assume ~ [アシューム] も、suppose と似ていて、「~を仮定する、想定する、憶測する」という意味の動詞なので、理解しやすいですね。
これも、過去分詞の assumed は使えませんので注意してください。
Assuming (that) the rumor is true, what should we do?
rumor [ルーマー] : うわさ
もしそのうわさが本当なら、どうしましょう。
命令文を使った、
Assume (that) the rumor is true, what should we do?
そのうわさが本当だと想定[仮定]してごらんなさい、私達はどうすればいいでしょう。
→ もしそのうわさが本当なら、どうしましょう。
も使われます。
辞書では、assuming (that) … / assume (that) … 共に、接続詞相当語句として扱われています。
[11] granted (that) … (文) = granting (that) … (文)
[11] … であるのは認めるが、たとえ … だとしても
[11] granted ~ (名詞) = granting ~ (名詞)
[11] ~は認めるが
provide の場合と同様、過去分詞の granteded 、現在分詞の grantinging のどちらでも構いません。
grant ~ [グラント] の原義は「~を認める」です。
直訳を付けると、それぞれ
… であることは認められるが / … であることは認めるが
~ は認められるが / ~ は認めるが
という意味になります。
Granted[Granting] (that) she is beautiful, I still don't like her.
彼女が美しいのは認めるが、それでも私は彼女が好きでない。
Granted[Granting] her beauty, I still don't like her.
彼女の美しさは認めるが、それでも私は彼女が好きでない。
辞書では、granted[granting] (that) … は接続詞相当語句、granted[granting] ~ は前置詞相当語句として扱われているようです。
類似表現に、
admitting (that) … : … であるのは認めるが
admitting ~ : ~ は認めるが
というのもありますが、あまり辞書に慣用句として載せられていないので、紹介だけに留めておきます。
[12] considering (that) … (文)
[12] … であることを考慮すると[考えると]、… である割には
[12] considering ~ (名詞)
[12] ~ を考慮すると[考えると]、~ の割には
前出の [8] の given (that) … / given ~ によく似ていますね。
でも、given と違って、過去分詞の considered は使われません。
Considering (that) she is old[young], she is doing well.
She is doing well, considering (that) she is old[young].
年を取っている[若い]ことを考えると、彼女はよくやっている。
年を取っている[若い]割には、彼女はよくやっている。
Considering her age, she is doing well.
She is doing well considering her age.
年を考えると彼女はよくやっている。
年の割には彼女はよくやっている。
辞書では、considering (that) … は接続詞相当語句、considering ~ は前置詞相当語句として扱われています。
[7] ~ [12] まで、似たような意味・用法が続きました。
● 現在分詞・過去分詞の両方
● 現在分詞だけ
● 過去分詞だけ
の3つのパターンと
● 接続詞相当語句
● 前置詞相当語句
の2つのパターンがあり、頭が混乱してきたのではないでしょうか?
最終的には、一つ一つ例文をインプットして慣れるしかありませんが、参考までにここにちょっと一覧表を作っておきます。
現在分詞・過去分詞の両方
[7] provided (that) … = providing (that) … (接)
[7] … という条件で、もし … ならば
[11] granted (that) … = granting (that) … (接)
[11] … であることは認めるが、たとえ … だとしても
[11] granted ~ = granting ~ (前)
[11] ~は認めるが
現在分詞だけ
[9] supposing (that) … (接)
[9] … だと仮定すれば、もし … ならば
[9] = suppose (that) …
[10] assuming (that) … (接)
[10] … だと仮定すれば、もし … ならば
[10]= assume (that) …
[12] considering (that) … (接)
[12] … であることを考慮すると[考えると]、… である割には
[12] considering ~ (前)
[12] ~ を考慮すると[考えると]、~ の割には
過去分詞だけ
[8] given (that) … (接)
[8] … ということを考慮すると
[8] … だと仮定すると、もし … なら
[8] given ~ (前)
[8] ~ を考慮すると
[8] ~ があると仮定すると、もし ~ があれば
ちょっと記事が長すぎて、エディターが重くなってきました。
残りは次のページに回します。 (・_・;)
次回-分詞の副詞的用法[分詞構文]-その10-慣用表現(2)
分詞の副詞的用法[分詞構文]-目次
その1-口語英語で使われる用法だけの解説 (入門・初級向け)
その2-基本用法-意味別による解説
その3-基本用法-分詞の位置別による解説
その4-基本用法-暗誦例文のまとめ
その5-基本用法-練習問題
その6-完了分詞
その7-否定
その8-意味上の主語が付いている場合=独立分詞構文
その9-慣用表現(1)
その10-慣用表現(2)
その11-慣用表現のまとめ(暗誦例文)
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Sat.
分詞の副詞的用法[分詞構文]-その10-慣用表現(2)  
分詞の副詞的用法[分詞構文]-その10-慣用表現(2)
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]の全目次を見に行く。
まずは復習しましょう。
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その1 (入門・初級向け)
⇒ (口語英語で使われる用法だけの解説)
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その2
⇒ (基本用法-意味別による解説)
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その3
⇒ (基本用法-分詞の位置別による解説)
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その4
⇒ (基本用法-暗誦例文のまとめ)
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その5
⇒ (基本用法-練習問題)
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その6
⇒ (完了分詞)
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その7
⇒ (否定)
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その8
⇒ (意味上の主語が付いている場合=独立分詞構文)
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その9
⇒ (慣用表現(1))
[13] seeing (that) …
[13] … であることを考えると、… であるから
口語英語では、
seeing how …
seeing as …
seeing as how …
という形も使われています。
この表現は、なかなかイメージが理解しがたくて手強いです。
この see は、I see. (わかりました。) という時の see と同じで、
… であることを見ると[見て]
→ … であること理解すると[理解して]
→ … であることを考えると[考えて]
→ (君もわかっているように) … であるから、… であるので
という風に考えるといいでしょう。
considering (that) … : …であることを考えると
since … : … であるから、… なので
に近い表現と言えます。
では、例文です。
わかりにくいので2つ挙げます。
Seeing (that) she has three children, she must be over 30.
子供が3人いるのを見ると[いることを考えると]、彼女は30才を越えているに違いない。
子供が3人いるのだから、彼女は30才を越えているに違いない。
I slept until noon yesterday(,) seeing (that) I had nothing to do.
することが何もないことを理解して[考えて]、昨日はお昼まで寝ていた。
→ することが何もなかったので、昨日はお昼まで寝ていた。
この表現も辞書では接続詞扱いされています。
[14] including ~
[14] ~ を[も]含めて、~を入れて、~込みで
[14] excluding ~
[14] ~ を除いて、~ を除いた
元の動詞は、
include ~ [インクルード] : ~ を含む
exclude ~ [イクスクルード] : ~ を除く
です。
The price is 10,000 yen, including tax.
価格は税金を含んで1万円です。
→ 価格は税込みで1万円です。
The price is 10.000 yen, excluding tax.
価格は税金を除いて1万円です。
→ 価格は税抜きで1万円です。
including ~ / excluding ~ 共に辞書では前置詞扱いです。
tax を前置して、過去分詞の included / excluded を後置しても同じ意味になります。
The price is 10,000 yen, tax included.
価格は税金が含まれて1万円です。
→ 価格は税込みで1万円です。
The price is 10.000 yen, tax excluded.
価格は税金が除かれて1万円です。
→ 価格は税抜きで1万円です。
ちなみに、excluding ~ の類似表現に次のようなものがあります。
余裕があれば覚えておきましょう。
excepting ~
saving ~
= except (for) ~ = save (for) ~ = but ~
※ but for ~ は、「~がなければ」という意味で、「~を除いて」という意味では使われません。
たくさん類義語があるので困りますね。(;´▽`A``
[15] concerning ~ = regarding ~
[15] ~ に関して(は)、~ に関する
少し改まった表現ですが、結構使われています。
センター試験の英文でも頻出ですので、しっかり覚えましょう。
Concerning[Regarding] his background, we know nothing.
= We know nothing concerning[regarding] his background.
彼の経歴に関して(は)、私達は何も知りません。
辞書では完全に前置詞扱いです。
まれですが、respecting ~ も使われています。
余裕があれば覚えておきましょう。
[16] starting (at /on / in / from) ~
[16] = beginning (at /on / in / from) ~
[16] ~ に始まって → ~ から、~以降
準備運動として、まず次の英文を見てください。
It starts at 10 a.m..
(それは午前10時に[から]始まる)
It begins on Monday.
(それは月曜日に[から]始まる)
It starts in April.
(それは4月に[から]始まる)
It begins on April 1.
(それは4月1日に[から]始まる)
It started in 2000.
(それは2000年に[から]始まった)
It began (from) 100 years ago.
(それは100年前(から)始まった)
It'll start (from) tomorrow.
(それは明日(から)始まる)
時刻は at 、曜日・日付は on 、月・年号などは in 、が必要なのはわかりますね。
start from seven や begin from April などの英語は不可ですので注意してください。。
最後の2例の 100 years ago や tomorrow は、元々前置詞不要の副詞(句)ですが、from が付いていることもあります。。
これらの start / begin を現在分詞の副詞的用法[分詞構文]にすると、
starting (at) 10 a.m.
(午前10時に始まって → 午前10時から、午前10時以降)
beginning (on) Monday
(月曜日に始まって → 月曜日から、月曜日以降)
starting (in) April
(4月に始まって → 4月から、4月以降)
beginning (on) April 1
(4月1日に始まって → 4月1日から、4月1日以降)
starting (in) 2000
(2000年に始まって → 2000年から、2000年以降)
beginning (from) 100 years ago
(100年前に始まって → 100年前から、100前以降)
starting (from) tomorrow
(明日に始まって → 明日から、明日以降)
at / on / in / from を省略することもできます。
その場合、starting ~ / beginning ~ は前置詞とみなすことができます。
例文です。
The conference will be held on April 1(,) starting[beginning] (at) 10 a.m.
conference [コンファレンス] : 会議
その会議は4月1日の午前10時から行われます。
I'll have a two-week vacation(,) starting[beginning] (on) Monday
月曜日から2週間の休暇です。
My son is going to a university in Tokyo(,) starting[beginning] (in) April.
私の息子は4月から東京の大学に通います。
Starting[Beginning] (from) tomorrow, I quit smoking.
quit [クィット] : ~ をやめる
明日以降[明日から]、私は禁煙します。
[17] following ~
[17] ~ の後、~ に続いて
follow ~ [フォロゥ] : ~ の後に続く、~の後に続いて起こる
からできた慣用句で、after ~ とほぼ同じです。
Following my father's death, I took over his company.
= I took over my father's company following his death.
take O over / take over O : Oを引く継ぐ
父の死後、私は父の会社を引き継いだ。
[18] taking ~ into consideration = taking into consideration ~
[18] taking ~ into account = taking into account ~
[18] ~ を考慮に入れて、~ を考慮に入れると
[18] consideration [コンスィダレイション] account [アカウント] : 考慮
considering ~ に近い表現です。
~ はよく後置されます。
Taking her age into consideration[account], she is doing well.
= Taking into consideration[account] her age, she is doing well.
年齢を考慮に入れると、彼女はよくやっている。
Taking into consideration[account] the fact that she is young[old], she is doing well.
若い[年を取っている]という事実[こと]を考慮に入れると、彼女はよくやっている。
taking everything into consideration[account]
taking all things into consideration[account]
あらゆることを考慮に入れると
は、以前紹介した all things considered と同じ意味になります。
⇒ 参考ページ
⇒ 参考ページ
[19] looking back (on ~)
[19] ~ を振り返ってみれば[みると]
look back (on ~) : ~を振り返る、~を回想する
を現在分詞の副詞的用法[分詞構文]にした表現です。
on ~ は、at ~ や over ~ のこともあります。
Looking back (on it), I think it was an enjoyable experience.
振り返って考えると、それは楽しい経験だったと思う。
[20] Getting back to ~, …
[20] ~ に戻ると[戻るが] → ~[話・話題などを]元に戻すと[戻すが]
~ には様々な語句が入ります。
数例を挙げると、
Getiing back to the subject[topic], …
(話(題)を元に戻すと)
Getting back to what we were talking about, …
(さっき(私達が)話していたことに戻るが)
Getting back to what you were saying, …
(さっき君が話していたことに戻るが)
Getting back to what we were talking about, where should we go tomorrow?
さっきの話に戻りますが、明日はどこに行きましょうか。
Getting を省略したり、Let's で始めても同じような意味を伝えられます。
Now back to ~, …
(さて、~に話を戻しますが、…)
Let's get back to ~. …
(~に話を戻しましょう。…)
[21] having said that = that said
[21] そうは言うものの、それでもやはり
that said は、 that (having been) said の having been の省略、または that (being) said の being の省略で、直訳は「それが言われた[言われている]にしても」です。
Most of the movie was very exciting. Having said that[That said], I have to say the ending was a bit dull.
dull [ダル] : つまらない a bit : ちょっと
その映画の大半はとても面白かった。そうは言っても、エンディングはちょっと退屈だったと言わねばならないが。
ちなみに、that said の前に with を置いた、With that said も同意の表現です。
[22] according to ~
[22] 1. ~ によれば[よると] (主に文頭で使って)
[22] 2. ~ に従って、~通りに、~ に応じて
この表現を見て、分詞の副詞的用法[分詞構文]だと思う人はあまりいないでしょうね。
慣用表現として丸暗記している人が多いと思います。
1. の文頭で使う意味はよく知られていますが、2. の用法も覚えておきましょう。
According to the weather forecast, it wil rain tomorrow.
weather farecast [ウェザー・フォーキャスト] : 天気予報
天気予報によると、明日は雨だ。
You must act according to my instruction.
instruction [インストラクション] : 指示
君は私の指示に従って[通りに]行動しなければならない。
[23] owing to ~
[23] ~ のために、~ のせいで、~ のおかげで、~ が原因で
これも分詞の副詞的用法[分詞構文]を意識せずに丸暗記している人がほとんどだと思います。
The game was cancel(l)ed owing to the heavy rain.
その試合は大雨のために中止された。
ご覧の通り、owing to ~ = because of ~ です。
[24] notwithstanding ~
[24] ~ にもかかわらず
これは despite ~ = in spite of ~ の同義語です。
この表現も、分詞の副詞的用法[分詞構文]として意識されることはほぼないと言っていいでしょう。
He did not give up smoking, notwithstanding the doctor's advice.
医者の忠告にもかかわらず、彼は煙草を止めなかった。
notwithstanding を後置して
He did not give up smoking, the doctor's advice notwithstanding.
とすることもあります。
分詞の副詞的用法[分詞構文]の慣用表現を紹介して来ましたが、かなりの量になってしまいました。
暗誦例文のまとめは次回に廻すことにします。
次回-分詞の副詞的用法[分詞構文]-その11-慣用表現のまとめ(暗誦例文)
分詞の副詞的用法[分詞構文]-目次
その1-口語英語で使われる用法だけの解説 (入門・初級向け)
その2-基本用法-意味別による解説
その3-基本用法-分詞の位置別による解説
その4-基本用法-暗誦例文のまとめ
その5-基本用法-練習問題
その6-完了分詞
その7-否定
その8-意味上の主語が付いている場合=独立分詞構文
その9-慣用表現(1)
その10-慣用表現(2)
その11-慣用表現のまとめ(暗誦例文)
tb: -- cm: 0
Wed.
分詞の副詞的用法[分詞構文]-その11-慣用表現のまとめ(暗誦例文 
分詞の副詞的用法[分詞構文]-その11-慣用表現のまとめ(暗誦例文)
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]の全目次を見に行く。
まずは復習しましょう。
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その1 (入門・初級向け)
⇒ (口語英語で使われる用法だけの解説)
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その2
⇒ (基本用法-意味別による解説)
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その3
⇒ (基本用法-分詞の位置別による解説)
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その4
⇒ (基本用法-暗誦例文のまとめ)
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その5
⇒ (基本用法-練習問題)
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その6
⇒ (完了分詞)
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その7
⇒ (否定)
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その8
⇒ (意味上の主語が付いている場合=独立分詞構文)
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その9
⇒ (慣用表現(1))
⇒ 分詞の副詞的用法[分詞構文]-その10
⇒ (慣用表現(2))
かなり多くの慣用表現を紹介しました。
覚えやすいように、分割して暗唱例文をまとめます。
必ず覚えるようにしましょう。
1. a. 一般的に言えば、女性の方が男性より長生きする。
1. b. 率直に言えば、私は彼が好きでない。
1. c. 厳密に言えば
1. d. おおざっぱに言えば
1. e. 簡単に言えば
1. f. 歴史的に言えば
2. a. 簡単に言えば、それは意見の相違だ。
2. b. おおざっぱに言えば[←言われれば]
2. c. 正直に言えば[←言われれば]
2. d. 手短に言えば[←言われれば]
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. a. Generally speaking, women live longer than men.
1. b. Frankly speaking, I don't like him.
1. c. strictly speaking
1. d. roughly speaking
1. e. simply speaking
1. f. historically speaking
2. a. Simply put, it's a difference of opinion.
2.. = To put it simply, it's a difference of opinion.
2. b. roughly put
2. c. honestly put
2. d. shortly put
3. 訛り[なまり]から判断すれば、彼はオーストラリア人に違いない。
4. トムと比較すると[← されると]、ジェリーの方がずっと頭がいい。
5. 価格は季節によって変わります。
6. フルーツと言えば、私はブドウが大好きです。
7. 天気が晴れれば[よければ]行きます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3. Judging from[by] his accent, he must be Australian.
4. Compared with[to]Tom, Jerry is much smarter.
= Jerry is much smarter campared with[to] Tom.
5. Prices change depending on the season.
6. Speaking[Talking] of fruits, I like grapes very much.
7. I'll go(,) provided[providing] (that) the weather is clear.
= Provided[Providing] (that) the weather is clear, I'll go.
8. a. 年を取っていること[若いこと]を考慮すると、彼女はよくやっている。
8. b. 年齢を考慮すると、彼女はよくやっている。
9. a. もし健康であれば、何でもすることができる。
9. b. もし健康であれば、何でもすることができる。
10. もし宝くじが当たったら、君は何を買うでしょうか。
11. もしそのうわさが本当なら、どうしましょう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
8. a. Given (that) she is old[young], she is doing well.
8. b. Given her age, she is doing well.
9. a. Given (that) you are in good health, you can do anything.
9. b. Given good health, you can do anything.
10. Supposing (that) you won a lottery, what would you buy?
1 = Suppose (that) you won a lottery, what would you do?
11. Assuming (that) the rumor is true, what should we do?
1 = Assume (that) the rumor is true, what should we do?
12. a. 彼女が美しいのは認めるが、それでも私は彼女が好きでない。
12. b. 彼女の美しさは認めるが、それでも私は彼女が好きでない。
13. a. 年を取っている[若い]ことを考えると、彼女はよくやっている。
13.1 = 年を取っている[若い]割には、彼女はよくやっている。
14. b. 年を考えると彼女はよくやっている。
14.1 = 年の割には彼女はよくやっている。
14. a. 子供が3人いるのを見ると[いることを考えると]、彼女は30才を越えているに違いない。
15. = 子供が3人いるのだから、彼女は30才を越えているに違いない。
15. b. することが何もなかったので、昨日はお昼まで寝ていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
12. a. Granted[Granting] (that) she is beautiful, I still don't like her.
12. b. Granted[Granting] her beauty, I still don't like her.
13. a. Considering (that) she is old[young], she is doing well.
13.1 = She is doing well, considering (that) she is old[young].
13. b. Considering her age, she is doing well.
14.1 = She is doing well considering her age.
14. a. Seeing (that) she has three children, she must be over 30.
14. b. I slept until noon yesterday(,) seeing (that) I had nothing to do.
15. a. 価格は税金を含んで[税込みで]1万円です。
15. b. 価格は税金が含まれて[税込みで]1万円です。
16. a. 価格は税金を除いて[税抜きで]1万円です。
16. b. 価格は税金が除かれて[税抜きで]1万円です。
17. 彼の経歴に関して(は)、私達は何も知りません。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
15. a. The price is 10,000 yen, including tax.
15. a. The price is 10,000 yen, tax included.
16. b The price is 10.000 yen, excluding tax.
16. b. The price is 10.000 yen, tax excluded.
17. Concerning[Regarding] his background, we know nothing.
1 = We know nothing concerning[regarding] his background.
18. a. その会議は4月1日の午前10時から行われます。
18. b. 月曜日から2週間の休暇です。
18. c. 私の息子は4月から東京の大学に通います。
18. d. 明日以降[明日から]、私は禁煙します。
19. 父の死後、私は父の会社を引き継いだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
18. a. The conference will be held on April 1(,) starting[beginning] (at) 10 a.m.
18. b. I'll have a two-week vacation(,) starting[beginning] (on) Monday
18. c. My son is going to a university in Tokyo(,) starting[beginning] (in) April.
18. d. Starting[Beginning] (from) tomorrow, I quit smoking.
19. Following my father's death, I took over his company.
1 = I took over my father's company following his death.
20. a. 年齢を考慮に入れると、彼女はよくやっている。
20. b. 若い[年を取っている]という事実[こと]を考慮に入れると、彼女はよくやっている。
21. 振り返って考えると、それは楽しい経験だったと思う。
22. さっきの話に戻りますが、明日はどこに行きましょうか。
23. その映画の大半はとても面白かった。そうは言っても、エンディングはちょっと退屈だったと言わねばならないが。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
20. a. Taking her age into consideration[account], she is doing well.
201. = Taking into consideration[account] her age, she is doing well.
20. b. Taking into consideration[account] the fact that she is young[old], she is doing well.
21. Looking back (on it), I think it was an enjoyable experience.
22. Getting back to what we were talking about, where should we go tomorrow?
23. Most of the movie was very exciting. Having said that[That said], I have to say the ending was a bit dull.
24. a. 天気予報によると、明日は雨だ。
24. b. 君は私の指示に従って[通りに]行動しなければならない。
25. その試合は大雨のために中止された。
26. 医者の忠告にもかかわらず、彼は煙草を止めなかった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
24. a. According to the weather forecast, it wil rain tomorrow.
24. b. You must act according to my instruction.
25. The game was cancel(l)ed owing to the heavy rain.
26. He did not give up smoking, notwithstanding the doctor's advice.
1 = He did not give up smoking, the doctor's advice notwithstanding.
27. あらゆることを考慮すると[← が考慮されると]、そのパーティーは大成功だった。
28. 天気が許せば[よければ]、私達はサイクリングに行く予定です。
29. 他の事柄[条件]が同じなら、大きい方を選んだほうがよい。
30. そういう[こういう]事情[訳]だから、私は行けません。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
27. All things considered, the praty was a big success.
1. = Taking everything into consideration[account], ….
1. = Taking all things into consideration[account], ….
28. we are planning to go cycling, weather permitting.
29. Other things being equal, you should choose the bigger one.
30. Such[That][This] being the case, I cannot go.
お疲れ様でした! m(__)m
次回-付帯状況の with = with + 名詞 + 状態
分詞の副詞的用法[分詞構文]-目次
その1-口語英語で使われる用法だけの解説 (入門・初級向け)
その2-基本用法-意味別による解説
その3-基本用法-分詞の位置別による解説
その4-基本用法-暗誦例文のまとめ
その5-基本用法-練習問題
その6-完了分詞
その7-否定
その8-意味上の主語が付いている場合=独立分詞構文
その9-慣用表現(1)
その10-慣用表現(2)
その11-慣用表現のまとめ(暗誦例文)
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Thu.
付帯状況の with = with + 名詞 + 状態 
付帯状況の with = with + 名詞 + 状態-その1
「付帯状況」とは、「状況を付帯して」、つまり「状態を伴って」という意味の文法用語です。
with + 名詞 + ~[状態]
名詞が~である状態を伴って
名詞を~の状態にして(→ 適当に意訳する)
~[状態]の部分には、前置詞句 / 形容詞 / 形容詞化した副詞 / 現在分詞 / 過去分詞 が入ります。
和訳も主節につながるように適当に意訳しなければいけません。
言い換えると、意訳した日本語と英語のギャップが大きすぎて、この表現を非常に理解し難くしています。
with + 名詞 + ~[前置詞句]
名詞が~[前置詞句]である状態を伴って
名詞を~[前置詞句]の状態にして(→ 適当に意訳する)
1. a. Tears were in her eyes.
1. b. She spoke with tears in her eyes.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. a. 涙が彼女の目の中にあった。(状態描写)
1. b. 彼女は涙が目の中にある状態を伴って話した。(直訳)
1. b. → 彼女は目に涙を浮かべて話した。(意訳)
[解説]
a. Tears were in her eyes.
a. 涙が彼女の目の中にあった。
この状態を描写した文の be動詞を取り除きます。
tears in her eyes
それを with ~(~を伴って) の ~ の部分に入れると、
with tears in her eyes
これで「涙が目の中にある状態を伴って」という意味になります。
このままでも十分意味は理解できますが、適当に意訳すると、「目に涙を浮かべて」となります。
2. a. His pipe were in his mouth.
2. b. He came in with his pipe in his mouth.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2. a. 彼のパイプは彼の口の中にあった。(状態描写)
2. b. 彼はパイプが口の中にある状態を伴って入って来た。(直訳)
2. b. → 彼はパイプを口にくわえて入って来た。(意訳)
3. a. An album was under her arm.
3. b. She was walking with an album under her arm.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3. a. 一冊のアルバムが彼女の脇の下にあった。(状態描写)
3. b. 彼女はアルバムが脇の下にある状態を伴って歩いていた。(直訳)
3. b. → 彼女はアルバムを小脇に抱えて歩いていた。(意訳)
《重要!》
英語を読んだり聴いたりしている時(特に聴いている時)は、上記の b. の直訳で頭の中にイメージを浮かべる練習をしてください。
意訳はあくまで「意味を解釈した上の和訳」です。
英語を読んだり聴いたりした瞬間に、英語のイメージがすぐ頭に浮かばなくては実用にならないということを肝に銘じておいてください。
意訳はあくまで日本語の練習です。
このことを絶対に忘れないようにしてください!
with + 名詞 + ~[形容詞]
名詞が~[形容詞]である状態を伴って
名詞を~[形容詞]の状態にして(→ 適当に意訳する)
4. a. Your mouth is full.
4. b. It is rude to speak with your mouth full.
4. b. rude [ルード] : 不作法な
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4. a. 君の口は一杯だ。(状態描写)
4. b. 口が一杯である状態を伴って話をするのは不作法だ。(直訳)
4. b. → 口に食べ物を一杯入れたまま話をするのは不作法だ。(意訳)
[解説]
a. Your mouth is full.
a. 君の口は一杯だ。
この状態を描写した文の be動詞を取り除きます。
your mouth full
それを with ~(~を伴って) の ~ の部分に入れると、
with your mouth full
これで「(君の)口が一杯である状態を伴って」という意味になります。
このままでも十分意味は理解できますが、適当に意訳すると、「口に食べ物を一杯入れたまま」となります。
5. a. The windows were open.
5. b. I slept with the windows open.
5. b. open [オゥプン] : 開いている[形]
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
5. a. 窓が開いていた。(状態描写)
5. b. 私は窓が開いている状態を伴って寝た。(直訳)
5. b. → 私は窓を開けて[開けたまま]寝た。(意訳)
6. a. All his clothes were wet.
6. a. clothes [クロゥズ] : 服(発音注意!)
6. b. wet : 濡[ぬ]れた
6. b. He came back with all his clothes wet.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
6. a. 彼の服は全部濡れていた。(状態描写)
6. b. 彼は服が全部濡れている状態を伴って帰って来た。(直訳)
6. b. → 彼は服を全部濡らして[びしょぬれになって]帰って来た。(意訳)
with + 名詞 + ~[形容詞した副詞]
名詞が~[形容詞化した副詞]である状態を伴って
名詞を~[形容詞化した副詞]の状態にして(→ 適当に意訳する)
「形容詞化した副詞」という言葉を見て頭に疑問符(?)が浮かんだ人も多いと思います。
ちょっと次の英文を見てみましょう。
a. I turned on the lights [turned the lights on].
b. The lights were on.
a. 私は明かりを点[つ]けた。
b. その明かりは点いていた。
a. は 、「turn ~ on / turn on ~ : ~を点ける、~のスイッチを入れる」 で on は動詞の turn を修飾する副詞です。
b. の on は、 be動詞の were の補語になっていて、a. の副詞が形容詞化したと考えられます。
c. I took off my shoes [took my shoes off].
d. My shoes were off.
c. 私は靴を脱いだ[← (体から)離した]。
d. 私の靴は脱げていた[← 体から離れていた]。
c. の off は、動詞の took を修飾する副詞。
d. の off は、be動詞の補語で形容詞だと解釈できます。
e. My husband went away on business.
f. My husband is away on business.
e. 私の夫は仕事で[出張で]出かけた。
f. 私の夫は出張で留守です。
e. の away は、動詞の go を修飾する副詞。
f. の away は、be動詞の補語で形容詞だと解釈できます。
ただし、文法書・辞書によっては、両者共に副詞扱いしている場合もあります。
7. a. The lights were on.
7. b. I went out with the lights on.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
7. a. 明かりが点いていた。(状態描写)
7. b. 私は明かりが点いている状態を伴って出かけた。(直訳)
7. b. → 私は明かりを点けたまま(にして)出かけた。(意訳)
[解説]
a. The lights were on.
a. 明かりが点いていた。
この状態を描写した文の be動詞を取り除きます。
the lights on
それを with ~(~を伴って) の ~ の部分に入れると、
with the lights on
これで「明かりが点いている状態を伴って」という意味になります。
このままでも十分意味は理解できますが、適当に意訳すると、「明かりを点けたまま(にして)」となります。
8. a. My shoes were off.
8. b. I walked with my shoes off.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
8. a. 私の靴は(体から)離れていた[脱げていた]。(状態描写)
8. b. 私は、靴が(体から)離れている[脱げている]状態を伴って、歩いた。(直訳)
8. b. → 私は靴を脱いで歩いた。(意訳)
9. a. My husband is away.
9. b. I'm very lonely with my husband away.
9. b. = With my husband away, I'm very lonely.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
9. a. 私の夫は留守だ。(状態描写)
9. b. 夫が留守の状態を伴って私はとても寂しい。(直訳)
9. b. → 夫が留守で[留守なので]私はとても寂しい。(意訳)
※ 9. のように付帯状況が理由を暗示している場合は、文頭に出ることも時々あります。
※ with がなければ、文語ですが意味上の主語の付いた分詞の副詞的用法=独立分詞構文になります。
= My husband (being) away, I am very lonely.
= I am very lonely, my husband (being) away.
⇒ 参考ページ
with + 名詞 + Ving[現在分詞]
名詞がVしている状態を伴って
名詞をVしている状態にして(→ 適当に意訳する)
10. a. Her hair was flowing in the wind.
10. a. flow in the wind [フロウ] : 風の中で流れる → 風になびく
10. b. She ran toward me with her hair flowing in the wind.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10. a. 彼女の髪の毛は風になびいていた。(状態描写)
10. b. 彼女は髪が風になびいている状態を伴って私の方へ走って来た。(直訳)
10. b. → 彼女は髪を風になびかせながら私の方へ走って来た。(意訳)
[解説]
a. Her hair was flowing in the wind.
a. 彼女の髪の毛は風になびいていた。
この状態を描写した文の be動詞を取り除きます。
her hair flowing in the wind
それを with ~(~を伴って) の ~ の部分に入れると、
with her hair flowing in the wind
これで「髪が風になびいている状態を伴って」という意味になります。
このままでも十分意味は理解できますが、適当に意訳すると、「髪を風になびかせながら」となります。
11. a. His eyes were shining.
11. b. He was watching the painting with his eyes shining.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
11. a. 彼の目は輝いていた。(状態描写)
11. b. 彼は目が輝いている状態を伴ってその絵を見ていた。(直訳)
11. b. → 彼は目を輝かせながらその絵を見ていた。(意訳)
12. a. His wife was knitting beside him.
13. b. He was watching TV, with his wife knitting beside him.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
13. a. 彼の妻は彼のそばで編み物をしていた。(状態描写)
13. b. 妻がそばで編み物をしている状態を伴って彼はテレビを見ていた。(直訳)
13. a. → 彼はテレビを見ていて、そのそばで妻が編み物をしていた。(意訳)
※ 12. のように、with の前にコンマが置かれている場合もあります。
※ with がなければ、文語ですが意味上の主語の付いた分詞の副詞的用法=独立分詞構文になります。
= He was watching TV, his wife knitting beside him.
⇒ 参考ページ
with + 名詞 + Vpp[過去分詞]
名詞がVされた[されている]状態を伴って
名詞をVしている状態にして(→ 適当に意訳する)
13 a. His legs were crossed.
cross O : Oを交差させる、Oを組見合わせる
14. b. He was sitting with (his) legs crossed.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
15. a. 彼の足は組まれていた。(状態描写)
15. b. 彼は足が組まれた状態を伴って座っていた。(直訳)
15. b. → 彼は足を組んで座っていた。(意訳)
※ his legs の his が省略されている場合もあるようです。
[解説]
a. His legs were crossed.
a. 彼の足は組まれていた。
この状態を描写した文の be動詞を取り除きます。
his legs crossed
それを with ~(~を伴って) の ~ の部分に入れると、
with his legs crossed
これで「彼は足が組まれた状態を伴って」という意味になります。
このままでも十分意味は理解できますが、適当に意訳すると、「足を組んで」となります。
※ with がなければ、文語ですが意味上の主語の付いた分詞の副詞的用法=独立分詞構文になります。
= He was sitting, (his) legs crossed.
cross-legged という1語の副詞を使っても同意の文になります。
= He was sitting crossed-legged.
14. a. The windows were closed.
16. b. She slept with the windows closed.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
16. a. 窓は閉められていた。(状態描写)
16. b. 彼女は窓が閉められた状態を伴って寝た。(直訳)
16. b. → 彼女は窓を閉めて寝た。(意訳)
15. a. His eyes were fixed on the picture.
17. b. He was standing with his eyes fixed on the picture.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
17. a. 彼の目はその絵に固定されていた。(状態描写)
17. b. 彼は目がその絵に固定された状態を伴って立っていた。(直訳)
17. b. → 彼はその絵に目をくぎ付けにして[をじっと見つめて]立っていた。(意訳)
付帯状況の with + 名詞 + 状態 が、後ろから前の名詞を修飾している場合もあります。
16. Look at the girl with tears in her eyes.
17. The boy with all his clothes wet is my little brother.
18. Who is that girl with her hair flowing in the air?
19. Do you know the man with his legs crossed.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
16. 目に涙を浮かべた女の子を見なさい。
17. 服が全部ずぶ濡れの男の子は私の弟です。
18. 風に髪をなびかせている女の子は誰ですか。
19. あなたは足を組んだ男の人を知っていますか。
《質問》
15. の、「彼は足を組んで座っていた。」ですが、
He was sitting, crossing his legs.
としてはいけませんか?
《答え》
残念ながら、ダメです。
He was sitting, crossing his legs.
では、「足を組む動作をしながら座っていた。」という変な意味になってしまいます。
He sat down, crossing his legs.
彼は足を組みながら座った。[← 足を組む動作をしながら座りこんだ]
なら、意味が通る正しい文になります。
日本語の「足を組んで」は、英語では「足が組まれて」と受け身で表現すると覚えておきましょう。
「腕組みをして」も、同様に英語では「腕が組まれて」と受け身で表現します。
He was sitting with his arms folded[crossed].
fold [フォゥルド] : 折りたたむ
彼は腕が折りたたまれた[組まれた]状態を伴って座っていた。
→ 彼は腕組みをして座っていた。
お疲れ様でした。(^-^)
次回-付帯状況の with = with + 名詞 + 状態 のまとめ(暗唱例文)
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付帯状況の with = with + 名詞 + 状態-その2 (まとめ(暗唱例文)
ではいつものように暗誦例文をまとめます。
しっかり覚えましょう。
和訳は、先に「意訳」を書き、念のためその次に「直訳」も書いてあります。
参考にして、英語にして下さい。
1. 彼女は目に涙を浮かべて話した。(意訳)
1. 彼女は涙が目の中にある状態を伴って話した。(直訳)
2. 彼はパイプを口にくわえて入って来た。(意訳)
2. 彼はパイプが口の中にある状態を伴って入って来た。(直訳)
3. 彼女はアルバムを小脇に抱えて歩いていた。(意訳)
3. 彼女はアルバムが脇の下にある状態を伴って歩いていた。(直訳)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. She spoke with tears in her eyes.
2. He came in with his pipe in his mouth.
3. She was walking with an album under her arm.
4. 口に食べ物を一杯入れたまま話をするのは不作法だ。(意訳)
4. 口が一杯である状態を伴って話をするのは不作法だ。(直訳)
5. 私は窓を開けて[開けたまま]寝た。(意訳)
5. 私は窓が開いている状態を伴って寝た。(直訳)
6. 彼は服を全部濡らして[びしょぬれになって]帰って来た。(意訳)
6. 彼は服が全部濡れている状態を伴って帰って来た。(直訳)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4. It is rude to speak with your mouth full.
5. I slept with the windows open.
6. He came back with all his clothes wet.
7. 私は明かりを点けたまま(にして)出かけた。(意訳)
7. 私は明かりが点いている状態を伴って出かけた。(直訳)
8. 私は靴を脱いで歩いた。(意訳)
8. 私は、靴が(体から)離れている[脱げている]状態を伴って、歩いた。(直訳)
9. 夫が留守で[留守なので]私はとても寂しい。(意訳)
9. 夫が留守の状態を伴って私はとても寂しい。(直訳)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
7. I went out with the lights on.
8. I walked with my shoes off.
9. I'm very lonely with my husband away.
9. = With my husband away, I'm very lonely.
10. 彼女は髪を風になびかせながら私の方へ走って来た。(意訳)
10. 彼女は髪が風になびいている状態を伴って私の方へ走って来た。(直訳)
11. 彼は目を輝かせながらその絵を見ていた。(意訳)
11. 彼は目が輝いている状態を伴ってその絵を見ていた。(直訳)
12. 彼はテレビを見ていて、そのそばで妻が編み物をしていた。(意訳)
12. 妻がそばで編み物をしている状態を伴って彼はテレビを見ていた。(直訳)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10. She ran toward me with her hair flowing in the wind.
11. He was watching the painting with his eyes shining.
12. He was watching TV, with his wife knitting beside him.
13. 彼は足を組んで座っていた。(意訳)
13. 彼は足が組まれた状態を伴って座っていた。(直訳)
14. 彼女は窓を閉めて寝た。(意訳)
14. 彼女は窓が閉められた状態を伴って寝た。(直訳)
15. 彼はその絵に目をくぎ付けにして[をじっと見つめて]立っていた。(意訳)
15. 彼は目がその絵に固定された状態を伴って立っていた。(直訳)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
13. He was sitting with his legs crossed.
14. She slept with the windows closed.
15. He was standing with his eyes fixed on the picture.
16. 目に涙を浮かべた女の子を見なさい。
17. 服が全部ずぶ濡れの男の子は私の弟です。
18. 風に髪をなびかせている女の子は誰ですか。
19. あなたは足を組んだ男の人を知っていますか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
16. Look at the girl with tears in her eyes.
17. The boy with all his clothes wet is my little brother.
18. Who is that girl with her hair flowing in the air?
19. Do you know the man with his legs crossed.
お疲れ様でした。(^-^)
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Sun.
to 不定詞 [to + V(動詞の原形)] の用法-導入 
to 不定詞 [to + V(動詞の原形)] の用法-導入
⇒ to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次
[まず始めに-導入]
「中学英語・ちょっと復習」で、「to 不定詞 = to + V[動詞の原形] の用法」の基礎を解説しました。
「中学生の時習った英語、全部忘れちゃったよ。(;´▽`A``」という入門・初級者向けの解説でしたから、学習範囲は中学+高校1年の1学期位までですが、高校生・一般の人向けに一切手抜きなしで詳しく解説したつもりです。
「to 不定詞 = to + V の用法」が既にある程度理解できている人は、このページから読み始めてもらっても結構です、
そうでない人は、次のページを全部復習して来てください。
⇒ 中学英語・ちょっと復習-to V [to不定詞] の用法 全9回
中・上級者向けに最初から書き直すのはもったいないので、できるだけ「中学英語・ちょっと復習」に加筆する方向で、「to 不定詞 = to + V[動詞の原形] の用法」を詳細に解説したいと思います。
便宜上、「中学英語・ちょっと復習」からコピー&ペーストしてある部分も多いかと思われますが、復習だと思って再読してください。m(__)m
「~を読んで来てください」とか「~を復習して来てください」とか「~を覚えて来てください」とか指示を出しますから、できるだけそれに従って学習して下さい。
「中学英語・ちょっと復習」は、今読み直すと少し不備がありますので、この機会に訂正します。
最後まで付き合っていただければ、「to 不定詞 = to + V[動詞の原形] の用法」が必ずわかるようになります。
ではまず最初に、次のページに目を通して、to 不定詞 = to + V」の基本イメージを確認しておきましょう。
⇒ To 不定詞 [to V] の用法 その1-導入 (中学英語・ちょっと復習)
to V の基本イメージ → Vすることに向かって、Vすることに到達して
この基本イメージから様々な用法へ分化していきます。
まず最初は、 be to V の用法 からです。
「いきなり、 be to V の用法 から解説するの?」と思う人も多いかと思われます。(^-^)
be動詞 の後ろに to V が続いた非常にシンプルな用法ですが、シンプルがゆえに to V の基本イメージがよくわかります。
では、始めましょう。
次のページに進んでください。
次回-to 不定詞 [to + V] の用法ーbe to V の用法 その1
⇒ to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次
《質問》
to 不定詞 という文法用語の意味を教えてください。
「中学英語・ちょっと復習」では、説明がありませんので…
《答え》
昔、私は次のように教えられました。
「to + 動詞の原形は、場合によって名詞や形容詞や副詞の働きをするので、品詞が定まっていないから不定詞と言うんだよ。」
この説明で、「なるほど!」と納得していましたが、実は間違いでした。 (;´▽`A``
不定詞は、Wikipedia[ウィキペディア]では次のように定義されています。
「不定詞(ふていし)とは、動詞を起源とする、名詞、形容詞、副詞など他の品詞の働きをする準動詞の一種。活用せずに主語の人称、単数、複数などに「限定」されないことから不定詞という。現代の多くの言語で動詞の辞書の見出しの語形として使われる。」
「… (?_?) 」 なんか、抽象的で何を言っているかよくわかりませんね。((+_+))
例えば be動詞の現在形は I とくれば am、We とくれば are、He とくれば is と定まっていますね。
一般動詞の現在形、例えば want も、主語が3人称単数であれば wants それ以外は want と定まっています。
I want to be a singer.
He wants to be a singer.
では、
want は主語に応じて want と wants が定まっています。
ところが、to の後は主語が I でも He でも、同じ be が使われていますね。
主語が違ってもその主語に応じた形に定まっていないので、不定詞というのです。
上記のWikipedia[ウィキペディア]の定義に、「動詞の辞書の見出しの語形」とありましたが、これは結局「動詞の原形」のことです。
ですから、手短に言えば、不定詞=動詞の原形 to 不定詞= to 動詞の原形 と言えます。
ちなみに、参考書類に、「原形不定詞」という用語が出てきたら、それは 「to 不定詞」と区別するために用意された用語で、原形不定詞=不定詞=原形のことです。
その上、「to 不定詞」を、都合上 to を省略して単に「不定詞」と呼ぶからさらに混乱するのです。
[まとめ]
不定詞=動詞の原形(本来の意味)
to不定詞=to + 動詞の原形(便宜上、略してよく単に不定詞と呼ぶ)
原形不定詞=動詞の原形(to不定詞と区別するための用語、実は原形不定詞=不定詞=原形
実戦的には 「to + 動詞の原形」「動詞の原形」と覚えておくだけで十分と言えます。
⇒ to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次
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Thu.
to 不定詞 [to V] の用法-形容詞的(名詞限定)用法 
to 不定詞 [to V] の用法-形容詞的(名詞限定)用法
⇒ to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次
「形容詞的用法とはどんな用法でしょうか?」
形容詞の用法は2つあります。
1. 名詞を修飾する → 名詞限定用法
1. an easy book (簡単な本)
1. quiet children (静かな子供たち)
1. an open door (開いているドア)
2. 主語または目的語の補語になる[説明をする] → 叙述用法
2. This book is easy. この本は簡単です。
2. The chldren kept quiet. その子供たちはずっと静かにしていた。
2. I kept the door open. 私はそのドアを開けておいた。
前回まで学習してきた be to V の用法は、to V が be動詞の補語になっていますから、1種の叙述用法と言えます。
特に、1. 予定 2. 義務 3. 可能 の3つの用法は非常に重要です。
というのは、これから学習する「名詞限定用法」にもこの3つの用法の意味がが含まれているからです。
「to V の形容詞的(名詞限定)用法」は「中学英語・ちょっと復習」ですでに学習しました。
「中学英語」とはいえ、高校生・一般の人向けにかなり詳細に解説したつもりです。
では、次のページに行って学習して来て下さい。
読むだけではなく、必ず例文も覚えてください。
⇒ 中学英語・ちょっと復習-to V (to不定詞) の用法-形容詞的(名詞限定)用法
次に、「to V の形容詞的(名詞限定)用法」のちょっとハイレベルな用法の補足説明をします。
具体的には、
● 修飾する名詞が to V に含まれる前置詞の意味上の目的語の場合
● to V が、修飾する名詞の内容を説明している場合 (同格)
● 「名詞限定用法」に見えて実は「形容詞限定用法」の場合
を詳しく補足解説しますから、次のページで学習して来てください。
⇒ to V (to 不定詞) の形容詞的[名詞限定]用法(中学英語・ちょっと復習の続編)
上記の2つのページを学習して例文をインプットすれば、to V の形容詞的名詞限定用法の基本はマスターできています。
後は「習うより慣れろ」という格言通り、実際の英語で体にしみこませていくだけです。
次回は「疑問詞 to V の用法」を扱いますが、これにも be to V の用法が含まれています。
次回-to 不定詞 [to V] の用法-疑問詞 to V / whether to V の用法-導入
⇒ to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次
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to 不定詞 [to V] の用法-疑問詞 to V / whether to V の用法-導入
⇒ to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次
「疑問詞 to V の用法」は中学3年で学習する用法です。
まず、次のページに行って中学程度の簡単な用法を学習して来てください。
⇒ 中学英語・ちょっと復習-疑問詞+to V を復習して来る。
復習できましたか?
中学の学習内容だと、基本的な考え方は理解できるものの、疑問詞が what と how と when と where ぐらいしか出てこないので全く不十分です。
次のページでいろいろな疑問詞 to V を学習しましょう。
⇒ 疑問詞 to V その1
⇒ 疑問詞 to V その2
疑問詞がない場合もあります。
その場合は、接続詞の whether [ウェザー]を使って
whether to V1 or (to) V2
whether to V (or not)
という形式になります。
次のページに飛んで、学習しましょう。
⇒ whether to V
もうすでに過去にアップしたものばかりだったので、リンクを誘導する形の解説になってしまいました。
市販の参考書や辞書よりも相当詳しく解説したつもりです。
例文も覚えれば必ず役に立つはずです。
頑張って学習してください。 m(__)m
次回-to 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-導入
⇒ to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次
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Fri.
to 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-導入 
to 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-導入
⇒ to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次
「to 不定詞 [to V] の副詞的用法とはどんな用法なのですか?」
↓
「副詞の働きをする to V [動詞の原形] ののことです。」
↓
「では、副詞って何ですか?」
↓
「それはですねぇ … 副詞とは … (;´Д`)」
(ここで詳細な副詞の用法を説明し始めるのは場違いなので、不定詞 [to V] の副詞的用法を理解するのに必要な最低限の副詞の用法だけ説明します。)
「副詞は動詞・形容詞・文全体を修飾することができます。」
↓
「修飾するってどういう意味ですか?」
↓
「言葉で説明すると堂々巡りになりそうなので、入門程度の簡単な例で示しましょう。」
He came early.
彼は早く来た。
He studied English hard.
彼は一生懸命英語を勉強した。
「早く来た」の「早く」、「一生懸命英語を勉強した」の「一生懸命」は、それぞれ動詞の「来た」「勉強した」を後ろから修飾する副詞です。。
He is very young.
彼はとても若い。
He is young enough.
彼は十分若い。
「とても若い」の「とても」、「十分若い」の「十分」は、それぞれ形容詞の「若い」を修飾する副詞です。。
(very は前から、enough [イナフ] は後ろから young を修飾しています。)
Luckily, I passed the exam.
幸運にも、私はその試験に合格した。
luckily [ラキリー] (幸運にも) は、後の文の前置きになっています。つまり、文を修飾する副詞です。。
これらの副詞 early ・ hard ・ very ・ enough ・ luckily と同じように、動詞・形容詞・文を修飾する to 不定詞 [to V] は副詞的用法です。
次ページから一つずつ詳しく解説していきますが、副詞的用法の to 不定詞 [to V] を全体的に概観してみましょう。
1. 目的
I went to Austria to study music.
私は音楽を勉強するためにオーストリアへ行った。
to study music (音楽を勉強するために) が、動詞句の went to Austria (オーストリアへ行った) を修飾しています。
2. 感情の原因
I am glad to hear the news.
私はその知らせを聞いてうれしい。
to hear the news (その知らせを聞いて) が、形容詞の glad (うれしい) を修飾しています。
3. 形容詞限定
This book is easy to read.
この本は読むには[読むのが]簡単です。
to read (読むには) が、形容詞の easy (簡単) を修飾しています。
4. 判断の根拠
You were foolish to do such a thing.
そんなことをするなんて[するとは]君はバカだった。
to do such a thing (そんなことをするなんて) が、形容詞の foolish (ばかな、愚かな) を修飾しています。
5. 結果
He grew up to be a great musician.
彼は偉大な音楽家になるべくして[なる運命で]成長した。
→ 彼は成長して偉大な音楽家になった。
to be a great musician (偉大な音楽家になるべくして) が、動詞句の grew up (成長した) を修飾しています。
6. 条件
To hear him sing a song, you would take him for a girl.
take O for ~ : (間違えて) Oを~だと思う
彼が歌を歌うのを聞いたら、君は彼を女の子だと思うでしょう。
to hear him sing a song が、you would take him for a girl という文の条件になっています。
すなわち文を修飾しています。
6. 慣用表現
To be honest with you, I don't like it.
あなたに対して正直になれば[→ 正直に言えば]、私はそれは好きじゃない。
to be honest with you (正直に言えば) が、I don't like it という文を修飾しています。
上記のように、to 不定詞 [to V] が 動詞(句)・形容詞・文 を修飾する用法を、副詞的用法と言います。
では、次回から一つ一つ詳しく解説していきます。
次回-to 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-目的
⇒ to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次
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Mon.
to 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-目的  
to 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-目的
⇒ to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次
まず最初に、次のページを読んで来てください。
⇒ to V (to不定詞) の用法 その2-副詞的用法 (中学英語・ちょっと復習)
上記のページを読めば、「副詞的用法-目的」は比較的簡単に理解できると思います。
今回は中・上級・一般向けに詳説します。
まずこの用法の基本イメージは、
目的の基本イメージ ⇒ Vすることに向かって(~する)
「Vすることに向かって」が動詞の「~する」を修飾していますから、副詞相当語句です。
それを文脈に応じて和訳すると、
副詞的用法-目的
Vするため(に)
Vするよう(に)
Vしに
のようになります。
例文を挙げます。
1. I am studying very hard to pass the exam for Todai.
2. I got up early to catch the first train.
3. Ken came to see me this morning.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. 私は東大の試験に合格するために[するように]一生懸命勉強しています。
2. 私は始発電車に間に合うように早く起きた。
3. 今朝、ケンが私に会いに来た。
文頭に出ることもあります、
4. To pass the exam for Todai, I am studying very hard.
4. 東大の試験に合格するため(に)、私は一生懸命勉強しています。
何をするために(目的)を問う疑問文は、why か what for を使います。
5. Why are you studying so hard?
5. = What are you studying so hard for?
5. To pass the exam for Todai.
5. なぜ[何のために]あなたはそんなに一生懸命勉強しているのですか。
5. 東大の試験に合格するためです。
他の用法と区別して、はっきりと目的を表すためには、to の直前に in order か so as を置きます。
(in order は、[イノーダー]と読みます。)
in order to V = so as to V : Vするために、Vするように
という風に、慣用句として覚えてしまう方がいいかもしれません。
ちなみに、使用頻度は、in order to V > so as to V です。
6. I am studying very hard in order to pass the exam for Todai.
6. = I am studying very hard so as to pass the exam for Todai.
6. 私は東大の試験に合格するために[合格するように]一生懸命勉強しています。
消極的目的(否定の目的)
Vしないように
to 不定詞 [to V] の否定は、基本的に to の前に not か never を置けばいいのですが、
I am studying very hard not to fail the exam for Todai.
fail an exam [フェイル] : 試験に落ちる
私は東大の試験に落ちないように一生懸命勉強しています。
のような、not to V の形は、目的を表す場合は特殊な場合を除いてめったに使われません。
その代わりに、
in order not to V = so as not to V : Vしないように
を覚えておきましょう。
7. I am studying very hard in order not to fail the exam for Todai.
7. = I am studying very hard so as not to fail the exam for Todai.
7. 私は東大の試験に落ちないようにとても一生懸命勉強している。
上記の「特殊な場合を除いて」とは、下記のような場合です。
例文ごと覚えておいてください。
8. Be careful not to break it.
6. = Take care not to break it.
6. それを割らない[壊さない]ように注意しなさい。
be careful not to V : Vしないように注意する
take care not to V : Vしないように注意する
という風に、慣用句として覚えておくのが実用的でしょう。
通例、to V の動作主 = to V の意味上の主語 を明示したい場合は、to V の前に 「for + 意味上の主語」を加えます。
We are doing all we can for my son to pass the exam for Todai.
息子が東大の試験に合格するよう(に)私たちはできることを全てしています。
ところが、上記のような英語は非常にまれです。
しかし、 in order を加えた
in order for A to V : AがVするように
は使われています。(ちょっと文語的ですが)
9. We are doing all we can in order for my son to pass the exam for Todai.
息子が東大の試験に合格するように私たちはできることを全てしています。
so as to に for A を加えた、so as for A to V は使われませんので注意してください。
さらに、in order for A to V に not を加えて
We are doing all we can in order for my son not to fail the exam for Todai.
息子が東大の試験に落ちないように私たちはできることを全てしています。
も、文法的には可能ですが、実際には使われていません。
文の主語と目的句の意味上の主語が違う場合は、次の表現を使うほうがいいと思います。
so (that) S will[can] V : SがVするように[Vできるように]
so (that) S will not[won't] V : SがVしないように
We are doing all we can so (that) my son will[can] pass the exam for Todai.
息子が東大の試験に合格する[できる]ように私たちはできることを全てしています。
We are doing all we can so (that) my son won't fail the exam for Todai.
息子が東大の試験に落ちないように私たちはできることを全てしています。
⇒ so that … / in order that … (作成予定、しばらくお待ちください)
では、暗唱例文です。
1. 私は東大の試験に合格するために[するように]一生懸命勉強しています。
2. 私は始発電車に間に合うように早く起きた。
3. 今朝、ケンが私に会いに来た。
4. 東大の試験に合格するため(に)、私は一生懸命勉強しています。(目的句を文頭に置いて)
5. なぜ[何のために]あなたはそんなに一生懸命勉強しているのですか。(2文)
5. 東大の試験に合格するためです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. I am studying very hard to pass the exam for Todai.
2. I got up early to catch the first train.
3. Ken came to see me this morning.
4. To pass the exam for Todai, I am studying very hard.
5. Why are you studying so hard?
5. = What are you studying so hard for?
5. To pass the exam for Todai.
6. 私は東大の試験に合格するために[合格するように]一生懸命勉強しています。
6.(はっきり目的だとわかる文に / 2文)
7. 私は東大の試験に落ちないようにとても一生懸命勉強している。(2文)
8. それを割らないように注意しなさい。(2文)
9. 息子が東大の試験に合格するように私たちはできることを全てしています。 (2文)
10. 息子が東大の試験に落ちないように私たちはできることを全てしています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
6. I am studying very hard in order to pass the exam for Todai.
6. = I am studying very hard so as to pass the exam for Todai.
7. I am studying very hard in order not to fail the exam for Todai.
7. = I am studying very hard so as not to fail the exam for Todai.
8. Be careful not to break it.
8. = Take care not to break it.
9. We are doing all we can in order for my son to pass the exam for Todai.
9. = We are doing all we can so (that) my son will[can] pass the exam for Todai.
10. We are doing all we can so (that) my son won't fail the exam for Todai.
お疲れ様でした。 m(__)m
次回-to 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-感情の原因
⇒ to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次
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Fri.
to 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-感情の原因 
to 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-感情の原因
⇒ to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次
先週は、自宅のPCのハードディスクがクラッシュしましたが、PCばかりいじって不健康な生活を送っていたら、今度は腰がクラッシュしました。
ぎっくり腰、痛いです。(;゚Д゚)
寄る年波を感じます・・・(;'∀')
前回、バリバリと言いましたが、ボチボチ書き込んでいきjます。 m(__)m
まず最初に、次のページを読んで来てください。
⇒ to V (to不定詞) の用法 その2-副詞的用法 (中学英語・ちょっと復習)
上記のページを読めば、「副詞的用法-感情の原因」の用法の概略は理解できると思います。
今回は中・上級・一般向けにもう少しだけ詳説します。
まずこの用法の基本イメージは、
感情の原因の基本イメージ
⇒ Vすることに到達して(~だ)
⇒ Vすることに到達したら(~だろう)
目的とは違って、to V の行為が先に行われ、その行為が原因である感情が発生するというわけです。
「~だ」の~には感情を表す形容詞、形容詞化した過去分詞が入ります。
[感情を表す形容詞]
glad (うれしい) happy (うれしい)
sad (悲しい) sorry (残念だ) 等
[感情を表す形容詞化した過去分詞]
surprised (驚かされた → 驚いた)
pleased (喜ばされた → 喜んだ)
disappointed (失望させられた → 失望した)
shocked (ショックを与えられた → ショックを受けた)
等
to V の「Vすることに到達して[たら]」が形容詞の「~だ(ろう)」を修飾していますから、副詞相当語句です。
それを文脈に応じて和訳すると、
副詞的用法-感情の原因
Vして
V(することが)できて
Vしたら
のようになります。
例文を挙げます。
1. I am glad to meet you.
2. I felt sorry to hear the news.
3. She looked sad to hear the story.
4. I was surprised to find her in the room.
5. She will[would] be shocked to read the letter.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. (私は)あなたにお会いできてうれしいです。
2. 私はその知らせを聞いて残念に思った。
3. 彼女はその話を聞いて悲しそうに見えた。
4. 私はその部屋で彼女を見つけて驚いた。
5. その手紙を読んだら彼女はショックを受けるだろう。
[補講 1]
次の3つの英文の意味を考えてみましょう。
1. He was glad to hear the news.
2. He will[would] be glad to hear the news.
3. I will[would] be glad to help you with your homework.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. 彼ははその知らせを聞いて喜んだ。
2. 彼はその知らせを聞いたら喜ぶだろう。
3. (私は)喜んで君の宿題を手伝ってあげよう。
1. と 2. の文は、上記の解説の通りです。
ただし、2. の文は「仮定条件」とも解釈できます。
特に would を用いた文のほうは、he (彼) はもう亡くなっているとか遠くにいるとかで、その知らせを聞けない可能性が高いのでなおさらです。
でも、「その知らせを聞いたとしたら」それが原因で「喜ぶだろう」ですから、やはり「感情の原因」と解釈するのが妥当でしょう。
3. が問題です。
「君の宿題を手伝ったら(それが原因で)私はうれしいだろう。」が直訳です。
それを意訳して、
「喜んで君の宿題を手伝ってあげよう。」
となります。
結局、3. の文は、会話表現として覚えておくのがいいと思います。
I [We] will be glad to V
= I'll [We'll] be glad to V
I {We] would be glad to V
= I'd [We'd] be glad to V
喜んでVしましょう
1人称の I と we の時に、よくこのような意味になります。
又、will より would の方が丁寧な表現になります。
次のように、依頼とか勧誘の返事にも使えます。
Could you help me with my homework?
宿題を手伝ってくれませんか。
Sure. I'd be glad to.
いいですとも、喜んで。
Why don't you come with me?
私と一緒に来ませんか。
I'll be glad to.
喜んで。
[補講 2]
中学3年生で学習する内容でもあり、上記の訳し方と例文を覚えてしまえば、実戦的には何の問題もないのでしょうが、あえてもう少し踏み込んでみることにします。
一般的に、to 不定詞 [to V] は「Vすることに向かって = 未来志向」であると言われています。
でも、今回の用法 = 「感情の原因」の場合、それでは説明がつきません。
to V の行為は過去か完了(もうすでに終わっている)か同時(今行われている)かのどちらかです。
もうすでに終わっている行為は、to 不定詞では 完了不定詞 = to have Vpp(過去分詞) 使います。
厳密に言えば、
1. I am glad to have met you.
2. I felt sorry to have heard the news.
のようになるはずです。
でも、現実の言語は、コンピューターのプログラミング言語ほど論理的ではありませんから、行為が終わっていてもほぼ同時であれば、上記の例文のように、単なる to V で十分です。
しかし、例文の 1. は、別れ際に言う場合、あなたに会う行為はもう終わっていることをはっきり明示して、、
I am glad to have met you.
ということがあります。
通常は単なる to V で十分ですが、感情の原因を表す場合に、この「完了不定詞 = to have Vpp」が使われている場合がたまにあるので、念のため紹介しておきます。
ちなみに、別れ際に、「お会いできてうれしかった。」という意味は、次のようにも言えます。
Nice meeting you.
解説は、次のページを参考にしてください。
⇒ 参考ページ
では暗誦例文をまとめます。
1. 私はもう一度君に会えてうれしい。
2. 私はその知らせを聞いて残念に思った。
3. 彼女はその話を聞いて悲しそうに見えた。
4. 私はその部屋で彼女を見つけて驚いた。
5. その手紙を読んだら彼女はショックを受けるだろう。
6. 喜んで君の宿題を手伝いましょう。
7. 私の宿題を手伝ってくださいませんか。
7. 喜んで。
8. (別れ際に)あなたにお会いできてうれしかったです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. I am glad to see you again.
2. I felt sorry to hear the news.
3. She looked sad to hear the story.
4. I was surprised to find her in the room.
5. She will[would] be shocked to read the letter.
6. I will[would] be glad to help you with your homework.
6. = I'll [I'd] be glad to help you with your homework.
7. Could[Would] you help me with my homework?
7. I'll [I'd] be glad to.
8. I am glad to have seen you again.
お疲れ様でした。 (^-^)
次回-to 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-形容詞限定 その1
⇒ to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次
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Tue.
to 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-形容詞限定 その1 
to 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-形容詞限定 その1
⇒ to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次
まず最初に、次のページを読んで来てください。
⇒ to V (to不定詞) の用法 その2-副詞的用法 (中学英語・ちょっと復習)
上記のページを読めば、「副詞的用法-形容詞限定」の用法の概略は理解できると思います。
今回は中・上級・一般向けに詳説します。
This book is easy.
この本は簡単だ。
この文だけでは、どういう意味で「簡単」であるかわかりません。
easy の後に to read や」to understand を付けて、
1. a. This book is easy to read.
1. a. この本は読むのが簡単だ。
1. a. = この本は読みやすい。
1. b. This book is easy to understand.
2. b. この本は理解するのが簡単だ。
2. b. = この本は理解しやすい。
のようにすると、形容詞 easy (簡単)の意味を限定することができます。
この形容詞限定用法は、一見、簡単に見えますが、非常に重要なルールがあります。
read this book (この本を読む) の read の目的語の this book、understand this book (この本を理解する) の understand の目的語の this book が分離して主語になっていることに注意して下さい。
[形容詞限定のルール]
to V [to 不定詞] 中の、本来は目的語が必要な他動詞が、目的語を持たない。
→ to V [to 不定詞] 中の他動詞の目的語が分離して主語になる。
他動詞と目的語の意味が分からない人は次のページで復習してください。
⇒ 自動詞と他動詞
2. This math problem is hard to figure out.
2. figure O out / figure out O [フィギャ] : Oを解く、解決する = solve O
2. この数学の問題は解くのが難しい。
figure O out / figure out O の out は副詞で、O は figure の目的語です。
figure out this math problem (この数学の問題を解く) の this problem が分離して主語になっていますから、1. の例文と同じです。
次の例文は、前置詞の目的語が分離して主語になっています。
※ 前置詞の目的語 ⇒ in ~ や on ~ の ~(名詞) のこと
3. This river is dangerous to swim in.
3. この川は泳ぐと危険です。
swim in this river (この川で泳ぐ) の this river が、前置詞の in から分離して 主語になっているのがわかりますね。
[形容詞限定のルール]
to V [to 不定詞] 中の、本来は目的語が必要な前置詞が、目的語を持たない。
→ to V [to 不定詞] 中の前置詞の目的語が分離して主語になる。
次の文はさらに複雑です。
4. This bag is convenient to carry things in.
4. このかばんは物を入れて持ち運ぶのに便利だ。
carry things in this bag (このかばんに物を入れて持ち運ぶ) の this bag が、前置詞 in から分離して主語になっています。
文法的に説明すると、他動詞+名詞(動詞の目的語)+前置詞+名詞(前置詞の目的語) の 名詞(前置詞の目的語)が分離して主語になっています。
まとめると次のようになります。
形容詞 + to 他動詞(目的語なし)
形容詞 + to 自動詞 前置詞(目的語なし)
形容詞 + to 他動詞 目的語 前置詞(目的語なし)
和訳は、形容詞を ~、動詞を V とすると
Vするのが~だ
Vするには~だ
Vするのに~だ
Vすると~だ
Vして~だ
まず、解説に出てきた4例を覚えましょう。
1. a. This book is easy to read.
1. b. This book is easy to understand.
2. This math problem is hard to figure out.
3. This river is dangerous to swim in.
4. This bag is convenient to carry things in.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. a. この本は読むのが簡単だ → 読み易い。
1. b. この本は理解するのが簡単だ → 理解し易い、
2. この数学の問題は解くのが難しい。
3. この川は泳ぐと危険だ。
4. このかばんは物を入れて持ち運ぶのに便利だ。
さらにいくつか例文を挙げます。
例文を通して、上記の解説を実感してください。
05. This car is difficult to drive.
06. The question was impossible to answer.
07. This dog is safe to touch.
08. This chair is comfortable to sit on.
08. comfortable [カムファタブル] : 快適な、心地よい
09. My girlfriend is pleasant to talk to.
09. pleasant [プレズント] : 楽しい、愉快な、気持ちが良い
10. He is difficult to get along with.
10. get along with ~ : ~と付き合う、~と(うまく)やっていく
11. Hamsters are easy to take care of.
11. hamster [ハムスター] : ハムスター
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
05. この車は運転するのが難しい → 運転しにくい。
06. その質問は答えるのが不可能だった。
07. この犬は触って(も)安全だ。
08. この椅子は座るには快適だ → 座り心地が良い。
09. 僕の彼女は話すと楽しい。
10. 彼は付き合うのが難しい → 付き合いにくい。
11. ハムスターは世話するのが簡単だ → 世話し易い。
それぞれ、
drive this car (この車を運転する) の this car
answer the question (その質問に答える) の the question
touch this dog (この犬に触る) の this dog
sit on this chair (この椅子に座る) の this chair
talk to my girlfriend (僕の彼女と話す) の my girlfriend
take care of hamsters (ハムスターの世話をする) の hamsters
が分離して主語になっていることに注意しましょう。
これらの文は、形式[仮]主語 の It を使って、次のように書き換えることができます。
全く意味が同じという訳ではありませんが、ほぼ同じ内容を伝えることができます。
こちらの方が、動詞や前置詞の目的語が分離していないので、分かりやすいでしょうね。
01. a. It is easy to read this book.
01. b. It is easy to understand this book.
02. It is hard to figure out this math problem.
03. It is dangerous to swim in this river.
04. It is convenient to carry things in this bag.
05. It is difficult to drive this car.
06. It was impossible to answer the question.
07. It is safe to touch this dog.
08. It is comfortable to sit on this chair.
09. It is pleasant to talk to my girlfriend.
10. It is difficult to get along with him.
11. It is easy to take care of hamsters.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
01. a. この本を読むのは簡単だ。
01. b. この本を理解するのは簡単だ。
02. この数学の問題を解くのは難しい。
03. この川で泳ぐのは危険だ。
04. このかばんに物を入れて持ち運ぶのは便利だ。
05. この車を運転するのは難しい。
06. その質問に答えるのは不可能だった。
07. この犬に触るのは安全だ。
08. この椅子に座るのは快適だ。
09. 僕の彼女と話すのは楽しい。
10. 彼と付き合うのは難しい。
11. ハムスターを世話するのは簡単だ。
[注意しましょう!]
入門・初級者がよく間違える英文に次のようなものがあります。
It is easy to read.
「なんだ、簡単じゃないか!『読むのは難しい』、ていう意味でしょ!」
「ブ~ (*´з`)、間違いです。」
この英文は、read の後ろに目的語がありません。
ということは、形容詞限定だから、主語の It は「形式[仮]主語」ではなくて、何かを受けている代名詞です。
というわけで、正解は
It is easy to read.
それは読むのが簡単[→ 読みやすい]。
です。
次のような文脈で覚えておきましょう。
I bought a book yesterday, and it was easy to read.
昨日私は本を買った、そしてそれ[その本]は読みやすかった。
形容詞には、「名詞限定用法」と「叙述用法」の2つの用法がありました。
忘れた人は次のページで軽く復習して来てください。
⇒ 形容詞の「名詞限定用法」と「叙述用法」
上記の例文は、すべて「叙述用法」でした。
では、「名詞限定用法」ではどうでしょう?
This is an easy book to read.
[= This is a book that is easy to read]
これは読むのが簡単な[→ 読み易い]本.です。
This is a difficult car to drive.
[= This is a car that is difficult to drive.]
これは運転するのが難しい[→ 運転しにくい]車です。
This is a dangerous river to swim in.
[= This is a river that is dangerous to swim in.]
これは泳ぐと危険な川です。
「名詞限定用法」でも、形容詞限定用法は有効です。
形容詞の「叙述用法」は「主語または目的語の補語になる[説明をする]」用法です。
文型でいえば、
S + V + C
S + V + O + C
の C に使われる用法です。
上記の解説は、主格補語[主語の説明をする語]の形容詞を限定する用法
S + V + C + to V の解説ばかりでした。
目的格補語[目的語の説明をする語]の形容詞を限定する用法
S + V + O + C + to V も少し例を挙げておきます。
⇒ S + V + O + C の文型がわからない人はこちらへどうぞ
find O C : OをCだと分かる、知る、悟る
make O C : OをC(の状態)にする
を使った例を挙げます。
I found this book easy to read.
私はこの本は読むのが簡単[読み易い]とわかった。
The heavy rain made the river impossible to swim across.
その大雨はその川を泳いで渡るのが不可能(な状態)にした。
→ その大雨のせいでその川は泳いで渡ることが不可能になった。
これらの文は、「形式[仮]目的語」の it を使って次のように書き換えることができます。
I found it easy to read this book.
私はこの本を読むのが簡単だとわかった。
The heavy rain made it impossible to swim across the river.
その大雨はその川を泳いで渡るのを不可能にした。
その大雨のせいでその川を泳いで渡るのが不可能になった。
もっとも、このような英文は文語です。
読むためには必要ですが、会話やメールなどで使われる口語英語では、
I found (that) this book was easy to read.
この本は読み易いとわかった。
I found (that) it was easy to read this book.
私はこの本を読むのは簡単だとわかった。
※ find → found に合わせて is → was にします。(時制の一致)
とか、
The river became impossible to swim across because of the heavy rain.
because of ~ : ~が原因で、~のために、~のせいで、~のおかげで
その川は大雨のせいで渡るのが不可能になった。
It became impossible to swim across the river because of the heavy rain.
大雨のせいでその川を泳いで渡るのは不意可能になった。
のような英語を使いましょう。
形容詞と to V の間の for A (Aにとって、Aには) が入っていることがあります。
This book is easy for children to reed.
この本は子供には読み易い。。
I found this book easy for children to read.
私はこの本は子供には読み易いとわかった。
形式[仮]主語・形式[仮]目的語を使って書き換えても、同じように形容詞と to V の間の for A が入ります。
It is easy for children to read this book.
この本を読むのは子供には簡単だ。
I found it easy for children to read this book.
私はこの本を読むのは子供には簡単だわかった。
かなり長い説明になりましたね。
ご苦労様でした。(^-^)
暗誦例文は次回にまとめます。
覚えやすいように、順序を考えてまとめますから、必ず覚えてください。
次回-to 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-形容詞限定 その1(暗誦例文のまとめ)
⇒ to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次
tb: -- cm: 1
to 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-形容詞限定 その1(暗誦例文のまとめ)
⇒ to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次
まず復習して来てください。
⇒ to 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-形容詞限定 その1
では、これから暗誦例文を列挙します。
形式[仮]主語や形式[仮]目的語の it を使った英文のほうが、入門・初級者にはわかりやすいと思うので、さきにそちらから覚えて、その後に形容詞限定の英文が来るように配列します。
かなりの量になりますが、頑張って覚えてしまいましょう。 (^-^)
次の日本語を英語にしてください。
まず、形式[仮]主語)を使った英文。
次に、動詞・前置詞の目的語を主語にした、形容詞限定の英文を作って下さい。
01. a. この本を読むのは簡単だ。(形式[仮]主語)
01. a. この本は読むのが簡単だ → 読み易い。(形容詞限定)
01. b. この本を理解するのは簡単だ。
01. b. この本は理解するのが簡単 → 理解し易い。
02. この数学の問題を解くのは難しい。
02. この数学の問題は解くのが難しい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
01. a. It is easy to read this book.(形式[仮]主語)
01. a. This book is easy to read.(形容詞限定)
01. b. It is easy to understand this book.
01. b. This book is easy to understand.
02. It is hard to figure out this math problem.
02. This math problem is hard to figure out.
03. この川で泳ぐのは危険だ。(形式[仮]主語)
03. この川は泳ぐと危険だ。(形容詞限定)
04. このかばんに物を入れて持ち運ぶのは便利だ。
04. このかばんは物を入れて持ち運ぶのに便利だ。
05. この車を運転するのは難しい。
05. この車は運転するのが難しい → 運転しにくい。
06. その質問に答えるのは不可能だった。
06. その質問は答えるのが不可能だった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
03. It is dangerous to swim in this river.(形式[仮]主語)
03. This river is dangerous to swim in.(形容詞限定)
04. It is convenient to carry things in this bag.
04. This bag is convenient to carry things in.
05. It is difficult to drive this car.
05. This car is difficult to drive.
06. It was impossible to answer the question.
06. The question was impossible to answer.
07. この犬に触るのは安全だ。(形式[仮]主語)
07. この犬は触って(も)安全だ。(形容詞限定)
08. この椅子に座るのは快適だ。
08. この椅子は座るには快適だ → 座り心地が良い。
09. 僕の彼女と話すのは楽しい。
09. 僕の彼女は話すと[話して]楽しい。
10. 彼と付き合うのは難しい。
10. 彼は付き合うのが難しい → 付き合いにくい。
11. ハムスターを世話するのは簡単だ。
11. ハムスターは世話するのが簡単だ → 世話し易い。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
07. It is safe to touch this dog.(形式[仮]主語)
07. This dog is safe to touch.(形容詞限定)
08. It is comfortable to sit on this chair.
08. This chair is comfortable to sit on.
09. It is pleasant to talk to my girlfriend.
09. My girlfriend is pleasant to talk to.
10. It is difficult to get along with him.
10. He is difficult to get along with.
11. It is easy to take care of hamsters.
11. Hamsters are easy to take care of.
まず、形式[仮]目的語) it を使った英文。
次に、動詞・前置詞から目的語を分離して、それを述語動詞[本動詞]の目的語にした、形容詞限定の英文を作って下さい。
12. 私はこの本を読むのが簡単だとわかった。(形式[仮]目的語)
12. 私はこの本は読むのが簡単[読み易い]とわかった。(形容詞限定)
13. その大雨はその川を泳いで渡るのを不可能にした。(形式[仮]目的語)
13. → その大雨のせいでその川を泳いで渡るのが不可能になった。
13. その大雨はその川を泳いで渡るのが不可能(な状態)にした。(形容詞限定)
13. → その大雨のせいでその川は泳いで渡ることが不可能になった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
12. I found it easy to read this book.(形式[仮]目的語)
12. I found this book easy to read.(形容詞限定)
[参] I found (that) it was easy to read this book.(口語的)
[参] I found (that) this book was easy to read.(口語的)
13. The heavy rain made it impossible to swim across the river.(形式[仮]目的語)
13. The heavy rain made the river impossible to swim across.(形容詞限定)
[参] It became impossible to swim across the river because of the heavy rain.(口語的)
[参] The river became impossible to swim across because of the heavy rain.(口語的)
その他の例文です。
14. これは読むのが簡単な[→ 読み易い]本です。
15. これは運転するのが難しい[→ 運転しにくい]車です。
16. これは泳ぐと危険な川です。
17. この本を読むのは子供には簡単だ。(形式[仮]主語)
17. この本は子供には読み易い。(形容詞限定)
18. 私はこの本を読むのは子供には簡単だわかった。(形式[仮]目的語)
18. 私はこの本は子供には読み易いとわかった。(形容詞限定)
19. 昨日私は本を買った、そしてそれ[その本]は読みやすい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
14. This is an easy book to read.
14. = This is a book that is easy to read.
15. This is a difficult car to drive.
15. = This is a car that is difficult to drive.
16. This is a dangerous river to swim in.
16. = This is a lake that is dangerous to swim in.
17. It is easy for children to read this book.
17. This book is easy for children to reed.
18. I found it easy for children to read this book.
17. I found this book easy for children to read.
19. I bought a book yesterday, and it's easy to read.
例文がかなり多くなりましたが、頑張って覚えましょう。
必ず、後で報われますから。 (^-^)
次回は、同じ形容詞限定でも、形式[仮]主語や形式[仮]目的語で書き換えできない場合を紹介します。
次回-to 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-形容詞限定 その2
⇒ to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次
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Tue.
to 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-形容詞限定 その2 
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⇒ to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次
まず、次のページを復習して来てください。
⇒ 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-形容詞限定 その1
⇒ 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-形容詞限定 その1(暗誦例文のまとめ)
前回の「形容詞限定」用法は、形式[仮]主語や形式[仮]目的語の it を使って書き換えできる形容詞ばかりでした。
今回は、形式[仮]主語や形式[仮]目的語の it を使って書き換えできない形容詞を限定する場合を紹介します。
This flower is beautiful.
この花は美しい。
の beautiful (美しい) を to V で限定して。
This flower is beautiful to look at.
この花は見るには[見て]美しい。
と言えます。
look at this flower (この花を見る) の this flower が分離して主語になっていますから、前回学習した「形容詞限定」用法と同じです。
前回の「形容詞限定」用法では、形式[仮]主語の it を使って書き換えできました。
[復習]
This book is easy to read.
この本は読むのが簡単だ。
≒ It is easy to read this book.
この本を読むのは簡単だ。
ところが、今回の「形容詞限定」用法では、形式[仮]主語の it を使って書き換えできません。
This flower is beautiful to look at.
この花は見るには[見て]美しい。
It is beautiful to look at this flower.(???)
この花を見ることは美しい。(???)
形式[仮]主語の it を使って書き換た文は、明らかに意味不明です。
このように、形容詞によっては、後に「形容詞限定」用法の to V がつけれるが、形式[仮]主語の it を使って書き換えできない場合がある、ということを覚えておきましょう。
では、いくつか例文を挙げます。
1. Roses are beautiful to look at.
2. This green tea is hot to drink.
3. This box is heavy to carry.
4. This cake looks delicious to eat.
5. This water is good to drink.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. バラは見るのには[見て]美しい。
2. この緑茶は飲むには熱い。
3. この箱は運ぶには重い。
4. このケーキは食べるとおいしそうに見える。
5. この水は飲むのによい[適している]。→ 飲める。
それぞれ、
look at roses の roses
drink this gerrn tea の this green tea
carry this box の this box
eat this cake の this cake
drink this water の water
が分離して主語になっていることに注意しましょう。
先ほど述べたように、今回の形容詞限定用法は形式「仮]主語を使って書き換えると、意味不明か元の英語とは全く違う意味になってしまいます。
5. の例文は
It is good to drink this water.
この水を飲むのはよい。
と、元の英語とは全然違う意味になりますね。
では、例文を暗記しましょう。
1. バラは見るのには[見て]美しい。
2. この緑茶は飲むには熱い。
3. この箱は運ぶには重い。
4. このケーキは食べるとおいしそうに見える。
5. この水は飲むのによい[適している]。→ 飲める。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. Roses are beautiful to look at.
2. This green tea is hot to drink.
3. This box is heavy to carry.
4. This cake looks delicious to eat.
5. This water is good to drink.
お疲れさまでした。 m(__)m
次回-to 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-判断の根拠 その1
⇒ to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次
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Fri.
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to 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-判断の根拠 その1
⇒ to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次
It never rains but it pours.
pour [ポアー] : 雨が土砂降りに降る
but … : …しないで(は) (without の接続詞版-古風な語法)
土砂降りにならないでは決して雨は降らない。
→ 降れば(必ず)土砂降り。
⇒ 不幸は重なるもの。
⇒ 二度あることは三度ある。
ということわざにもある通り、自宅メインPCと腰の故障に加え、今度はサブ機のノートパソコンがおかしくなりました。
買い替えるのももったいないので、分解してHDDをSSDに変えてwindows 10 を新規インストールしたところ、とりあえず使えるようになりました。
ですが、ブログの更新を怠って申し訳ありません。 m(__)m
Ken is alyways kind.
ケンはいつも親切だ。
この文の kind は、ケンの本来の性質を表しています。。
ところが次の文はどうでしょう。
1. Ken was kind to give his seat to the elderly woman.
1. elderly [エルダリー] : 年配の、お年寄りの (old の婉曲表現)
1. その年配の女性に席を譲るとは[譲るなんて]ケンは親切だった。
この文の場合、ケンの本来の性質が必ずしも kind (親切) だと言っている訳ではなく、「その年配の女性に席を譲った行為」を判断して kind (親切) だと言っている、と解釈できます。
この文の to V は、形容詞の kind を修飾していますから、副詞相当語句になります。
この to V の基本イメージは「Vすることに到達るとは[するなんて]」で、次のように覚えておくといいでしょう。
[判断の根拠]
S is ~ to V
VするとはSは~だ
VするなんてSは~だ
この用法の to V と共によく使われる形容詞のリストを挙げます。
良い性質
kind (親切な) nice (やさしい) good (やさしい) sweet [スウィート] (やさしい) polite [ポライト] (礼儀正しい) brave [ブレイヴ] (勇敢な) clever [クレバー] (賢い) wise [ワイズ] (賢明な) honest [オネスト] (正直な) sensible [センスィブル] (賢明な) thoughtful [ソートフル] (思いやりのある) 等
悪い性質
careless [ケアレス] (不注意な) crazy [クレイズィ] (頭がおかしい) cruel [クルーァル] (残酷な) foolish [フーリッシュ] (馬鹿な) stupid [スチューピド] (愚かな) silly [スィリィー] (馬鹿な) rude [ルード] (失礼な) impolite [イムポライト] (無作法な) thoughtless [ソートレス] (思いやりのない) wrong [ロング] (間違った) 等
では、例文をいくつか挙げましょう。
2. You were careless to leave your umbrella on the train.
2. 電車に傘を置き忘れるとは[忘れるなんて]君も不注意だったね。
careless の反対語の careful (注意深い) は、この用法には使われません。
消極的目的[否定の目的] not to V = Vしないように とよく共に使われます。
Be careful not to leave your umbrella on the train.
電車に傘を置き忘れないように注意しなさい。
⇒ 消極的目的[否定の目的]
3. You were wrong to lend him money.
3. 彼に金を貸すとは[貸すなんて]君は間違っていた。
4. You were really wise not to follow his stupid advice.
4. 彼のばかげたアドバイスに従わないとは[従わないなんて]君は本当に賢明だった。
否定の Vしないとは[しないなんて] は to V の前に not を置きます。
5. a. Ken is foolish to buy such a car.
5. a. そんな車を買うとは[買うなんて]ケンは馬鹿だ。
判断を下している時点で、to V の行為はもうすでに終わっているので、厳密に to have Vpp の完了不定詞を使っていることもたまにあります。
5. b. Ken is foolish to have bought such a car.
5. b. そんな車を買ったとは[買ったなんて]ケンは馬鹿だ。
でも、よほど行為が完了したことを強調するのでなければ、単なる to V で十分です。
形容詞ではなく、名詞のこともあります。
5. c. Ken is a fool to buy such a car.
5. c. そんな車を買うとは[買うなんて]ケンは馬鹿だ。
暗誦例文をまとめます。
1. その年配の女性に席を譲るとは[譲るなんて]ケンは親切だった。
2. 電車に傘を置き忘れるとは[忘れるなんて]君も不注意だったね。
3. 彼に金を貸すとは[貸すなんて]君は間違っていた。
4. 彼のばかげたアドバイスに従わないとは[従わないなんて]君は本当に賢明だった。
5. a. そんな車を買うとは[買うなんて]ケンは馬鹿だ。
5. b. そんな車を買ったとは[買ったなんて]ケンは馬鹿だ。
5. b. (下線部が完了していることを強調して)
5. c. そんな車を買うとは[買うなんて]ケンは馬鹿だ。(名詞を使って)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. ken was kind to give his seat to the elderly woman.
2. You were careless to leave your umbrella on the train.
3. You were wrong to lend him money.
4. You were really wise not to follow his stupid advice.
5. a. Ken is foolish to buy such a car.
5. b. Ken is foolish to have bought such a car.
5. c. Ken a fool to buy such a car.
お疲れ様! (^-^)
次回-to 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-判断の基準 その2
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⇒ to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次
まず、前回の復習をして来てください。
⇒ to 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-判断の基準 その1
前回、学習した例文、
1. Ken was kind to give his seat to the elderly woman.
1. その年配の女性に席を譲るとは[譲るなんて]ケンは親切だった。
は、形式[仮]主語の It を使い、次のようにも言えます。
1. It was kind of Ken to give his seat to the elderly woman.
この英文の of ~ は本来は ~については、~に関しては という意味で、読む時は to V の前にポーズを置きます。
It was kind of Ken / to give his seat to the elderly woman.
直訳すると、
その年配の女性に席を譲ったことはケンに関しては親切だった。
→ その年配の女性に席を譲った行為は親切だった、そしてそれはケンに関する(一時的な)性質であった。
意訳すると、
その年配の女性に席を譲るとは[譲るなんて]ケンは親切だった。
となり、結局、Ken を主語にした英文と全く同じ意味になります。
まとめると次のようになります。
[判断の根拠]
S is ~ to V
= It is ~ of S to V
VするとはSは~だ
VするなんてSは~だ
前回学習した残りの英文も、書き換えてみましょう。
2. You were careless to leave your umbrella on the train.
2. = It was careless of you to leave your umbrella on the train.
2. 電車に傘を置き忘れるとは[なんて]君も不注意だったね。
3. You were wrong to lend him money.
3. = It was wrong of you to lend him money.
3. 彼に金を貸すとは[なんて]君は間違っていた。
4. You were really wise not to follow his stupid advice.
4. = It was really wise of you not to follow his stupid advice.
4. 彼のばかげたアドバイスに従わなかったとは[なんて]君は本当に賢明だった。
5. a. Ken is foolish to buy such a car.
5. = It is foolish of Ken to buy such a car.
5..a. そんな車を買うなんてケンは馬鹿だ。
5. b. Ken is foolish to have bought such a car.
5. b. = It is foolish of Ken to have bought such a car.
5. b. そんな車を買ったなんてケンは馬鹿だ。
5. c. Ken is a fool to buy such a car.
5. c. =
5. c. そんな車を買うなんてケンは馬鹿だ。
書き換えできるのは形容詞だけです。
a fool のような 名詞はこの用法には使えません。
《質問》
よく見かけるお馴染みの It is ~ for A to V と、今回学習した It is ~ of A to V との違いを教えてください。
《答え》
It is ~ for A to V の用法は次のページを復習して来てください。
⇒ It is ~ for A to V を復習して来る。
復習してきましたか?
では、説明を始めます。
まず最初にあげる決定的な違いは、~ に入る形容詞の種類です。
It is ~ of A to V の場合、
= A(人) is ~ to V
Vするなんて[とは]Aは~だ
と書き換えることができ、A は人ですから、~ には人に対する形容詞[人の性質]が使われます。
それに反して、It is ~ for A to V の場合、先ほど復習したように、
It is ~ for A to V
VすることはAに(とって)は~だ
AがVするのは~だ
となり、easy / interesting / important / impossible などの物事に対する形容詞が使われます。
問題は、両方の型に共通して使われる形容詞があるということです。
例えば、foolish は、「物事がばかげている」という意味と、「人が馬鹿だ」という意味の2つの意味を持っています。
次の3つの英文を比較してみましょう。
1. It is foolish for a girl to buy such a car.
2. It is foolish for Ken to buy such a car.
3. It is foolish of Ken to buy such a car.
1. の for a girl は、to buy … の意味上の主語で、to buy … は一般的な行為を表してます。
1. 女の子がそんな車を買うのはばかげている。
2. の for Ken も to buy … の意味上の主語で、to buy … はまだ行われていない未来の行為を表しています。
2. ケンがそんな車を買うのはばかげている。
1. → ケンがそんな車を買ったとしたらばかげている。
3. の to buy … はもうすでに終わっている行為で to have bought … と同じ意味になり、It is foolish of Ken は Ken is foolish と書き換えることができます。
3. そんな車を買うとは[買うなんて]ケンは馬鹿だ。
公式でまとめると。
It is ~ for A to V
VすることはAに(とって)は~だ
AがVすることは~だ
(~ は、物事に対する形容詞)
(to V は一般的な行為、又はこれからする行為)
It is ~ of A to V
= A is ~ to V
VするとはAは~だ
VするなんてAは~だ
(~ は、人に対する形容詞)
(to V はもうすでに終わった行為)
では、次の3文の違いはもう分りますね。
1. It is wrong for a gentleman to do such a thing.
2. It is wrong for you to do such a thing.
3. It is wrong of you to do such a thing.
1. 紳士がそんなことをするのは間違っている[よくない]。
1. (一般的な行為)
2. 君がそんなことをするのは間違っている[よくない]。
1. (これからする行為)
3. そんなことをするとは[なんて]君は間違っている[けしからん]。
2. (すでに終わった行為)
to V の部分が先に述べられていたり、言わなくても分かっている場合は、省略されます。
6. Ken bought such a car? It's foolish of him.!
6. ケンはそんな車を買ったのですか? 彼は馬鹿だ。
He is foolish. とも言えますが、上記の言い方にも慣れておきましょう。
さらに、It ではなく That も使われています。
7. I'll help you with your homework. / That's very kind of you.
7. 君の宿題を手伝ってあげましょう。 / ご親切にどうもありがとう。
これも、You're very kind. とも言えますが、上記の言い方のほうが普通です。
また、This is very kind of you. という言い方もありますが、あまり使われていないようです。
最後に、感嘆文の書き換えを練習しましょう。
It is foolish of Ken to buy such a car.
→ How foolish (it is) of Ken to buy such a car !
そんな車を買うとは[買うなん]てケンはなんて馬鹿なんだろう。
通例、it is は省略されます。
もう1例練習しておlきましょう。
It was careless of you to leave your umbrella on the train.
→ How careless of you to leave your umbrella on the train !
電車に傘を置き忘れるとは[忘れるなんて]なんて不注意だったんでしょう[なんでしょう]。
省略されているのが it was か it is かわかりませんが、どちらにしてもあまり意味は変わりません。
さらに会話の例をもう1つ挙げておきます。
I'll help you with your homework. / How kind of you !
君の宿題をてつだってあげましょう。 / なんて親切なんでしょう[ご親切にどうもありがとう]。
これは、先ほど例文として挙げた、That's very kind of you. の感嘆文です。
これもよく使われますから覚えておきましょう。
最後に暗誦例文をまとめます。
1. その年配の女性に席を譲るとは[譲るなんて]ケンは親切だった。
2. 電車に傘を置き忘れるとは[なんて]君も不注意だったね。
3. 彼に金を貸すとは[なんて]君は間違っていた。
4. 彼のばかげたアドバイスに従わなかったとは[なんて]君は本当に賢明だった。
5..a. そんな車を買うなんてケンは馬鹿だ。
5. b. そんな車を買ったなんてケンは馬鹿だ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. It was kind of Ken to give his seat to the elderly woman.
1. = Ken was kind to give his seat to the elderly woman.
2. You were careless to leave your umbrella on the train.
2. = It was careless of you to leave your umbrella on the train.
3. You were wrong to lend him money.
3. = It was wrong of you to lend him money.
4. You were really wise not to follow his stupid advice.
4. = It was really wise of you not to follow his stupid advice.
5. a. Ken is foolish to buy such a car.
5. a. = It is foolish of Ken to buy such a car.
5. b. Ken is foolish to have bought such a car.
5. b. = It is foolish of Ken to have bought such a car.
6. a. 女の子がそんな車を買うのはばかげている。(一般的な行為)
6. b. ケンがそんな車を買うのはばかげている。 (これからする行為)
6. c. そんな車を買うとは[買うなんて]ケンは馬鹿だ。(すでに終わった行為)
7. a. 紳士がそんなことをするのは間違っている[よくない]。(一般的な行為)
7. b. 君がそんなことをするのは間違っている[よくない]。 (これからする行為)
7. c. そんなことをするとは[するなんて]君は間違っている[けしからん]。 (すでに終わった行為)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
6. a. It is foolish for a girl to buy such a car.
6, b, It is foolish for Ken to buy such a car.
6, c, It is foolish of Ken to buy such a car.
7. a. It is wrong for a gentleman to do such a thing.
7. b. It is wrong for you to do such a thing.
7. c. It is wrong of you to do such a thing.
08. ケンはそんな車を買ったのですか? 彼は馬鹿だ。
09. 君の宿題を手伝ってあげましょう。 / ご親切にどうもありがとう。
10. そんな車を買うとは[買うなんて]ケンはなんて馬鹿なんだろう。
11. 電車に傘を置き忘れるとは[忘れるなんて]あなたはなんて不注意なんでしょう。
12. 君の宿題を手伝ってあげましょう。 / なんて親切なんでしょう[ご親切にどうもありがとう]。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
08. Ken bought such a car? It's foolish of him.!
09. I'll help you with your homework. / That's very kind of you.
10. How foolish of Ken to buy such a car !
11. How careless of you to leave your umbrella on the train !
12. I'll help you with your homework. / How kind of you !
お疲れさまでした。 m(__)m
次回-be 形容詞 to V の文型(慣用表現) その1
⇒ to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次
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Wed.
to 不定詞 [to V] の用法-be 形容詞 to V の文型(慣用表現) その1  
to 不定詞 [to V] の用法-be 形容詞 to V の文型(慣用表現) その1
⇒ to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次
次の英文は中学で学習する内容です。
I was able to pass the exam.
私はその試験に合格することができた。
この英文の to V の用法は何でしょうか?
able は、「能力がある」という意味の形容詞です。
形容詞を修飾するのは「副詞的用法」です。
では、「副詞的用法の何用法???」
このような分析は不毛な行為です。
be able to V : Vすることができる
のような表現は、to V の用法を追及しないで、単に慣用表現として覚えておいたほうが実戦的です。
今回は、このような慣用表現として覚えておくべき be 形容詞 to V をいくつか紹介します。
よく使われているものばかり厳選しますから、必ず全部覚えてください。
be able to V [エイブル]
Vすることができる
be unable to V [アネイブル]
Vすることができない
1. I was able to pass the exam.
2. I was unable to pass the exam.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. 私はその試験に合格することができた。
2. 私はその試験に合格することができなかった。
be likely to V [ライクリー]
Vする可能性が高い
be unlikely to V [アンライクリー]
Vする可能性が低い
be sure to V [シュア]
きっと[必ず]Vする
be certain to V [サートゥン]
きっと[必ず]Vする
be bound to V [バウンド]
きっと[必ず]Vする
3. Ken is likely to win.
4. Ken is unlikely to win.
5. Ken is sure to win.
6. Ken is certain to win.
7. Ken is bound to win.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3. ケンは勝つ可能性が高い。
3. → ケンは勝ちそうだ。
3. → おそらくケンは勝つだろう。
4. ケンは勝つ可能性が低い。
4. → ケンは勝ちそうにない。
4. → おそらくケンは勝たないだろう。
5. ケンはきっと[必ず]勝つ。
6. ケンはきっと[必ず]勝つ。
7. ケンはきっと[必ず]勝つ。
be bound to V の bound [バウンド] は、元々 bind [バインド] (縛る) の過去分詞で、「Vする方向に縛られている」が本来の意味です。
そこから、
1. きっと[必ず]Vする
以外にも
2. Vするはずだ
3. Vであるに違いない
4. Vする運命にある
5. Vする義務がある
など、さまざまな意味が生まれます。
余裕があれば覚えておきましょう。
be willing to V [ウィリング]
Vするのは厭[いと]わない (← Vする意思がある)
be unwilling to V [アンウィリング]
Vするのをいやに思う、Vするのは気が進まない (← Vする意思がない)
be reluctant to V [リラクタント]
Vするのをいやに思う、Vするのは気が進まない
be eager to V [イーガー:]
Vすることを熱望している、しきりにVしたがっている
be anxious to V [アンクシャス]
Vすることを切望している、しきりにVしたがっている
08. If you accompany me, I'm willing to go.
08. accompany 人 [アカンパニ] : 人に同伴[同行]する、人と一緒に行く
09. I was unwilling to go, but I had to (go).
10. I was reluctant to go, but I had to (go).
11. He was eager to see her.
12. He was anxious to see her.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
08. もしあなたが同行してくれるのであれば、行っても構わないですよ。
09. 私は行くのは気が進まなかったがそうせざるを得なかった。
10. 私は行くのは気が進まなかったがそうせざるを得なかった。
11. 彼はしきりに彼女に会いたがっていた。
12. 彼はしきりに彼女に会いたがっていた。
be willing to V は、「積極的にはVしたくないが、そうするのは別に嫌でない」というイメージ。
be unwilling [reluctant] to V は、「Vするのは嫌だが、実際にはする」というイメージ。
be eager to V は。「熱心にVしたがっている」というイメージ。
be anxious to V は、「Vしたくて(不安と期待で)やきもきしている」というイメージ。
be ready to V
この表現は微妙で、いろいろな意味に変化します。
Vする準備[用意]ができている
→ いつでもVできる[する]
→ 喜んでVする
→ まさにVしようとしている
→ すぐVする
→ Vする覚悟ができている
13. a. I'm ready to go out.
13. b. I'm ready to help you.
13. c. He was always ready to help his friends.
13. d. The lion was ready to jump on him.
13. e. He is ready to get angry.
13. f. I'm ready to get fired.
13. f. get fired [ファイアド] : くびになる
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
13. a. 私は出かける用意ができています。
13. b. 私はあなたを手伝う用意ができている。
13. b. → いつでもあなたを手伝えますよ。
13. c. 彼はいつでも友人を助ける準備ができていた。。
13. c. → 彼はいつでも喜んで友人を助けた。
13. d. そのライオンは彼に飛びかかる準備ができていた。
13. d. → そのライオンはまさに彼に飛びかかろうとしていた。
13. e. 彼は怒る準備ができている。
13. e. → 彼はすぐ怒る。
13. f. 私はくびになる心の準備ができている。
13. f. → 私はくびになる覚悟はできています。
be ready to V の類似表現の be prepared to V [プリペアド] も余裕があれば覚えておきましょう。
I'm prepared to go out.
I'm prepared to help you.
I'm prepared to get fired.
次回-to 不定詞 [to V] の用法-be 形容詞 to V の文型(慣用表現) その2
⇒ to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次
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to 不定詞 [to V] の用法-be 形容詞 to V の文型(慣用表現) その2
⇒ to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次
be apt to V [アプト]
Vしがちである、Vしやすい、Vする傾向性がある
be liable to V [ライアブル]
Vしがちである、Vしやすい、Vする傾向性がある
(通例、望ましくないことに用いる)
14. He is apt to forget people's names.
15. He is liable to get angry.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
14. 彼は人の名前を忘れがちだ。
15. 彼は怒りやすい[→ 怒りっぽい]。
前回学習した be likely to V (Vする可能性が高い) も、誤用でこの意味になることがよくあります。
[参] He is likely to forget people's names.
まず、次のページを復習してきてください。
⇒ to 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-感情の原因 -補講
will [would] be glad to V
will [would] be happy to V
will [would] be pleased to V [プリーズド]
will [would] be delighted to V [ディライティド]
喜んでVする
pleased と delighted は、過去分詞が形容詞化したもので、glad / happy と同意です。
16. I'll [I'd] be glad[happy][pleased][delighted] to help you with your homework.
17. Could you help me with my homework?
17. Sure. I'll [I'd] be glad[happy][pleased][delighted] to.
17. help 人 with ~ : 人の~を手伝う
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
16. 喜んで君の宿題を手伝ってあげましょう。
17. 宿題を手伝ってくれませんか。
17. いいですとも、喜んで。
当然、will より would のほうが丁寧な表現になります。
be free to V
自由にVできる、自由にVしてよい
18. You are free to use my bike.
16. あなたは自由に私の自転車を使ってもよい。
18. → どうぞご自由に私の自転車をお使いください。
be afraid to V [アフレイド]
(未来に)Vするのが怖い
→ 怖くてVできない[したくない]
be ashamed to V [アシェイムド]
(未来に)Vするのが恥ずかしい
→ 恥ずかしくてVできない[したくない]
19. I am afraid to speak to him.
20. I am ashamed to speak to him.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
19. 私は彼に話しかけるのが怖い
19. → 私は怖くて彼に話しかけることができない。
20 . 私は彼に話しかけるのが恥ずかしい。
20. → 私は恥ずかしくて彼に話しかけることができない。
今から恥ずかしいことを言う前置きとして、次のような表現もあります。
21. I'm ashamed to say (it), but I can't swim.
21. 言ううのも恥ずかしいのですが、私は泳げません。
21. → お恥ずかしい話ですが、私は泳げません。
[参考]
be afraid of Ving / be ashamed of Ving という使い方もありますが、意味が違います。
be afraid of Ving
Vすることを恐れている
→ Vしやしないかと心配だ
I am afraid of failing the exam.
私は試験に落ちるのが怖い。
→ 試験に落ちやしないかと心配だ。
be ashmed of Ving
Vであることを恥ずかしく思っている
Vした[であった]ことを恥ずかしく思っている
I am not ashamed of being poor.
私は貧乏であることを恥ずかしく思ってはいない。
I am ashamed of having done such a thing.
私はそんなことをした[してしまった]ことを恥ずかしく思っている。
※ having V pp はもうすでに終わった行為を表す「完了動名詞」
be quick to V
Vするのが早い
すぐVする
be slow to V
Vするのが遅い
なかなかVしない
22. a. He is quick to understand.
22. b. He was quick to answer my questions.
23. a. He is slow to understand.
23. b. He was slow to answer my questions.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
22. a. 彼は理解するのが早い。
22. b. 彼はすぐに私の質問に答えてくれた。
23. a. 彼は理解するのが遅い。
23. b. 彼はなかなか私の質問に答えてくれなかった。
[参考]
be quick at[in][of] Ving
be slow at][in[of] Ving
という用法もあります。
意味もほぼ同じです。
He is slow at[in][of] undeastanding.
彼は理解するのが遅い。
又、前置詞の at /in / of が省略された
be quick Ving
be slow Ving
He was quick answering my questions.
彼はすぐ私の質問に答えてくれた。
も時々使われていますから、余裕があれば、覚えておきましょう。
be fortunate to V
be lucky to V
Vするとは[Vして]運がよい[幸運だ]
→ 運よく[幸運にも]Vする
be unfortunate to V
be unlucky to V
Vするとは運が悪い[不運だ]
→ 運悪く[不運にも]Vする
24. I was fortunate[lucky] to pass the exam.
25. I was unfortunate[unlucky] to fail the exam.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
24. その試験に受かるとは[受かって]私は運が良かった[幸運だった]。
24. 私は運よく[幸運にも]その試験に合格した。
25. その試験に落ちるとは私は運が悪かった[不運だった]。
25. 私は運悪く[不運にも]その試験に落ちた。
よく見かける代表的な be 形容詞 to V の文型を紹介しました。
これ以外にもたくさん同類の文型がありますから、形容詞の後に to V が続いているのを見たら、辞書で確認する習慣を身につけましょう。
暗誦例文のまとめは、数が多くなりそうなので次回にします。
お疲れ様でした。(^-^)
次回-to 不定詞 [to V] の用法-be 形容詞 to V の文型(慣用表現)-暗誦例文
次次回-to 不定詞 [to V] の用法-be + 形容詞 + to V の to V の用法の判定(全用法)
⇒ to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次
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to 不定詞 [to V] の用法-be 形容詞 to V の文型(慣用表現)-暗誦例文
⇒ to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次
まず、前回までの復習をしましょう。
⇒ be 形容詞 to V の文型(慣用表現) その1
⇒ be 形容詞 to V の文型(慣用表現) その2
では、暗誦例文をまとめます。
1. 私はその試験に合格することができた。
2. 私はその試験に合格することができなかった。
3. ケンは勝つ可能性が高い。
3. → ケンは勝ちそうだ。
3. → おそらくケンは勝つだろう。
4. ケンは勝つ可能性が低い。
4. → ケンは勝ちそうにない。
4. → おそらくケンは勝たないだろう。
5. ケンはきっと[必ず]勝つ。
6. ケンはきっと[必ず]勝つ。
7. ケンはきっと[必ず]勝つ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. I was able to pass the exam.
2. I was unable to pass the exam.
3. Ken is likely to win.
4. Ken is unlikely to win.
5. Ken is sure to win.
6. Ken is certain to win.
7. Ken is bound to win.
08. もしあなたが同行してくれるのであれば、行っても構わないですよ。
09. 私は行くのは気が進まなかったがそうせざるを得なかった。
10. 私は行くのは気が進まなかったがそうせざるを得なかった。
11. 彼はしきりに彼女に会いたがっていた。
12. 彼はしきりに彼女に会いたがっていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
08. If you accompany me, I'm willing to go.
09. I was unwilling to go, but I had to (go).
10. I was reluctant to go, but I had to (go).
11. He was eager to see her.
12. He was anxious to see her.
13. a. 私は出かける用意ができています。
13. b. 私はあなたを手伝う用意ができている。
13. b. → いつでもあなたを手伝えますよ。
13. c. 彼はいつでも友人を助ける準備ができていた。
13. c. → 彼はいつでも喜んで友人を助けた。
13. d. そのライオンは彼に飛びかかる準備ができていた。
13. d. → そのライオンはまさに彼に飛びかかろうとしていた。
13. e. 彼は怒る準備ができている。
13. e. → 彼はすぐ怒る。
13. f. 私はくびになる心の準備ができている。
13. f. → 私はくびになる覚悟はできています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
13. a. I'm ready to go out.
13. b. I'm ready to help you.
13. c. He was always ready to help his friends.
13. d. The lion was ready to jump on him.
13. e. He is ready to get angry.
13. f. I'm ready to get fired.
14. 彼は人の名前を忘れがちだ。
15. 彼は怒りやすい[→ 怒りっぽい]。
16. 喜んで君の宿題を手伝ってあげましょう。
17. 宿題を手伝ってくれませんか。
17. いいですとも、喜んで。
16. あなたは自由に私の自転車を使ってもよい。
18. → どうぞご自由に私の自転車をお使いください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
14. He is apt to forget people's names.
15. He is liable to get angry.
16. I'll [I'd] be glad[happy][pleased][delighted] to help you with your homework.
17. Could you help me with my homework?
17. Sure. I'll [I'd] be glad[happy][pleased][delighted] to.
18. You are free to use my bike.
19. 私は彼に話しかけるのが怖い
19. → 私は怖くて彼に話しかけることができない。
20 . 私は彼に話しかけるのが恥ずかしい。
20. → 私は恥ずかしくて彼に話しかけることができない。
22. a. 彼は理解するのが早い。
22. b. 彼はすぐに私の質問に答えてくれた。
23. a. 彼は理解するのが遅い。
23. b. 彼はなかなか私の質問に答えてくれなかった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
19. I am afraid to speak to him.
20. I am ashamed to speak to him.
22. a. He is quick to understand.
22. b. He was quick to answer my questions.
23. a. He is slow to understand.
23. b. He was slow to answer my questions.
24. その試験に受かるとは[受かって]私は運が良かった[幸運だった]。
24. 私は運よく[幸運にも]その試験に合格した。
25. その試験に落ちるとは私は運が悪かった[不運だった]。
25. 私は運悪く[不運にも]その試験に落ちた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
24. I was fortunate[lucky] to pass the exam.
25. I was unfortunate[unlucky] to fail the exam.
お疲れ様。 (^-^)
次回-to 不定詞 [to V] の用法-be + 形容詞 + to V の to V の用法の判定(全用法)
⇒ to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次
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to 不定詞 [to V] の用法-be + 形容詞 + to V の to V の用法の判定(全用法)
⇒ to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次
今回は、形容詞の後に to V が続いている場合の、to V の用法の判定方法をまとめます。
まず、これまで学習した全用法を復習しましょう。
⇒ 感情の原因
⇒ 形容詞限定 その1
⇒ 形容詞限定 その2
⇒ 判断の根拠 その1
⇒ 判断の根拠 その2
⇒ be 形容詞 to V の文型(慣用表現) その1
⇒ be 形容詞 to V の文型(慣用表現) その2
S + V(主に be動詞) + 形容詞 + to V
1. 感情の原因
S + be + 感情を表す形容詞・形容詞化した過去分詞 + to V
SはVして~だ
SはVできて~だ
SはVしたら~だ
中学で学習する文法範囲ですから、判定は比較的容易です。
純粋な形容詞だけでなく、形容詞化した過去分詞も多いので注意してください。
[感情を表す形容詞]
glad (うれしい) happy (うれしい)
sad (悲しい) sorry (残念だ) 等
[感情を表す形容詞化した過去分詞]
surprised [サプライズド] (驚かされた → 驚いた)
pleased [プリーズド] (喜ばされた → 喜んだ)
disappointed [ディサポインティド] (失望させられた → 失望した)
shocked [ショックト] (ショックを与えられた → ショックを受けた)
等
[例]
I was sad to hear the news.
私はその知らせを聞いて悲しかった。
I am glad to meet you.
私はあなたに会えてうれしい。
Your parents will be glad to hear the news.
その知らせを聞いたら君の両親は喜ぶだろう。
感情を表す形容詞・過去分詞は、辞書で調べれば to V の用法が書かれています。
例えば、上記の disappointed を オンライン辞書の Weblio で調べると
2. b. 〔+ to do〕〈…して〉がっかりして,失望して.
2. b. I was disappointed to learn that he was away from home.
2. b. 彼が不在だと知って私はがっかりした.
と、しっかり用法が書かれています。
この用法の詳細は下記のページで学習してください。
⇒ 感情の原因
2. 判断の根拠(理由)
S + be + 人の行動を判断する形容詞 + to V
VするとはSは~だ
VするなんてSは~だ
(= It is ~ of S to V)
使われる形容詞が限られているので、この用法も判定は比較的容易です。
[良い性質]
kind (親切な) nice (やさしい) good (やさしい) sweet [スウィート] (やさしい) polite [ポライト] (礼儀正しい) brave [ブレイヴ] (勇敢な) clever [クレバー] (賢い) wise [ワイズ] (賢明な) honest [オネスト] (正直な) sensible [センスィブル] (賢明な) thoughtful [ソートフル] (思いやりのある) 等
[悪い性質]
careless [ケアレス] (不注意な) crazy [クレイズィ] (頭がおかしい) cruel [クルーァル] (残酷な) foolish [フーリッシュ] (馬鹿な) stupid [スチューピド] (愚かな) silly [スィリィー] (馬鹿な) rude [ルード] (失礼な) impolite [イムポライト] (無作法な) thoughtless [ソートレス] (思いやりのない) wrong [ロング] (間違った) 等
[例]
You are foolish to buy such a car.
そんな車を買うとは[買うなんて]君は馬鹿だ。
(= It is foolish of you to buy such a car.)
人の行動を判断する形容詞は、辞書で調べれば to V の用法が書かれています。
例えば、上記の wise を オンライン辞書の Weblio で調べると、
1. b. 〔+ of + (代)名詞 (+ to do) / + to do〕〈…するとは〉〔人は〕賢明で; 〈…するとは〉〈人は〉賢明で.
1. b. It was wise of you to refuse his offer.=You were wise to refuse his offer.
1. b. 君が彼の申し出を断わったのは賢明だった.
と用法が記されています。
詳しい解説は、下記のページを参考にしてください。
⇒ 判断の根拠 その1
⇒ 判断の根拠 その2
3. 形容詞限定
S + be + 形容詞 + to 他動詞(目的語なし)
S + be + 形容詞 + to 自動詞 前置詞(目的語なし)
S + be + 形容詞 + to 他動詞 目的語 前置詞(目的語なし)
SはVするのが~だ
SはVするには~だ
SはVするのに~だ
SはVすると~だ
SはVして~だ
この用法は、よく使われる形容詞のリストを覚えるだけではダメです。
to V の部分に注目してください。
他動詞の目的語、又は前置詞の目的語が欠けていて、それが主語になっていればこの用法です。
[例]
This book is easy to read.
この本は読むのが簡単だ[読みやすい]。
This river is dangerous to swim in.
この川は泳ぐと危険です。
This bag is convenient to carry things in.
このかばんは物を入れて持ち運ぶのに便利だ。
本来、read の目的語であるはずの this book が主語に
本来、in の目的語であるはずの this river が主語に
本来、in の目的語であるはずの this bag が主語に
なっていることに注意してください。
一応、よく使われる形容詞のリストを挙げておくと、
easy (簡単な) difficult (難しい) hard (難しい) comfortable カムファタブル (快適な) pleasant プレザント (愉快な) uncomfortable アンカムファタブル (不快な) unpleasant アンプレザント (不愉快な) safe (安全な) dangerous デインジャラス (危険な) impossible イムパサブル (不可能な)
この用法の形容詞も、メジャーなものは辞書にも用法と例文が載せられています。
例えば、上記の pleasant を オンライン辞書の Weblio で調べると
1. c. 叙述的用法の形容詞 〔+ to do〕〈…して〉楽しくて,愉快で.
1. c. The book is pleasant to read. その本は読んで楽しい本だ
《★【変換】 主語が to do の目的語の関係に立つ場合の表現で, It's pleasant to read the book. と書き換え可能》.
残念ながら、用法の解説と例文が載せられているのは、メジャーなものだけです。
マイナーなものは例文すら載っていません。
けれども、形容詞限定用法の特徴=「他動詞・前置詞の目的語が主語になっている」を覚えておけばすぐにこの用法だと気付きますから大丈夫です。
詳しい解説は、下記のページを読んでください。
⇒ 形容詞限定 その1
⇒ 形容詞限定 その2
4. be 形容詞 to V の文型(慣用表現)
to V の用法を考えないで、慣用表現[熟語]として丸暗記しておけばよいタイプです。
be able to V
Vすることができる
be likely to V
Vする可能性が高い
be eager to V
Vすることを熱望している
等
これらの丸暗記型の be 形容詞 to V も辞書にはちゃんと載せられています。
例えば、上記の eager を オンライン辞書の Weblio で調べると
1. b. 〔+ to do〕しきりに〈…し〉たがって.
1. b. He's eager to climb Mt. Fuji.
1. b. 彼はしきりに富士登山をしたがっている
辞書はおおいに活用しましょう!
詳しくは、下記のページを参考にしてください。
⇒ be 形容詞 to V の文型(慣用表現) その1
⇒ be 形容詞 to V の文型(慣用表現) その2
お疲れ様。 (^-^)
次回-to 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-結果
⇒ to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次
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Mon.
to 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-結果 
to 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-結果
⇒ to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次
次の文を見てみましょう。
I stopped my car to make a phone call.
make a phone call [フォゥン] : 電話をする、電話をかける
to V の基本イメージから考えると、
私は電話をかけることに向かって車を止めた。
となりますから、通常は、副詞的用法の目的に解釈して次のように和訳します。
「私は電話をかけるために車を止めた。」
この和訳だと、車を止めた後に実際に電話をかけたかどうかわかりません。
ところが、実際に電話をかけたことが分かっている場合、次のように和訳することがあります。
「私は車を止めて電話をかけた。」
これは、
私は電話をかけるという結果に向かって車を止めた。
→ 私は車を止めて(その結果)電話をかけるという行為に到達した。
→ 私は車を止めて(その結果)電話をかけた。
と解釈しているのです。
この用法を、副詞的用法の結果と呼びます。
この用法は文語なので、通常は次のように言うほうがいいと思います。
I stopped a car and made a phone call.
では、次の文を見てみましょう。
He grew up to be a great scientist.
grow up : 成長する、大きくなる
to be = to become
scientist [サイエンティスト] : 科学者
この場合も、to V の基本イメージは
彼は偉大な科学者になることに向かって成長した。
です。
けれども、目的に解釈して、
「彼は偉大な科学者になるために成長した。」
と訳すと、ちょっと変な和訳になりますね。
ここは素直に
彼は偉大な科学者になるという結果に向かって成長した
→ 彼は成長して(その結果)偉大な科学者になることに到達した。
→ 彼は成長して(その結果)偉大な科学者になった。
と、結果に解釈して、
「彼は成長して偉大な科学者になった。」
と訳すのが正解でしょう。
または、もっと意訳して、
「彼は偉大な科学者に成長した。」
と訳しても構わないと思います。
もっともこれも文語なので、口語では
He grew up and became a great scientist.
彼は成長して偉大な科学者になった。
または、
He grew up into a great scientist.
grow up into ~ : ~に成長する、成長して~になる
彼は偉大な科学者に成長した。
と言うほうがいいでしょう。
それでは、目的・結果の両方ではなく、結果にしか解釈できない例文をいくつか紹介しておきます。
1. I woke up one morning to find myself famous.
1. wake up : 目を覚ます wake ウェイク woke ウォゥク woken ウォゥクン
2. He lived to be 100 years old.
3. I ran to the station(,) only to miss the last train.
3. miss a train : 電車に乗り遅れる
4. She disappeared one day(,) never to come back again.
4. disappear [ディサピアー] : 姿を消す、消える
これらの例文も、to V の基本イメージで解釈すると、それぞれ
1. 私は自分が有名になっているのを発見することに向かってある朝目を覚ました。
2. 彼は100才になることに向かって生きた。
3. 私は最終電車に乗り遅れることだけに向かって駅まで走って行った。
4. 彼女は決して二度と帰って来ないことに向かって姿を消した。
になります。
すべて未来志向であることは間違いないのですが、どう考えても目的には解釈できませんね。
Vするという結果に向かって~する
→ ~して(その結果)Vすることに到達する
→ ~して(その結果)Vする
と、結果に解釈して、次のように訳すのが妥当です。
1. I woke up one morning to find myself famous.
1. 私はある朝目を覚ますと(その結果)自分が有名になっているのがわかった。
1. → 私はある朝目を覚ますと有名になっていた。
2. He lived to be 100 years old.
2. 彼は生きて(その結果)100才になった。
2. → 彼は100才まで生きた。
3. I ran to the station(,) only to miss the last train.
3. 私は駅まで走って行ったが(その結果)最終電車に乗り遅れただけだった。
3. → 私は駅まで走って行ったが結局最終電車に乗り遅れた。
4. She disappeared one day(,) never to come back again.
4. 彼女はある日姿を消して(その結果)決して二度と帰って来なかった。
※ only to V と never to V は、コンマで区切られていることがあります。
結果用法は文語です。
上記の例文を口語英語で書き換えておきますから、参考にしてください。
1. I woke up one morning to find myself famous.
1. = I woke up one morning and found myself famous.
1. = When I woke up one morning, I found myself famous.
2. He lived to be 100 years old.
2. = He lived until[till] (he was) 100 years old.
2. = He lived to[until][till] the age of 100 (years old).
3. I ran to the station(,) only to miss the last train.
3. = I ran to the station, but (I) only missed the last train.
3. = I ran to the station, but (I) missed the last train after all.
3. after all : (予想に反して)結局は
4. She disappeared one day(,) never to come back again.
4. = She disappeared one day and never came back again.
たとえ文語でも、例文を覚えていなければ、実戦では役に立ちません。
というわけで、いつも通り、例文を暗誦しましょう。
1. 彼は成長して偉大な科学者になった。
2. 私はある朝目を覚ますと有名になっていた。
2. → 自分が有名になっているのがわかった
3. 彼は100才まで生きた。
3. → 生きて100才になった。
4. 私は駅まで走って行ったが結局最終電車に乗り遅れた。
4. → 最終電車に乗り遅れただけだった。
5. 彼女はある日姿を消して決して二度と帰って来なかった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. He grew up to be a great scientist.
2. I woke up one morning to find myself famous.
3. He lived to be 100 years old.
4. I ran to the station(,) only to miss the last train.
5. She disappeared one day(,) never to come back again.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
[口語英語で書き換え]
1. He grew up and became a great scientist.
1. He grew up into a great scientist.
2. I woke up one morning and found myself famous.
2. When I woke up one morning, I found myself famous.
3. He lived until[till] (he was) 100 years old.
3. He lived to[until][till] the age of 100 (years old).
4. I ran to the station, but (I) only missed the last train.
4. I ran to the station, but (I) missed the last train after all.
5. She disappeared one day and never came back again.
《補講》
only to V は時々「ただVするためだけに」という意味で、目的用法にも使われるので注意しましょう。
Mr. Gold lives only to make money.
ゴールド氏はただ金を儲けるためだけに生きている。
一番最初に挙げた例文と同じように、目的と結果のどちらにも解釈できる文もあります。
I went to Tokyo only to do some shopping in Akihabara.
私は秋葉原で買い物をするためだけに東京へ行った。(目的)
私は東京へ行ったが、結局、秋葉原で買い物をしただけだった。(結果)
I went to Tokyo, only to …
のように、コンマがあれば通常は結果に解釈します。
never to V が目的用法で使われるのは、be careful や take care の後ぐらいでしょう。
⇒ 消極的目的(否定の目的)
Be careful never to break it.
Take care never to break it.
決して[絶対]それを割らない[壊さない]ように注意しなさい。
お疲れ様。 (^-^)
次回-to 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-条件
⇒ to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次
tb: -- cm: 0
Thu.
to 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-条件  
to 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-条件
⇒ to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次
条件を表す不定詞とは何でしょうか?
私がはるか昔(?)に受験生だった頃から現在まで、受験参考書に載せられている条件を表す不定詞の例文は、おおむね次のようなものです。
1. To hear him sing, you would take him for a girl.
1. take O for C : (間違えて)OをCだと思う
1. hear O V : OがVするのを聞く
1. = If you heard him sing, you would take him for a girl.
1. 彼が歌うのを聞いたら、君は彼を女の子だと思うだろう。
皆さんの所有している参考書にも、おそらく同じような例文が載っていると思います。
まだ仮定法[叙想法]を学習していない入門・初級者には理解するのが難しいと思われますが、我慢して解説を読んでください。
※ 当ブログでは、まだ仮定法[叙想法]は解説していません。
※ 必ず解説しますから、もう少しお待ちください。
※ 既に書いている(仮定法)過去形について(中学生版)は、そのほんの入り口です。
上記の例文は、「君が彼が歌うのを聞く可能性は低いだろうけど、もし聞いたとしたら女の子だと思うだろうね。」という意味です。
hear が heard、will が would と過去形になっているのが仮定法過去形と呼ばれるもので、「現在の事実の反対の仮定」や「未来の可能性の低い仮定」に使われます。
この方針に沿って、似たような例文を挙げると、
2. My grandfather in America would be glad to hear the news.
2. アメリカにいる私の祖父がその知らせを聞いたら喜ぶだろうな。
2. = My grandfather in America would be glad if he heard the news.
この英文は、以前にも一度解説しましたが、「仮定の条件」にも解釈できますし、「その知らせを聞いたことが原因で喜ぶだろう」と、「感情の原因」にも解釈できます。
⇒ 参考ページ-感情の原因-補講 1
3. I would do anything to marry her.
3. 彼女と結婚するためなら[できるなら]私は何でもするだろう。
3. = I would do anything if I could marry her.
この英文も、「目的」と「条件」の両方に解釈できますね。
さて、「条件」とは上記のような「現在の事実の反対の仮定」や「未来の可能性の低い仮定」の「条件」ばかりなのでしょうか?
参考書類を読んでいると、どうしてもそのような印象を受けてしまいます。
では、「十分可能性のある現在や未来の仮定」の「条件」はどうでしょうか?
1. To hear him sing, I'm sure you'll take him for a girl.
1. I'm sure … : …であることを確信している → きっと…だろう
1. 彼が歌うのを聞いたら、きっと君は彼を女の子だと思うだろう。
1. = If [When] you hear him sing, I'm sure you'll take him for a girl.
2. My father will be glad to hear the news tonight.
2. 今晩父がその知らせを聞いたら喜ぶだろう。
2. = My fatgher will be glad if [when] he hears the news tonight.
3. I will do anything to marry her.
3. 彼女と結婚するためなら[できるなら]何でもします。(やる気満々で断言)
3. = I will do anything if I can marry her.
ご覧のように、「十分可能性のある仮定条件」にも使えると思います。
次回に解説する予定の「独立不定詞(慣用表現)」には、この「十分可能性のある仮定条件」が多く出てきます。
2例ほど挙げておきます。
To put it briefly, your plan is perfect.
put it = say it
briefly [ブリーフリー] : 手短に、簡潔に
手短にに言えば、君の計画は完璧だ。
= If I put it briefly, your plan is perfect.
To tell you the truth, I don't like it.
本当のことを言えば、私はそれが好きでない。
= If I tell you the truth, I don't like it.
最後になりますが、このような慣用表現を除いては、1. の例文のような仮定の条件を文頭に置く英文はかなりまれです。
要するに、参考書によく載せられている 1. に類する英文は、意味がわかる程度で十分だと思います。
お疲れさまでした。(^-^)
今回は、暗誦例文はなしです。
仮定法を解説する時に覚えていただきます。
次回-to 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-独立用法(慣用表現)
⇒ to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次
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Sat.
to 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-独立用法(慣用表現) 
to 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-独立用法(慣用表現)
⇒ to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次
主に文頭、時々文中・文末に挿入されて、文全体を修飾する用法を、「独立用法」、又は「独立不定詞」と呼びます。
to V の独立用法が挿入された例文を、覚えやすいように5つくらいずつ列挙していきます。
最低でも、太字の部分は覚えましょうね。 (^^)
1. To be honest (with you), I don't love my husband any more..
1. honest [オネスト]1. : 正直な
1. not … any more : もう…ない
2. To be frank (with you), you are wrong.
3. To be brief[short], we need more money.
3. brief [ブリーフ] : 簡潔な
4. To make[cut] a long story short, I got fired.
5. get fired [ファイアド] : (仕事を)くびになる
5. To tell (you) the truth, I don't like this plan.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. 正直に言えば、私はもう夫を愛してはいない。
2. 率直に言えば、君は間違っている。
3. 手短に言えば[要するに]、私達はもっとお金が必要だ。
4. 長い話を短くすれば[切れば]
→ かいつまんで言えば[早い話が]、私はくびになったのです。
5. 本当のことを言えば、私はこの計画は気に入っていないです。
6. He is Japanese. To be (more) exact[precise], he is Japanese-American.
6. exact [イグザクト] : 正確な
6. precise [プリサイス] : 正確な
7. To do him justice, I must say he is not qualified for the post.
7. do 人 justice = do justice to 人 [ジャスティス] : 人を公平に評する
7. (be) qualified for ~ [クォリファイド] : ~に適格である
7. post [ポゥスト] : 地位、役職
8. a To begin[start] with, it's too dangerous.
8. a. begin[start] with ~ : ~で[から]始める
8. b. I'll have some wine to begin[start] with.
9. To put it clearly, your plan was a failure.
10. failure [フェイリャー] : 失敗
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
6, 彼は日本人だ。(もっと)正確に言えば、日系アメリカ人だ。
7. 彼を公平に評すれば、彼はその役職に不適格だと言わなければない。
8. a. まず第一に、それは危険すぎる。
8. b. まず最初に、ワインをいただきます。
9. はっきり言えば、君の計画は失敗だった。
8. b. の with は,省略されることもあります。
8. b. I'll have some wine to begin[start].
9. の to put it clearly の put it は = say it という意味です。
clearly を別の副詞に入れ替えると、同種の慣用句がいくらでも作れます。
類例を少し挙げると。
to put it simply
to put it politely
politely [ポライトリ] : 丁寧[ていねい]に
to put it (more) clearly
to put it mildly
mildly [マイルドリ] : 控[ひか]えめに、穏[おだ]やかに
to put it (in) another way
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
簡単に言えば
丁寧にに言えば
(もっと)はっきり言えば
控えめにに言えば
別の言い方をすれば
これぐらい例を覚えておけば、他の副詞に入れ替わっても大丈夫です。
10. To conclude, I would like to thank you all.
10. conclude [コンクルード] : 終わる
11. To return to the subject, where shoud we go tomorrow?
11. subject [サブジェクト] : 主題、話題
12. To change the subject, it's about time to go home.
13. Strange to say, he didn't appear.
14. Needless to say, he never came back again.
14. needless [ニードレス] : 必要がない
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10. 最後に、皆様全員にお礼を申し上げたい。
11. 本題に戻るが、明日はどこに行きましょう。
12. 話は変わるが、そろそろ家に帰る時間です。
13. 奇妙なことに、彼は現れなかった。
14. 言うまでもなく、彼は二度と来なかった。
15. She's not clever, to be sure, but she's very pretty.
16. He can speak French, not to mention English.
16. He can speak French, to say nothing of English.
16. He can speak French, not to speak of English. (まれ)
16. mention O [メンション] : Oのことを話す = speak of O
17. It is very warm, not to say hot.
17. The lecture was educational, not to say very enjoyable.
17. lecture [レクチャ] : 講義
17. educational [エジュケイシャナル] : ためになる、有益な、教育的な
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
15. 確かに彼女は賢くないが、とてもかわいい。
16. 彼は英語は言うまでもなく、フランス語も話す。
16. 彼はフランス語もそれに英語も話す[フランス語は言うまでもなく英語も話す]。(前から後ろに訳す)
17. とても暖かい、いやむしろ暑いと言ってもいいくらいだ。
17. その講義はためになるだけでなく、(それに加えて)とても楽しかった。
16. の 「A, not to mention B = A, to say nothing of B」 は、通常は 「Bは言うまでもなくAも」 という意味ですが、最近はA とBが逆転して前から後ろに流して訳し[進展読み]、「A、それに(加えて)Bも」「Aだけでなく、さらにBも」というい意味で使われるようにもなってきています。
その場合は、「彼はフランス語とそれに英語も話す。」とか、「彼はフランス語は言うまでもなく英語も話す。」と訳します。
誤用から始まったのかどうかはわかりませんが、現在、両方の用法が混在しています。(-_-;)
AとB、どちらに焦点が当たっているかは、文脈で判断するしかないようです。
⇒ 詳しい解説はここをクリックしてください。
17. の 「A, not to say B」 は、ほとんどの受験参考書や古い辞書には 「Bとは言わないまでもA」 という和訳が載せられていますが、実際には 「Aであるというよりは(実は)むしろBである」「Aである、いやむしろBと言ってもいいくらいだ」「AであるのはもちろんBでもある」「Aであるだけでなく(その上)Bでもある」という意味になるようです。
A, not ot say B
1. Aであるというより、(実は)むしろB = rather than A, (actually) B / A, or maybe even B
2. Aであるだけでなく、(その上)Bでもある = not only A, but also B
と覚えておきましょう。
⇒ 詳しい解説はここをクリックしてください。
同じような逆転現象が、
A, if not B = Bとは言わないまでもA → 「A、ひょっとするとB」
A as well as B = Bと同様[だけでなく]Aも → 「AもBも」「AだけでなくBも」
A in addition to B = Bに加えてAも → 「AもBも」「Aに加えてBも」
にも起きているようです。
これに関しては、後に別記事で扱う予定です。
18. He is, so to speak, a book worm.
18. book worm [ワーム] : 本の虫 → 読書が大好きな人
19. It was very cold, and to make matters worse, it began to snow.
19. matter [マター] : 物事
19. worse [ワース] : bad (悪い) の比較級
19. → 物事[状況]をより悪くする
20. You were rude to her, to say the least (of it).
20. = To say the least (of it), you were rude to her.
20. rude [ルード] : 無礼な、無作法な
20. least [リースト] : little (少ない、少し) の最上級
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
18. 彼はいわば本の虫だ。
19. とても寒かった、そしてさらに悪いことには雪が降り始めた。
20. 控えめに言っても、君は彼女に対して無作法だった。
最後になりますが [To conclude]、上記の慣用表現にはたくさんの言い換え表現があります。
それを全部紹介すると、あまりにも見にくくなりそうだったので、やめました。
ここで少しだけ紹介しておきます。
to conclude = in cnclusion [コンクルージョン] = finally = last (of all)
to be strange = strangely enough [イナフ] = strangely
to be frank = frankly speaking = frankly
To be brief = to put it briefly = briefly speaking = briefly put = briefly = in brief
※ briefly put の put は受け身の意味の過去分詞で、「簡潔に言われれば]が直訳。たまに、put briefly とも言います。
たくさん言い換えがあって困りますね。 (;´∀`)
でも、全て実際に使われているものばかりです。
まず一つ覚えて、それを忘れないように暗記[インプット]しておき、それと同意の別の表現に出会ったら、根気よく一つづつ追加していけば、必ず全部覚えることができます。
がんばりましょう。 (^-^)
今回は、少しずつ区切って例文を紹介したので、暗誦例文のまとめは割愛します。
お疲れ様でした。 m(__)m
次回-to 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-程度
⇒ to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次
tb: -- cm: 0
Tue.
to 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-程度 
to 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-程度
⇒ to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次
猛暑が続いていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
私はもうすでに夏バテして食欲がゼロです。( ノД`)
さて、受験生を除く学生諸君にとっては、待望の夏休みがやってきました。
でも、私にとっては、地獄の夏休みの始まりです。(;゚Д゚)
というのも、普段の2倍多くの授業をこなさなくてはいけませんので…。
というわけで、8月の終わりまで、ブログの更新のスピードが落ちそうです。
でも、少しづつでもできるだけ書き込むようにしますから、時々は見に来てくださいね。m(__)m
次の3つの構文[決まった文の型]は、副詞的用法-程度に分類している参考書類が多いですね。
too ~ to V
Vするにはあまりに~すぎる
(どの程度あまりに~なのかを表す表現)
~ enough to V
Vするのに十分~
(どの程度十分~なのかを表す表現)
so ~ as to V
such ~ 名詞 as to V
Vするほど~
Vするほど~な名詞
(どの程度~なのかを表す表現)
そんな分類をしても、実際にはあまり役に立たないので、決まった文の型=構文として覚えましょう。
各構文とも、徹底的に詳しく、でもできるだけわかりやすく、説明します。
次回-to 不定詞 [to V] の用法-too ~ to V
⇒ to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次
tb: -- cm: 0
Wed.
to 不定詞 [to V] の用法-too ~ to V  
to 不定詞 [to V] の用法-too ~ to V
⇒ to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次
too ~ to V
この構文は、中学の学習範囲ですから、「中学英語・ちょっと復習」でもうすでに解説しました。
中学英語が抜けてしまっている人でもわかるように解説したつもりです。
初めての方は、必ず次のページの解説を読んでください。
⇒ 中学英語・ちょっと復習-「too ~ to V」 の構文
少し手直しをしましたので、一度読まれた方も復習も兼ねて再読をお願いします。
では、中・上級者向けに、例文をもう少し増やして、もっと詳しく説明しましょう。
too ~ (for A) to V
[直訳] (Aが)Vするにはあまりにも~すぎる
[意訳] あまりにも~すぎて(Aは)Vできない
[意訳] とても~なので(Aは)Vできない
~には、形容詞・副詞が入ります。
too の品詞は副詞です。
to V は too の程度=どれくらい~すぎるかを表す副詞的用法の不定詞ですが、慣用的な構文として覚えておくほうがよいでしょう。
to V の動作主=to V の意味上の主語が、文の主語と違う場合は、for A が to V の前に置かれていることもあります。
中学英語・ちょっと復習で紹介した例文に、もう少し例文を追加します。
1. I am too old to climb Mt. Fuji.
2. She is too young to get married.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. 私は富士山に登るには(あまりにも)年を取りすぎている。
1. → 私は(あまりにも)年を取りすぎていて富士山には昇れない。
1. → 私はとても年を取っているので富士山には登れない。
2. 彼女は結婚するには(あまりにも)若すぎる。
1. → 彼女は(あまりにも)若すぎて結婚することはできない。
1. → 彼女はとても若いので結婚することはできない。
1. と 2. の文は、to V の動作主=to V の意味上の主語が、文の主語と一致していますね。
to climb Mt. Fuji (富士山に登る) は I (私) ですし、to get married (結婚する) は She (彼女) です。
3. a. It is too cold to go out for a walk.
3. b. It is too cold for my grandfather to go out for a walk.
3. b go out for a walk : 散歩に出かける
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3. a. 散歩に出かけるには(あまりにも)寒すぎる。
3. a. → (あまりにも)寒すぎて散歩に出かけることができない。
3. a. → とでも寒いので散歩に出かけることができない。
3. b. 祖父が散歩に出かけるには(あまりにも)寒すぎる。
3. b. → (あまりにも)寒すぎて祖父は散歩に出かけることができない。
3. b. → とても寒いので祖父は散歩に出かけることができない。
3. a. の文は、to V の動作主=to V の意味上の主語が、文の主語と一致していませんね。
文の主語は気温をあらわす It = The temperature [テムパラチャー] で、to V の動作主=to V の意味上の主語は、伏せれれて=省略されています。
3. b. も、、to V の動作主=to V の意味上の主語が、文の主語と一致していないのは同じですが、 to V の動作主=to V の意味上の主語が for my grandfather で明示されています。
4. a. This room is too small to live in .
4. b. This room is too small for us to live in (it).
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4. a. この部屋は住むには(あまりにも)小さ[狭]すぎる。
4. a. → この部屋は(あまりにも)小さ[狭]すぎて住めない。
4. a. → この部屋はとても小さ[狭]いので住めない。
4. b. この部屋は私達が住むには(あまりにも)小さ[狭]すぎる。
4. b. → この部屋は(あまりにも)小さ[狭]すぎて私達は住めない。
4. b. → この部屋はとても小さ[狭]いので私達は住めない。
4. a. の文も、to V の動作主=to V の意味上の主語が、文の主語と一致していませんね。
文の主語は、 This room (この部屋) で、to live in (住む) の意味上の主語は、伏せれれて=省略されています。
さらに、 live in this house (この部屋に住む) の this house が分離して主語になっています。
This house is too small to live in it. のように、in の後に、分離した主語の代名詞 it を置いては絶対にいけません。
一方、4. b. のように、to V の前に意味上の主語が置かれている場合は、in の後に 分離した主語の代名詞の it が置かれていることも時々あります。
5. a. Ken ran too fast to keep up with.
5. b. Ken ran too fast for me to keep up with (him).
5. b. keep up with ~ : ~に付いていく
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
5.a. ケンは付いて行くには(あまりにも)速く歩きすぎた。
5. a → ケンは(あまりにも)速く歩きすぎて付いて行くことができなかった。
5. a → ケンはとても速く歩いたので付いて行くことができなかった。
5. b. ケンは私が付いて行くには(あまりに)も速く歩きすぎた。
5. b. → ケンは(あまりにも)速く歩きすぎて私は付いて行くことができなかった。
5. b. → ケンはとても速く歩いたので私は付いて行くことができなかった。
5. a. の文も、to V の動作主=to V の意味上の主語が、文の主語と一致していませんね。
文の主語は、 Ken (ケン) で、to keep up with (付いて行く) の意味上の主語は、伏せれれて=省略されています。
さらに、 keep up with Ken (ケンに付いて行く) の Ken が分離して主語になっています。
この場合も、先ほどと同じように、 Ken ran too fast to keep up with him. のように、with の後に、分離した主語の代名詞 him を置いては絶対にいけません。
一方、5. b. のように、to V の前に意味上の主語が置かれている場合は、with の後に 分離した主語の代名詞の him が置かれている場合もよくあります。
※ この例文のように ~ が副詞の場合は、4. b. や 6. b. の形容詞の場合より、主語の代名詞が置かれている場合が多いようです。
6. a. This book is too difficult to understand.
6. b. This book is too difficult for me to understand (it).
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
6. a. この本は理解するには(あまりにも)難しすぎます。
6. a. → この本は(あまりにも)難しすぎて理解できない。
6. a. → この本はとても難しいので理解できない。
6. b. この本は私が理解するには(あまりにも)難しすぎます。
6. b. → この本は(あまりにも)難しすぎて私には理解できない。
6. b. → この本はとても難しいので私は理解できない。
6. a. の文も、to V の動作主=to V の意味上の主語が、文の主語と一致していませんね。
文の主語は、 This book (この本) で、to understand (理解する) の意味上の主語は、伏せれれて=省略されています。
さらに、 read this book (この本を読む) の this book が分離して主語になっています。
この場合も、先ほどと同じように、 This book is too difficult to read it. のように、read の後に、分離した主語の代名詞 it を置いては絶対にいけません。
一方、6. b. のように、to V の前に意味上の主語が置かれている場合は、read の後に 分離した主語の代名詞の it が置かれている場合も時々あります。
最後に、否定文の例です。
7. I am not too old to climb Mt Fuji.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
7. 私は富士山に登るにはあまりにも年を取りすぎている、ということはない。
7. → 私はあまりにも年を取りすぎて富士山に登れない、ということはない。
7. → 私は富士山に登れないほど年はとっていない。
7. → 私はとても年を取っているので富士山に登れないということはない。
7. → 私はそれほど年を取っていないので富士山に登れる。
上記の例文を、
so ~ (that) …文…
とても~なので……だ
の構文で書き換えておきます。
1. I am so old (that) I can't climb Mt. Fuji.
2. She is so young (that) she can't get married.
3. b. It is so cold (that) my grandfather can't go out for a walk.
4. b. This room is so small (that) we can't live in it.
5. b. Ken ran so fast (that) I couldn't catch up with him.
6. b. This book is so difficult (that) I can't understand it.
7. I am not so old (that) I can't climb Mt Fuji.
《補講》
上記の例文の too を取り除いてみましょう。
1. I am old to climb Mt. Fuji. (×)
2. She is young to get married. (×)
3. a. It is cold to go out for a walk. (×)
3. b. It is cold for my grandfather to go out for a walk. (×)
4. a. This room is small to live in . (×)
4. b. This room is small for us to live in (it). (×)
5. a. Ken ran fast to keep up with. (×)
5. b Ken ran fast for me to keep up with (him). (×)
6. a. This book is difficult to understand. (○)
6. b. This book is difficult for me to understand. (○)
7. I am not old to climb Mt Fuji. (×)
1. ~ 5. と 7. は非文になりましたが、6. だけはまだ英文として成立しています。
ということは、1. ~ 5. と 7. は、純粋な too ~ to V の構文で、too が消えると英文として成立しなくなるのに対して、6. は単なる too ~ to V の構文ではないということになります。
6. a. This book is difficult to understand.
6. b. This book is difficult for me to understand.
これらの英文は、すでに学習した「副詞的用法-形容詞限定」です。
⇒ 中学英語・ちょっと復習-副詞的用法-形容詞限定
⇒ to 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-形容詞限定 その1
⇒ to 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-形容詞限定 その2
形容詞限定用法の重要ルールは、
to V [to 不定詞] 中の、本来は目的語が必要な他動詞が、目的語を持たない。
→ to V [to 不定詞] 中の他動詞の目的語が分離して主語になる。
to V [to 不定詞] 中の、本来は目的語が必要な前置詞が、目的語を持たない。
→ to V [to 不定詞] 中の前置詞の目的語が分離して主語になる。
ということでした。
上記の例文も含めて、3つ例文を抜粋します。
1. This book is difficult to understand.
2. This river is dangerous to swim in.
3. This box is heavy to carry.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. この本は理解するのが難しい。
2. この川は泳ぐと危険だ。
3. この箱は運ぶには重い。
read this book の this book が
swim in this river の this river が
carry this box の this box が
分離して主語になっているのがわかりますね。
この英文に too (あまりに~すぎる) を加えます。
1. This book is too difficult to understand.
2. This river is too dangerous to swim in.
3. This box is too heavy to carry.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. この本は理解するには(あまりにも)難しすぎる。
1. → この本は(あまりにも)難しすぎて理解できない。
2. この川は泳ぐには(あまりにも)危険すぎる。
2. → この川は(あまりにも)危険すぎて泳ぐことができない。
3. この箱は運ぶには(あまりにも)重すぎる。
3. → この箱は(あまりにも)重すぎて運ぶことができない。
形容詞限定用法の英文が、too ~ to V の構文と合体しましたね。
これにさらに for A を to V の前に加えます。
1. This book is too difficult for me to understand.
2. This river is too dangerous for children to swim in.
3. This box is too heavy for you to carry.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. この本は私が理解するには(あまりにも)難しすぎる。
1. この本は理解するには私にとって(あまりにも)難しすぎる。
1. → この本は(あまりにも)難しすぎて私は理解できない。
2. この川は子供が泳ぐには(あまりにも)危険すぎる。
2. この川は泳ぐには子供にとって(あまりにも)危険すぎる。
2. → この川は(あまりにも)危険すぎて子供は泳ぐことができない。
3. この箱は君が運ぶには(あまりにも)重すぎる。
3. この箱は運ぶには君にとって(あまりにも)重すぎる。
3. → この箱は(あまりにも)重すぎて君には運ぶことができない。
so ~ (that) … (とても~なので…だ) の構文で書き換えると
1. This book is so difficult (that) I can't understand it.
2. This river is so dangerous (that) children cannot swim in it.
3. This box is so heavy (that) you can't carry it.
(that) … は完全な文でなければいけないので、他動詞・前置詞の目的語が必要=主語を代名詞にして目的語の位置に入れます。
ところで、形容詞限定用法の重要ルールに反して、「他動詞や前置詞の目的語=主語を代名詞化したもの」が文末の他動詞や前置詞の後に付いている場合があります。
1. This book is too difficult for me to understand (it).
2. This river is too dangerous for children to swim in (it).
3. This box is too heavy for you to carry (it).
for A がない場合は、形容詞限定用法のルールを守って、
1. This book is too difficult to understand.
2. This river is too dangerous to swim in.
3. This box is too heavy to carry.
のように、必ず文末の他動詞や前置詞の目的語が消えます。
なぜ for A が加わった場合に、文末に他動詞や前置詞の目的語が無い場合とある場合があるのでしょうか?
これは、次のように考えるとわかりやすいかと思われます。
for me / for children / for you がそれぞれ too difficult / too dangerours / too heavy を修飾していると考えてみましょう。
1. This book is too difficult for me / to understand.
2. This river is too dangerous for children / to swim in.
3. This box is too heavy for you / to carry.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. この本は理解するには私にとって難しすぎる。
2. この川は泳ぐには子供にとって危険すぎる。
3. この箱は運ぶには君にとって重すぎる。
これらの文は、次のように書き換えることができます。
1. For me, this book is too difficult to understand.
2. For children, this river is too dangerous to swim in.
3. For you, this box is too heavy to carry.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. 私にとって、この本は理解するには難しすぎる。
2. 子供にとって、この川は泳ぐには危険すぎる。
3. 君には、この箱は運ぶには重すぎる。
この場合は、形容詞限定用法のルールに従って、必ず他動詞・前置詞の目的語が消えます。
次に、for A が、 to V の方に付いていると考えてみましょう。
すると、for A to V が文相当語句になり、他動詞や前置詞の目的語がないと不自然に感じられ、主語を代名詞にして他動詞や前置詞の後に置くことがあります。
1. This book is too difficult / for me to understand (it).
2. This river is too dangerous / for children to swim in (it).
3. This box is too heavy / for you to carry (it).
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. この本は私が(それを)読むには難しすぎる。
2. この川は子供が(そこで)泳ぐには危険すぎる。
3. この箱は君が(それを)運ぶには重すぎる。
元は形容詞限定用法の英文でも、too ~ for A to V の構文と合体すると、to V 内の他動詞や前置詞の後に、主語を代名詞にしたものが置かれている場合もある。ということも覚えておきましょう。
そしてこのルールは、too ~ for A to V の、4. b. や 5. b. のような文にも適用できるということも覚えておきましょう。
4. b. This room is too small for us to live in (it).
5. b. Ken ran too fast for me to keep up with (him).
もちろん、この2例は形容詞限定用法ではありませんから、too がなければ非文になります。
お疲れ様でした。 (^-^)
暗誦例文は、別ページにアップします。
⇒ too ~ to V の暗誦例文
次回-to 不定詞 [to V] の用法-~ enough to V その1
⇒ to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次
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Wed.
to 不定詞 [to V] の用法-~ enough to V その1 
to 不定詞 [to V] の用法-~ enough to V その1
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まず初めに enough の基本的な用法を、次のページで復習して来てください。
⇒ 中学英語・ちょっと復習-enough の用法
次に、次のページで、尺度[単位]を表す形容詞・副詞を復習して来てください。
⇒ 中学英語・ちょっと復習-尺度[単位]を表す形容詞・副詞
復習できましたか?
これで、~ enough to V の構文を学習する準備が整いました。
~ enough (for A) to V
~ enough [イナフ] の後に、 (for A) to V が続いている場合は、「どれほど十分か」 enough の程度を表す副詞的用法の1種ですが、慣用的な構文として覚えておく方が実戦的です。
~には形容詞・副詞が入り、 enough の品詞は副詞です。
時々 to V の前に、意味上の主語の for A が入っていることもあります。
基本的イメージ訳は
(Aが)Vする[できる]のに十分な程度~だ
(Aが)Vする[できる]のに必要なな程度~だ
ですが、標準的万能訳は、
(Aが)Vする[できる]ほど~だ
(Aが)Vする[できる]くらい~だ
で、前から意訳すると、
とても~なので(Aは)Vする[できる]
で、 so ~ (that) … (とても~なので…だ) で書き換えることができます。
例文で説明しましょう。
1. I am young enough to play tennis.
基本的イメージ訳は
→ 私はテニスをするのに十分な[必要な]程度若い。
で、標準的万能訳は、
→ 私はテニスができるほど[くらい]若い。
で、前から意訳すると、
→ 私はとても若いのでテニスができる。
で、
I am so young (that) I can play tennis.
と書き換えできます。
to V の動作主=to V の意味法の主語は、文の主語の I と共通です。
さらにもう1例挙げます。
2. I got up early enough to catch the first train.
2. catch a train : 電車に間に合う、(間に合って)乗る
[基本的イメージ訳]
私は始発電車に間に合うのに十分な[必要な]程度早く起きた。
[標準的万能訳]
私は始発電車に間に合うほど[くらい]早く起きた。
[前から意訳]
私はとても早く起きたので始発電車に間に合った。
[書き換え]
I got up so early (that) I caught[could catch] the firsst train.
この例文も、 to V の意味上の主語が、文の主語 I と共通ですね。
次は、to V の意味上の主語が、文の主語と一致していない場合の例文です。
3. a. It is warm enough to go out for a walk.
3. b. It is warm enough for my grandfather to go out for a walk.
3. go out for a walk : 散歩に出かける
[基本的イメージ訳]
a. 散歩に出かけるのに十分な[必要な]程度暖かい。
b. 祖父が散歩に出かけるのに十分な[必要な]程度暖かい。
[標準的万能訳]
a. 散歩で出かけれるほど[くらい]暖かい。
b. 祖父が散歩で出かけれるほど[くらい]暖かい。
[前から意訳]
a. とても暖かいので散歩に出かけることができる。
b. とても暖かいので祖父は散歩に出かけることができる。
[書き換え]
a. to V の意味上の主語が明示されていない=省略されているので書き換えできません。
b. It is so warm (that) my grandfather can go out for a walk.
to V の意味上の主語は、3. a. では省略されて不明ですが、3. b. では明示されています。
では、次の large を使った例文はどうでしょう?
4. a. This room is large enough to hold 100 people.
3. b. This room is large enough to hold 4 people.
3. a. hold O : Oを収容する
3. a. large : (部屋などが)広い
[基本的イメージ訳]
a. この部屋は100人収容するのに十分な[必要な]程度広い。
b. この部屋は4人収容するのに十分な[必要な]程度広い。(・・? (?_?)
[標準的万能訳]
a. この部屋は100人収容できるほど[くらい]広い。
b. この部屋は4人収容できるほど[くらい]広い。(・・? (?_?)
[前から意訳]
a. この部屋はとても広いので100人収容できる。
b. この部屋はとても広いので4人収容できる。(・・? (?_?)
[書き換え]
a. This room is so large (that) it can hold 100 people.
b. This room is so large (that) It can hold 4 people. (・・? (?_?)
b. の訳が全部おかしいですね。
なぜおかしいのでしょうか?
a. の large は、本当に「大きい、広い」という意味です。
一方、 b の large は、尺度[単位]を表していて、「大きさ・広さが~だ」という意味なのです。
⇒ 中学英語・ちょっと復習-尺度[単位]を表す形容詞・副詞
4. b. This room is large enough to hold 4 people.
[基本的イメージ訳]
この部屋は4人収容するのに十分な[必要な]程度の広さがある。
[標準的万能訳]
この部屋は4人収容できるほどの[くらいの]広さがある。
→ この部屋は4人収容できる広さだ。
[前から意訳]
できない。
[書き換え]
できない。
~ に、尺度[単位]を表す形容詞・副詞が使われている場合は、次のように訳しましょう。
old / large / tall / high / long / deep 等 enough for A to V
Vする[できる]年齢 だ
(Aが) Vする[できる]ほどの[くらいの]大きさ/高さ/長さ/深さ だ
(Aが)Vする[できる]だけの大きさ/高さ/長さ/深さ がある
尺度[単位]を表す形容詞・副詞を使った例文をさらにいくつか紹介しましょう。
5. She is old enough to get married.
6. My son is not tall enough to reach the bookshelf.
6. reach O : Oに手が届く
6. bookshelf [ブックシェルフ] : 本棚
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
5. 彼女は結婚できる年齢だ。
6. 私の息子はその本棚に手が届くだけの身長はない。
当然ながら、これらの文は、so ~ that … (とても~なので…だ) では書き換えることができません。
too ~ to V の構文の説明を全面的に書き直しました。
よければ再読してください。
⇒ too ~ to V
次回-to 不定詞 [to V] の用法-~ enough to V その2
⇒ to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次
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Mon.
to 不定詞 [to V] の用法-~ enough to V その2 
to 不定詞 [to V] の用法-~ enough to V その2
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⇒ to 不定詞 [to V] の用法-~ enough to V その1
~ enough to V その1で紹介した例文は全部、 enough がなければ、非文=英文として成立しない文でした。
今回は、enough がなくても成立する場合を紹介します。
to 不定詞 [to V] の「形容詞限定用法」は、よく ~ enough to V の構文と合体します。
⇒ 中学英語・ちょっと復習-副詞的用法-形容詞限定
⇒ to 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-形容詞限定 その1
⇒ to 不定詞 [to V] の用法-副詞的用法-形容詞限定 その2
This book is easy to underrstand.
この本は理解するのが簡単だ[理解し易い]。
This river is safe to swim in.
この川は泳いでも安全だ。
形容詞限定用法の重要ルールは、
to V [to 不定詞] 中の、本来は目的語が必要な他動詞が、目的語を持たない。
→ to V [to 不定詞] 中の他動詞の目的語が分離して主語になる。
to V [to 不定詞] 中の、本来は目的語が必要な前置詞が、目的語を持たない。
→ to V [to 不定詞] 中の前置詞の目的語が分離して主語になる。
ということでした。
understand this book の this book が、
swim in this river の this river が、
分離して主語になっているのがわかりますね。
これらの文を、~ enough to V の構文と合体させるjと、
7. a. This book is easy enough to understand.
8. a. This river is safe enough to swim in.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
[基本的イメージ訳]
7. a. この本は理解するのに十分(な程度)簡単だ。
8. a. この川は泳ぐのに十分(な程度)安全だ。
[標準的万能訳]
7. a. この本は理解できるほど[くらい]簡単だ。
8. a. この川は泳げるほど[くらい]安全だ。
[前から意訳]
7. a. この本はとても簡単なので理解できる。
8. a. この川はとても安全なので泳ぐことができる。
これらの文に、さらに for A を加えると、
7. b. This book is easy enough for me to understand (it).
8. b. This river is safe enough for children to swim in (it).
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
[基本的イメージ訳]
7. b. この本は私が理解するのに十分(な程度)簡単だ。
8. b. この川は子供が泳ぐのに十分(な程度)安全だ。
[標準的万能訳]
7. b. この本は私が理解できるほど[くらい]簡単だ。
8. b. この川は子供が泳げるほど[くらい]安全だ。
[前から意訳]
7. b. この本はとても簡単なので私は理解できる。
8. b. この川はとても安全なので子供が泳ぐことができる。
for A が加わった場合、主語に移動したはずの to V 内の他動詞・前置詞の目的語が代名詞の形で残っていることが時々あります。
for A がない場合は、絶対に to V 内の他動詞・前置詞後ろに代名詞を置いてはいけません。
7 .a. This book is easy enough to understand it. (×)
8. a. This river is safe enough to swim in it. (×)
上記のような現象が起こる理由は、一番下の《補講》を参考にしてください。
ちなみに、so ~ (that) … (とても~なので…だ) で書き換えると、
7. c. This book is so easy (that) I can understand it.
8. c. This river is so safe (that) children can swim in it.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
7. c. この本はとても簡単なので私は読むことができる。
8. c. この川はとても安全なので子供が泳ぐことができる。
形容詞限定用法に使われない形容詞・副詞でも、~ enough to V の構文にすると、同様の現象が起こることがあります。
09. a. This room is large enough to live in.
09. b. This room is large enough for us to live in (it)
10. a. Ken ran slowly enough to keep up with.
10. b. Ken ran slowly enough for me to keep up with (him).
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
[標準的万能訳]
09. a. この部屋は住めるほどの[くらいの]広さがある。(尺度を表す)
09. b. この部屋は私たちが住めるほどの[くらいの]広さがある。(尺度を表す)
10. a. ケンは付いていけるほど[くらい]ゆっくり走った。
10. b. ケンは私が付いていけるほど[くらい]ゆっくり走った。
もちろん、これらの文は形容詞限定用法の文ではありませんから、enough がなければ非文になります。
9. の英文は、尺度[単位]を表す形容詞が使われていますので、so ~ that … に書き換えできません。
10. b. のほうは、
10. c. Ken ran so slowly (that) I could keep up with him.
10. c. ケンはとてもゆっくり走ったので私は付いていくことができた。
と書き換えできます。
次の英文を見てください。
11. Ken was kind enough to help me.
12. I was lucky enough to pass the exam.
これらの英文は、enough がなくても成立します。
A. Ken was kind to help me.
A. 私を手伝ってくれるとはケンは親切だった。
A.→ 親切にもケンは私を手伝ってくれた。
B. I was lucky to pass the exam.
A.その試験に受かるとは[受かって]私は幸運だった。
A.→ 幸運にも私はその試験に受かった。
A. は「副詞的用法-判断の根拠]として、
B. は「副詞的用法-判断の根拠]か「副詞的用法-感情の原因」かあいまいなので、「be 形容詞 to V の文型(慣用表現)」として、
もうすでに紹介した用法です。
⇒ 参考ページ-判断の根拠
⇒ 参考ページ-be 形容詞 to V の文型(慣用表現)
これらの英文に、enough が加わった場合、元の英文を少し強調しているだけですから、元の英文の和訳とほとんど同じでいいと思います。
11. Ken was kind (enough) to help me.
12. I was lucky (enough) to pass the exam.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
11. 私を手伝ってくれるとはケンは十分[とても]親切だった。
11. → 親切にもケンは私を手伝ってくれた。
12. その試験に受かるとは[受かって]私は十分[とても]幸運だった。
12. → 幸運にも私はその試験に受かった。
もちろん、~ enough to V の標準万能訳を使って次のように解釈しても構いませんが、意訳すれば同じ和訳になります。
11. ケンは私を手伝ってくれるほど親切だった。
11. → 親切にもケンは私を手伝ってくれた。
12. 私はその試験に受かるほど幸運だった。
12. → 幸運にも私はその試験に受かった。
ちなみに、
Would you open the window?
(窓をあけていただけますか。)
という依頼の文に、be kind enough to を挿入すると、さらに丁寧な依頼になります。
13. Would you be kind enough to open the window?
13. = Would you kindly open the window?
13. よろしければ窓を開けていただけないでしょうか。
enough ~[名詞] (for A) to V
(Aが)Vする[できる]のに十分な量[数]の~[名詞]
→ (Aが)Vする[できる]だけの[くらいの]~[名詞]
形容詞としての enough は、名詞の前に置く方が普通です。
ただし、副詞の enough と同じように、後置する場合も時々あります。
14. I have enough money to buy a new bike.
14. = I have money enough to buy a new bike.
15. There is enough wine for us all to drink.
14. = There is wine enough for us all to drink.
16. There are enough eggs for us all to eat.
15. = There are eggs enough for us all to eat.
15. us all = all of us : 私達全員
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
14. 私はは新しい自転車を買うのに十分な(量の)金を持っている。
14. → 僕は新しい自転車を買えるくらいのお金は持ってます。
15. 私達全員が飲むのに十分な(量の)ワインがある。
14. → 私達全員が飲めるだけのワインがある。
16. 私達全員が食べるのに十分な(数の)卵がある。
15. → 私達全員が食べれるだけの卵がある。
《補講》
7. b. This book is easy enough for me to understand (it).
8. b. This river is safe enough for children to swim in (it).
のように、for A が加わった場合、主語に移動したはずの to V 内の他動詞・前置詞の目的語が代名詞の形で残っていることが時々あります。
その理由は、次のように解釈するといいでしょう。
for A が ~ enough を修飾していると考えます。
7. b. This book is easy enough for me / to undeastand.
8. b. This river safe enough for children / to swim in.
これらは、
7. b. For me, this book is easy enough to understand.
8. b. For children, this river is safe enough to swim in.
と書き換えても、意味はほぼ同じです。
[基本的イメージ訳]
7. b. この本は理解するのに私にとって十分(な程度)簡単だ。
7. b. 私にとって、この本は理解するのに十分(な程度)簡単だ。
8. b. この川は泳ぐのに子供にとって十分(な程度)安全だ。
8. b. 子供にとって、この川は泳ぐのに十分(な程度)安全だ。
[標準的万能訳]
7. b. この本は理解できるほど[くらい]私にとって簡単だ。
8. b. 私にとって、この本は理解できるほど[くらい]簡単だ。
8. b. この川は泳げるほど[くらい]子供にとって安全だ。
8. b. 子供にとって、この川は泳げるほど[くらい]安全だ。
for A が ~ enough を修飾していると考えた場合は、形容詞限定のルールに従って、understand や in の後ろに it を置いてはいけません。
一方で、for A が to V の意味上の主語だと考えます。
7. b. This book is easy enough / for A to understand (it).
8. b. This river is safe enough / for children to swim in (it).
[基本的イメージ訳]
7. b. この本は私が理解するのに十分(な程度)簡単だ。
8. b. この川は子供が泳ぐのに十分(な程度)安全だ。
[標準的万能訳]
7. b. この本は私が理解できるほど[くらい]簡単だ。
8. b. この川は子供が泳げるほど[くらい]安全だ。
そうすると、for A to V が文相当語句になり、他動詞や前置詞の目的語が欠けていると不自然に感じ、代名詞が置かれることになります。
私はどちらでもいいと思っていますが、英語をこちらから発信する時は、代名詞を書かないほうが無難かもしれません。
でも、和訳は、意味上の主語のように訳すほうが日本語としてはいいと思います。
(~ enough for A to V → AがVする[できる]ほど[くらい]~)
長い解説でしたね。m(__)m
このままでは覚えにくいので、次回に例文をまとめます。
和訳も一番適当なものを選んで、暗記しやすくします。
⇒ ~ enough to V-暗誦例文のまとめ
次回-to 不定詞 [to V] の用法-so ~ as to V / such ~ as to V
⇒ to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次
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Fri.
to 不定詞 [to V] の用法-~ enough to V-暗誦例文のまとめ 
to 不定詞 [to V] の用法-~ enough to V-暗誦例文のまとめ
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⇒ to 不定詞 [to V] の用法-~ enough to V その1
⇒ to 不定詞 [to V] の用法-~ enough to V その2
前2回の内容を総復習します。
~[形・副] enough (for A) to V
[基本イメージ訳]
(Aが)Vする[できる]のに十分な程度~だ
[標準万能訳]
(Aが)Vする[できる]ほど[くらい]~だ
[前から意訳]
とても~なのでVする[できる]
~にもVする[できる]
ただし、~が「尺度[単位]を表す形容詞・副詞」の場合は、
Vする[できる]年齢 だ
(Aが) Vする[できる]ほどの[くらいの]大きさ/高さ/長さ/深さ だ
(Aが)Vする[できる]だけの大きさ/高さ/長さ/深さ がある
で、前から意訳はできません。
~が名詞の場合は、
enough ~[名詞] (for A) to V
[基本イメージ訳]
(Aが)Vする[できる]のに十分な量[数]の~[名詞]
[標準万能訳]
(Aが)Vする[できる]だけの[くらいの]~[名詞]
[前から意訳]
あまりしない。
~[名詞] enough (for A) to V のように、enough が名詞を後ろから修飾するのはまれです。
では、暗誦例文をまとめます。
和訳は、基本イメージ訳は割愛します。
標準万能訳+前から意訳できる場合はその訳も書いておきます。
so ~ (that) … (とても~なので…だ) に書き換えできる場合は、それも併記しておきます。
1. 私はテニスができるほど[くらい]若い。
1. → 私はとても若いのでテニスができる。
2. 私は始発電車に間に合うほど[くらい]早く起きた。
2. → 私はとても早く起きたので始発電車に間に合った。
3. a. 散歩で出かけれるほど[くらい]暖かい。
3. a. → とても暖かいので散歩に出かけることができる。
3. b. 祖父が散歩で出かけれるほど[くらい]暖かい。
3. b. → とても暖かいので祖父は散歩に出かけることができる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. I am young enough to play tennis.
1. → I am so young (that) I can play tennis.
2. I got up early enough to catch the first train.
2. → I got up so early (that) I caught[could catch] the firsst train.
2. catch a train : 電車に間に合う、(間に合って)乗る
3. a. It is warm enough to go out for a walk.
3. b. It is warm enough for my grandfather to go out for a walk.
3. b. → It is so warm (that) my grandfather can go out for a walk.
3. b. go out for a walk : 散歩に出かける
4. a. この部屋は100人収容できるほど[くらい]広い。
4. a. → この部屋はとても広いので100人収容できる。
4. b. この部屋は4人収容できるほどの[くらいの]広さだ。(尺度)
5. 彼女は結婚できる年齢だ。(尺度)
6. 私の息子はその本棚に手が届くだけの身長はない。(尺度)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4. a. This room is large enough to hold 100 people.
4. a. → This room is so large (that) it can hold 100 people.
4. b. This room is large enough to hold 4 people.
4. a. hold O : Oを収容する
4. a. large : (部屋などが)広い
5. She is old enough to get married.
6. My son is not tall enough to reach the bookshelf.
6. reach O : Oに手が届く
6. bookshelf [ブックシェルフ] : 本棚
7. a. この本は理解できるほど[くらい]簡単だ。
8. b. この本は私が理解できるほど[くらい]簡単だ。
8. b. → この本はとても簡単なので私は理解できる。
8. a. この川は泳げるほど[くらい]安全だ。
8. b. この川は子供が泳げるほど[くらい]安全だ。
8. b. → この川はとても安全なので子供が泳ぐことができる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
7. a. This book is easy enough to understand.
7. b. This book is easy enough for me to understand (it).
7. b. → This book is so easy (that) I can understand it.
8. a. This river is safe enough to swim in.
8. b. This river is safe enough for children to swim in (it).
8. b. → This river is so safe (that) children can swim in it.
09. a. この部屋は住めるほどの[くらいの]広さがある。(尺度)
09. b. この部屋は私たちが住めるほどの[くらいの]広さがある。(尺度)
10. a. ケンは付いていけるほど[くらい]ゆっくり走った。
10. b. ケンは私が付いていけるほど[くらい]ゆっくり走った。
10. b. → ケンはとてもゆっくり走ったので私は付いていくことができた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
09. a. This room is large enough to live in.
09. b. This room is large enough for us to live in (it)
10. a. Ken ran slowly enough to keep up with.
10. b. Ken ran slowly enough for me to keep up with (him).
10. b. → Ken ran so slowly (that) I could keep up with him.
11. 親切にもケンは私を手伝ってくれた。
12. 幸運にも私はその試験に受かった。
13. よろしければ窓を開けていただけないでしょうか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
11. Ken was kind (enough) to help me.
12. I was lucky (enough) to pass the exam.
13. Would you be kind enough to open the window?
13. = Would you kindly open the window?
14. 僕は新しい自転車を買えるくらいのお金は持ってます。
15. 私達全員が飲めるだけのワインがある。
16. 私達全員が食べれるだけの卵がある。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
14. I have enough money to buy a new bike.
14. = I have money enough to buy a new bike. (まれ)
15. There is enough wine for us all to drink.
14. = There is wine enough for us all to drink. (まれ)
16. There are enough eggs for us all to eat.
16. = There are eggs enough for us all to eat. (まれ)
15. us all = all of us : 私達全員
お疲れさま (^-^)
次回-to 不定詞 [to V] の用法-so ~ as to V / such ~ as to V
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Sat.
to 不定詞 [to V] の用法-too ~ to V-暗誦例文のまとめ  
to 不定詞 [to V] の用法-too ~ to V-暗誦例文のまとめ
⇒ to 不定詞 [to + V] の用法-総合目次
前回の内容を総復習します。
⇒ to 不定詞 [to V] の用法-too ~ to V
too ~ (for A) to V
[直訳] (Aが)Vするにはあまりにも~すぎる
[意訳] あまりにも~すぎて(Aは)Vできない
[意訳] とても~なので(Aは)Vできない
暗誦例文をまとめます。
覚えやすいように、いくつかに区切って例文を挙げます。
so ~ (that) … (とても~なので…だ) に書き換えできる場合は、それも併記しておきます。
1. 私は富士山に登るには(あまりにも)年を取りすぎている。
1. → 私は(あまりにも)年を取りすぎていて富士山には昇れない。
1. → 私はとても年を取っているので富士山には登れない。
2. 彼女は結婚するには(あまりにも)若すぎる。
1. → 彼女は(あまりにも)若すぎて結婚することはできない。
1. → 彼女はとても若いので結婚することはできない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. I am too old to climb Mt. Fuji.
1. → I am so old (that) I can't climb Mt. Fuji.
2. She is too young to get married.
2. → She is so young (that) she can't get married.
3. a. 散歩に出かけるには(あまりにも)寒すぎる。
3. a. → (あまりにも)寒すぎて散歩に出かけることができない。
3. a. → とでも寒いので散歩に出かけることができない。
3. b. 祖父が散歩に出かけるには(あまりにも)寒すぎる。
3. b. → (あまりにも)寒すぎて祖父は散歩に出かけることができない。
3. b. → とても寒いので祖父は散歩に出かけることができない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3. a. It is too cold to go out for a walk.
3. b. It is too cold for my grandfather to go out for a walk.
3. b. → It is so cold (that) my grandfather can't go out for a walk.
3. b go out for a walk : 散歩に出かける
4. a. この部屋は住むには(あまりにも)小さ[狭]すぎる。
4. a. → この部屋は(あまりにも)小さ[狭]すぎて住めない。
4. a. → この部屋はとても小さ[狭]いので住めない。
4. b. この部屋は私達が住むには(あまりにも)小さ[狭]すぎる。
4. b. → この部屋は(あまりにも)小さ[狭]すぎて私達は住めない。
4. b. → この部屋はとても小さ[狭]いので私達は住めない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4. a. This room is too small to live in .
4. b. This room is too small for us to live in (it).
4. b. → This room is so small (that) we can't live in it.
5.a. ケンは付いて行くには(あまりにも)速く歩きすぎた。
5. a → ケンは(あまりにも)速く歩きすぎて付いて行くことができなかった。
5. a → ケンはとても速く歩いたので付いて行くことができなかった。
5. b. ケンは私が付いて行くには(あまりに)も速く歩きすぎた。
5. b. → ケンは(あまりにも)速く歩きすぎて私は付いて行くことができなかった。
5. b. → ケンはとても速く歩いたので私は付いて行くことができなかった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
5. a. Ken ran too fast to keep up with.
5. b. Ken ran too fast for me to keep up with (him).
5. b. → Ken ran so fast (that) I couldn't catch up with him.
5. b. keep up with ~ : ~に付いていく
6. a. この本は理解するには(あまりにも)難しすぎます。
6. a. → この本は(あまりにも)難しすぎて理解できない。
6. a. → この本はとても難しいので理解できない。
6. b. この本は私が理解するには(あまりにも)難しすぎます。
6. b. → この本は(あまりにも)難しすぎて私には理解できない。
6. b. → この本はとても難しいので私は理解できない。
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6. a. This book is too difficult to understand.
6. b. This book is too difficult for me to understand (it).
6. b. → This book is so difficult (that) I can't understand it.
7. a. この川は泳ぐには(あまりにも)危険すぎる。
7. a. → この川は(あまりにも)危険すぎて泳ぐことができない。
8. a. → この川はとても危険なので泳ぐことができない。
8. b. この川は子供が泳ぐには(あまりにも)危険すぎる。
8. b. → この川は(あまりにも)危険すぎて子供は泳ぐことができない。
8. b. → この川はとても危険なので子供は泳ぐことができない。
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7. a. This river is too dangerous to swim in.
7. b. This river is too dangerous for children to swim in (it).
7. b. → This river is so dangerous (that) children cannot swim in it.
8. a. この箱は運ぶには(あまりにも)重すぎる。
8. a. → この箱は(あまりにも)重すぎて運ぶことができない。
9. a. → この箱はとても重いので運ぶことができない。
9. b. この箱は君が運ぶには(あまりにも)重すぎる。
9. b. → この箱は(あまりにも)重すぎて君は運ぶことができない。
9. b. → この箱はとても重いので君は運ぶことができない。
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8. a. This box is too heavy to carry.
8. b. This box is too heavy for you to carry.
8. b. → This box is so heavy (that) you can't carry it.
7. 私は富士山に登るにはあまりにも年を取りすぎている、ということはない。
7. → 私はあまりにも年を取りすぎて富士山に登れない、ということはない。
7. → 私は富士山に登れないほど年はとっていない。